2006年5月12日金曜日

待ち時間6時間30分、診察30分

水曜日、観念して、病院に行ってきましたよ〜。

というのも、火曜深夜、明け方までPCに向かって仕事をしていたときのこと。
テーピングで固めてはいたんですが、痛みは相変わらずです。
だた、足の腫れが尋常ではなく、当初、傷めたはずのくるぶしに出来たテニスボール大の腫れは徐々に収まっていったんですが、今度は関係ないはずの足の甲全体が腫れ上がって、むくんだような状態になり、象の足さながらになったんですよ。しかも、明け方にかけて腫れはヒドくなる一方で、子象の足から大人の象の足に成長しやがって…。
その腫れ上がってる足の甲のところは触っても熱を持ってないし、熱を持ってない腫れってなに?ってかんじで、もしかしてテーピングしたせいで血の循環が止まってるのか?とかいろいろ考えたんですが、よくわからなくなってきたので、これは医者に行ったほうがいいかな、と思った次第。第一、足の甲は腫れているけれども、んで、腫れのせいで痺れてもいるけれども、押しても叩いても痛みがまったくない。だから、これ、転倒の際に足の甲は傷めてないってことでしょ? なのに、なぜこんなにも腫れる?

さー、どうするか。
近所に整体、整骨院、接骨院、ペイン・クリニックはいくつかあるんですが、あの手のところはレントゲンを持ってない場合が多いので、パス。行ったところで、どーせ、レントゲンのある大病院に紹介状を書いてもらって、そこへ回されるだけです。時間の無駄。なら、最初から大病院を狙ったほうが早い。
大病院といえば、歩いて5分のところに北野病院があるわけですが、評判のいい病院ではありますが、あそこは初診料がかなり高いことでも有名なので、パス。
まず、知り合いに阪大病院勤務の医者がわんさかいてるので、まずは朝っぱらからそっちに電話。ただし、内科系、眼科系の医者ばっかりなので、診断云々ではなく、どこの病院に行けばいいのかを教えてもらいました。あわよくば紹介状も書いてもらえたら…。オレは、コネはフルに使いますからね☆

そしたら、
天満からすぐの都島にある、大阪市立総合医療センター(http://www.city.osaka.jp/kenkoufukushi/ocgh/)がいいんではないか、と。総合病院だし、市立だからボラないし、救命と外科系には優秀な医者が揃ってる、と。どっちの科もオレには関係ないですが、ま、外科が優秀なら整形外科も優秀なんじゃないか?と、件の阪大病院勤務医師に適当なことまで言われましたが(笑)、近くて安いならそこにするか、と。紹介状は…、直接診断もしてないのに紹介状なんて書けるか!と(笑) そりゃそうだわな。

んで、場所だの外来受付時間だのを調べようとHPにアクセスしてみたら、なんとまあ、オレ、15年前のオープン時にこの病院のパンフレットをつくったことがある! すっかり失念してました…(笑)
これもなにかの縁だと思い、ここに決めました。たのむぞ、大阪市立総合医療センター!

さて、外来受付が11時まで。現在、10時。チャリを飛ばせば、10分足らずの場所なので、これからだと余裕で着きます。
でも、問題なのは、この足でチャリなんて乗れないこと。
この足で20分かけて天六駅まで行って、そこから1駅の都島駅まで地下鉄に乗って5分、都島駅から病院まで歩いて20分…。ギリギリやん!
しかも、駅の上り下りにエスカレーター、エレベーターがない! 足、痛いっちゅーに!
なぜにタクシーに乗ることを思いつかんかったのか不思議でならんのですが、45分かけて、外来受付にギリギリ滑り込みですよ。

それにしても、大病院。待たせることは覚悟してましたが、これほどとは!
まず、外来受付で保険証出して診察券作成が済むのに30分。
そっから、整形外科受付で手続きを済ませるのに30分。
手続きだけで、1時間ですよ。11時前に病院に到着してから、診察券つくって整形外科の受付を済ませた段階で、すでに正午前ですよ。。

