2006年10月31日火曜日

時間がないねん、時間が!


少しまえのことですが、相方さんが新作ニットをつくったので、サイトに載せる用に撮影をおこないました。

相方さんが働いているカフェは、それこそ内装がオシャレで、撮影場所にピッタリなので、いつもそこで撮影するんです。
ただし、営業の邪魔をしてはいけないので、店がオープンする正午前に撮影を済ませてしまいます。

といっても、べつにライティングに凝ったりするわけじゃなく、構図だけ決めて、普通にデジカメでお気楽に撮影するだけですから、そんなに時間はかからんのです。
なので、7、8点撮影するとしても、オープン1時間前の11時から撮影をはじめて、余裕で時間内に終わらせることが出来ます。
その日も、そんなかんじで撮影。
作品だけ単体でも撮影しますが、着ている写真もほしいので、モデルさんに着てもらっての撮影もします。モデル? もちろん経費節約のため、作品をつくった当の本人である相方さんがモデル(笑)

で、ウチの相方さん、丸顔なんですわ。それこそ、画用紙にコンパスで描いたような、丸顔。ボタン。500円玉。お月さん。聖護院大根。釈迦如来さん。そこがキュートなんですけどね(←これ、大事☆)

なので、オレは、作品そっちのけで、出来るだけそのご尊顔の特徴、いや特長である「丸」がよくわかるようなどアップの写真をですねえ、撮ってたのですよ。

んで、そのせいなのかなんなのか知りませんが、いざ、ちゃんとした写真を撮ろうとするとね、今度は、表情がよろしくないんですわ。
で、モデルさんの表情がよろしくないと、作品の出来映えも悪く見えてしまうもんだから、いい顔してもらおうとですね、オレは、ファインダー越し(あ、デジカメなので、モニター越しか)に、一生懸命笑わそうとするんです。そしたら今度は、婦女子さんにあるまじき、大口あけてのバカ笑い。。。

箸が転がっただけで笑い転げてしまう年でもないと思うんですが、バカ笑い。
でも、ぼちぼち時間も迫ってきてることやし、チャッチャと撮影を済ませんとあかんのですけどね。
で、あんまり時間が…、と、オレが言いかけた矢先、

時間がないねん、時間が!
と、先の先を越されて言われてしまったオレが見た光景は、

腕時計なんてどっちの腕にもしてないくせに左手を差し出して、右手人差し指と中指で、差し出した左手の手首を指し示すポーズ☆

で、時間がないねん、時間が!

(笑)

いや~、あんなポーズ、10年以上もまえに絶滅したと思ってましたが、まだ生き残ってましたか。それとも、潜伏期間を経て、20歳代前半でまた復活してるのか?

久々の大ヒットでした。マイブームになりそうな勢いです☆

2006年10月30日月曜日

正論だけでは人は動かんのですよ


某コミュで立ってるあるトピック。
なんだかね、エラそーなオッサンが意見を言ってるんですわ。トピ主なんですけどね。
で、その意見は確かに、正論なんです。
でも、素直に賛同している人が、ほとんどいない(笑)反論というか、コメントがついて、トピ主さんがそれに再反論。はい、よくある流れです。

ちなみにそのトピ主さんの文章、長いんですわ。
いや、長いって話ならオレも他人のことは言えんわけですが、そのオレが見ても、あまりにも長い(笑)mixiで論文発表する気か?ってくらいに。。
優しい言葉で言えば、ネット向きの文章じゃないんです。優しくない言葉で言えば、読む気が失せるくらい読みにくい(苦笑)
いろんなモデル説明やら文化論なんかを引いて、あれやこれやと説明してるんですが、いちいち読もうという気が失せるほどの長さと文体なのですよ。

トピ主さんは「私は○○学の教授で本も出している」と豪語なさっているのですが、それを見て、これは学生が気の毒だわとか、その本は赤字にならない程度に売れてるのか?とか、要らぬ心配をしそうになります。
知識はあっても文章力がイマイチな文章、てやつの見本を目の当たりにしてですね、オレも、己が文章をかえりみちゃったわけですよ。もっと読んでもらえる文章を心がけないとね、なんて。息抜きでやってるmixiだとはいえ、一応、プロを公言しているので。

ま、それはそれとして。
そのトピックのおおもとの意見はね、まあ、正論なんですよ。
冷静になってみれば、いちいち反対はしません、という程度の話です。
トピの主題は、あるテーマについての反論と問題提起なんですが、残念ながら、その場で素直に賛同している人はほとんど見あたらんのです。
サイレント・マジョリティと化しているのかもしれないけれども、なんかそういう空気でもありません。
んで、その場にいる人間すら説得出来ない以上、この人の意見は大勢の賛同を得るのは大変だろうなぁと思ったわけです。
いや、まぎれもなく正論ではあるんですがね。でも、現にオレは説得されなかったな(笑)

こういうのを眺めていて、
正論というのは、人を説得する力は基本的にないんだなぁと感じますね。
むかし読んだ交渉に関する本で、
「論理的説得というのは、それ自体ではほとんど役に立たない。だが、功利や感情で説得した人を『納得させる』のに大いに力を発揮する。だから重要なのだ」
みたいなことが書いてあって、目から鱗が落ちたのを思い出しました。

ちなみに論理的説得がそれ自体効果が薄いのは、「論理はどんな立場のどんなことにも通すことが可能だから」とありました。
白を白というのも、白を黒というのも論理上では可能で、要するにやろうと思えば反論が無限に可能だから、説得力がないんですね。
論理は、迷っている人の背中を押すことは出来ても、反対している人を引き込むだけの力にはなりえないってことです。
まあ、ネット上で数かぎりなく繰り返される不毛な議論を見れば、それは明らかですが。

論理で説得される人って、少数派でしょ。
人は、納得したいものを納得するものだからね。論理は、それに逆らい、抗うだけの力を持ってないんです。だから、理屈っぽいオヤジは嫌われるんだよな。

トピ主の教授さんは、いつそれに気付くのかなぁ。
それともこれからも「オレの言ってることは正しいのに、それに賛同しない大衆は愚かものだ!」と怒りながら、正論を叫び続けるのかなぁ。

トピ主の教授さんに、もしお会いする機会があれば、1行レスの魔術師の文章を参考にしてみてはいかがですかと、ますます怒りをかきたてるようなことを言ってしまいそうな自分が、ちょっと怖いです(笑)
あ、1行レスの魔術師というのは、オレのマイミクさんの寧楊さんがじつはそうなのではないかな、と、オレは勝手に思ってます。短いけれども、切れ味の鋭い正宗のようなテキストを書かはるんですよ、これが。
口数少ないくせに、たまに口を突いて出てくるひとことが場の空気を決定づけてしまうような人って、いるでしょ。オレもあれをやりたいんですが、資質がないです(笑)

2006年10月29日日曜日

いつも胸に希望を抱いて


中刷り広告より。
☆「エロ系女子」の法則
“ヌーブラ所有者の45%は即エッチ経験アリ?”


wwwww
いつも、男子に都合のいい記事、感謝です!
希望を胸に持つことは、大切ですからね~!

でもさ、ヌーブラしてたら、逆にやりにくいと思うんだけど…。
だって、脱いだらバレるでしょ?
それとも、下だけ脱いでするんかな~?



こんなんで、すんません。。。。

2006年10月28日土曜日

必須履修各科目逃れ問題

先日、マイミクさんの李奈さんが、日記で書かれていた題材なのですが、便乗して、こっちでもやっちゃうことにします。

あれです。
全国の進学校で、受験優先のために本来履修しなければならない世界史の授業を行わず、そのことが発覚して、卒業が危ぶまれるため、今から世界史の授業を詰め込みでやる、というやつです。
今現在、35都道府県282校ってことですが、こんなもんじゃないでしょ。もっと多いでしょ。というか、すべての進学校で行なわれていると思いますわ。

なんかなー、運が悪いとしかいいようがないですわ。
だって、こんなこと、25年前のオレの時代からやってましたよ。

それにさ、じゃ、ちゃんと履修しているはずの日本史だって、第2次大戦以降の現代史のところ、時間切れだかを理由に最後まで授業しないでしょ。
今回、世界史が槍玉に挙がってますが、そのまえに、生物・化学・物理の授業を、文系志望の学生に対してちゃんと必須分授業してるのか?と。

今から補習でやると言ってますが、その補習も、実際の現場では自習になって、受験勉強用の時間に当てられるんじゃないかと思いますよ。
現実に、文系私学志望のクラスだと、生物や化学の授業なんて、寝てるか、受験科目の勉強時間に、当の学生自身が宛てちゃってるだろうし、教師も黙認でしょ。

