2006年9月5日火曜日

どーしてデザインはタダ扱いなのですか?

しばらくなかったんですけれどもね、最近、またですよ。。。。

結婚式のハガキ、引越しましたのハガキ…、印刷代は払うからタダでデザインして…。
名刺のデザイン、空いてる時間でいいから、ちょこちょこっとタダでやってくんない?

や・ら・な・いっつーの!

結婚式の二次会するから、おまえんところの店貸して、料理も出して、原価だけ払うから、とは言わないでしょ?
赤帽さん(あれは個人事業主です)に、引越するから荷物運んで、ガソリン代は払うから、とは言わないでしょ?

なんで、デザインだけは、タダでやってくれって話になるのですか?

オレね、それでメシを食ってるんですよ。。。。
たしかにね、あなたとは友だち付き合いをしてきました。だから、貸しも借りもあります。持ちつ持たれつです。お互いさまです。でもね、だからって、なんでタダで、オレが本業の仕事をしなくちゃならんのよ!
しかも、オレは、自分の時間を会社に売って金に換えてる社員さんじゃないから、あなたの仕事をタダでやってる時間、ゼニを稼ぐチャンスを逸しているわけですよ。。。

オレは引越屋さんじゃないから、あなたが引越をするときに手伝ってくれと言われたら、喜んで手伝いますよ。もちろん、それでおカネをもらおうなんて、これっぽっちも思ってないですよ。
でも、オレは、引越屋さんじゃなくて、印刷物を製作する人。そのオレに、本業の仕事を、なぜ、タダで頼もうとする?

友だちならね、友だちだからこそね、カネを払おうとするもんだと思うんですけれどもね。

どーもね、原価がかかってないと思ってるみたいです。
デザインやら原稿書きやら、軽く見られてますよ。
その技術を習得するのに、どれほどの時間的物理的コストを費やしてることか。
どれほどの情熱と意思と努力を積み重ねてきていることか。

引越祝い? 結婚祝い? それは、あなたから請求するもんじゃないでしょ。

という話がね、延々と、クリエイター&デザイナーというコミュで盛り上がってるんですが、これ、すべてのクリエイター&デザイナーが一度は体験していることです。

オレも、散々体験してきたし、今また、そのようなオファーが来てしまいました(笑)

大阪は特にひどいですね。

カネはないけれども、プロに頼んでカッコいいものをつくってもらいたい?
ははは。カネがないなら、普通は諦めます。
カネがないなら、松の弁当は買わんでしょ。梅にするでしょ。それもダメなら、自分で弁当つくるでしょ。
どーして、デザインだけは、カネはないけれども、って理屈が通る?



こーゆー問題に積極的に取り組んできた人といえば、真っ先に、フランク・ザッパが思い浮かびます。
海賊盤が出りゃ、そっくりのもので録音クオリティがはるかに高いものを、公式盤として発表してました。
著作権法の改正でアメリカ政府を何度も何度も攻撃してましたね。
彼の素敵なところは、戦争反対がどーたらとか、自分には直接関係ないことで闘いを挑むようなキレイごとをしなかったところ。著作権法という、まさに自分に直接かかわるところで、ケンカをした人です。

0 件のコメント: