2006年10月23日月曜日

時代祭のお誘いで狂喜乱舞


日曜日当日。
momoさん、寧楊さんと落ち合って、いざ、京都へ。
寧楊さんって、スラッとしていて背が高くて、ショートヘアがかっこよくて、スタイリッシュで、眼鏡が知性的で、言いたいことはキチッと言うけれども常識人で、なによりも体温低めのクールで、でも、芯は熱そうで(間違いなく)、聡明で、酒飲みで、おちゃらけばっかりやってるオレとは大違いなんですが、タバコ吸いでもあります。なんか、完璧なんですけど…。
上手く言えないけれども、自ら選ばれた荒野の道を独立独歩で歩きながらも、真っ当な感覚を失わない偉大な常識人ってかんじなんです。かなり、好きです☆ オレもかなり好きですが、相方さんのatricotさんも、かなり好きなタイプのはずです。

えーっと、こんなペースで書いていたら時代祭に辿り着かないので、はしょります(笑)
今日は時代祭に絞って書くはずだったんだけれどもな。。。

公式サイトもあるんですが、京都新聞の紹介ページのほうが出来がいいので、そっちのリンクを貼っときます(笑)


1200年の歴史を誇る京都を舞台に、あらゆる時代の有名どころが、当時の衣装のままで順繰りとパレードする、一大時代絵巻なのですよ。衣装や小道具が見どころなんですが、んなもん、人垣を掻き分けて遠目に見ても楽しくないじゃないですか。それが前列3列目の特等席で見れるんですから、こんな幸運はなかなかないですわ。
明治維新の幕末志士列を先頭に時代を遡っていくかたちで、最後が平安遷都のころです(延暦時代なんていうマニアックな呼称になってましたが)。
最初は、桂小五郎だの西郷吉之助(隆盛)だの坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作だの、幕末の志士たちが登場するわけですよ。つかみはオッケーですね。
ただな、皆さん、それなりの格好はしてるんですが、坂本龍馬はブーツを履いていないし、桂小五郎は似てないし、期待値が高かっただけに、ちょい不満も。それとね、ただただ、行進してるだけなんですよ。西郷さんくらいかな、ちゃんと小太りのそれらしい人が演じていて、しかも手を振って観客に応えてくれたり、パフォーマンスをしっかりやってくれていたのは。

横で、momoさんが、橋本左内はもっと男前だったとか、誰それは雰囲気が違うとか、ほとんどアイドルが主演する映画の出来映えを語るかのようにブツブツと文句を言ってはるんですが、それがまた妙にマニアックでおもろいです。
なんかね、大河ドラマのキャスティングにイチャモンをつけてるかんじなんですよ(笑) 『巧妙が辻』で山内一豊を上川隆也が演じていることにイチャモンつけてるかんじ(笑) いや、大河ドラマのキャスティングにご不満がおありなのかどうかは知りませんが。。

んでから時代は遡り、江戸時代の参勤交代や江戸時代を代表する婦女子さん、孝明天皇の妹君の和宮さん、歌人の蓮月さん、社交界の華だった中村内蔵助の奥さんなどが静々と行進していきます。

あのね、音楽もなく、ただただ行進しているだけだから、もんのすごく静かなんです。こんなに静かな祭は聞いたことがないってくらいに静か。んでもって、行進する以外にパフォーマンスもありませんから、本当に、祭というよりも絵を見ているかんじですわ。うん、美術館で絵を鑑賞している感覚に近いですな。

そんななかでも、なんやかんやと面白いシーンを見つけてしまうのが関西人というか大阪人の悲しさというか…。
上下をビシッと着こなした侍集団が歩いているなか、何人かがお茶のペットボトルを片手に持って行進しているところをチェックしたり、お馬さんが道のど真ん中で粗相をしてしまったシーンを目撃してしまったり、んで、後列がそれをしっかり避けて歩いているところとか。
紫式部と清少納言は仲が悪かったはずなのに、なんでおなじ台に座ってるのとか、お付きのお稚児さんが待ちくたびれたのかすっかりお眠になっていて抱っこされての行進になっていたとか、まあ、目ざとく口うるさく、我が大阪チームはチェックを入れていたわけです(笑)

でも、全体を見渡してみると、やはりよかったですな。時代を遡るごとに衣装の変遷が見てとれるし(生成りの布にやがて染めが入り、染めも高度になり、柄が入り、刺繍が入り、あいだに朝鮮の影響を受けた衣装が入り…)、ちゃんとした眼差しで見れば、いろいろと興味深い発見もいくつかありました。

そして最後に平安初期の行進が終わってから、殿に登場したのが、ホンモノなんですよ。白川女の姿を今も保存して次代に残していこうとしている人たちの団体の行進とか。歩く姿勢がね、全然違うんです。背筋がしゃんと伸びて、それだけでかっこいい。現代に比べて、むかしの人は歩く姿がかっこよかったのだな、と、一発でわかります。
そうしたホンモノの最後を飾ったのが、丹波国に今も保存会の方々が残している、弓箭隊。弓の達人が、殿を務めてました。
あ、momoさん、さっき辞書で調べましたが、弓箭の箭は、矢のことでした。つまり、弓箭=弓矢。

このあと、atricotさんの働くカフェへ行き、去年、小野小町役で時代祭に参加した先斗町一の芸妓さんにしてatricotさんの親友の突然の乱入もあり、みんなでわいわい騒いだのでした。

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