整形外科の受付ではポケベルをわたされました。病院内のどこにいても、これで呼び出してくれるそうですわ。そりゃ便利、とばかりに、オレ、すぐに1階のドトールコーヒーに移動しましたよ。本を持ってくるのを忘れたし、新聞はないし、携帯使えないし、タバコ吸えないし、こりゃ、喫茶店に移動するしかないではないですか。
んで、ドトールに行ったわけです。なんか、100席以上はありそうな、見たこともないような規模のドトール。しかも、8割方は埋まってる。ここ、間違いなく儲かってますね。病院内市場を一手に引き受けてる、じつにじつに美味しい商売☆
が、しかーし、なんと、携帯もダメ、しかも全席禁煙ということが判明! アホな、なんのための喫茶店ですか☆ そんなことなら、こんなところに、カネ払ってまで来ません! 返せ、オレのホットコーヒーSサイズ代金180円。。
そんなことで暴れるのも大人気ないし、暴れようにも右脚がいうことを聞いてくれないので、ここは大人しく、タバコも出さず、携帯でメールチェックもせず、静かにコーヒーを飲んでましたよ。
そしたら、ひとくちかふたくち、コーヒーをすすったところで、ポケベルが!
へ? まだ10分も経ってないよ? そんなに早く診てもらえるの? と思いながら、急いでコーヒーをがぶ飲みして、またまたヒーコラ言いながら足を引きずって整形外科受付に行きますとですな、中の待合室に入ってくれ、と。
ほい、入ります入ります。問診表も書きます。

予想外のスピードに驚きつつも、オレは、整形外科の中待合室に入ります。
見たところ、診察室は、合計4つ。待っている患者はざっと見渡してみて30人ほど。どの医者が評判なのかはさっぱりわからないので、診察室の回転具合にばらつきがあるのかどうかもわかんないけれども、単純に割ってみて、1診察室につき8人。患者1人の持ち時間を10分として、80分。80分? そんなにかかるのに、ポケベル鳴らされたのか? それとも、診察室の回転具合に大幅なばらつきがあって、紹介状なしのまったくの初診のオレは、不人気の医者にまわされてるのか? イヤイヤ、普通、初診を担当する医者は実力者がなるもんでしょ…。いや、そもそも、すでに正午をまわっているから、医者も昼飯休憩に入るはずなんじゃ…、などといろいろと考えを巡らせていたのですが、んなもん、なにをどう考えてもはじまりません。待つしかないのです。

で、待つこと30分、呼ばれません。待つこと1時間、まだ呼ばれません。待つこと1時間半、まだ呼ばれません。時計はすでに2時前。こんなに待たせるのなら、なぜに早々にポケベルを鳴らす?
2時過ぎ、やっと呼ばれましたですよ…。ここまで待たせる理由がさっぱりわからんのですけど。。

担当医は、助教授。助教授なら、まあ、安心です。
症状と事故の模様を説明します。助教授、カルテにそれを書いてます。途中、手が止まってます。事故の模様をなんて書いていいかわからないみたい。いや、転倒と書いてくれればいいですから。なんなら、オレがカルテを書きましょうか?
んで、触診。そうそう、カルテなんてどーでもいいのよ。どーせ2度と来ないんだから。とっとと触診してレントゲン撮ってくれって。
ひととおり触診して、どこが痛いのかも伝えて、次、レントゲン。予想通り、レントゲン。希望通りの、レントゲン。もしかして、レントゲンも待たされるのかなあ。

そっから放射線科に行って、また受付ですよ。でも、ここは空いてた。全科からのリクエストを一手に引き受けてるはずの放射線科にしては、なぜか空いてました。受付して、ものの10分もしないうちに呼ばれましたよ。
足のレントゲン、5枚撮りまーす♪
へ? 5枚。そんなに要らんでしょ。足首から先の全体、くるぶし、甲の3枚でじゅうぶんでしょ。5枚て、そんな無駄にカネ払いたくない!
でも、あなたの先生が5枚撮ってくれってリクエストされてますよ〜。
捻挫に5枚も撮らないとわからないようなヤブ医者なの?
それはどうかわからないですけど、リクエスト通り5枚撮らせてください…。
放射線科のお医者さん、苦笑してましたけどね。でも、仕方ないんで、5枚撮らせてあげました(笑)
現像、10分くらいで出来ますよね?
出来ます。こっちから持っていきますから、整形外科の待合室にお戻りください。
レントゲンが届いたら、すぐに診察?
それはわかりません、整形外科で聞いてください。
ま、そりゃそうだな。

そんなわけで、無事に(いや、5枚は不本意なんだけれども)レントゲンも撮り終わり、またまた整形外科に戻ります。この時点で、なんだかんだ言って2時半。10時半に病院に来て、4時間で問診&触診とレントゲン5枚撮っただけですよ。はー。

ほいで、整形外科の中待合室に再び戻ってですな…。隣に座ったオバハンの病気自慢にも付き合わされてですな、次に呼ばれたのが、4時! 4時ですよ! 病院に来てから、すでに5時間半! いくらなんでも長過ぎるよ! 長いだろうとは覚悟してたけれども、ここまでとは!