そもそもが、受験生、受験生の親、学校の3者の思惑が一致して、こーなってるわけで。
教育委員会とマスコミがうるさいから、ハイ、ちゃんとやります、って話でしょ。

現に、全国高校PTA連合会が、文科省に、「入試直前に新たな科目履修を強要するのは、学校や大人に対する不信を増大させるだけ。本年度は従前通りに卒業できるようにしてほしい」と要望書を出してます。
つまり、受験生、受験生の親、学校の3者、つまり当事者ですが、当事者は、誰1人として、履修すべきものを履修しなかったことの損害を訴えてるんじゃなくて、受験の邪魔をしないでくれ、と訴えてるわけで。

だから、マスコミと教育委員会が是正しろと糺していることと、当事者たちが訴えていることは、乖離しちゃってますね。

そのマスコミや教育委員会にしたところで、みんな高学歴なんだから、自分たちだっておなじようなことを学生時代にやってきてるわけで、それを棚に上げて、正義漢ヅラして糾弾って、よくやるわ!って思いますよ。あいつら、本当にツラの皮が厚いですね。

大体、受験生、受験生の親、学校にとって、希望大学合格に勝る正論なんて、ないでしょ。
みんな、本心では、体育や芸術の時間をなくしてくれって思ってますよ。

こうなってくると、なにも知らない学生たちが犠牲になってかわいそう、なんて論調が出てきます。
木曜の報道ステーション(すんません、あれしか見るのがないから、見てます。笑)でも、古館とその横に座ってる朝日の解説委員のオッサンが、そのようなことを言ってました。

これもねえ、受験生をなめ切った発言だと思いますわ。
今回の「履修見せかけ事件」は、生徒からの要望で実現した学校もあるし、受験生の大半は塾や予備校に行ってるだろうから、そこで、お前の学校はどう?オレんところはこんなかんじ、って、いくらでも情報交換して、自分の学校にたいして、より受験シフトのカリキュラムを要求してるだろうことは、容易に想像出来ます。それこそ、受験生同士、ブログやネットで情報交換してるでしょ。受験生が、なにも知らなかったってことはないと思いますよ。

だから、受験生が純朴で、大人の思惑にふりまわされた犠牲者だとは、オレは思いません。オレたちの時代とは比べものにならないほどの情報量を持って、オレたちの時代よりも数段レベルの高い戦略を持ってると思いますよ。

一応は、必須履修科目と受験科目に相違があることが原因、とされてるみたいですが、根本の原因はそんなことじゃないですよね。
なぜ、それを今履修しなければならないのか、そのことを生徒にきちんと説明出来る大人がいないってことでしょ。

それにね、受験戦争を勝ち抜いて、いい大学入って、いい会社就職して…って、それで幸福な人生が保証されるわけじゃないなんてことは、今や誰もがわかってることじゃないですか。
でも、受験生を持つ親は、それ以外の道を、自分のお子らに提示出来てないんでしょうね。
村上龍が、苦労して書いた『13歳のハローワーク』を読んだ人は、多いはずなのにね。
大企業は倒産、吸収合併、転職あたりまえ、終身雇用は終わり…、どんな企業も、社会も求めているのは、いかに有益なスキルを持った個人か、ということでしょ。そのスキルを習得する時間を(無目的に)受験勉強に費やしているというのは、あんまり要領のいいやりかたじゃないなあとも思います。

今回の騒動は、なんだかバカバカしい喜劇を見ているようです。


こいつは、京大出身(卒業したのかな?)だけど、ドロップアウトして、幸福な人生を送ったじゃないですか。12月2、3日、西部講堂で「soul of どんと」やるってさ。少年ナイフ、くるり、ふとがみとふなと、矢野顕子ほか、多数出演ですわ。行きたい。。。今年、七回忌ですな。合掌。



本日の1枚:
『BO & GUMBO』
BO GUMBOS / 泥んこ道をふたり


ファンにはたまらん、垂涎ものの映像ですぜ☆

2006年10月27日金曜日

邪道と揶揄された日本画家たち



こないだ、テレビ(NHK教育の『歴史に好奇心』)を観ていたら、2週続きで、白隠と曾我蕭白についてやってました。

どちらも、江戸時代に活躍し、邪道として画壇からは相手にされなかった日本画家です。
どっちもね、オレ、大好きなんですよ~。

まず、白隠から。
江戸時代の臨済宗中興の祖ってことになってるんですが、そっち方面は、まだあまり調べてないので、詳しいことは知りません。いち時期、妙心寺にもいたみたいですが、野に下ったとのこと。要するにね、無頼なんですよ。

写真左端のような絵を描く人です。これは達磨大師を描いたものですが、もうね、達磨さんの絵は、あちこちで描いたそうです。
寺から出て辻説法を主とした人ですから、行基、空也、良寛の類いと考えていいと思うんですが、そうやって庶民のなかに入り込んでいき、先々で平易な言葉で説法、そして求められるままに書や画を描いたそうです。
達磨さんの絵なんて、どれだけ描いたかわからないといわれています。

写真を見れば一目瞭然ですが、漫画みたいな墨絵を描きます。
漫画というのは森羅万象の抽象化と矮小化だと思うんですが、線の使いかたやデフォルメの仕方が、ものすごく大胆で、わかりやすいですね。書にしても、豪快極まりない。
禅というのは、極限まで虚飾をそぎ落として、最終的に残った本質だけを抽出する行為だと思うのですが、数多の禅画を眺めるよりも、この、白隠の描く達磨さんを1枚見ただけで、一発でその真髄が伝わってくるような気がします。写真の、袈裟を描いた線なんて、並みの神経では描けませんよ。

それに加えて、どことなくユーモアがあって、キュートですよね。

禅というものは、自分と向き合って向き合ってある境地に達するような、ある種の狂気を宿したものだと思うんですが、白隠さんは、その先、野に下った。
野に下るということは、狂気を宿しながらも、正常でい続けられたということですよ。でないと、庶民が相手にしない。
透明な世界に身を投じながらも、俗や人間が好きだったんでしょうね。このキュートさは、人間が好きでないと出てこない類いのキュートさだと思います。
ほんと、大好きです。

次は、曾我蕭白。
当時のチマチマした日本画の世界とは対極にある白隠の画はメイン・ストリームからは邪道扱いされたとのことですが、それでも、小さくない影響を、のちの画家に与えたそうです。
そのなかで、もっとも色濃く影響を受け、かつ豊かな才能を示したのが、曾我蕭白と言われています。
真ん中の画像が、彼の絵です。

この人はねえ、もう、孤高の人ですね。
日本画の歴史を見渡してみても、類似の人がまったくいない。どのジャンルにも収まりません。
白隠に影響を受けるところからスタートして、とんでもない地点に到達してますね。


ここに結構な数の彼の作品の画像があります。ご覧になってください。奇妙奇天烈の極みです。
もうね、矛盾が同居しまくってるんです。
大胆さと繊細さが同居しています。
グロテスクとセンシティビリティが同居してます。
墨絵と極彩色が同居してます。
美とグロが、グロとキュートが同居してます。
なんで、こんなにも対立するものが、ひとつの絵のなかで同居し、融合し、なんの違和感もなくひとつの世界観を成立させえるんですか?
京都の商家に生まれながら不幸続きで天涯孤独になったことが彼の絵の唯一無二の世界観が出来たのではないかと言われていますが、そんなもんですか? そんなもんで片付けられるようなことではないように思います。


ここに、彼の最高傑作と言われる「臥龍図」(ボストン美術館所蔵)がflashで観れるようになってますが、
上に列記した矛盾の数々が、不思議なことに調和して、なんの違和感もなく同居して収まっています。
絵からもわかるとおり、彼こそ、狂気の人だったに違いありません。人間嫌いの節すら見られるし、ユーモアというよりは悪趣味な皮肉と言いたくなるような代物でもあります。
でもね、ドキドキするんですよ。
そして、武装された露悪趣味を取っ払っていくと、やっぱり、最後にはキュートさが残るような気もするんです。
そこに、惹かれます。


残念ながら、白隠も曾我蕭白も、それほど詳しいわけじゃないし、第一、現物を見たことが一度もありません。京都や奈良のお寺さんにいくつか現物が残っているのですが、どこも、拝観出来るところに、彼らの絵はないようです。まれに、美術館が展覧会を企画する。それを狙うしかないんですが、なかなかそのチャンスも訪れません。

死ぬまでに一度は拝んでみたい画家たちです。

あ、この系譜だと、一番有名なのは伊藤若沖ってことになるんでしょうが、オレには、彼の絵はあまりピンと来ません。

ここらが有名ですが、題材のユニークさや色使い、とてもグラフィカルな構図を評価することは出来ても、なにかが欠落してたりなにかが過剰であるといった、愛すべきデコボコが感じられんのです。

2006年10月26日木曜日

のどぐろ


オレ、魚食いなんです。
いや、魚にかぎらず、野菜でも肉でもポテチでもなんでも食べる雑食なんですが、やっぱ、魚には目がありませんな。

市場の真上に引っ越してきて真っ先に仲よくなったのも魚屋さんだし、飲食店の評価も、美味い魚が食べられるかどうか、というのは小さくないポイントです。

でも、
のどぐろ
という魚は知らんかったです。
オレのマイミクさんグルメ部部長のゼロさんの日記を拝見していて出てきた食材でして、たいそう美味そうにのどぐろについて語るゼロさんの日記から、これは食べんとあかんやないの~、と、ずーっと思ってました。

そしたら、昨日、市場のなかのいつもは行かない魚屋さんに、トロ箱に入ってたくさん並んでるんですよ。
1匹250円。
高いのか安いのわかんないんですけど、買いましたね。
ゼロさんが刺身で食べたら美味しいっておっしゃってたので、下ろして!って言ったら、ヤダ!って言われましたわ。ま、業者相手のお店だろうし、イチゲンの個人客なんて相手しないんでしょうが、なら最初から売るなよな!

オレは、魚を刺身用に自分で下ろして失敗してばっかりなので、今回は、刺身にするのは断念。
食べかたは、煮付けでも塩焼きでもいいみたいですね。それは魚屋さんも言っていたし、ネットで調べても、そのように書かれてあります。

ただ、
ネットで見てみると、30cmクラスのが2尾で最低でも5000円はしてる…。
オレが買ったのは20cmくらいのですが、1尾250円ですよ。。
なに、この値段の違いは?
テレビの影響で価格が急騰してしまい…、なんてネットには書かれてますが、それにしても値段が違いすぎます。
まさか、養殖ってこともないだろうし、大きさ以外のランキングがあるんでしょうかね?

咽喉が黒いからのどぐろっていうんですが、どーやら赤ムツのようですね。なら、美味いはず。
だいたい、不細工な魚というのは、上品で美味いですから。

脂が乗ってるから、煮付けよりは塩焼きのほうがいいかなと思って、今回は塩焼きにしてみました。
写真は、塩焼きにしたのですわ。

美味い!
美味いです☆
癖のない白身なんですが、上品な甘みがありますわ。
うん、これ、病みつきになるのわかる気がします。
ゼロさんが、のどぐろツアーに出かけてまで食べにいくのも、わかりました。

こうなってくると刺身を食べたくなってきますな。
ネット見てると、一夜干しも美味そうで。
たぶん、刺身or一夜干しがベストですな☆
次回、そっちに挑戦してみようと思います。
まずは、浜田産ののどぐろお取り寄せからはじめます。

オレ的にはぼちぼちアンコウの季節なんですが、またひとつ、美味いメニューが増えました。
ゼロさん、サンキューです☆

2006年10月25日水曜日

ナンバー・ポータビリティ、はじまりましたな


携帯電話のナンバー・ポータビリティ、ついにはじまりましたねぇ。
事前のアンケートに出ていたのは、今回の制度変更で携帯キャリアを変更すると応えた人は全体の11%。たぶん、そんなもんでしょう。オレの周りで、変えた人はいませんから。
メアドが変更になる、解約&新契約の双方で手数料を取られる、などのことを考えたら、そんなに気軽なもんでもないです。

23日に、ソフトバンクの孫さんが、これまた思い切った料金体系を発表しました。最初、あのニュースを耳にしたときは、衝撃的だったと同時に孫さんらしいやりかたやな、と思ったもんです。

でも、PCのプロバイダ参入のときがそうやったように、これを機に他社も値下げに踏み切らざるを得ないだろうから、ソフトバンクの一人勝ちにはならないと思います。
ま、しばし様子見ですね。

でも、孫さんの発表を詳しく見てみると、それなりに抜け道めいたものもあります。
通話料0円、メール代0円のフリップを得意げに掲げてましたが、それって、ある限定された条件下での話でしょ。
来年の1月15日までの加入で、ソフトバンク同士のショートメールの送受信だけで、ソフトバンク同士の通話だけで、それも21時から25時までの通話は月合計200分を超えると超過量が発生するんでしょ。しかも、縛りは2年で、途中解約は違約金発生でしょ。
その条件だけで毎月を過ごすのは、無理っしょ。
で、その条件からはみ出して使用した分、他社携帯と通話したり、普通のメールをやりとりしたりってぶんは、どっちかというと割高。
全部精査してみると、適性表示すれすれの誇大広告やと思います。

大体、携帯の料金携帯は、複雑すぎてわかりにくいです。
それについては孫さん自身が以前から言っていましたが、アンタんところの今回の発表も、負けず劣らずでわかりにくいですわ(笑)

今、ドコモがシェアの50%強を占め、続いてauが35%、ソフトバンクが15%ってところですかね。
価格は、業界全体で、下がっていくでしょう。
でも、棲み分けがすでに出来てるし、その棲みわけのまま、各社とも、それぞれの特長を伸ばしていく方向にあるような印象を受けます。
ドコモは、クレジット機能の強化。
auは音楽プレイヤーの機能に特化。
SBMは、安さ。

つまり、
ある年齢より上の層はドコモ、若年層をauとSBMが分け合う、という棲みわけ。
シェアの比率は、大幅には変わらんのじゃないですかね。

そうそう、オレは、今、auなんです。3年前、ドコモから乗り換えました。
ドコモに比べて料金が安いのと、ドコモに比べて繋がるエリアが広いのが魅力やったんです。
繋がるエリアの広さは、今でも、auは他社の追随を許してないと実感してます。

今回のナンバー・ポータニリティで、じつは、通話の質についての議論が、巧妙に置き去りにされてますね。
メールや携帯サイト、ワンセグ、デジタルTV、GPSなど、web系のサービスは拡充の一途ですが、その一方で、通話音声の質の向上は伸び悩んでます。そっちに開発費がまわってないんですわ。

不通エリアの撲滅と通話音声の質の向上、これ、至上命題やと思うんですけどね。
オレがauを使い続ける最大の理由は、通話エリアが広いことなので、あとは音声の質の向上ですね。

みなさん、携帯キャリアの選択のポイントって、どこに置いてますか?

2006年10月24日火曜日

どなたか、万引き犯に愛のムチを!

わたくしめのベッピンで素敵な某相方さんの某at○cotさん、今日、とんでもないオンナだということが発覚しました。

なんでも、今日、手芸屋さんに行っていたらしいのですよ。
最近、彼女はニット教室をはじめたんですが、生徒さんは年配の普通の主婦の方々で、もちろん、アーティスティックな表現とは無縁の方々ばかり。

なので、彼女たちのニーズに沿った教室をやらなアカンわけで、作品の題材やらもそうしたものにしていかなければならんわけで、それ用の編み図が載ってる本を探しに手芸屋さんに行っていたというわけですわ。

そこで見つけたのが、まあ、それなりに陳腐さの漂う無難なニット作品の編み図。
これだこれだ、と思って、彼女はそれを手に持って、とっとと店を出たそうなんですよ。

本の装丁もしょぼくてですな、駅の構内に置いてある無料の求人情報誌やスーパーのレジや入口のところに置いてある無料の料理レシピの冊子と同様のものですわ。

なので、わたくしめのベッピンで素敵な某相方さんの某at○cotさん、てっきりその手のフリーペーパーだと思い込み、そのままレジを通過することなく、その冊子を手に颯爽と手芸屋さんをあとにしたそうです。

んで、それから数時間後、その冊子をパラパラとひと通り見て、パタンの冊子を閉じた瞬間、彼女の目に飛び込んできたのは、表紙にしっかりと印刷された「定価:250円」の文字(笑)

ん? フリーペーパーじゃないのか?(笑)

と、ここまでの話を、わたくしめのベッピンで素敵な某相方さんの某at○cotさんから聞いてですな、
悪いやっちゃな! ちゃんとおカネ払いに行きや!
と、オレは、常識人の大人として、また年長者の当然の責務として、彼女に、そう進言したわけです。

そしたら、
えーっ、こんなもんに250円も払うのイヤや! こんなんがなんで250円もするんや! フリーペーパーでじゅうぶんやろ! だって、ショボショボの冊子なんやで!
と(笑)

いや、そーゆー話ではないと思うんだけれどもな(笑)

昨今の公務員の不正隠蔽体質、幼児虐待、いじめ、飲酒運転、北朝鮮の捨て身の暴走、メディアの堕落、体操王国日本の凋落、オゾン層の破壊、地球温暖化などは、こうした、わたくしめのベッピンで素敵な某相方さんの某at○cotさんの今回の振る舞いのようなモラルハザードに起因するのかもしれませんなっ!(笑)


彼女には、ギターウルフを聴いてもらって、ぜひ、綱紀粛正に取り組んでもらいたいものですっ!


ギターウルフ / アイラブユーOK!

2006年10月23日月曜日

時代祭のお誘いで狂喜乱舞


日曜日当日。
momoさん、寧楊さんと落ち合って、いざ、京都へ。
寧楊さんって、スラッとしていて背が高くて、ショートヘアがかっこよくて、スタイリッシュで、眼鏡が知性的で、言いたいことはキチッと言うけれども常識人で、なによりも体温低めのクールで、でも、芯は熱そうで(間違いなく)、聡明で、酒飲みで、おちゃらけばっかりやってるオレとは大違いなんですが、タバコ吸いでもあります。なんか、完璧なんですけど…。
上手く言えないけれども、自ら選ばれた荒野の道を独立独歩で歩きながらも、真っ当な感覚を失わない偉大な常識人ってかんじなんです。かなり、好きです☆ オレもかなり好きですが、相方さんのatricotさんも、かなり好きなタイプのはずです。

えーっと、こんなペースで書いていたら時代祭に辿り着かないので、はしょります(笑)
今日は時代祭に絞って書くはずだったんだけれどもな。。。

公式サイトもあるんですが、京都新聞の紹介ページのほうが出来がいいので、そっちのリンクを貼っときます(笑)


1200年の歴史を誇る京都を舞台に、あらゆる時代の有名どころが、当時の衣装のままで順繰りとパレードする、一大時代絵巻なのですよ。衣装や小道具が見どころなんですが、んなもん、人垣を掻き分けて遠目に見ても楽しくないじゃないですか。それが前列3列目の特等席で見れるんですから、こんな幸運はなかなかないですわ。
明治維新の幕末志士列を先頭に時代を遡っていくかたちで、最後が平安遷都のころです(延暦時代なんていうマニアックな呼称になってましたが)。
最初は、桂小五郎だの西郷吉之助(隆盛)だの坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作だの、幕末の志士たちが登場するわけですよ。つかみはオッケーですね。
ただな、皆さん、それなりの格好はしてるんですが、坂本龍馬はブーツを履いていないし、桂小五郎は似てないし、期待値が高かっただけに、ちょい不満も。それとね、ただただ、行進してるだけなんですよ。西郷さんくらいかな、ちゃんと小太りのそれらしい人が演じていて、しかも手を振って観客に応えてくれたり、パフォーマンスをしっかりやってくれていたのは。

横で、momoさんが、橋本左内はもっと男前だったとか、誰それは雰囲気が違うとか、ほとんどアイドルが主演する映画の出来映えを語るかのようにブツブツと文句を言ってはるんですが、それがまた妙にマニアックでおもろいです。
なんかね、大河ドラマのキャスティングにイチャモンをつけてるかんじなんですよ(笑) 『巧妙が辻』で山内一豊を上川隆也が演じていることにイチャモンつけてるかんじ(笑) いや、大河ドラマのキャスティングにご不満がおありなのかどうかは知りませんが。。

んでから時代は遡り、江戸時代の参勤交代や江戸時代を代表する婦女子さん、孝明天皇の妹君の和宮さん、歌人の蓮月さん、社交界の華だった中村内蔵助の奥さんなどが静々と行進していきます。

あのね、音楽もなく、ただただ行進しているだけだから、もんのすごく静かなんです。こんなに静かな祭は聞いたことがないってくらいに静か。んでもって、行進する以外にパフォーマンスもありませんから、本当に、祭というよりも絵を見ているかんじですわ。うん、美術館で絵を鑑賞している感覚に近いですな。

そんななかでも、なんやかんやと面白いシーンを見つけてしまうのが関西人というか大阪人の悲しさというか…。
上下をビシッと着こなした侍集団が歩いているなか、何人かがお茶のペットボトルを片手に持って行進しているところをチェックしたり、お馬さんが道のど真ん中で粗相をしてしまったシーンを目撃してしまったり、んで、後列がそれをしっかり避けて歩いているところとか。
紫式部と清少納言は仲が悪かったはずなのに、なんでおなじ台に座ってるのとか、お付きのお稚児さんが待ちくたびれたのかすっかりお眠になっていて抱っこされての行進になっていたとか、まあ、目ざとく口うるさく、我が大阪チームはチェックを入れていたわけです(笑)

でも、全体を見渡してみると、やはりよかったですな。時代を遡るごとに衣装の変遷が見てとれるし(生成りの布にやがて染めが入り、染めも高度になり、柄が入り、刺繍が入り、あいだに朝鮮の影響を受けた衣装が入り…)、ちゃんとした眼差しで見れば、いろいろと興味深い発見もいくつかありました。

そして最後に平安初期の行進が終わってから、殿に登場したのが、ホンモノなんですよ。白川女の姿を今も保存して次代に残していこうとしている人たちの団体の行進とか。歩く姿勢がね、全然違うんです。背筋がしゃんと伸びて、それだけでかっこいい。現代に比べて、むかしの人は歩く姿がかっこよかったのだな、と、一発でわかります。
そうしたホンモノの最後を飾ったのが、丹波国に今も保存会の方々が残している、弓箭隊。弓の達人が、殿を務めてました。
あ、momoさん、さっき辞書で調べましたが、弓箭の箭は、矢のことでした。つまり、弓箭=弓矢。

このあと、atricotさんの働くカフェへ行き、去年、小野小町役で時代祭に参加した先斗町一の芸妓さんにしてatricotさんの親友の突然の乱入もあり、みんなでわいわい騒いだのでした。

2006年10月22日日曜日

異国の音楽をやるのに照れや憧れのない世代がついに出てきたのだな


プロ・アマ問わず、ミュージシャンの知り合いは仕事柄いろいろいてるんですが、こいつが一番厚かましいです(笑)

むかし、彼がべつのバンドをやっていたころは、上手いことタイミングがあって、頻繁に付き合う時間もとれたんですが、新バンドになってからは、タイミングがあわず、お誘いをことごとく振り切ってきました。

それがですな、
いつの間にかmixiに加入し、しかも、オレがmixiに入ってることなどひとことも言ってないのに、さらにはオレは本名も晒してないのに、検索かけてオレを探し出して、突然マイミク申請してきたんですよ。その執念に恐れ入ります(笑)

でも、デビュー盤出したときに、白盤もらってるし、もらったのはいいけど、感想もひとことも述べてないし、宣伝も兼ねて、ここらで書いておかないと怒られそうなので、書きます。

なにから書いたらいいんだろうか?
ま、詳しいことはサイト

top > groovesとリンクを辿っていくと、YouTubeでライブ映像が見れます。

近々、イギリスはマンチェスターで行なわれるフェス『In The City』に出演することが決まっております。フェス+コンベンションやショーケースのようなものらしいのですが、前年、日本から参加したのはPE'SにDMBQらしいので、なんかすごいことになってます。フェス自体はレディオヘッドやらビョークやらスパマンやらコールドプレイやらケミブラやら、錚々たるメンツが出てるみたいなので、それなりに有名なフェスだとは思うんですが。

あ、バンド名はシベリアン・ニュースペーパー。
まだ無名です。CDは、メジャーから出てるのか? インディーズなのか? …よく知りません(笑)
UKテイストをベースに、どっかからかっぱらってきたワールドミュージックとクラシックがブレンドされて、キレイで壮大なんだけれども、なにやら得体の知れない音楽、とでも、言えばいいのか。とにかく、ひとことどころか言葉にしにくい音楽なんですよ。

出来れば、サイト内にアップされてる曲を試聴してやってください。それで、音楽性は大体わかりますから。オレのマイミクさんの音楽部所属の方々、よろしくです。特に、久モさん、ゆらりさんあたり、厳しい愛の鞭を振り上げてやってくださいませ。

アコギ、バイオリン、鍵盤がリードをとります。それだけでも難しいバンドですわ。
んで、ウッドベースとジャンベが土台にあって、賑やかしの小道具くん(ディジリドゥとかね)
で、ボーカルなしのインスト。

初期のムーンライダーズというか、はちみつぱいを、とーっても彷彿させます。当人たちは知らないと思うんですが、非常によく似てる。
オレは、初めて音を聴いたとき、ちょっとしたデジャブ体験をしたくらいですわ。
どういうことかというとですな、

大型のCDストアが出現して、ありとあらゆる廃盤レコードがCDとして復刻され、その時代も過ぎて、今やネットでどんな時代のどんな場所の音楽でも入手出来る時代になったわけですよ。
そうしたもんをね、浴びるようにして聴いてきた成れの果てとでも言えばいいのかな、あらゆるものを屈託なく等質にインプットして、撹拌して、出てきたものが、この、わけのわからぬ混沌ということになるのかな。

むかし、初期ムーンライダーズやはちみつぱいのことですが、彼らは、似たような音楽を奏でながらも、やはり違ってました。
生粋の東京文化を根底に持つ彼らもまた、情報入手におけるアドバンテージはあったのですが、それでも、借りてきた文化を自らのものとして表現することに照れや憧れがありました。その、照れや憧れが、彼らの音楽のキモでしたね。それが、粋に繋がってたから。

でも、シベリアン・ニュースペーパーは違いますね。そこに、照れや憧れがまったくない。フェイクをやることに対する屈託が、まるでないんです。なんなんだろうなこれは、と思うと同時に、ついにこういう世代が出現する時代になったのかとも、おじさんは思ったりするわけです。
今の情報過多の時代というフィルターを通しているからこその洗練もあるし、ロマンティシズムすら漂っています。
でも、それらは、彼らにとってなんのために奏でられているのだろうか? そこがね、おじさんには謎なんですよね。若い衆には、そんな意義のようなくだらないことを一足飛びに超えて、一瞬にして伝わってしまうものがあるんだろうか? シチロさんやさいころちっくさんよ、あなたたちはどう思う?

ムーンライダーズ一派とでも呼べばいいのか、細野晴臣さんやあがた森魚あたり、今では、超プロフェショナルと超アマチュアリズムが同居するかのような音楽ばっかりやってます。どちらにも振り切れないのは、照れや憧れが、未だにあるからなんだと思うんですよ。

そこがね、世代を経ると、キレイに払拭されてる。

そして、サイトを見にいくと、全編嘘っぱちだらけの情報が並び、徹底的に観る者を茶化すんです。
照れや憧れがあれば、こういうことは出来ませんね。

これ以上は…、個人的にバンドメンバーをよく知っているからこそわかる、バンド内勢力図が楽曲から見え隠れするので、書いても詮無いことばかりですな。

なんにせよ、本人の弁によると、ロッキンオンの山崎洋一郎が絶賛したとのこと。
これだけはオレが保証しますが、山崎が絶賛したということは、売れる売れないにかかわらず、素晴らしいバンドになる可能性を大いに秘めているということです。彼の審美眼は、かなり正確ですから。



SIBERIAN-NEWSPAPER / Asiatic Spy

2006年10月21日土曜日

福垣俊治くんに告ぐ、連絡されたし!

18日だか19日だかに某マイミクさんのところで、登場人物を匿名にして延々とコメントを書いてたんですが、そしたら、何人かの方からメッセージを頂きまして、なかには、匿名・仮名じゃなくて実名出しちゃえ!って不穏なリクエストまでやってくる始末で(笑)

なら、実名出してやろうじゃないの、ってことで、今回は実名(笑)
いや、全然別件の、全然別人のお話なのですけれどもね。

試しに、mixi内で検索かけてみたら、入会していない模様です。少なくとも、本名では入会してないな。

えーっとですね、彼とは、かれこれ7、8年くらいの付き合いになります。今たぶん、35歳くらいかな。
オレが某事務所に机を置いて雑誌の編集長をしていた頃、もう、毎晩毎晩徹夜で、家になんざ滅多に帰らないって労働環境でした。その意味では今と全然変わってないので、よく考えたら、あんまり進歩してませんな、オレ(笑)

それはともかくとして、
その事務所の近所に洋風居酒屋がありまして、オレは、そこで3食ともに世話になっていたんですよ。
朝、モーニング食べにいくでしょ。
2時か3時くらいに遅めのランチを食べにいくでしょ。
で、夜11時くらいに、やっぱりそこで晩ゴハン。
毎日毎食行くもんだから、それなりに融通がきくようになるじゃないですか。
一品多めにしてもらったり、ゴハンおかわりしたり、とんでもない時間にランチを食べにいっても対応してくれたり…、ま、そういうふうにして入り浸っていたわけです。
夜は10時くらいに閉店しちゃうんだけれども、それからお店の人たちは賄い食べてるから、そこへお邪魔するわけです。んで、賄い食を注文したり、食べたいもの注文したり…。好き放題してましたが、そーゆーオレのわがままに対応してくれていた、じつに重宝するお店だったのですよ。
夜中の1時頃にふらっと行って、カツ丼出来る?とか、普通に言ってました(笑) 繰り返しますが、店の閉店時間は10時です(笑)
シェフとは、完全に飲み仲間になってましたから、もう、好き放題やってました。

んで、福垣クンというのは、そのお店のウエイター。
とにかくうるさい男で、さんまか紳助かってくらいに、ペラペラペラペラ口がよく動く。そして、体力が有り余っているのか、喋りながら、スクワットだの腕立て伏せだのをやってるんですよ。彼がいるといないのとで、店のdb数が歴然と違うほどでしたわ。
ペラペラ喋るだけなら害は少ないんですが(そんなこともないんですが…)、仕事が雑。オレの友だちが、カクテルを注文したら、なんでも出来ると言い切ったくせに、注文されるカクテルはことごとくつくりかたがわからず、レシピ本を見ながらつくるような男ですからね(笑)
でも、憎めないんですな、これが。
そういう人っているでしょ。失敗してもなにしても、こいつなら仕方がないって許されちゃう、お得な人が。モロにそのタイプの、愛すべきキャラなんですよ。誰からも愛されてたな。

そんなかんじで楽しくやってたのが、7、8年前のこと。それから月日は流れて、オレは編集長職を辞し、天満に居を構え、件のお店もなくなり、彼は今、シェフが独立したお店で、やはりウエイターらしきことをやっております。いい雰囲気の和食メインの小料理屋さんなんですが、もうね、雰囲気ぶち壊しまくりで、今でもペラペラペラペラ喋ってます。

件の洋食居酒屋さんはミナミ、シェフが独立して出した和食メインの小料理屋さんもミナミ、んで、オレの今現在の活動拠点は天満ですから、少し距離が離れたこともあって、ここ3、4年くらいは、年に数回会う程度の、ちょっと疎遠な仲になっていたんですよ。
まあ、男同士だし、用事がなけりゃ連絡もしないし、わざわざ会うってこともないですし。

ところが、ですな。
この福垣クン、今年に入ってから、頻繁に電話してくるんですよ。

久しぶりに電話がかかって来たのが、3月くらいだったかな。
珍しい人から電話があるもんだと思って、携帯に出たら、なにやら雑踏のざわめきが聞こえてきます。
んで、久しぶり~、と応答するんですが、反応なし。以後、なにを言っても叫んでも、応答なし。
なんじゃこら? と思ったんですが、ああ、と思い直しました。
オレの本名は、あいうえお順だと、かなり最初にリストアップされるんです。
なので、ポケットやカバンのなかで携帯のボタンがちょっとしたことで知らぬ間に押されて誤作動を起こし、電話帳の最初に載っているであろうオレの番号が押されちゃって、本人の知らぬ間にオレの携帯が鳴らされちゃうなんてことが、むかしはときどきあったんですよね。
でも、今、折りたたみ式の携帯が主流なので、そうした誤作動の的にされることも滅多になくなったんですが、福垣クンの携帯は、たぶん、折りたたみ式じゃないんでしょう。それで、本人の知らぬ間に鳴ったのであろうと思ったわけです。

ところがだ、そう思うから、こちらからかけ直してみると、出ない(笑)
べつに用事があるわけじゃなし、そのまま放ったらかしにしてたんですが、福垣クンからしたら覚えのない発信履歴も着信履歴も残ってるはずなのに、電話してこない(笑)
べつにどーでもいいんですけれどもね。

でも2ヶ月に1回くらいのペースで、今年に入ってから、そういう電話が、福垣クンからかかってくるんですわ。
出ると、雑踏のざわめきがするだけで、応答なし。
かけ直すと、繋がらない(笑)

それが、昨日も、今日も(笑)
やつは、一体全体、なにをやってるんでしょうかね(笑)
一部マイミクさんは大笑いでしょうが、最近、オレの周りには繋がらない電話が多すぎます(笑)

電話して来いよ、福垣くん!


昨日今日、相方さんと盛り上がったセニョール・ココナッツばっかり聴いてます。
YMOやクラフトワークなんかのレトロなテクノ・ミュージックをサンバでリメイクしたというわけのわからん爆笑もののバンド。おもろすぎます☆



senor coconuts / Tour de France

2006年10月20日金曜日

広隆寺へ弥勒菩薩半跏思惟像を見にいく


ここ数週間、鬼のように忙しかったせいもあって、相方さんのことはほったらかし。おかげで忙しいさなかにゴネられるわで、エラいこと大変でした(笑)

そんなわけで、ってこともないですが、昨日は久しぶりに行ってきましたですよ、恒例の、京都神社仏閣スタンプラリー。

今回は、広隆寺。

いや~、大物から攻めているわけでもなく、かといって地域別に攻めているわけでもなく、適当に、気分次第でふらりと立ち寄ったりしているのですが、今回は大物中の大物です。

今日とのお寺さんは庭を楽しみに攻めることが多いんですが、今回の狙いは、仏像! はい、仏像フェチですから☆

ご存知の方も多いと思いますが、このお寺に安置されている弥勒菩薩半跏思惟像は、戦後の国宝第1号に指定されたほどの一品です。

見てきましたですよ。
これほどワクワクする仏像は、奈良・秋篠寺の技芸天立像以来! …マニアックな話になっていきそうで、すんません(笑)

京都市内と嵐山を結ぶチンチン電車、京福電鉄太秦駅で下車すると、目のまえが広隆寺の山門。
そう、太秦に、このお寺さんはあります。
太秦とはこれまた難解な地名の代表格みたいなもんですが、うずまさ、と読みます。府下まで範囲を広げると、間人というのもありますな。こちらは、たいざ、と読みますが。
まだ京都がただのいち地方どころか荒れ地だった飛鳥時代にいち早く建てられてお寺さんで、建てたのは豪族秦氏の秦河勝。聖徳太子から賜った弥勒菩薩をご本尊として建立したのがこのお寺で、四天王寺、法隆寺などと並んで、聖徳太子建立の日本7大寺に数えられてます。あ、秦氏は朝鮮からの渡来人で、技術者の一族ですね。土木、養蚕などのノウハウを日本にやって来てひろめてくれました。
そういう人が住みついた場所の地名が太秦ですから、これは、何語読み? ひとつの漢字にいろんな読みかたがあるのは、おなじ文字を使う民族がたくさんいて、しかもそれぞれに発音が違い、ときどきの時代に応じて日本と交流のあった民族が流入してきてはそれぞれの発音で喋っただろうから…。んで、秦氏といえば、百済出身? それとも、任那? 新羅? たぶん、新羅出身だと思うんですが、そもそも、百済、任那、新羅で漢字の発音は違ったんだろうか? 知らんことが多いですな、まだまだ。

…などと、解説めいた話は、オレが書いたところでどーにもならんです。Wilipediaでもご参照あれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E9%9A%86%E5%AF%BA

さて、今となっては街中に忽然と姿を現す広隆寺南大門をくぐってなかに入ってみるとですな、意外と広いです。いや、ここよりも広い敷地を誇るお寺さんは京都になんぼでもあるんですが、周囲のチマチマした街並のなかに忽然とあるもんだから、意外な広さを感じてしまいます。

それと、本堂や講堂のたたずまいが、端正です。
キリッとしてますね。端麗辛口、ってかんじ。
宗派、真言宗御室派となってますが、どことなく禅宗めいた雰囲気もあるし、そのあたりの来歴、ちょっと調べたくもなります。

で、件の弥勒菩薩半跏思惟像ですが、本堂に安置されているわけではないんですよね。行ってみて初めて知ったんですが、ちょっと愕然としました。やはり、宝物館に安置されてました。
宝物館だと、安全上の配慮や、最適な保存環境が守られているのだとは思うんですが、やっぱ、所詮はお寺のコレクション・ルームなんですよね。だから、扱いが美術品なんです。なんだか、霊験あらたかな感じがしない。
第一、煌煌とライトに照らされていますから、陰翳というものがまったくない。仏像なんて、陰翳があってこそですよ。これなら、陰翳を効果的につけてある土門拳の写真集を見ていたほうが、よほど本質的なものがつかめるような気もします。

とはいえ、天下の弥勒菩薩半跏思惟像。やはり、ただものではありませんでした。
謎に満ちたアルカイック・スマイルなんですが、相当に知的な印象を受けます。いや、それ以前に溜め息が出るほど美しいですね。中性的なんですが、妙にエロティック。
非常に下衆な表現をするとですな、こういう男娼がいたら、相当な売れっ子になっていたであろうな、と。

なんだか、仏像というかんじがしません。一般的に思い浮かべる仏像とは、まるで違いますね。弥勒さんのご尊顔も、身体つきも、筋肉のつきかたも、なにからなにまで、数多ある仏像とはまるで違う印象なんです。
仏像ももちろん人間であるお釈迦さんがモデルになっているわけですが、それ以上に、人間のかたちにより近い造形だと思いました。ただし、人間臭い、俗臭さがあるという意味ではないんです。それこそ、なにか非常な高みに到達した人間だけが持つ美しさのようなものが表現されているように感じるんですが、それゆえに、神的な美しさでもあるのですが、それでも、その神は、人間と切り離されたものではなく、人間の延長線上にあるかのような、そういう解釈のもとに成り立っているような印象を強く受けました。

弥勒とは慈悲から生まれた仏ですが、この仏さんと接していると、なにか救われる気分になりますね。
何時間でも見ていられる仏さんです。

ところで、広隆寺というお寺さんは、仏像の保存状態がよろしくて、この弥勒菩薩半跏思惟像以外にも、国宝、重文級の仏像がゴロゴロしています。それらが一同に宝物館に収められているもんだから、なかなかの迫力ですよ。
仏像フェチである柴門ふみが命名した石田壱成似泣き仏のもう一体の弥勒菩薩半跏思惟像。十二神将十二躯なんて、ウルトラ兄弟勢揃い並みのど迫力ですよ。連隊モノに弱い方にはたまらんコレクションですわ。
十一面千手観音なんて、十数本しか腕が残ってないんですが、その腕すらことごとくが途中でボキボキに折られていて、満身創痍でした。満身創痍ですが、それがかえってど迫力で凄みを感じさせます。
他、ブサイクからベッピンさんまで4体ほど並んでいた吉祥天像、大日如来さんに薬師如来さん、もうね、惜しみなく展示してあります。うん、安置じゃなくて展示だな、あれは。

あと、聖徳太子像が何体かあるんですが、これが幼少の頃のお姿で、我々が旧1万円札で知るお姿とはかなり違うわけです。
どう違うのかというと、かなり怖い(笑)
相当に頭がよさげな小学6年生といった印象なんですが、頭がよすぎて、並みの大人じゃ太刀打ち出来ないなというのが一発でわかるような、そういうお姿です。実際、そうだったとは思うんですけれどもね。でも、山岸涼子が『日出ずる処の天使』でかつて描いた厩戸皇子とはかなり違うお姿で、小太りなんです。これには笑ったな。顔の丸さは、ウチの相方さんに匹敵しますな(笑) 本人、大受けでした(笑)

2006年10月17日火曜日

昼飯探して三千里


大バカヤロウな仕事がひと息ついたと思ったら、延長戦に突入し、それもまあ、最悪の結末ではありましたが、一応、ゲームセット。最後の最後で、生涯にわたって記憶から消去してしまいたいような大バカヤロウな結末になりましたわ(笑)

もう、切り替えて、次、次、次。

んで、昨日は、そんな合間を縫って、京都中、昼飯放浪の旅に出ておりました。
同伴者がいたのですが、これがねえ、もう厄日か!ってくらいにすごくて。。

車に乗っていたのだけれども、事情があって、2台分のMac PC一式を積み込んでいたので、あんまり車から離れるわけにもいかないのでした。

無駄な金を使いたくないこともあって、弁当を買って車のなかで食べますか、ということで、まずは、同伴者がよく知る弁当屋さんへGO!

ところが、同伴者が京都でお仕事をしていたのは、10年以上も前のこと。
老舗が軒を連ねる京都とはいえ、移り変わりの激しい昨今のこと、当然のごとく、その弁当屋さんはなくなっておりました(笑)

これが、ケチのつきはじめ。

次、京都のリサーチパーク周辺は、ビジネス街のわりに飲食店が少ないこともあって、ワゴンの弁当屋さんがいーっぱい出てるんです。
そこだと、いろいろと種類も選べるし、なにかあるやろうということで、再び車をGO! 最初の弁当屋さんからそこまで車で10分の距離ですわ。

ところが、です。
弁当屋さんのワゴンの数が妙に少ない。しかも、数少ないワゴンのうえには、弁当らしきものがない。。。
聞くと、すべて売り切れたのだとか。

あたしゃ、都心で働くサラリーマンではないのでよく知らなかったのですが、オレたちがワゴン・ストリートに到着した12時半すぎというのは、すでに弁当が売り切れてる時間なのだそうですな。もうね、なにも残ってなかったですよ。

これで、2軒、空振りです。

でも、コンビニ弁当って気分でもなく、仕方がないから、駐車場のある店を探そう、ということになりました。京都の真ん中だし、駐車場のあるお店自体が少ないんですけどね。

まずですな、情報を仕入れようと、カフェで働いているはずの彼女に電話してみると…、出ない。接客中で忙しいんでしょうな。

仕方がないので、彼女の知り合いが働いているカフェへ電話。そこだと確実に昼飯にありつけるし、その知り合いがバイトに入っていれば、大盛りだとか1品余計にだとか、いろいろと融通もききます。
そんなわけで、友人君の携帯に電話。
そしたら、友人君、今日はバイトに入ってない日なんですが、融通はききますから、言ってください!とのこと。
場所が少し遠いんですが、すでに2軒で空振りの憂き目にあっていることだし、そこへGO!ですよ。遠いといっても、車で15分かそこらの距離です。

で、その店へ到着。
すると! ですわ、な、な、なんと定休日! おい!
これで3軒連続で空振りですよ! あまりの運の悪さに衝撃が走りました(笑)

んで、さあどーするべ、と思案していたら、件の友人から電話。「今日、ボクがバイトに入ってないのは、店が定休日だからでした~。すんません、ボケてました~」との電話。
勘弁してくれ、と思わずにはいられないほどの大ボケをかましてくれましたが、まあ、仕方がありませんわ。そのかわりに、どっか、駐車場があって、ここから近くて、美味い昼飯にありつける店を教えてくれと、懇願しました。

そしたら、そこからすぐの場所で2軒紹介してくれました。どちらも車で5分圏内のすぐの場所。

行ってみるとですな、ホホホ。
どちらも、駐車場が満車(笑)
おい、これで5軒連続で空振りですよ!

なんか悪いことした、オレ?(笑)

ここで、再度、彼女に電話。
しかし、出ません。よほど忙しいんでしょう。

なんか、八方ふさがりになってきましたが、かといって昼飯を逃すわけにもいかず…。
思案した結果、オレのマイミクさんでグルメ部部長のゼロさんご推薦の店のオムライス専門店を思い出しました。少し遠いですが、金閣寺の近くです。問題は店用の駐車場があるのかどうかわからん点ですが、なに、金閣寺の近くです。観光客向けの駐車場がわんさとあるはずです。
そっから車を走らせること、約15分。
店を発見しました。ちなみに、そのオムライス専門店の近くには、これまたオレが大昔に行ったことのある洋食屋さんも発見しました!
店用の駐車場はなかったけれども、近くに30分100円の駐車場も発見しました!

んで、車を停めて、件のオムライス専門店までいそいそと歩いていくとですな。
な、な、なんと定休日! いや~、脳天を打ち砕かれたような衝撃でしたね!
ここまで、振られ続けるとは! これで6軒連続アウトですよ!

ちなみに、その近所にあるオレが大昔に行ったことにある洋食屋さんも、定休日で休み。。。
あのね、その周辺にある高そうな割烹屋さんとかは、普通に営業してるんですよ。なのに、オレが目指すところはピンポイントで定休日。。。。

これで、7軒連続で空振り。
いったい、いつになったら昼飯にありつけるんでしょうかね?

この時点で、同伴者が、どーやら朝のうちに入った喫茶店でカバンを忘れてきたらしいことが判明。
仕方がないので、とりあえず、その喫茶店に行ってみることにしました。昼飯をやってるところじゃないので、その喫茶店に行ったところで昼飯にありつけるわけでもなく、ただただカバンの忘れ物を取りにいくだけなんですけれどもね。

行ってみると、カバンは見当たらず。
なかにはハンカチが1枚入っているだけのポシェットなんだそうですが、カバン自体は吉田カバン。
高かったろうに。。。
ほかに心当たりもないので、最終的に車のなかから出てくることを祈るのみです。

そんなことより、昼飯! もう、3時をまわってるんですが、まだ昼飯にありつけてません。。。

この時点で、京都での用事も終了していたことだし、もうね、大阪に戻って食べることにしましたよ。
そうなると、夕方になってしまうので、昼飯でもなんでもなくなりますが(笑)
でも、早朝に朝飯を食べて以来、なにも食べてないんだもん!

結局ですな、大阪に戻ってきたのが夕方の5時前。
その間に急ぎの仕事が入って、それをやっつけたのが晩の7時。
それからですよ、昼飯にありつけたのは。。。
天ぷら食べにいきました。もちろん、晩ゴハンになってしまいました(笑)

2006年10月5日木曜日

髪を切る


この数週間、仕事オンリーでそれ以外のことをなにもしてないんですが、唯一していることを思い出しました。

月末にですな、打ち合わせ&集金で、PCを離れて久しぶりに外に出たわけです。

んで、その帰り、衝動的に散髪屋さんに飛び込んでしまいましたわ。

そんなに伸びてたわけでもないんですが、つい5年くらいまえまではポニーテイルにしていたオレも、今では、つんつんに短いのが基本です。
そうなると、ちょっと伸びて耳がかぶさってくると、うっとおしいんですよね。
で、切りたいな切りたいな、と思ってたんですが、そんな時間もなく、目のまえの仕事をやっつける日々が過ぎていったわけですよ。

それに、オレの場合、髪を切るお店は決まっていて、そのお店の販促関係のちょっとした仕事を安く引き受ける代わりに、散髪代はタダ、というバーター取引をやってるお店がありまして、まあ、たいていはそこで切るわけです。

しかも、何ヶ月かあいだが開くと、早く切りに来い!と、電話がかかってくる始末。アンタはスナックのママか!ってかんじです。
行ってみりゃ、入りたてのアシスタントみたいな子の実験台みたいになってるんですけれどもね。

まあ、そういうしがらみ(笑)も振り切ってですな、オレが衝動的に店に入ったのは、天満駅前の細い路地を入っていった、場末の散髪屋さん。

だって、カット1000円ですよ!

最近サラリーマンに流行りのクイックなんたらみたいな、かんじじゃなくて、むかしながらの散髪屋さんが窮余の策に出たってかんじの、うらぶれた店ですわ(笑)

でも、結構、デカいお店なんですよ。
散髪用の椅子が15個もありましたから。理髪師さんが4人もいましたから。理髪師さんはオジイとオバァばっかりでしたが。

入ってみると、客はオレだけ(笑)
シャンプー、顔剃り…、もろもろ基本的なサービスがオプションになってましたが、もちろん不要。そんな時間ないし、家が目のまえだから、帰ってすぐにシャワーを浴びれば済みます。

だから、カット1000円ぽっきり☆
短くツンツンにしてくれりゃ、それでいいんですよ。
んで、出来上がった頭が、写真の頭ですわ。軽くソフトモヒカン気味になってる(笑)

そうそう、オレが椅子に座ってすぐに、2人目のお客さんがやってきて、オレの隣の椅子に案内されてました。15台も椅子があって、全部空いてるのに、なにもオレの隣に案内せんでもよかろうと思うのですが、なぜか、隣。

んで、このお客さん、どっから見てもホームレス寸前、というか、ホームレスやろ?って風貌で。
んで、「今日はな、ちょっとカネが出来たから、キャバクラに行ったろと思ってるねん。女の子に嫌われたらあかんからな、髪の毛、びしっと決めたってな!」
って(笑)
いや、オッサン、髪をどうにかしたところで、その風貌をなんとかせんと、どーにもならんでしょ(笑) まず、服を新調しろ!
それにさ、小金が出来たからって今さらその年でキャバクラに行っても、楽しくないぞ!(笑)

という散髪屋さんで、オレは、衝動的に髪を切りにいったのでした。
束の間の休息。
所要時間、15分。

でも、そのせいで、仕事に遅れが生じて、2、3のお客さんに軽い迷惑がかかってしまいました。。。
ちょっとは休ませてくれよ!

2006年10月3日火曜日

天ぷら屋のオバァ

mixiに日記をアップする程度の時間的余裕が出てきたとはいえ、まだまだコメントを書いたりなどのコール&レスポンスするにはヒーヒー言ってる状態のルイスです。

そんなわけなので、この半月ばかし、オレの晩ゴハンはほとんどホカ弁ですよ。
夜8時半になれば半額になる弁当目指して200円の弁当を買いにいき、それを持ってかえってPC作業しながら片手で弁当…。
美味いもん食べるために仕事してるのに、その仕事のせいでまともなもんすら食えないというのは、これいかに?
オレの生活設計が悪いのか? でも、貧乏人は働かないと食ってけないじゃん。そーゆー社会の仕組みが悪いんじゃないのか?
と、社会のせいにしたところで詮無いところですが、昨日、ついに頭に来て、仕事を全部棚に上げて、外にメシ食いに出ました。ちょっと息を抜かんとやっとれませんわ…。

知り合いのデザイナーさんとカメラマンさんに声をかけて3人で出向いた先は、家の近所というか歩いて3分の天ぷら屋さん。

以前に日記で書いたか、マイミクさんのゼロさんのコミュで書いたかしたような気がするんですが、そのとき以来、2回目の来訪ですわ。

『天平』って天ぷらのお店です。鰻の天五屋の向かいです。ゼロさん、ご存知?

下町の気取らない飲み屋さんってかんじで、もちろん天ぷら以外にも刺身だの煮物焼き物だの、いろいろあるんですが、やっぱ、メインは天ぷら。

美味いし安いし、言うことありません。
7~8種ほどの刺身盛り。
秋刀魚の塩焼き、筑前煮。
天ぷらは、
レンコン、なすび、ハモ、マツタケ、オクラ、エビのかき揚げ、キス、それと、栗!

栗の天ぷらを出してくれるんですよ、ここでは。んなもん、ここでしか食べたことないです。鬼皮を剥いて渋皮を剥いて、アク抜いて、生の状態から衣つけて揚げるから、手間も時間もかかりまくりです。
熱々でね、ホクホクしてて、美味いことこのうえない☆ 変わり種ってだけじゃなくて、美味いですね☆

破顔一笑とはこのこと☆

飲まない3人が行って、白飯しこたま食べて、3人で6000円ですよ! どう、安いっしょ!
どれも衣がさくっとしてるし、ネタによって油を変えてるし、特に野菜がしっかりしてる。天ぷらを揚げるのがヘタクソな料理人はたくさん見てきましたが、ここは、かなりレベルが高いっす。で、安い。言うことなし!

んで、揚げてるのも店を仕切ってるのもチャキチャキの女将さんなんですが、この人がねぇ、気安い大阪のオバァではあるんですが、すごい特技を持ってまして。。。

店は4人がけのテーブル席が4つに、7~8人のカウンターって規模。
でも、このオバァ、伝票をつけないんです。
おあいその段になると、「えーっと、これとあれとそれとこれとそれとあれとこれとそれとあれと…だから、合計いくら!」ってかんじで、注文聞いたのを全部覚えてらっしゃる! 店にお客が1組2組じゃないですよ、何組もいるのにですよ、全部、空で覚えてらっしゃる!
なんの魔法か、と思ってしまいますよ。
たぶん、間違ってることもあると思うんですよ。でも、たぶん、ほとんどは合ってるんですよ。
計算は、暗算じゃなくてソロバンなんですけれどもね(笑)

でも、その姿がね、颯爽としててね。
あぁ、職人さん!ってかんじなんです。
天ぷら職人のオバァ、その立ち居振る舞いのすべてが、美しいですわ。
料理人にかぎらずですが、職人さんはすべからく、こうあってほしい、と、オレは思うのでした。

こういう姿を見て、美味いもん食ってると、また仕事に戻る気力が戻ってきますな。
今夜も明け方までPC前で奮闘してます。。。


これもまた職人技。


Char / Smoky

2006年10月2日月曜日

チンドン屋考察


昨日、久しぶりにmixiに復帰したルイスです☆
そしたら、マイミクさんが2人減ってる…。50人だったマイミクさんが48人になったわけですが、未だに誰が抜けたのかわかりません(笑) 誰か、オレに教えてください(笑) mixi脱退ですか? 縁切りですか?

さて、日記といっても、ここんところ、ずーっとPCに向かって仕事する以外のことをなにひとつやってないので、日記といっても書くことがなんにもないです…。
インプットもせずにアウトプット出来るような魔法使いではないので、これは困ったことですわ~。

仕事の話でおもろいことがないこともないんですが、それはここでは書かれへんし…。などと考えつつ、銀行に向かって歩いてたら(月末の〆の仕事を今ごろやってマス…)、前方からチンドン屋さんが。しかも、知ってる顔!

知り合いのミュージシャンが、チンドン屋さんやってましたわ(笑)
写真の真ん中、赤いワンピースを来てタイコを叩いているのが、オレの知り合いの、「ボーカリスト」です。
ちなみに、大阪だとミナミが多くて、キタ、それも天満でチンドンが駆り出されることはあんまりないんですけれどもね。

オレ、チンドン屋さんは結構好きです。
大阪は、最近またチンドン屋さんが復活してるんですよね。
やっぱ、広告媒体としてはかなり古い部類に入るので、一時は廃れてました。
でも、この5、6年、若いなり手が増えてきて、活況を呈してきてます。
チンドン通信社、東西屋、華乃家…、業績好調なところが、大阪には少なくとも3社あります。

華乃家さんはサイトがありまして、しかも、ここの初代女社長は、ミナミでスナックやってます。オレ、ときどき行きますから(笑)

ちょいと資料を抜粋すると、
鉦(カネ)をチンと鳴らし、タイコをドンと叩くからチンドン屋。江戸末期、大阪・千日前の飴売り「飴勝(あめかつ)」が不振の寄席小屋に頼まれ、口上の面白さで客を惹きつけたのがはじまり。戦後の経済成長とともに最盛期を迎えたが、昭和50年代に全国で数十人にまで激減した。しかし、若手が参入するようになって新たな活況期を迎えている…。(月刊・大阪人)

ですわ。
若いミュージシャンがバイトがてらやってるし(基本が往来を練り歩くストリート・ライブなので、若手ミュージシャンにとってはライブの腕を磨く格好のバイトですわな)、それだけではなくて、チンドン・ルネサンスというか、広告宣伝媒体としての役割から大きくはみ出した、アーティストとしての活動まで最近では行なわれています。

オレは、最初は、そっちから入っていったんですけれどもね。

まず、
ソウル・フラワーが、自作に参加を要請しましたね。
大熊亘は、チンドンの芸風を自作のなかで発展させてます。
大工哲弘も、彼らと何度も共演してますね。

音楽として、表現形態としてのチンドンの魅力は、異形にあるんだと思います。その圧倒的な非日常性や祝祭の香りが、とても素敵です。素敵のみならず、音楽の原点を思い出させてくれるものでもあります。
結婚式や祭に楽団を呼ぶっていうのは、非日常性や祝祭の香りを求めるからでしょ。音楽の、実生活での役割や実効的な要素って、そういうもんです。それを色濃く残しているから、チンドンには魅力があるんですよね。

ここでふと考えます。
これって、ジプシー・ミュージックとおなじですな☆
非日常性と祝祭を求めて、ジプシー楽団を呼ぶ。ジプシー楽団は、表現のための手段としてではなく、生活のための手段として、音楽と接している。
しかし、そうであるのにもかかわらず、そこにはいつしか高い芸術性が宿っている…。
チンドンとジプシー・ミュージックは、かように、そっくりです。
ちなみに、ここまで話をひろげると収拾がつかなくなりますが、アメリカの黒人音楽であるブルーズは、チンドンとよく似た歴史を持っています。

フェスという形態が日本に根付いて10年。世界中のあちこちでフェスが催されるようになって、今、人類史上でもっとも多くの人が、音楽で踊り、祝祭の時空を満喫していると言われています。人類がこの星に誕生して以来、今ほど多くの人が音楽で踊っている時代はないんだそうです。
そういう時代に、チンドンは、とても似合っています。

広告宣伝の媒体と表裏一体だからこそ魅力があるチンドンではあるのですが、そこから出発して、チンドン単独で成立してしまう音楽が生まれ、それを耳にすることが出来る時代に音楽を聴いているオレは、なかなか幸せだな、と、思ったりもします。

2006年10月1日日曜日

やっとこさです


mixiの日記を書かなかったのが2週間以上。
mixiをはじめて、これだけ間隔が空いたのは初めてですわ。

大型の仕事が3つ重なり、そのうえで通常業務に月末業務…、マジ、寝る間も笑顔をつくる暇もありませんでしたわ~。
この2週間ばかし、まともにベッドで寝た日はなく、毎日毎晩、PCと睨めっこしながら、机に突っ伏して寝てましたわ。
んで、今日、久しぶりにベッドで寝れそうなかんじで。いや、仕事は終わったわけではなくて、ちょっとタイムラグが出来た程度なんですけれどもね。

それにしても、ここまで忙しいのって、7、8年ぶりですわ。
体力はあるほうなんだけれども、最近は、ここまで酷使していなかったので、乗り切れるかどうか不安でしたよ。でも、体力的には、まだもってる(笑)
この、体力的に強いのが、幸か不幸かってことなんですよねぇ…。

mixiには毎日のようにアクセスしているけれども、仕事の連絡ボード用にコミュをつくってるから、これはもうお仕事でmixiを活用しているわけで、誰の日記も読みにいけてません。
読みにいけないといけないで、やっぱ、いろいろと気になりますわ。
だから、トップページからアクセスせずに、連絡ボード用のお仕事コミュをブックマークしておいて、ダイレクトにそこに行けば、誰の新着日記のタイトルも目に入らないわけで、これで完全にオミットしてました。

mixiでの皆さんの動向から遮断され、巷のニュースからも遮断され、ひたすら仕事…。どー考えても楽しくないし、しんどいはずなんですが、それでも結構のめり込んで仕事やっちゃうんです。
仕事好きだけれども、ここまで苦にならずに出来てしまうとは! 自分でも驚きでした。
あれだけ毎日アクセスしてたmixi、ほったらかしにしてても平気なんだもん。

でも、音楽だけは、流しっぱなしにしてましたな。iTuneは、シャッフルにしたところで自分の手持ちの旭志か流してくれないから、last FMを使ってました。

ご存知ですか? last FM


みんながiTuneで聴いた曲が、勝手にアップロードされて、ジャンル別で勝手に流してくれるんです。DJのmixテープを聴いてるかんじですよ。
各人が曲につけたタグが頼りだから、ひっかかったタグの曲を順番に流してくれるんです。だから、ヘビメタの曲でもタグに「レゲエ」とつけてたら、レゲエで引っかかっちゃう。このへんが面白いのですよ。

これで、レゲエばっかり聴き ながら、仕事してました。


ぼちぼち、通常の状態に戻していきます~。