2006年5月31日水曜日

納付免除に猶予通知、なぜオレのところに来ない?

5月はGWがあったうえに右足首捻挫&左手中指突き指などもあり、さらにさらにイレギュラーのとんでもない仕事まで舞い込んできて、ヒーヒー言ってるオレです。はっきり言って、mixiの日記を書く暇なんて1秒たりともありません(笑)なんか、全然寝てないし。。
でも、今晩というか、31日早朝にサッカーの日本代表vsドイツ代表の親善試合は観るけどね☆

仕事も、いよいよ今晩がヤマ場。なんとか今月も乗り切りそうですわ。我が社の財政状況を見ると、なんで毎月乗り切れるのか不思議で不思議で仕方ないんですけどね(笑)

そんなわけで、仕事仕事仕事仕事の毎日で、はっきり言ってネタなんかありません!(笑)
ネタはないけど、新聞見てたら、
社会保険庁ネタと小学生が被害に遭う事件と公務員の細かい悪さで埋め尽くされてますな、3面は。

本当はジャカルタの地震について書きたいところですが、それは対策になってしまうし、そんな時間はないので、今日は新聞から小ネタを拾って、仕事の憂さ晴らしでもします(笑)

まず、社会保険庁。
オレ、年金なんて払ってません。んなもん、どう計算したってオレの年にマトモにもらえるわけないし、そもそも、老後は日本に住むつもりはこれっぽっちもなくて、老後はペルーのアマゾンで畑を耕す予定になっています。
たしか、オレに年金納付の義務が発生した20歳くらいのときは、海外に住んでいたら給付が受けられない制度になってたんですよね。それが、今じゃ、海外に住んでても、給付が受けられるようになってるんだとか。。だいたい、今でも、海外に住んでるあいだは納付免除になってるはずなのに、なんで給付はオッケーになってるんだ? 変なの。
でも、これは、参りました。ペルーの物価なんて、日本の20分の1くらいですよ。年金もらうだけで、結構いい暮らしが出来ちゃいます。
一応、老後に備えて1000万円くらい貯めて(貯めるどころか、これに近い額の借金あり!)、それをアメリカかオーストラリアあたりの利回りのいい銀行に預けて、年5%〜10%程度の利息がつくくらいに運用出来たらペルーの物価でじゅうぶんに生活出来るなぁ、なんて青写真をですね、描いてたんですけどね。

こんなことなら、年金払って、老後はその金でペルーで暮らすのもいいなあ、なんて思わないこともないんですが、やっぱり、チラと思うだけで、基本は払う気なし。
だって、オレが老後を迎えたとき、マトモに給付されるなんてこと、どう計算してみても無理だし。計算してみたら、消費税を20%程度まで引き上げて、増税分を全部年金に突っ込まないと無理だけど、そんなことしたら、国家予算がたちまち立ち行かなくなるし、第一、団塊世代が一線を退いたら増税しても税収は減るんだからね。

というのが、第1の理由で、次の理由は、やっぱ、社会保険庁の職員の態度の悪さですかね。
オレは自分の年金は払ってないけれども、社員の年金のことではよく社会保険庁に行きます。
もうね、あの人たち、何様?ってかんじですからね。
べつに社会保険庁だけじゃなくて、大阪市役所も、郵便局も、公務員と名のつくところは(郵便局は民間になったんだっけ?)、とにかくね、対応がヒドすぎます。
今にはじまったことではないし、オレが言うまでもなく、みなさん、一度や二度は体験されてると思うんですけどね。
まず、
タメ口もしくは友だちと喋ってるかのような感覚で喋ってくるでしょ。
もしくは、やたら横柄に話すやつまでいるし。
オレ、社保庁に行って、ケンカしなかったこと、ないような気がしますわ。
入口に突っ立ってる嘱託なんだか知らないけれども、年配のオッサンがね、まず、エラそう。
目的の窓口の場所を聞いたら、「案内板に書いてあるから!」って、平気で言いますから。「じゃ、あなたがそこに立ってる意味ないでしょ。税金の無駄だから今すぐ辞めろ!」って、オレは言い返すんですが、なんで、いつもいつも入口からケンカせねばならんのか(笑)

はっきり言って、行きたくない。
会社の仕事だから、行きますけどね。

ん?
納付免除に猶予? 頼みもしないのに、そっちからそんな通知を出してくれるんですか?
オレんところにも、オレの社員全員のところにも、出してくれよ。
納付率の分母削減、目一杯手伝いますよ☆

2006年5月28日日曜日

「雨の日におすすめの京都」





今週の「NIKKEI プラス1」のなんでもランキングは「雨の日におすすめの京都」。いつもながら微妙にマニアックなランキングです(笑)

1位 詩仙堂
2位 高桐院
3位 石塀小路
4位 天龍寺
5位 祇園新橋・葵橋
5位 三千院
7位 南禅寺
8位 糺の森
8位 二年坂・産寧坂
10位 祇王寺
10位 青蓮院門跡
10位 白沙村荘

有名どころも入ってますが、そうではないところも入っていて、普通の京都観光人気スポットランキングとは微妙に違ってますね。清水寺、金閣寺、銀閣寺、三十三間堂…ランク外です。

もっとも、このアンケートは「専門家に聞いた、雨の日におすすめの京都」なので、雨であろうがなかろうが、多少はマニアックな結果が出るんだと思います。それだったら、なぜ、オレに聞かん?(笑)

だって、1位の詩仙堂なんて、雨が降ろうが降るまいが、ここ数年、順位をグングン上げてきているところだし。たぶん、「2度目3度目の京都で行きたいところ」みたいなアンケートをとったら、やっぱり1位になると思います。
詩仙堂は春のサツキと秋の紅葉(ライトアップが素晴らしいです)が有名ですが、年中なにかしら見応えのある花が咲いているので、いつ行っても気持ちのいい場所です。でも、散策するのにちょうどの規模の大きさの庭なので、雨の日に行くよりは晴れた日に行くほうがいいと思うんですけどね。

むしろ、2位にランキングされた高桐院を1位に推したいです。
石畳&苔の参道は、雨の日に映えると思いますよ。雨に濡れた石畳は黒々として風情があるし、苔は雨水をたっぷり吸ってみずみずしさを増します。これ、黄金の組み合わせだと思うけどなぁ。

3位の石塀小路…、これも、雨が降ろうが降るまいがあんまり関係ないような…(笑)石畳の狭い路地を挟んで料亭とかがあって、日本人が普通にイメージする京都の風景が、そのままある、ってかんじです。それでいて神社仏閣とは無縁の場所だから、通ぶったイメージもあるじゃないですか。

10位にランキングされた祇王寺は、晩秋の雨の日に行ったことがあります。散った紅葉が地面全面に敷きつめられたようになっていて、さながら真っ赤な紅葉の絨毯でした。オレは、紅葉が散って地面が真っ赤に染まる風景が好きなので、例年、遅めの12月上旬にあちこちの紅葉を観にいくようにしてるんですが、こんときの祇王寺は、当たりでした☆ 雨も長時間降り続くと地面がグシャグシャになって汚いだけですが、そうなるまえだと、地面に敷きつめられた紅葉が雨に濡れて、より鮮やかさを増します。それはそれはキレイ☆

同じく10位にランキングされた白沙村荘。銀閣寺のすぐそばにある橋本関雪の住居跡ですが、まあ、これもマニアックな部類に入りますな(笑)銀閣寺は人混みでごった返してますから、喧騒を避けるために、こっちへ行くのはいいかも。しーんとしてますから。石塔がたくさんあって迫力のある庭ですが、しーんとしたなかで石塔と向き合っていると、なにやらいいかんじです。ただし、ここの庭は、重文指定されていないために維持費が捻出出来ないんだと思いますが、荒れてます。

オレなら、このランキングに正伝寺(http://www.mediawars.ne.jp/~tanimura/a_map/form/kyoto/kyoto_temple/syouden_ji.htm)を加えるかな。
小堀遠州作庭のあっさりした庭があります。七五三に刈り込まれたサツキの庭園越しの比叡山借景がいいかんじで、人も少ないし、雨の日だと余計に風情が増します。

そういえば、オレの相方は、強烈な雨女。デートの日にピンポイントで台風を呼び込んだり、前後の日が晴天でもその日だけ雨だったり…。
正伝寺を訪れたときも、雨でした(笑)

2006年5月27日土曜日

保護シートが上手く貼れません(涙)

じつは、GW中に、携帯を機種変更しました。

それまで使っていた携帯は、なんだかんだで2年半。途中、バッテリーを破壊してしまい、ヨドバシにバッテリーを買いに行ったら、中古のバッテリーを無料でいただいてしまったので、バッテリーはおそらく3年モノです(笑)

使えるうちは買い替える気もないので、本当は3年でも4年でも使っていたかったのですが、なんせ3年モノのバッテリー。充電してもすぐになくなるし、残量があろうがなかろうが勝手に電源を落としてしまうというわがままっぷりを発揮するようになり、さらには、電話がかかってきてもなぜか通話が出来ないことがあるという大暴走まではじめてしまったので、そろそろオシャカかな〜、なんて思っていたら、液晶画面にヒビまで入り、こりゃアカンわ、と。ついでに、二つ折りになっている蝶番のところにもヒビが入りました(笑)

んで、新しく買ったのが、これ

ワンセグ対応はかなり迷ったんですが、まだ1機種しか出てなかったし、その1機種も気に入らなかったので、今回は見送りました。

オレの場合、カメラの機能がしっかりしていれば、それでいいんです。仕事で、大活躍してるんで、そこが、最優先のポイント。あとは、はっきりいってどーでもいいです(笑)

売価14,000円。
ポイントが8,000円分貯まってたので、それを使って6,000円。
そっから、あんたんところの店で買うのはこれが2台目、しかも店がオープンのときのキャンペーン中に買ってあげたから目標達成にも協力してあげた、友だちも紹介してここで買わせた、1年以上契約する、だから6,000円まけろ!と。
いくらまけてくれる?とか、オレは言いませんから。6,000円まけて、ポイントだけで買えるようにしろ!と(笑)
そっから延々交渉して、3,000円値引きさせて、別売のACアダプターを無料でつけさせて、消費税も値引きさせて、キャッシュ3,000円+事務手数料で手を打ちました(笑) 店長、泣いてましたけど。でも、店長決裁の範囲内なんだから、それでも利益は確保してるはずです。

さて、この機種はカメラ機能は他機種に比べて抜きん出ているし、液晶画面もデカいんで、言うことなしです。
でも、これまで持っていたやつは液晶画面にヒビが入ったわけで、新しいやつの液晶画面はさらにデカいわけで、これは対策を考えておかないとなー、などと思い、ヨドバシへ保護シートを買いに行きました。

メールを横から盗み見されるのを防止するシートじゃなくて、単純に、液晶画面を保護するシート。ありました。全機種、それぞれに対応した保護シートが用意されてるんですね。

保護シートは樹脂製で、糊がついているわけではなくて、樹脂が持ってる接着作用を利用して貼り付けるから何度でも貼ったり剥がしたりが出来る、と書いてあります。350円。高いんだか安いんだかわかんないですけど、とりあえず、ヨドバシのポイントを使って購入。

まず、液晶画面をキレイに拭いてですな、そっからシートを台紙から剥がして、そっと貼り付けていきます。空気が入らないように、端から慎重に慎重に☆
途中、空気が入りそうになって、ちょっとだけ戻して、空気を入れないようにまたまた慎重に貼っていって…、よし、上手いこと空気が入らないように貼れました。一発ですよ☆

ところが、
貼り終わったシートをよーく見たら、ずれてる。ずれて、液晶からはみ出して、シートの端が浮いてる(笑)
あきませんやん! やり直しや!
そんなわけで、せっかく空気をひと粒も入れずに貼ることに成功したのにもかかわらず、もっかいベリッと剥がしてですな、貼り直しですよ。

ところがところが、
今度は、上手いこと空気が入らないように貼ることが出来ません! ずれないように貼ることのほうに神経が行ってしまって、空気が入らないようにすることまで手が届きません! 貼っては少し剥がし、また貼っては少し剥がしして、なんとか終了。

ところがところがところが、
一息ついて、携帯を見てみるとですな、最初にベリッと剥がしたところが、浮いてるんです。左下の隅。そっから剥がしてやり直したんですが、その左下の隅、浮いてるんです。押さえてもなにしても、ひっつかずに浮いてる…。何回でも貼ったり剥がしたり出来るって書いてたやん! と思ったところで、浮いてるんです(笑) しかも、端が浮いてるから、そっからどんどん剥がれてしまいます。

頭に来て、もっかいヨドバシに行って、もっかい新しいシートを買いましたよ。高いんだか安いんだかわからない350円も、2枚目となると700円突っ込んでるわけで、これは確実に高い!

んで、2度目のチャレンジ。
これがもう、散々で。。
ずれるわ、空気は入りまくるわで…。もう、さんざんな代物。。2度目なので、明らかに集中力を欠いていたように思われます(笑)

でも仕方がない。
とりあえずはこれで我慢しようと自分に言い聞かせてですな、なんとか納得したわけですよ。

でも、ダメです。1週間、持ちませんでした(笑)
やっぱ、空気が入ってる&ずれてるって、許せない!(笑)
もう、意地になってますが、3度目のチャレンジです。
またまたヨドバシに行って、ポイントで購入。この時点で、たかが保護シールに1,050円!(笑) アホです。ヨドバシでポイント1,050円分のポイントを溜めようと思ったら、どんだけ買わないとダメなんだ?(笑)

結論から言いますとですな、3度目のトライが、最悪!(笑) 最もダメ(笑)
仕事で、最初に一発でバシッと決まったやつは、例外なく、いい仕事になります。試行錯誤したやつは、試行錯誤すればするほど悪くなる傾向にあります。オレの場合。

この保護シート、完全にそのサイクルにハマってしまいましたわ(笑)

3度目のやつ。
空気が入り、ずれまくり、気に入らないからそっと剥がしてやり直したら、やっぱり剥がしはじめた端が浮いたままで…(笑) もう、最悪です!(笑) 空気が入っただけじゃなくて、埃まで一緒に入ってやんの(笑)

オレ、どちらかというと手先は器用なほうだと思って今日まで生きてきたんですが、なんだか、自信を木っ端微塵にされたような気分です。
職業柄ですけど、紙を指で摘んだら、その紙の厚さをピタリと当てられるくらいに、指先の感覚は研ぎすまされてるんですよ! ハサミもナイフも器用に使いこなします! マウスで簡単な絵も描きます!

でも、保護シートが上手く貼れません(涙)
どーしたらいいんでしょうかね?(笑)

2006年5月26日金曜日

あなたは付き合ってる相手のメールをチェックしますか?





とあるプロダクションでバイトする19歳の専門学校生と、話していて、ビックリしました。

付き合ってる相手の携帯のメールをチェックするのはあたりまえ、なんですと。
そういうことがまったくあたりまえではないオレにとっては、それはテレビのなかだけの話なのであって、現実に、当然のように行なわれていることとは思っていなかったからです。

たとえば、浮気を疑われたとします。
その疑惑を向けてきた相手が、あなたのメールを勝手に見ていたとしたら、どうしますか?

サンプルが少なく過ぎて現状を映し出しているのかどうか怪しいのですが、何人かの10代の男女に聞いてみたら、「相手の携帯のメールチェックなどしたことがないという人などいない」との回答がほとんど…。

寝ているあいだや風呂に入っているあいだ、部屋じゃなくても、トイレに入ってる隙などに、素早く相手の携帯のメールチェックをした、なんて話はゴロゴロと転がっていて、そんなことをしてはいけない、という倫理観は、どうやら若い世代のあいだでは成立していないかのようなのですよ。

親書開封罪は、「1年以下の懲役または20万円以下の罰金」と刑法で定められています。
判例上では、親書とは、特定の人から特定の人に宛てた意思を伝達する文書であり、開封とは、第三者がその内容を知る状態に置くこと、です。
でも、
入浴中に携帯のメールをチェックされたという場合は、厳密に言えば、本人の開封後でしょうから、この罪は適用されません。着信履歴を見られた場合でも、それは内容とは言えないから、やはりこの罪の枠からは外れます。
そもそも親書開封罪は親告罪なので、発信者または受信者が告訴しなければ、罪に問われることもありません。

まあ、法律のことはどうでもいいです。

問題は、盗み見るという行為に対する倫理観です。
罪悪感はないのだろうかと、やっている人たちに聞いてみました。
すると、
メールをチェックすること以上に悪い行為を相手が犯した場合にメールの中身が俎上にのぼるのは仕方がない、と。

なるほど。
非難の矛先は、浮気です。
浮気という背信行為を押さえるためなら、「たかがメールをチェックする程度」は許されてもいい、という論理です。
それも、そう考える人が圧倒的になりつつある。

ここ数年、通信傍受法が国会で取り上げられてますが、政府や当局が考える論理とおなじ論理が、これですね。
悪事を摘発するために、国民の通信を傍受してもいいことにします、と。

企業でも、社員のメールがチェックされるケースは、おそらく少ないでしょう。
社内規定で私的メールが禁止され、システムの統括部門は通信記録を分析・監督しているとする会社は多いですが、実際にその規定を厳格に運用している会社はそれほど多くないと思いますよ。たとえば、不倫関係などを匂わせるメールのやりとりを発見したとしても、それを指摘するのは、会社にとってはハイリスク・ハイリターンです。だから、やりません。もちろん、重大な横領発覚なら、やるでしょうけれども。

いずれにしても、オレは、自分のメールはチェックされたくありません。もちろん、オレの彼女も、オレのメールのチェックなどしません。
もし、「イヤだ」と明確に意思表示したにもかかわらず、それでも繰り返されるのなら、縁を切ることも考えるでしょうね。




本日の1枚:
『ブレ』
あらかじめ決められた恋人達へ

2006年5月22日月曜日

「サランラップ活用法」





「サランラップ活用法」

以前、叔母が皿の上にサランラップ引いて食べ物出してた。
「あとで洗わなくて済むのよ」
と言われたが、そんな貧乏くさいこと出来ねーと思ってたけど、一人暮らしになってなるほどと納得。
今は皿はもちろん、箸とかスプーンにもラップ巻いて使ってるよ。
洗わなくていいから便利。
枕も週1で洗濯するのめんどいからラップ巻いた。これで安心。
あとは風呂入ったあとに体拭くのが面倒くせぇから、ラップ巻いて風呂入ってる。
ラップはずせば濡れてない。便利。
コンドームだってラップで代用。便利便利。

ん?

(ここに有料エロサイトのURL)


…これには笑いました。
こういうメールって、ようするに、クリックさせてなんぼなんで、どのメールも、いかにクリックさせるかってことだけを考えて文章つくってますな。
下品な言葉を羅列してるのは、下品でバカな人間が文章を考えてるんでしょうね。だから、そういうバカは、読む相手も自分と同じだと思って、自分が喜ぶような低俗なことを書いてるわけで、センスのカケラもない文章を書きますな。
そんななか、これはまだマシかと(笑)

そんなわけで、ほかにも面白い迷惑メールがないかと思って何通か開封してみましたが、やっぱダメですな。ほとんどの迷惑メールは相変わらず下品でバカな人間が書いた文章のものばかり。
あと、最近のエロメールって、差出人の名前が、「emi」とか「mari」とかじゃなくて、「高橋」とか「有賀」(高橋さん、有賀さん、ごめんなさい! 本当に、この名前で来るんです!)とか、ちゃんとした名前が書いてあるものが多いのと、件名も、「会っていただけますか?」とか「○○○丸出し」とかじゃなくて、「先日の件で」とか「予定が変更になりました」とか、普通のメールを装ったものが多いです。

だから、ついつい開けて見ちゃう…、なんて人はいないと思いますが、やっぱり、バカな人間が書いてることに変わりはなさそうです。
どっちにしたところで、こんなもんに騙されるバカは滅多にいないと思いますが。

だから、「サランラップ活用法」みたいに、迷惑メールだってことはわかったうえで、それでも開封してみたくなるような件名にして、さらに、その内容も、思わず笑っちゃうようなものにすれば、クリックはしないとしても、とりあえずは読んでもらえます。
迷惑メールって、
1)件名も見ずに削除
2)件名を見て削除
3)件名を見て開封して内容を読まずに削除
4)件名を見て開封して内容も読んでから削除
5)件名を見て開封して内容も読んで、まんまとクリック
っていうふうにステップアップしてくから、同じに削除されるとしても、1よりは2のほうがいいし、2よりは3のほうがいいですよね。

クリックしなけりゃおんなじ!って思うかも知れないけど、そんなことはない。今どき、クリックしただけで不正請求されちゃう詐欺メールなんか、よっぽどおめでたい人でないとクリックしませんから、送るほうは、最初から最終段階を目指すんじゃなくて、まずは開封してもらうこと、内容を読んでもらうことを目指して、少しずつステップアップして行くべきなのですよ。

だから、気の利いた件名を書いて、開封してもらうとこまでは、ちょっとでもセンスのある人だったら、簡単に思いつくでしょうね。だけど、その先の、内容を読んでもらうというところまでいくのは、なかなか難しいと思います。たいていの場合は、件名に騙されたり惹かれたりして開封したとしても、一瞬で有料エロサイトへの誘導が丸出しの文面だってことがわかり、1行も読まずに削除しちゃう。だから、ここがポイントになる。一見、エロサイトだとは分からないような構成で、「サランラップ活用法」みたいな文章が書いてあれば、ついつい読んじゃいます。

それで、つまらなければ「な〜んだ」で終わっちゃうけど、面白ければ、クスッと笑って、まあ不快な気持ちも和らぐってもんです。それでも、騙されてクリックしたりははしないんだから、詐欺としては失敗してるし、大量の迷惑メールを無差別に送信してる努力も無駄にはなってるんですけどね。
でも、開封もされずに捨てられる迷惑メールよりは、何倍もいいとこまで行ってるわけで、あと一歩ってところですかね(笑)



話はまったく変わりますが(笑)、最近は、これが面白くて、こればっかり聴いてます☆
以下、レーベルサイトからの解説抜粋。

フランス北西部の港町ナントで1995年に誕生した「熱狂の日」(ラ・フォル・ジュルネ)音楽祭。2005年4月29日〜5月1日の3日間、東京国際フォーラムにて日本初上陸を遂げた「熱狂の日」は、「ベートーヴェンと仲間たち」をテーマに世界各国から1,000人以上の音楽家が集まり、朝から終電間際までベートーヴェンを奏で続け、30万人以上の来場者を記録する前代未聞の音楽祭として歴史的大成功を収めました。そして 2006年、「熱狂の日」はさらにヒートアップ!生誕250年を迎えたモーツァルトをテーマに、5月3日(水祝)〜5/6(土)の4日間に渡り、約 1,500「ました。モーツァルト祝年の2006年、世界中で様々な催しが行われますが、「熱狂の日」はその中でも最大規模の音楽祭!

「熱狂の日」音楽祭2006の開催を記念し、オリジナル企画BOX「ファンタジスタ!モーツァルト」をリリース!大ロングセラーを継続中です。公演曲目を多数収録した、まさに「熱狂の日」のためのボックスセットとなっています!NAXOSレーベルの良質音源を使用し、フェードアウトのない楽章単位で収録しております。幼少期から晩年までモーツァルトの生涯を追い、またその仲間たちを紹介する構成ですので、これでモーツァルトの全てがまる分かり!さらに「2台のピアノのためのソナタニ長調K.448」は、これまでリリースされたことのない未発表音源!初心者からコア・ファンまでご満足いただける内容です。「熱狂の日」の余韻を楽しむのにも最適です!



本日の1枚:
『ファンタジスタ!モーツァルト 10枚組 12時間超!』
V.A.

2006年5月20日土曜日

辰巳芳子さんの料理哲学

NHK 教育でやってる『知るを楽しむ』が面白いですね。ほぼ毎日観ているし、観れないときは録画して観ています。
毎週月曜から木曜の22:25〜22:50に放送されていて、曜日毎にテーマがわかれていて、人選も毎月変わります。
今月の月曜は、日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンによる『日本サッカーが世界一になる日』、
火曜はリリー・フランキーによる『松田優作論』
水曜は料理研究家の辰巳芳子さんの『いのちのスープ』。
木曜は、同志社大学の佐伯順子教授による『明治美人帖』。

どれもかなりかなり面白いんですが、なかでも、今月の毎週水曜放映の料理研究家の辰巳芳子さんの『いのちのスープ』が、メチャクチャ興味深いです。

辰巳芳子さんという方を、オレは知りませんでした。1924年生まれの御年82歳。ものすごく有名な方のようですが、一応、あちこちからパクってきた(笑)解説を載せておきます。
お母さんの浜子さんがやはり教理研究家の草分けで、お母さんのもとで家庭料理を学ぶ一方、西洋料理の研究も重ねられ、日本で初めて生ハムを作ることに成功した人です。

しかし、
そうした功績もさることながら、料理に対する心構えや、料理することを通して得た人生哲学が、とてもとても身に染みました。

辰巳さんは、言語障害を伴う半身不随の病苦で嚥下困難になったお父さんに8年間スープを届けた体験を通じて、よい材料を集めて煮込めば、誰にでも食べやすく栄養と愛情を込められるスープが出来ることを発見していきます。

辰巳さんのお母さんもまた料理の達人だったとのことですが、なかでも、握り寿司は、どんなに腕に立つ寿司職人でも敵わないものを出していたそうです。その秘密は、お母さんは、食べる人の口腔の大きさに合わせて、寿司の大きさをひとりひとり変えて握っていたのだとか。母乳がたくさん出たお母さんは、よく他人の赤ちゃんに母乳を吸わせていたそうです。その経験から、顔を見れば、その人の口腔の大きさがわかるようになったのだとか。そして、握り寿司を握る際に、食べる人の口腔の大きさに合わせて、寿司を握る…。たしかに、どんな寿司職人が束になっても敵わないような心配りだと思います。

次は、塩です。辰巳さんがローマを訪れた際、まだ日本には紹介されていなかった生ハムの魅力に取り憑かれ、日本で生ハムをつくることに挑みました。毎年毎年100本近くの豚の後ろ足を買い込み、生ハムにするための試行錯誤を繰り返し、日本の風土では不可能とされた生ハムをつくることに、20年がかりで成功しました。風を研究し、肉と塩の関係を研究し、乾燥の過程を研究し、風洞式の小屋をつくり…。大変な偉業ですが、辰巳さんが、そこで得たものは、「塩」なのだそうです。どんな食べものでも、究極は塩の加減、塩梅で決まるものであり、その、「塩」について、自分なりに少しは極めることが出来たような気がする、と、辰巳さんは語ります。…溜め息しか出ません。

湯布院で、プロの料理人相手の料理塾も開いているそうです。
そこで語られる言葉は、しみじみと、オレの心を突き刺しました。

料理は、素材と対峙することである。
素材の持つ特性を理解し、それを最大限引き出してあげるのが、料理である。
素材と徹底的に向き合い、素材に従うのが料理であるなら、料理人は経験を重ねる毎に、我がなくなっていかなければならない。
と。

オレは、常々、広告屋にカラーがあってはいけないと思ってきました。
自分らしさなど、広告屋には邪魔なだけだと思ってきました。
広告屋は、与えられた情報から、訴えるべき本質的なメッセージを見つけ出し、それが最大の効果で伝わる方法を考えるだけで、そこに自分らしさなど入れてはいけない、と、思ってやってきました。

そのことは案外間違っていないのだな、と、辰巳さんの言葉や仕事を観ていて、しみじみと思ったのでした。

2006年5月19日金曜日

欲しい☆欲しい☆欲しい☆







大阪府警東署は、実際には存在しないルイ・ヴィトンの扇子やトイレマットなどを販売目的で持っていたとして、商標法違反(販売目的所持)の疑いで、大阪市中央区、輸入販売業者を逮捕、女性従業員を書類送検したと17日、発表しました。
4月5日夜、容疑者の自宅マンションで、偽物のルイ・ヴィトンのバッグなど約680点を販売する目的で所持していた疑い。商品の多くは中国製で、麻雀牌もあった。
容疑者は「昨年1月からインターネットで販売し、月に平均約30万円の純利益があった」と供述しているという。
ヴィトンなど一流ブランドの収集家にはカタログなどには載っていない“レア物”を集める人も多く、悪質な偽造は後を絶たない。(18日読売新聞朝刊)

いやー、初期のものならいざ知らず、今のルイ・ヴィトンなんてまったく欲しいとは思いませんが、麻雀牌はちょっとほしいかも☆
これが、大好きなエルメスなら、ソッコーで買ってたかもしれません(笑) レア中のレアですね☆

ちなみに検索かけてみたら、楽天フリマでオーディションに出てますよ(笑)


それにしても、粗利ではなくて純利益で月30万円? なかなか美味しい商売ですな☆

むかし、バンコクの市場で、裏にマジックテープを貼ったラコステのロゴのバッタもんが束で売られていて、面白そうだから50個ほど買ったのを思い出しました(笑)



バッタもんといえば、これを思い出します。
これが世に出たとき、初めて聴いて、これは過去の偉大な先達のいいとこばっかりをパクりまくったバッタもんである、とのハンコを押しました。しかし、バッタもんである以上、ゴミ箱に捨てるのが人の道というもんですが、バッタもんのくせに曲がやたらといいのが気になり、捨てられないでいると、後年、セカンド、サードとアルバムが出てきて、じつはバッタもんなどではなく偉大な本物だったのだなとわかり、自らの不明を恥じた次第。


本日の1枚:
『若者たち』
サニーデイ・サービス

2006年5月18日木曜日

『ゲド戦記』を再読する





ジブリの新作『ゲド戦記』が、まもなく封切られますな☆

ジブリファン+『ゲド戦記』ファンとしては、これはたまらなく魅力的な組み合わせです。出来ることなら宮崎駿監督の手で映画化してもらいたかったですけどね。

オレは、高校生だったころに、岩波文庫の『ゲド戦記』全5巻に出会いました。
親のない少年ゲドが故郷を離れ、魔法使いになるための学校に入学し、やがて自分に秘められた大きな力の存在に気付き、大賢人となっていく、ゲドの一代記です。壮大なファンタジーです。

そう書くと、『ハリーポッター』に似ているように思われるかもしれませんが、『ゲド戦記』は、魔法に主軸が置かれているというよりも、自尊心や猜疑心に悩む若者の心理描写に重きが置かれている物語です。だからこそ、若いころに読むと、不必要にハマってしまう(笑)おそろしい物語でもあります。

今回久しぶりに読み返してみて思ったのですが、かつて圧倒的に共感した第1巻の若年期のゲドよりも、第2巻以降の、青年期、壮年期、そして老年にいたるゲドに、共感を覚えました。
オレも、それだけ年をとったということですね(笑)

第2巻以降、ゲドは大賢人と呼ばれる魔法使いになっているのですが、それに反比例するかのように、物語の中での魔法の比重は小さくなっていきます。最終的には、ゲドは、魔法の力を失ってしまいます。
今のオレは、魔法が使えなくなってからのゲドに、圧倒的な共感を覚えます。
悩み、伏し、疲労困憊し、無力な姿を見せる人間臭いゲドは、それでも立ち上がり、自分の老いや無力さ加減に立ち向かおうとします。そして、若い世代に語りかけ、おなじように苦しみ悩む人間として、若い世代と心をひとつにしようとします。

自由は、それを担おうとする者にとって、じつに重い荷物です。
自由は、与えられるものではなく、自ら選択すべきものであり、しかもその選択は容易ではない。

年老いたゲドが、語る言葉は、とてつもない重力を伴って、オレの腹にズシリとのしかかってきました。

自由という日本語は、freedomやlibertyといった英語を、福沢諭吉が日本語にあてはめて出来た言葉だといいます。
自らを由(よし)とする。
基準は自分にある、故に基準である自分を徹底的に律しなければならないのが、自由です。
容易ではありません。

オレは、ロックンロールを聴き続けることによって、そのことをだんだんと理解してきました。


まもなく発売される挿入歌『テルーの唄』も、好きです☆



手嶌葵 / 『テルーの唄』

2006年5月17日水曜日

W杯メンバー選考を分析する(超マニアック!)





GK 土肥洋一 川口能活 楢崎正剛
DF 田中誠 宮本恒靖 加地亮 三都主アレサンドロ 坪井慶介 中澤佑二 駒野友一 中田浩二
MF 福西祟史 小笠原満男 小野伸二 中田英寿 中村俊輔 稲本潤一 遠藤保仁
FW 玉田圭司 柳沢敦 高原直泰 大黒将志 巻誠一郎


ついにサッカーの日本代表、ドイツW杯のメンバー23人が発表されましたね。
昨日あたりのmixiで日記の検索をかけてみたら、ぞろぞろとその関連の日記が。やっぱ、代表メンバー発表ともなると、世間の注目度も一気に跳ね上がるようです。夜のニュースではトップ扱いだし、街では号外が出るし…。
オレは、サッカー見続けて24年の人間で、それこそドーハの悲劇よりもはるか以前から熱狂的にサッカーを見続けてきている人間ですが、そのころからすると、隔世の感があります。もっとも、日本がW杯に出るというだけでも、むかしからすれば、夢のまた夢、想像もつかないことでしたけれども。

ま、そんなことはさておき、今回のジーコの人選を考察してみることにします。
今回は、超マニアックにいきます! 誰もついてこれなくてもいいです!(笑)

まず、久保竜彦の落選と巻誠一郎の逆転当選。これはサプライズという表現で伝えられましたが、このところメディアによって喧伝されてきた「サプライズはあるのか?」という問いは、結局のところ、ジーコが冷徹なリアリズムの眼でメンバー選考出来るのかどうか、ということでした。
その意味で、その潜在能力を誰よりも評価していた久保竜彦を外し、巻誠一郎を入れたことは、ジーコが勝負師としての冷徹なリアリズムをオレたちに示してくれた、ということです。ここは、大いに評価していい点だと思います。

ポジション別に見ていくと、
まず、GK。ここは鉄板です。事実上の正GK川口能活が、何番の背番号を付けるかに、個人的には興味があります。彼の背番号「1」への執着は有名なのですが、前回フランス大会では控えにまわり、今回は復活劇です。なら、復活の象徴として「23」を選ぶかもしれない。当人は、どちらの番号を望みますかね? ちなみに、過去2大会で、背番号「1」の正GKがピッチに立ったことはありません。

DFは、4バックを想定しての8人。バックアップ要員を加えて、ポジション別に2人ずつ用意したというわけです。気になるのは、高さに難がある、ということ。オーストラリア、クロアチアと高さのあるチームを相手にするのには、DFの平均身長178.5cmは、とてもじゃないですが、心許ないです。第一、180cmを超えるのが中澤佑二と中田浩二だけというのはどうしたことですか。この高さで、ビデュカやプルショやアドリアーノと相対するのかと思うと、ゲンナリします。日本の最大の武器であるセットプレーからの得点も、これでは半減します。
中澤佑二の代役として、茂庭照幸、田中マルクス闘莉王、松田直樹が挙げられると思うのですが、茂庭照幸、松田直樹は代表にほとんど呼ばれず、田中マルクス闘莉王にいたってはジーコに見向きもされませんでした。今にして思えば、これまでに彼らを代表に呼んでおき、チャンスを与え、最終選考候補リストに加えるべきだったのでは、と思います。中田浩二には、大事な場面で取り返しのつかないミスをしてきた印象が強いので、彼の選出は、素直に喜べません。

MFは、FW枠に1人譲ったために7名。中村俊輔のバックアップが見当たりません。遠藤保仁がその役割を担うのかもしれませんが、ここはやはり、松井大輔だったと思います。ジーコの選考に唯一の不満があるとすれば、松井大輔の落選です。中村俊輔の控えとしては申し分ないし、ドリブルと個人技でゲームの流れを変えられる数少ない選手だし、年齢的にも大舞台を経験するのに最も理想的だし、なによりフランスのファンをうならせたそのテクニックをドイツでも見てみたかったと思うのは、オレだけじゃないはずです。今回の松井大輔の不在は、現代表のみならず、4年後の代表にとっても痛手となる可能性があります。

そしてFW…。過去最多の5人が選出されました。ジーコが原則として持ったのは各ポジション2人を用意するというものですが、FWを1人余分に選出し、そのかわりにMFを1人削っています。これはつまり、FWに決定的な人材がいない、ということです。なので、人数を増やすことで対応する。日本の FWの人材不足は今にはじまったことではないし、ジーコが今回とった措置にも、異論はありません。
しかし、このFW陣のなかで、W杯経験者は、ケガ明けを待つ柳沢敦ただ1人。その柳沢敦も、前回大会ではノーゴールでした。こうなったら柳沢敦が1日でも早く復調することを祈るしかありません…。
それから、なんといっても、巻誠一郎。どれだけ出番があるかわかりませんが、途中出場で会場を大いに沸かせるその存在感と情熱は、見ているオレたちを感動させてくれます。ドイツでの活躍次第では、ヨーロッパ移籍への足掛かりとなる可能性もあり得ます。案外、本番で大化けするタイプかも。

本番で大化けといえば、前回大会で日本のファーストゴールを決めた鈴木隆行が、今回の選に漏れました。いつからかジーコジャパンに呼ばれなくなったから仕方ないのかもしれませんが、そのことを指摘するメディアが皆無だったことは、時の流れを感じずにはいられません。
佐藤寿人の落選も、事前にある程度予想されていたとはいえ、やはり落胆しました。貢献度から考えると玉田圭司でしょうが、今の旬という観点から見ると、佐藤寿人です。ジーコは、貢献度を選んだようです。
今年に入ってからの佐藤寿人のプレーには、代表でもサンフレッチェ広島でも、尋常ではない凄みと目のさめるような潔さが感じられました。代表ではFWの序列の最後尾、サンフレッチェ広島もなかなか勝てずに最下位のあたりをさまよっていましたが、どこへ行っても逆境というなかにあって、それでもけっして悲嘆に暮れることなく孤軍奮闘していた彼のひたむきさは、ときに冷笑しがちなファンの心に熱い息吹を与えていました。オレはサンフレッチェ広島のファンではないけれど、佐藤寿人というフットボーラーには、今後も心からの声援を送り続けたいと思っています。

リストを眺めていて、ヨーロッパ組が過去最多の6名。一方で国内組の所属クラブの内訳を見てみると、ジュビロ磐田の3人が最高です。チーム結成当初は鹿島枠と揶揄されたほど鹿島アントラーズの選手が代表に名前を連ねていましたが、最終的には以外にも、小笠原満男と柳沢敦の2人だけ。もっとも、中田浩二は元・鹿島アントラーズですが。そういえば、横浜マリノスから中澤佑二1人というのは、この4年間の横浜マリノスのJリーグでの成績からすると、意外といえば意外です。

この選考を見ていて、残念に思ったことが2点あります。
ひとつは、ベテランの不在。
W杯のアジア最終予選で存在感を示した三浦淳宏が、選から漏れました。どんな組織でもそうですが、逆境に陥ったとき、ベテランの存在は、それだけで光ります。事実、アジア最終予選では、三浦淳宏の存在がなければ、どうなっていたかわかりません。宮本恒靖、中田英寿、小野伸二、稲本潤一、柳沢敦、福西祟史…、ベテランではなくとも多くの国際経験を積み、海外での生活経験も持つ、ベテラン並みの経験値を誇る選手はたくさんいますが、たとえば前回大会の中山雅史や秋田豊のような、チームの縁の下の力持ちになれるような存在が、このチームにはいません。それが出来る唯一の存在が三浦淳宏だっただけに、今回の落選には落胆しました。しかも、彼は、今の日本代表に手薄なサイドアタックのスペシャリストでもあります。
もうひとつは、アテネ世代からの選出が駒野友一のみだったという事実。
阿部勇樹、今野泰幸、田中達也、大久保嘉人、石川直宏、茂庭照幸、田中マルクス闘莉王、平山相太、那須大亮、高松大樹、徳永悠平、長谷部誠などなど、次代を担うべき世代のタレントが、今回1人として選ばれなかったのは、どうしたことでしょうか。
当時の山本昌邦五輪代表監督が、キャッチフレーズに使っていた「アテネ経由・ドイツ行き」は、結局のところ、空手形に終わりました。
とはいえ、これは山本昌邦監督のせいでも、ジーコ監督のせいでもないように思います。責任は、世代間を繋ぐビジョンを提示出来なかった日本サッカー協会に求められるのかもしれません。A代表と五輪代表での強化のベクトルに、まったく統一性がなかったことで、結果としてこの世代をスポイルすることになってしまったと思われるからです。

思えば前々回大会のメンバーには、21歳の中田英寿と18歳の小野伸二がいました。前回大会には、突出して若い選手はいなかったものの、川口能活、楢崎正剛のGK陣、そして中山雅史と秋田豊のベテラン勢を除く大半の選手は、前任者のフィリップ・トルシエが見いだした「金の卵」たちでした。こうした過去の先行投資が、今の代表を支えています。
しかし、このなかに、4年後の代表キャプテンや、リーダーシップを取るべき人物を見出すことが出来ません。4年後のW杯へ夢を託すことが出来そうな、未来の宮本恒靖や未来の中田英寿が、このリストからはイメージすることが出来ません。


しかし、なにはともあれ、W杯に臨むメンバー23人は決定しました。ケガ人が出ないかぎり、このメンバーが、ドイツで闘うわけです。もう、選考に不平不満を言っても仕方がありません。腹をくくらなければなりません。

冷静に予想すれば、日本が入ったグループは、ブラジル&クロアチアの2強、日本&オーストラリアの2弱にパカッとわかれた、無風のグループです。しかしながら、4チームともが異なる特徴を持ち、バラエティに富んだ面白いグループでもあります。それゆえに、なにかが起こる可能性もあります。もとより、サッカーは、あらゆるスポーツのなかでも、もっともなにかが起こりやすいスポーツでもあります。

ここまできたら、評論は必要ありません。すべてを信じて、腹の底から応援します。また、そうすることでしか、勝つ可能性も生まれてきません。

いよいよオレも、W杯モードです☆
なので、今日はこれを聴いときますか(笑)



本日の1枚:
『チャンピオーネ』
オレンジレンジ

2006年5月16日火曜日

『インターネット進化論』

最近読んだ本で、出色のデキだったのが、ちくま新書から出ている『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』(著:梅田望夫)

これは、ちょっと参りました。
よくある新書判の啓蒙書で、ウェブに精通しまくっている人にとってはなんてことない内容なのかもしれませんが、オレにとっては、かなり刺激的でした。
3回、読み返しましたよ。

インターネットが登場して10年。IT関連のコストが劇的に低下し、技術革新が進み、ここまで来ました、という内容。そして、その結果、現実の世界に大きな地殻変動を起こし、新しい富の再分配、新しい経済圏の誕生、権威の新旧交代が起こっており、それはこれからもさらに加速的に進むだろう、という…。

IT関連のコストが劇的に低下し、技術革新が進み、誰もがインターネットを手軽に利用することが出来るようになったことまでは、誰でもわかります。その結果、さまざまな調べものをしたり、チケットの予約をしたり、商品を購入したりすることが格段に便利になったことも、誰にでもわかります。
そっから先、じつはすでに起こっていることなのに、あまり気付かれていない現状認識が、この本には書かれてあります。

まず、リナックスに端を発したオープンソースですね。
オープンソースとは、あるソフトウェアのソースコード(人間が記述したプログラム)がネット上で公開され、世界中の不特定多数の開発者が自由にそのソフトウェア開発に参加出来るようにし、大規模ソフトウェアを開発する、というものです。
つまり、ソフトウェアが構築されていくプロセスがすべてオープンになっているんです。これは、「企業組織の閉じた環境において厳正なプロジェクト管理のもとで開発されるもの」であったはずの大規模ソフトウェアの常識を、完全に覆してしまいました。

このオープンソースの成功が意味するところは、
なにか素晴らしい知的資産の種がネット上に無償で公開されると、世界中の知的生産者がその種の周囲に自発的に結びつく、ということを示しています。
さらに、
モチベーションの高い優秀な才能が自発的に結びついた状態では、司令塔にあたる集権的なリーダーシップが中央になくても、解決すべき課題に関する情報が共有されるだけで、その課題が次々と解決されていく、ということです。
つまり、優秀な才能が集まっている環境ですべてをオープンにすると、リーダーの存在がなくても巨大な開発が進む、ということです。
この方法だと、数億数10億かかっていた開発費が、かぎりなく、タダになります。驚天動地とは、このことです。

経験上、にわかには信じがたい話ですが、なるほどリナックスはそうした経緯で成功しています。


次に、この本の核にもなっている事柄ですが、グーグルです。
この本に書かれていることがすべて正確なら、グーグルはとんでもない会社です。ただの検索エンジンの企業だと思ったら、エラい目に遭います。
たとえば、検索エンジンというのは、「すべての言語におけるすべての言葉の組み合わせに対して、それらにもっとも適した情報を適応させる」ものです。では、「もっとも適した情報」は、どういう基準で選ぶのか。ヤフーなら、ヤフーに銭を払ったサイトが、トップに来ます。新聞の見出しは、権威を自認する新聞社自体の取捨選択で、順番が決まります。グーグルのすごいところは、サイト相互に張り巡らせられるリンクの関係で、自動的に検索ランキングの上位表示を決定します。そのサイトにどれだけのリンクが張られているか、それだけです。多数のリンクが張られている=多数の人がほしがる価値の高い情報、というわけです。ヤフーのような資本主義でなく、新聞社のような権威主義でもなく、グーグルの検索エンジンは、徹底して民主的です。そうして、検索ページに、もっとも適した広告を自動で付加するのが、グーグルの検索エンジンです。
まだあります。
グーグルは、一昨年あたりから、メールサービスをはじめました。
これは、自分のPCにメールをストックするのではなく、ネット上にメールをストックさせてしまおうという、試みです。グーグルがユーザーに無償で提供するのは、ユーザー1人に対して1ギガという巨大ストレージ。ヤフーなんかもやっていますが、1人1ギガの割り当てというのは、今でも強烈なインパクトがありますね。そして、このGメールでグーグルが考えているビジネスは、個々人のメールの内容を自動的に判断し、最適な広告へのリンクを忍ばせる、というものです。
普通の感覚の持ち主ならば、プライバシーの塊であるメールにその内容に合った広告が挿入されることには、嫌悪感を抱きます。
でも、グーグルはそう考えない。「迷惑メールの除去やウイルスの駆除のためにメールの内容をその判断材料に使うのは常識だし、作業はすべてコンピュータがやるのであって、そのプロセスに人間を関与させることはない。だからプライバシー侵害の危険はない」と。
グーグルは、その発想が、インターネット=善、というところから出発しています。

次が、ロングテールという考え。これは、アマゾンを例に引いています。
たとえば、本の売り上げを、縦軸に売上高、横軸に本、というグラフでつくったとします。左から売り上げの多い順番に本を並べていき、売上高の棒グラフを立てていきます。右に行くほど売れていない本なので、棒グラフの棒は、右に行くほど短くなっていきます。そして、ある地点から、売れた冊数3冊の本が延々と右に並んでいき、2冊の本が延々とその次に並んでいき、1冊しか売れなかった本、まったく売れなかった本が延々と並んでいく、という図になります。巨大な売り上げを誇る左端の本の高く伸びた棒グラフの棒を恐竜の頭にたとえ、右側の延々と低い棒グラフが並んでいく様を、恐竜のしっぽにたとえます。だから、ロングテール。
これまでのリアル書店は、皆、倉庫や在庫といった固定費を抱えます。なので、ある程度以上売れる本で収益を稼ぎ、それでロングテールの損失を補填するという事業モデルでやって来ました。
ところが、ネット書店では、じつは、ロングテールの部分の売り上げが、全体の1/3を占めているというのです。1冊しか売れなくても、それが積もれば、恐竜の首の部分に匹敵する売り上げになってしまうという事実。
リアル書店では在庫を持てない「売れない本」でも、ネット上にリスティングする追加コストはゼロです。だからこそ、アマゾンは230万点もの書籍を取り扱うことが出来るのだし、しかも売れない本には、仕入れの価格競争も存在しないのだから、利幅も大きいわけです。
どうしてこういう現象が起こるのか。アマゾンのレコメンデーション(自動推奨)機能が働いたからです。ある本がベストセラーになり、アマゾンのソフトウェアが、一部の顧客の購買行動パターンに気付き、別の本を自動的に勧めます。そして、勧められた人々がそれを買い、熱狂的なレビューをアマゾンに書き、推奨行動が相互の加速され、ロングテールに埋もれていた本が掘り起こされる、ということです。

リアルの書店がベストセラー10点で商売するところを、ネット書店は、埋もれてしまったロングテール230万点を1冊ずつ売って商売するわけです。多品種少量生産の時代だとはいえ、これは、ネットの発達がなければ、起こりえない現象です。ロングテール230万冊は、ある意味負け犬です。売れなかったのだから。売れても、1冊なのだから。でも、それを集めると、ベストセラー10点に匹敵するという事実!そして、それが商売として成り立ってしまっているという事実!すごいです。

これが可能なら、ゼロのように扱われているチリやゴミでも、集めまくれば商売になってしまう、ということです。
オレたちが無駄にしている1日のうちのほんの2〜3分という時間を、1億人分集めたら、2億時間3億時間という時間が創出されます。
タンスに眠っている5円玉を1億人が拠出したら、それだけで5億円になります。
これは、そういう商売です。

この本は、グーグル讃歌が横軸になっている本なのですが、グーグルって、すごい会社です。
まず、グーグルでは、社員全員が、戦略の議論、新サービスのアイデアから、日常の相談事や業務報告にいたるまで、ほぼすべての情報が、社内の誰もが読めるブログに書き込むかたちで公開され、瞬時に社員全員でそれを共有しているそうです。メールはあまり使わず、すべていきなり全員に向けて公開します。
日本にも、情報がガラス張りになっていると自慢する企業はいくらでもあります。風通しがいい、と。でも、ここまで極端ではありません。人事は秘密裏に行なわれるのが常だし、銀行からの借入金や他人の給料を、誰もが見れる会社なんて、ありません。社員数人の会社ならいざ知らず、グーグルは5000 人の社員が働く会社です。

情報を皆で共有すると、誰かが提示した問題点が別の誰かによって解決されるまでに要する時間や、おもしろいアイデアが現実に執行されるまでの時間は、圧倒的に短縮されます。現代のビジネスの現場において、情報のリアルタイムでの共有化は、圧倒的なスピードを生み出します。
それは、わかっています。でも、グーグルのは、極端すぎます。第一、自分に関係のない情報まで飛び交うのだから、こんがらがります。
でも、グーグルは、こう答えます。
「情報自身が淘汰を起こすんだよ」と。
あ、あ、なるほど!
これ、ちょっと目からウロコでした。
そういえば、mixiだって、トップに表示された新着日記は、古くなれば自動的により新しい新着日記に押し出されて消えちゃうし、コメント記入履歴の欄には、レスが伸びているかぎり記載され続けるけれども、レスが伸びなければ、やがては消えていきます。そういうこと!

社内の情報空間がネット空間だと思えば、合点がいきます。
とてもではないけれども読み切れない情報がネット空間にオープンになっていることを、オレたちは知っています。全部読もうなどと思っている人はいなくて、必要に応じて検索エンジンを使ったり、おもしろいページにはブックマークを貼って更新されるたびに読みます。これを、社内の情報空間にもあてはめたら…、グーグルが社内マネジメントでやっていることは、そういうことです。


この本には、まだまだ刺激的なことがたくさん書いてあって、いくら書いても尽きません。
また後日、続きを書いてみたいと思います。


しかし、そんなマクロな話はさておき、現在、レンタルしているドメイン屋&サーバ屋がDNS情報を不用意にいじりやがって、エラい目に遭ってるルイスなのでした…(涙)

2006年5月15日月曜日

閣下に会いにいく





昨日、とある仕事で、デーモン小暮閣下にインタビューしました。
場所は、FMの局内。閣下がラジオ収録の合間にインタビューしてしまおうということです。
閣下は、えらいですね。
ラジオの収録であろうが、オレのインタビィー(撮影の予定はなく、インタビューのみ)であろうが、いつものように、あの顔でやって来ました。
「我が輩は悪魔であり、メイクをしているように見えるこの顔こそが素顔なのだ。素顔のように見える顔は“世を忍ぶ仮の姿”であり、こっちのほうがメイクをしている顔である(あー、ややっこしい!)」と、相変わらず(笑)
この理屈も、最初は、いつまでもつのかと思っていたのだけれども、デビュー以来20年、世間に矛盾を感じさせず(?)「悪魔を貫いてる」その姿は、見事です。
閣下は、相撲が相当お好きで、舞の海や安芸の島や貴闘力らと食事をして朝までカラオケを歌ったこともあるんだそうな。それでも、悪魔。ところで、そのときは素顔だったんでしょうか? いや、「世を忍ぶ仮の姿」だったんでしょうか?(笑)
でも、そんな場所で、「世を忍ぶ仮の姿」でいられた日には、小暮です、と言われても、デーモンです、と言われなきゃ、どこの誰だかわかんないですよね。

コリン星だっけ? そっからやって来たという設定の小倉優子は、ボチボチヤバくなってきてるんでしょ。理屈が通らなくなってグダグダになってきてるんでしょ。そのうちなし崩し的にうやむやにしちゃうんだと思うけれども、そんななか、閣下が悪魔であるという事実の揺るぎのなさというのは、すごい! なんせ、20年ですからね。

人間の顔で行動するチャンスもあったと思います。でも、それをせずにやって来たということは、今後もあくまでも「悪魔」として活動していくつもりなんでしょうね。もう、死ぬまで。今、何万年生きているのか知りませんが(笑) 悪魔が死ぬのかどうかも知りませんが(笑)

閣下にインタビューするのは10年ぶりの2回目だったけれども、相変わらず、クレバーな方です。頭の回転が早い、話していて気持ちのいい方です。悪魔だけれども(笑)





本日の1枚:
『1999 BLACK LIST』
聖飢魔II / RETURN TO MYSELF

2006年5月12日金曜日

待ち時間6時間30分、診察30分

水曜日、観念して、病院に行ってきましたよ〜。

というのも、火曜深夜、明け方までPCに向かって仕事をしていたときのこと。
テーピングで固めてはいたんですが、痛みは相変わらずです。
だた、足の腫れが尋常ではなく、当初、傷めたはずのくるぶしに出来たテニスボール大の腫れは徐々に収まっていったんですが、今度は関係ないはずの足の甲全体が腫れ上がって、むくんだような状態になり、象の足さながらになったんですよ。しかも、明け方にかけて腫れはヒドくなる一方で、子象の足から大人の象の足に成長しやがって…。
その腫れ上がってる足の甲のところは触っても熱を持ってないし、熱を持ってない腫れってなに?ってかんじで、もしかしてテーピングしたせいで血の循環が止まってるのか?とかいろいろ考えたんですが、よくわからなくなってきたので、これは医者に行ったほうがいいかな、と思った次第。第一、足の甲は腫れているけれども、んで、腫れのせいで痺れてもいるけれども、押しても叩いても痛みがまったくない。だから、これ、転倒の際に足の甲は傷めてないってことでしょ? なのに、なぜこんなにも腫れる?

さー、どうするか。
近所に整体、整骨院、接骨院、ペイン・クリニックはいくつかあるんですが、あの手のところはレントゲンを持ってない場合が多いので、パス。行ったところで、どーせ、レントゲンのある大病院に紹介状を書いてもらって、そこへ回されるだけです。時間の無駄。なら、最初から大病院を狙ったほうが早い。
大病院といえば、歩いて5分のところに北野病院があるわけですが、評判のいい病院ではありますが、あそこは初診料がかなり高いことでも有名なので、パス。
まず、知り合いに阪大病院勤務の医者がわんさかいてるので、まずは朝っぱらからそっちに電話。ただし、内科系、眼科系の医者ばっかりなので、診断云々ではなく、どこの病院に行けばいいのかを教えてもらいました。あわよくば紹介状も書いてもらえたら…。オレは、コネはフルに使いますからね☆

そしたら、
天満からすぐの都島にある、大阪市立総合医療センター(http://www.city.osaka.jp/kenkoufukushi/ocgh/)がいいんではないか、と。総合病院だし、市立だからボラないし、救命と外科系には優秀な医者が揃ってる、と。どっちの科もオレには関係ないですが、ま、外科が優秀なら整形外科も優秀なんじゃないか?と、件の阪大病院勤務医師に適当なことまで言われましたが(笑)、近くて安いならそこにするか、と。紹介状は…、直接診断もしてないのに紹介状なんて書けるか!と(笑) そりゃそうだわな。

んで、場所だの外来受付時間だのを調べようとHPにアクセスしてみたら、なんとまあ、オレ、15年前のオープン時にこの病院のパンフレットをつくったことがある! すっかり失念してました…(笑)
これもなにかの縁だと思い、ここに決めました。たのむぞ、大阪市立総合医療センター!

さて、外来受付が11時まで。現在、10時。チャリを飛ばせば、10分足らずの場所なので、これからだと余裕で着きます。
でも、問題なのは、この足でチャリなんて乗れないこと。
この足で20分かけて天六駅まで行って、そこから1駅の都島駅まで地下鉄に乗って5分、都島駅から病院まで歩いて20分…。ギリギリやん!
しかも、駅の上り下りにエスカレーター、エレベーターがない! 足、痛いっちゅーに!
なぜにタクシーに乗ることを思いつかんかったのか不思議でならんのですが、45分かけて、外来受付にギリギリ滑り込みですよ。

それにしても、大病院。待たせることは覚悟してましたが、これほどとは!
まず、外来受付で保険証出して診察券作成が済むのに30分。
そっから、整形外科受付で手続きを済ませるのに30分。
手続きだけで、1時間ですよ。11時前に病院に到着してから、診察券つくって整形外科の受付を済ませた段階で、すでに正午前ですよ。。

整形外科の受付ではポケベルをわたされました。病院内のどこにいても、これで呼び出してくれるそうですわ。そりゃ便利、とばかりに、オレ、すぐに1階のドトールコーヒーに移動しましたよ。本を持ってくるのを忘れたし、新聞はないし、携帯使えないし、タバコ吸えないし、こりゃ、喫茶店に移動するしかないではないですか。
んで、ドトールに行ったわけです。なんか、100席以上はありそうな、見たこともないような規模のドトール。しかも、8割方は埋まってる。ここ、間違いなく儲かってますね。病院内市場を一手に引き受けてる、じつにじつに美味しい商売☆
が、しかーし、なんと、携帯もダメ、しかも全席禁煙ということが判明! アホな、なんのための喫茶店ですか☆ そんなことなら、こんなところに、カネ払ってまで来ません! 返せ、オレのホットコーヒーSサイズ代金180円。。
そんなことで暴れるのも大人気ないし、暴れようにも右脚がいうことを聞いてくれないので、ここは大人しく、タバコも出さず、携帯でメールチェックもせず、静かにコーヒーを飲んでましたよ。
そしたら、ひとくちかふたくち、コーヒーをすすったところで、ポケベルが!
へ? まだ10分も経ってないよ? そんなに早く診てもらえるの? と思いながら、急いでコーヒーをがぶ飲みして、またまたヒーコラ言いながら足を引きずって整形外科受付に行きますとですな、中の待合室に入ってくれ、と。
ほい、入ります入ります。問診表も書きます。

予想外のスピードに驚きつつも、オレは、整形外科の中待合室に入ります。
見たところ、診察室は、合計4つ。待っている患者はざっと見渡してみて30人ほど。どの医者が評判なのかはさっぱりわからないので、診察室の回転具合にばらつきがあるのかどうかもわかんないけれども、単純に割ってみて、1診察室につき8人。患者1人の持ち時間を10分として、80分。80分? そんなにかかるのに、ポケベル鳴らされたのか? それとも、診察室の回転具合に大幅なばらつきがあって、紹介状なしのまったくの初診のオレは、不人気の医者にまわされてるのか? イヤイヤ、普通、初診を担当する医者は実力者がなるもんでしょ…。いや、そもそも、すでに正午をまわっているから、医者も昼飯休憩に入るはずなんじゃ…、などといろいろと考えを巡らせていたのですが、んなもん、なにをどう考えてもはじまりません。待つしかないのです。

で、待つこと30分、呼ばれません。待つこと1時間、まだ呼ばれません。待つこと1時間半、まだ呼ばれません。時計はすでに2時前。こんなに待たせるのなら、なぜに早々にポケベルを鳴らす?
2時過ぎ、やっと呼ばれましたですよ…。ここまで待たせる理由がさっぱりわからんのですけど。。

担当医は、助教授。助教授なら、まあ、安心です。
症状と事故の模様を説明します。助教授、カルテにそれを書いてます。途中、手が止まってます。事故の模様をなんて書いていいかわからないみたい。いや、転倒と書いてくれればいいですから。なんなら、オレがカルテを書きましょうか?
んで、触診。そうそう、カルテなんてどーでもいいのよ。どーせ2度と来ないんだから。とっとと触診してレントゲン撮ってくれって。
ひととおり触診して、どこが痛いのかも伝えて、次、レントゲン。予想通り、レントゲン。希望通りの、レントゲン。もしかして、レントゲンも待たされるのかなあ。

そっから放射線科に行って、また受付ですよ。でも、ここは空いてた。全科からのリクエストを一手に引き受けてるはずの放射線科にしては、なぜか空いてました。受付して、ものの10分もしないうちに呼ばれましたよ。
足のレントゲン、5枚撮りまーす♪
へ? 5枚。そんなに要らんでしょ。足首から先の全体、くるぶし、甲の3枚でじゅうぶんでしょ。5枚て、そんな無駄にカネ払いたくない!
でも、あなたの先生が5枚撮ってくれってリクエストされてますよ〜。
捻挫に5枚も撮らないとわからないようなヤブ医者なの?
それはどうかわからないですけど、リクエスト通り5枚撮らせてください…。
放射線科のお医者さん、苦笑してましたけどね。でも、仕方ないんで、5枚撮らせてあげました(笑)
現像、10分くらいで出来ますよね?
出来ます。こっちから持っていきますから、整形外科の待合室にお戻りください。
レントゲンが届いたら、すぐに診察?
それはわかりません、整形外科で聞いてください。
ま、そりゃそうだな。

そんなわけで、無事に(いや、5枚は不本意なんだけれども)レントゲンも撮り終わり、またまた整形外科に戻ります。この時点で、なんだかんだ言って2時半。10時半に病院に来て、4時間で問診&触診とレントゲン5枚撮っただけですよ。はー。

ほいで、整形外科の中待合室に再び戻ってですな…。隣に座ったオバハンの病気自慢にも付き合わされてですな、次に呼ばれたのが、4時! 4時ですよ! 病院に来てから、すでに5時間半! いくらなんでも長過ぎるよ! 長いだろうとは覚悟してたけれども、ここまでとは!

やーっと診察室に入れてもらったらですね、お医者さん、5枚のレントゲン写真をとっかえひっかえ凝視してます。無言です。無言で、ずーっと凝視してます。おい、そんなに無言で凝視されると、気持ちワルイじゃないか! なにか、重大な疾患でも見つかったのか?

しばしの沈黙のあと、
「…捻挫ですね。かなり重傷ですけど、基本的には捻挫です。靭帯がすこーしだけ裂傷してます」

わかってるよ、そんなことは! それなら、患者を不安するようなことするんじゃないよ(笑)
でもさ、それじゃあ、足の甲はなんでこんなにパンパンに腫れてるのよ? 足の甲の骨に骨折とかヒビとかが入ってるわけじゃないんでしょ。レントゲン見ても、キレイなもんじゃないの。

「これはですね、靭帯が裂傷したときに、靭帯から体液が流れ出てくるんですね。それで、最初はくるぶしのところにテニスボール大の腫れが出来るんです。でも、液体なので、徐々に下に流れていくわけで、今は足の甲のところに流れてきているから、足の甲の部分がパンパンに腫れてるんです」

なるほどなるほど。そーかそーか、そういうことか。納得しました。
じゃ、これはメカニズム的には自然のことなのね。

「そうですね」

で、今後はどうすりゃいいのですか?

「まず、くるぶしの痛みがありますから、テーピングで可動範囲を狭めて、痛みのあるところまで足首を曲げないようにします」

それは、すでにしてます。湿布も貼ってるし、テーピングもしてます。だから、腫れは?

「体液を再び染み込ませなければならないんで、足の甲にもテーピングをします。で、足は出来るだけ高い位置に上げておいてもらったほうが、体液が溜まらずに染み込みやすいので…」

おー、なるほど。そういうことか。それで、どれくらいで治ります?

「うーん、最大で全治2週間ってところですかね」

そーかそーか。

「痛み止めの鎮痛剤ですが…」

不要。抗生物質は生理的に嫌い出し、免疫力が落ちるので、不要です。

「じゃ、次の診察は…」

それも、不要。治し方がわかったので、これにて失礼。もしなにかあれば、また来ます。

「わかりました…」

これだけですよ、所要時間10分。
最初の問診&触診に10分、レントゲン撮影に10分、診察&診断に10分、合計30分のために、5時間半は待ったわけですよ。。

ところで、せっかく整形外科に来たのだから、オレは、慢性化している左肩痛についても、少し聞いておきたいと思ってました。でも、それだってちゃんと聞いたら、どーせ、レントゲンを撮って、って話になるに決まってるし、それまではまともな回答も得られないし、そんなので診療点数つけられてカネを請求されるのもバカらしいので、カルテをすべて書き終わって、お医者さんの机からカルテが消えてから、おもむろに、その話を切り出しました。

あ、そうそう、ついでに聞いておきたいんですが、オレ、じつは左肩がですね…、

「うーん、レントゲンかMRAを撮ってみないとなんとも言えないですけど…」

いや、そんなことはわかってるんですけどね。だから、レントゲンとMRAで異常が見られなかったと仮定すると、これは肩凝りだと考えていい?

そうですね、断言は出来ませんけど…。

断言出来ないのはわかってます。とりあえず、自分で出来る対処として、肩凝りの対処をしてみることはいいことなのか、悪いことなのか…。

「いやー、それもなんとも…」

あのね、こっちも仮定の話で聞いてるから、あとで責任とってよ!なんて言わないから、参考までに聞いてるだけなんで、そんなに警戒しなくてもいいから、もっとフランクに話してくださいな。

「いやいや、やっぱり、レントゲンなりMRAなりで分析してみないと…」

あー、もう、このわからず屋!
じゃ、レントゲンやMRAで分析したとして、そこに異常でわかった場合、考えられる異常って、どんなのがあります? ちなみに、普段のPC作業は1日15時間程度と長時間ですけど、目の疲れの自覚症状はまったくありません。

「いや、それもいろいろあるんで、見てみないと…」

だから、考えられる可能性を…、

「見てみないとわからないんですよ…」

可能性は、いくつか考えられるでしょ。

「なんとも…」

ダメでした。ディフェンスが固すぎます(笑)
まあ、でも、こんなものですか。

その後、会計を済ませて、病院を出たのは5時でした…。あーしんど。

基本診察料 270点 保険適用810円 保険適用外1570円
画像診断料 493点 1479円
合計 763点 3860円

保険適用外っちゅーのは、磁気テープ入りの診察券をつくるための費用みたいなもんですな。初診料と思えば安いもんです。まあ、安く上がったほうですかね。

2006年5月11日木曜日

市場があれば国家は要らない





市場があれば国家はいらない。
そう言ったのは旅人の藤原新也ですが、オレも、市場が大好きです。
世界中、いろんな国や街に行ったけれども、訪れた先で真っ先に行くのは、やはり市場でした。
市場に行けば、その土地のものがわかるし、物価もわかるし、なによりも美味しいし楽しい!
オレ、世界中の市場、バザール、蚤の市、泥棒市に足を運んでますからね! エッヘン!(笑)

そんな市場好きが高じて、今では、市場の上に住んでます(笑)
ゴーヤがボチボチ出てきてるけどまだ高いからやめとき〜、
刺身5種4人前、予算2000円でまとめたらいいんやな〜、
キムチ鍋するときはな、鍋の底にゴマ油を引いて、まずキムチを炒めてからダシを入れてな〜、
毎日、そんな会話を交わしてます。
買う材料で晩ゴハンのメニューを当てられたり、美味くて安いもんだけを勧めてくれたり、美味い食べかたを教えてくれたり、ちょっとご無沙汰すれば仕事が忙しいのかと心配してくれたり…、ご近所付き合いの延長なんですよね。
食べるものは生活の基本だし、安全や健康にもかかわってくるので、この、顔見知りの人から買う、というのが、市場の最大のアドバンテージやと思います。顔知ってる人に対して、人は、なかなかあくどいことをしようとは思わないでしょ。

などと、市場には思い入れが深いオレですが、こなだいの日経プラスワンに、「観光客が楽しめる市場」ランキングなるものが載ってましたな☆

栄えある第1位は、沖縄の牧志公設市場!
ここ、オレも大好きです。
沖縄には何度か足を運んでいるオレですが、まだまだ那覇がおもしろいオレにとって、牧志の公設市場は、宝石箱みたいなところです。

亜熱帯特有の魚、野菜、果物、アジアを濃厚に感じさせる豚の顔やら足やら…、日本中の市場で、ここほど珍しいものが売られている市場はないかもしれません。
しかも、牧志の市場は、1階で買った魚を2階に持っていって調理してもらえる!
オレ、ここでグルクンの唐揚げやら山羊汁やら、そんなものをどれだけ食べたことか!
しかも、まけてくれるんですよね。
今日帰るという日に必ずこの市場で島ラッキョを買うんですが(こればっかりは大阪の市場では手に入らないし、沖縄料理屋で出てくるのは量が少ないので)、必ず、おまけはなににする?と聞かれます(笑)
おまけて…、こっちから値切ってくれだのなにかサービスしてくれだの言ってるわけではないんですよ、向こうからおまけを進言してくださる(笑)
デン!とおまけをつけても儲かる値付けになってるとは思いますよ、たぶんね。でも、その心意気というか、そういう演出がね、すごく嬉しいんです。
ほいで、オレは金を出して買った島ラッキョよりもはるかに値が張る海ブドウをおまけにつけてもらうんですけどね。
いや、牧志の市場に今すぐ行きたくなってきたぞ!

2位は東京の築地場外市場。
3位は京都の錦市場。
4位、金沢の近江町市場。
5位、釧路の和商市場。
6位、下関の唐戸市場。
6位、函館の函館市場。
8位、大阪の黒門市場。
9位、勝浦の朝市。
10位、高知の日曜市。

勝浦と高知以外は全部行ってますが、オレはやっぱり牧志の公設市場が一番かなぁ。

みなさんはどうですか?

2006年5月10日水曜日

右足首捻挫、左手中指突き指





連休最終日の日曜。
いつものごとく行きつけの喫茶店で昼下がりのコーヒーを楽しんでいたのでした。
小雨もちらほらと降る休日の昼下がり、40人以上は座れ、満席になることも珍しくない店内も、このときばかりはオレ1人でした。

新聞をひと通り読み、現在鋭意作成中で今週末にはオープンさせる彼女のHPの未解決部分に考えを巡らせ、ぼちぼちmixiも再開するかとマイミクさんたちのことにも思いを馳せ、晩ゴハンのメニューには筍を使うかなどと、ひとりごちていたわけです。
たっぷり、1時間は座ってました。30分も座っていると、常連さんにはおかわりのコーヒーが出てくる、気のきいたお店なのです。

んで、2杯目のコーヒーも飲み干してですね、ボチボチ帰ろうかいなと、おもむろに席から立ち上がった矢先ですよ…、

ドテッ、
じゃなくて、
ドッテーーーーーーーーンッ!!

はい、豪快にスッ転びました…。
座っていたときに組んでいた右脚が痺れていたようなのですが、それにまったく気付かず、立ち上がり、右脚の第一歩を踏み出したときですよ。まったく力が入らず、踏んばれず、

ドテッ、
じゃなくて、
ドッテーーーーーーーーンッ!!

左手にカバン、右手に新聞を持っていたので、受け身もとれず、それはもう見事に…!

そのとき、右足首があらぬ方向に、思いっきり曲がりました。全体重も、そこに乗っかりました。
あぁ、やってしまった!と思う間もなく、ズッキーーーン!ですよ。

しばらくは床にへたり込んでましたね。
だって、立てないもん!
んで、右足首の様子を見ようと左手で触ってみたら、なんと左手中指にも刺激的な痛みが! 突き指?

でも、いつまでも床にへたり込んでいるわけにもいかないし、かといって立とうとしても立てず、そんなに重症なのか?と焦りながらも、床を這いつくばってですね、とりあえずは席に戻りましたですよ。その間、どれだけの労力を要したことか!

ところで、最初に書きましたが、この日この時刻、店内にお客さんはオレ以外に誰1人としていませんでした。しかも、オレの定位置は厨房からは完全に死角となっている店の最奥のボックス席。
つまりですな、一連のスッテンコロリンは、誰にも見られていないわけです。
しかも、床には絨毯が敷かれていることもあって、それほど大きな音も出ていません。だから、転がって床に這いつくばっていたにもかかわらず、店の人2人にも、まったく気付かれていない…。

恥をかかずに済んでよかった、
と、思うでしょ。
違うんですよ。立ち上がれないほどのダメージを負ったのにもかかわらず、誰にも気付かれず、誰にも気に留めてもらえず、誰にも心配されず、ひとり、痛みと闘っているオレがいるわけですよ! 都会のど真ん中で! 東京砂漠って、こういうことか?(笑)

捻挫なんて生まれて初めてですが、病院に行くにしても、まずは家に帰って靴下を脱いでみて、足の状態をよく観察してからです。第一、それほどお金を持ってきていないし、保険証だって、持ち歩いてません。

10分ばかし座っていると、なんとか立ち上がることが出来ました。もちろん、右脚を引きずりながら、ゆっくりとです。なんとか歩けます。でも、数歩歩いたらどこかに寄りかかって休憩しないとダメなほど、ダメージは大きいです。
意を決して席を立ち、数歩歩いて壁に寄りかかり、数歩歩いてカウンターに手をつき…、ようやく、店の人が気付きます。

どないしはったんですか?
イヤ、ちょっとそこで転んで、ハハハ。
大丈夫でっか?
うん、まあ、なんとか…。年かな、ハハハ。

あぁ、この回答がまずかったのかもしれません。
店の人、オレが、今ここで転んだのではなく、数時間前か数日前かにでもどこかで足を負傷して包帯を巻いて、そのうえでお茶でも飲みにきてくれたのだろう程度に思っています。
そりゃ、そうだわさ。誰も、たった今、店内で転んだなんて思わんわなぁ。
でも、今ここで!と、声高に叫ぶのもみっともないじゃないですか。

なにを頑張っているのか自分でもわかりませんが、ここは武士は食わねど高楊枝を決め込んでですね、たいしたことないふうを装いながら、家に帰りましたですよ。普段なら5分の距離に20分はかかりましたが…。

で、家に帰って、おそるおそる靴下を脱いでみるとですな、右足首くるぶしのところ、テニスボール大ほどの(マジで!)ビックリするような大きさの腫れが!
でも、痛みは、心なしかマシになってきてるような…。

とりあえず、ビニール袋に氷を詰めてアイシング。
それから、サッカー仲間に電話してコトの次第を説明するとですな、それは間違いなく重度の捻挫。じん帯は関係ないだろうし、歩けるなら骨折の心配もないけれども、捻挫。それも、重度の。

湿布してテーピングして安静にするしかないけれども、完治するのに1ヶ月はかかるで〜、とのこと。
医者に行ったほうが治りは早いけどな〜、とのこと。

オレは病院が大嫌いなので、テーピングの心得があるその友人に来てもらって、テーピングしてもらいましたよ。治るスピードはどうであれ、これで、治ることは治ります。
商売をしている身なので、休めないのはもちろんのこと早く治ってくれないと困るんですが、それよりも病院に行くのはイヤ! それに、こころなしか、痛みはマシになってきているような…(笑)

でも、オレだってアホではないので、わかっています。
これ、翌日は翌々日あたりに、マックスの痛みがやって来るんですよね。
もう、打撲、筋肉痛の経験から、そういう身体になってしまっていることを、オレは知っています。見た目は27歳でも、御年40歳なので(笑)

案の定、翌日、翌々日の昨日今日、痛みは増すばかりで。寝起きなんか、最悪ですね。マジで歩けません。

でも、頑張って仕事してます。取材にも撮影にも、行ってます…。

テニスボール大の腫れはマシになってきましたが、痛みは引かず、足全体が像のようにパンパンに!
これ以上ヒドくなるようだと、病院行きも真剣に考えなくてはなりません。
第一、靴が履けない!

それにしても…、
のんびりとしたペースで仕事すると、ロクなことがありません。
やっぱ、オレはヒーヒー言いながらも忙しくしているほうが性にあってるんですかね…。
おかげで、この2、3年慢性化している左肩痛はどこかに吹っ飛んでしまいました(笑)
あ、でも、左手中指突き指のおかげで、Macのショートカットキーが押せません。。。


そうそう、この店での朝のモーニングは、しばらくおあずけです。
この店で朝のモーニングを食べた直後に必ずやって来る便意に、絶対に対応出来ないので。。


はぁ〜。。

2006年5月9日火曜日

自分探しの旅

ITバブルが萎みはじめた2001年頃、ある経済新聞社を退職した女性記者に、なぜ会社を辞めたのかと聞いてみたことがありました。
そのとき、彼女は、ちょっと卑下するようにはにかんで、「自分探しの旅に出た」とおっしゃいました。
このときね、なんだか、「自分探し」という言葉に薄気味悪さをかんじたことを、今でも覚えています。

その頃あたりから、キャリアパス(キャリアデザイン)という言葉が流通しはじめたように思うのですが、この言葉も、おなじ病から生まれたような気がします。

真剣に自己を見つめ、自分が本来どうあるべきかを追い求めている人に向かって、病とはずいぶんとノンケンな物言いですけどね。

でも、ロビンソン・クルーソーのように旅に出て、世間を漂流をしても自分には出会えないです。修行僧のように教科書で学び、キャリアを描いたとしても、輝かしい未来はやってきません。
「自分探し」をする人間は、自分というものが、自己のからだのなかにリンゴの芯のように存在していて、それを自分はまだ探り当てられないでいると思っているようです。

どこで仕入れた言葉なのかすでに忘れましたが、「健全な肉体に狂気は宿る」という至言があります。
人間は、自分について知らないからこそ生きていける。自分自身の核について無知がない人間は、モノをつくることなど出来ないと、オレは思っています。
ほとんどおなじようなことを、『バカの壁』のなかで、養老孟司さんは言ってます。人生は万物流転であり、変わらないのは情報だけだ、と。
「自分探し」の先達といえばリルケが思い浮かびますが、彼もまた『マルテの手記』のなかで、自分が変わりつつあると、なんのために他人に言わねばならないのか。変わりつつあるのなら、ボクはもうかつてのボクではないはずだ、と。

創造の秘密とは、自分のなかの他者との出会いにあります。いつの時代にも、自分というものは、リンゴの芯のように確固としたものではなく、自分の外側から不意に到来してくる言葉によって確認されるものです。
人が成長するのは、自分が語っている言葉に、自分自身で啓発されるという体験を通過する以外に、方法はないと思います。

「自分探し」は、100年続けても、自分らしさという概念の核の周りをまわり続ける以外には、ありません。
キャリアパス、キャリアデザインなるものも、おなじだと思います。
自分の未来というものは、現在を生きていくことで初めて自分がここに来たのだということが理解することです。

未来を、今、決めようとする人たち。
キャリアパスに奔走する人々や、キャリアデザインという不可思議な学部をつくりだした大学に対して、なにか大きな考え違いをしているような気がしてなりません。
それは、未来というゴールのために、かけがえのない現在を絶えず手段化することに思えるからです。
将来のどこかに自分を自分らしく生かしてくれる約束の地があるとは、思わないほうがいいです。
今、ここ、こそが、オレが生きていかなくてはならない場所です。
その、今のプロセスこそが、ゴールです。

ということを、おそらくはこの日記を読むであろう、「自分探し」に奔走するあなたに向けて、オレが送る言葉です。



早川義夫 / 『サルビアの花』

2006年5月8日月曜日

薬師寺に行く





GW、基本的にはボチボチ仕事してたんですが、ゆる〜く仕事してたんで、どうにも日記を書く気にもならず。
やっぱ、PCに向かって仕事してるんで、仕事で忙しくしてる合間にmixiのウインドウを開いて息抜きするのがいいみたいです、オレの場合(笑)

しばらくはこのGWにあったことなどをつらつらと書きます。

5月2日、奈良の薬師寺に行きましたですよ。
先月中旬、マイミクさんのmomokoさんとお会いしたときにいただいたのが、奈良・薬師寺の最勝会の招待券2人分。4月の末からGWのあいだじゅう、ずっと、特別展やら野点やら、いろんなことが行なわれています。
相方と一緒にぜひ!ってことだったんですが、肝心の最勝会自体は5月の4日&5日。三蔵法師の伎楽隊行列(ほら、薬師寺の宗派である法相宗は三蔵法師が開祖ですから)もあったりするんですが、これも5月5日。
ほいで、4日も5日も、相方は絶対に外せないお仕事が。。オレは珍しく時間がつくれるのに、こんなときにかぎって、相方がダメ…。
2人で逡巡した挙げ句にですな、三蔵法師の劇はあきらめて、5月の2日にですね、特別展の大宝蔵殿特別開扉を見てきましたですよ。
仏像、好きですからね(笑)
そして、仏像といえば、奈良ですからね。

いやいや、さすが薬師寺さん、一級の仏像を持ってはりますねぇ。
金堂の薬師三尊像、東院堂の聖観音菩薩像、僧形八幡神像は国宝ですよ。
薬師三尊像は、薬師如来さんを真ん中に、両脇を日光菩薩さんと月光菩薩さんが固めます。
オレは菩薩さんが好きなんですが、ここの如来さんは、なかなか風格があって好きです。銅製なのが関係しているのかもしれないけれども、他の如来さんよりも、どっしりとした落ち着きを感じます。
で、薬師如来といえば、左手に薬壷を持っているのが常ですが、薬師寺さんのは、持ってませんな。なんでですかいな? 誰か教えてください!

それにしても…、
仏像の立派さもさることながら、奈良のお寺は、庭がすごいです。
京都のお寺さんと違って、奈良はもともとが官製のお寺ばっかりですが、そのぶん、金がかかっているというか、風格があるというか。とにかく、敷地がでかくて、たっぷりと空間をしたがえた伽藍の配置っぷりは、圧倒されます。そして、どことなく、中国色が強い。華やかなんですね。京都のような、わびさびは微塵もありません。わびさびというものが、都が奈良から京都に移って以降に出てきた嗜好なのだということが、両者を比べてみると、よーくわかります。

仏像も、奈良時代につくられたものは、鎌倉以降のリアリズム追求型とは違って、デフォルメもされてるし、若干、抽象的ですね。写実的であろうとするよりは、某かの本質を抜き出して、それを具像化しようとしているかんじ。
どっちが好きかといわれれば、オレは鎌倉期のリアリズム追求型のほうが好きなんです。
で、薬師寺さんにも、薬師三尊像の周囲を守護する四天王は、やっぱり鎌倉期のもの。ありますね、オレの好きなのが!

金堂の他、大講堂、東塔、西塔、東院堂、玄奘三蔵院なんかに安置されている仏像もたっぷり堪能して、その後は、ついでなので、唐招提寺へ。歩いて行けますからね。

唐招提寺こそは、鑑真が造営した私寺。権力構造に組み込まれて権力の象徴になってしまった東大寺や薬師寺に嫌気を差して、鑑真がひっそりと営み、私塾とした草庵が、唐招提寺です。
なので、このお寺は雰囲気が京都に似ているはずなのですが…。
ところがどっこい、鑑真が没したあと、朝廷が官営としてしまってですな、造営に造営を重ねて大伽藍になっております〜。ま、それでも、庭の雰囲気なんかは、京都のそれにかなり近いものがあるかと。やっぱ、こっちの庭のほうが落ち着きますです、はい。
いわゆる奈良のお寺の庭というのは、広々としすぎていて、どことなく落ち着かないのですよ。。
ただし、
問題がひとつ!
なんと、唐招提寺では、メインの肝心要の金堂が、修理中ではないですか! ブルーシートならぬ少しは景観に配慮したのか白いシートですが、それで、すっぽり覆われてやんの…。おかげで、全然、ダメ。景観、ぶち壊し。ぶち壊しのうえに、安置されてる仏像も見れませぬ〜。それでいてしっかりと拝観料は通常通り取るのだから、たいしたもんですわ。

そんなこんなの薬師寺、唐招提寺ツアー。雨女、嵐を呼ぶ女の相方が同行ということなので、前日の真夏なみの陽気が一変して、寒いこと寒いこと。GW中、ピンポイントで天候不順の日と相成りました〜。


この日、車のなかで、FMからスピッツが流れていたのが、ちょっと気になったオレでした。




スピッツ / 名前をつけてやる