やーっと診察室に入れてもらったらですね、お医者さん、5枚のレントゲン写真をとっかえひっかえ凝視してます。無言です。無言で、ずーっと凝視してます。おい、そんなに無言で凝視されると、気持ちワルイじゃないか! なにか、重大な疾患でも見つかったのか?

しばしの沈黙のあと、
「…捻挫ですね。かなり重傷ですけど、基本的には捻挫です。靭帯がすこーしだけ裂傷してます」

わかってるよ、そんなことは! それなら、患者を不安するようなことするんじゃないよ(笑)
でもさ、それじゃあ、足の甲はなんでこんなにパンパンに腫れてるのよ? 足の甲の骨に骨折とかヒビとかが入ってるわけじゃないんでしょ。レントゲン見ても、キレイなもんじゃないの。

「これはですね、靭帯が裂傷したときに、靭帯から体液が流れ出てくるんですね。それで、最初はくるぶしのところにテニスボール大の腫れが出来るんです。でも、液体なので、徐々に下に流れていくわけで、今は足の甲のところに流れてきているから、足の甲の部分がパンパンに腫れてるんです」

なるほどなるほど。そーかそーか、そういうことか。納得しました。
じゃ、これはメカニズム的には自然のことなのね。

「そうですね」

で、今後はどうすりゃいいのですか?

「まず、くるぶしの痛みがありますから、テーピングで可動範囲を狭めて、痛みのあるところまで足首を曲げないようにします」

それは、すでにしてます。湿布も貼ってるし、テーピングもしてます。だから、腫れは?

「体液を再び染み込ませなければならないんで、足の甲にもテーピングをします。で、足は出来るだけ高い位置に上げておいてもらったほうが、体液が溜まらずに染み込みやすいので…」

おー、なるほど。そういうことか。それで、どれくらいで治ります?

「うーん、最大で全治2週間ってところですかね」

そーかそーか。

「痛み止めの鎮痛剤ですが…」

不要。抗生物質は生理的に嫌い出し、免疫力が落ちるので、不要です。

「じゃ、次の診察は…」

それも、不要。治し方がわかったので、これにて失礼。もしなにかあれば、また来ます。

「わかりました…」

これだけですよ、所要時間10分。
最初の問診&触診に10分、レントゲン撮影に10分、診察&診断に10分、合計30分のために、5時間半は待ったわけですよ。。

ところで、せっかく整形外科に来たのだから、オレは、慢性化している左肩痛についても、少し聞いておきたいと思ってました。でも、それだってちゃんと聞いたら、どーせ、レントゲンを撮って、って話になるに決まってるし、それまではまともな回答も得られないし、そんなので診療点数つけられてカネを請求されるのもバカらしいので、カルテをすべて書き終わって、お医者さんの机からカルテが消えてから、おもむろに、その話を切り出しました。

あ、そうそう、ついでに聞いておきたいんですが、オレ、じつは左肩がですね…、

「うーん、レントゲンかMRAを撮ってみないとなんとも言えないですけど…」

いや、そんなことはわかってるんですけどね。だから、レントゲンとMRAで異常が見られなかったと仮定すると、これは肩凝りだと考えていい?

そうですね、断言は出来ませんけど…。

断言出来ないのはわかってます。とりあえず、自分で出来る対処として、肩凝りの対処をしてみることはいいことなのか、悪いことなのか…。

「いやー、それもなんとも…」

あのね、こっちも仮定の話で聞いてるから、あとで責任とってよ!なんて言わないから、参考までに聞いてるだけなんで、そんなに警戒しなくてもいいから、もっとフランクに話してくださいな。

「いやいや、やっぱり、レントゲンなりMRAなりで分析してみないと…」

あー、もう、このわからず屋!
じゃ、レントゲンやMRAで分析したとして、そこに異常でわかった場合、考えられる異常って、どんなのがあります? ちなみに、普段のPC作業は1日15時間程度と長時間ですけど、目の疲れの自覚症状はまったくありません。

「いや、それもいろいろあるんで、見てみないと…」

だから、考えられる可能性を…、

「見てみないとわからないんですよ…」

可能性は、いくつか考えられるでしょ。

「なんとも…」

ダメでした。ディフェンスが固すぎます(笑)
まあ、でも、こんなものですか。

その後、会計を済ませて、病院を出たのは5時でした…。あーしんど。

基本診察料 270点 保険適用810円 保険適用外1570円
画像診断料 493点 1479円
合計 763点 3860円

保険適用外っちゅーのは、磁気テープ入りの診察券をつくるための費用みたいなもんですな。初診料と思えば安いもんです。まあ、安く上がったほうですかね。

0 件のコメント: