2006年12月9日土曜日

バカバカしい結婚

登場人物は、嫁、夫、舅(夫のお父さん)の3人。

嫁31歳。
夫31歳。
舅、58歳。長らく勤められていた会社を辞め、現在は自宅にて自営業。

嫁31歳は、オレの知り合いなのだけれども、広島出身で大阪で働いていたのでした。派遣で、ブランドものの販売店で、店頭に立って仕事をしていたのですがね。

んで、彼女が、その店の店長と付き合ってすぐのこと、店長が生まれ育った横浜に転勤で帰ることになって、今すぐ結婚してほしい!ほいで、横浜に一緒に来てほしい!と、プロポーズされたわけです。
付き合いはじめて、1ヶ月経ってないんじゃないかな。

元来、結婚願望が強かった彼女は、降って沸いたような話に、舞い上がるだけ舞い上がってホイホイとその話に乗り、彼氏さんのほうもプロポーズを二つ返事で受けてもらえ、ま、万事順調に進んでいたわけです。

彼氏のお父さんも横浜から大阪にやって来て、彼女のご両親にお会いし、話はあれよあれよという間に進んでいきます。プロポーズがあった3、4日後に、そういう展開でしたわ。

なんでも、彼氏さんは、早くにお母さんを亡くされ、お父さんの男手ひとつで育てられてきており、家庭というものに飢えていたとのこと。お父さんも、一人息子が嫁を迎えるのだから、出来るだけ嫁さんの居心地がいいようにと、あれやこれやと話していかれたわけです。

まず、横浜にはすでにお父さんと彼氏さんが連名でローンを組んだ持ち家があります。2階建てだけど、べつに2世帯仕様ってわけでもない。
ところが、彼氏さんは家が建ってからほどなくして転勤を余儀なくされ、その間、数年前から今に至るまで、支払うべき家のローンを、すべてお父さんに任せていたわけです。最初の話では、2人で応分の金額を分けて、って話だったらしいのですが、ま、息子さんの経済事情からでしょうが、その話は反古にされ…。でも、今度その家に3人で住むにあたっては、ちゃんと毎月のローンの分を、応分負担すると。

ところが、です。
彼女は、そもそもが彼氏さんのお父さんとの同居などもってのほか、という考えの持ち主でして、ここらへんから少し雲行きが怪しくなるのでした。
その話を、両家で集まったときに彼女がすると、彼氏さんのお父さんは、自分には今、結婚したい女性がいて、ゆくゆくはその女性と一緒に暮らすつもりだから、家は出る、と。そのうえで、ローンの支払いは続けていくつもりだから、しばらくは3人で暮らすことになるとしても、ゆくゆくは若い夫婦2人で好きなようにやればいい、と。
さらに、です。お父さん、彼女に向かって、自分のご飯はつくらなくていいし、なにもしなくていい、と。

そういう話なので、彼女は、こりゃいいわい、と、これまた二つ返事で横浜行きを決断したわけですが…、端でその話を彼女から聞かされていて、そんな上手いことコトが運ぶか?と、オレは、一抹どころか大きな不安を抱えていたのでした。抱えていたといっても、オレにとっては所詮は他人事なので、異国の火事をテレビで見る野次馬程度のもんですが。
それよりも、彼女は料理がまったく出来ないので、これからオレんところに電話がかかってきて、あれこれとレシピを教えなきゃならんのやろな~、ってことが頭によぎっていたくらいで。

そんなこんなではありましたが、付き合って2ヶ月経たないうちに、入籍。2人ともお金はないから、結婚式はしない。で、身のまわりの荷物だけ持って、彼女は晴れて妻となり、夫と舅の待つ横浜へ旅立っていったわけです。

それから半月後!
結婚しましたハガキが来ることもなく、早速電話がかかってきましたよ(笑)

まず、
横浜の新興住宅街の新居の周りは、夫側の親戚がたーくさん住んでおり、なにやらどアウェーに単身乗り込んできてしまった感があって、しんどい、と。
夫の帰りは毎日深夜、一方で自営業の舅さんは終日家にいて、なにかと居心地が悪い、と。
出来ない料理を一生懸命頑張って、舅さんのぶんもつくってるのに(ほら、当初の話とすでに違ってる。笑。)、その料理によくケチをつけられる、と。
舅さんの洗濯物も、洗濯させられる、と。

レトルト買って晩ゴハンつくっては、舅さん「またレトルト?」、彼女「すいません…」ってな具合らしくて。
まあ、これまでの31年間、まったく料理をしてこなかった彼女も、自分のゴハンなどは一切用意しなくてもいいからと言った舅さん、どっちもどっちですが、このようなことがね、延々と続いてるわけですよ。
そこへきて夫は帰りが遅く、帰ってきたら帰ってきたで疲れてるから、すぐに寝ちゃう。。。あんまり、間に入ってないみたいなんですね。

そんな状態で、オレんところに電話がかかってくるわけですが、んなもん、それみたことか、としか言いようがない(笑) せいぜい、料理の勉強でもするしかない(笑)

そうそう、舅さんがこれから結婚しようとしている相手の女性というのは、飲み屋さんで働く若い韓国人女性さんで、今、舅さんが別で部屋を借りて、彼女を住まわせているらしいのですよ。
なるほどね、とオレは思いましたよ。
んなもん、舅さんは金づるに思われてるだけで、その女性は結婚しないでしょうね。結婚話がどの程度進んでるのか知らないけれども、きっと潰れるわ、と。

それからまたまた半月後、入籍してちょうど1ヶ月後、またまた彼女から電話がかかってきました。

夫が休みの日に、夫を横に座らせて、彼女は舅さんに、最初の話が違う!と、ぶちまけたそうです。
引っ込み思案であまり社交的もない彼女にしたら、けっこうな蛮勇ではあるんですけどね。でも、んなもん逆効果に決まってる(笑)

案の定、舅さんは、嫁に来るというのは、そういうもんだろう!と、逆ギレ。
しかも、3人同居がスタートしたのにもかかわらず、この若夫婦は、未だ家のローンの応分負担をしていないらしくて、そこも突っ込まれたらしいです。

ほいで、いよいよ泥沼になり、彼女は家を飛び出し、彼女にとっては横浜から一番近くにいる、東京は市川の親戚の家に、とうとう家出。
なんでも、なんにも出来ない嫁、いてもいなくてもいい嫁、と、舅に言われたのが決定的だったらしく、彼女は家を飛び出したのだとか。

んで、この間、夫はなにをしていたのか。
彼女に聞いても芳しい言葉は返ってこず、どうやら傍観していた模様(笑)

それからほどなくして、
舅さんが、件の韓国人女性と結婚して家を出るから、若い2人で家のローンを払っていきなさい、と、そう通告してきたそうです。
もちろん彼女は家出中ですから、舅さんは息子である彼女の夫に話し、夫経由でそれを聞かされるわけですが、彼女としては1日でも舅とは一緒に暮らしたくないらしく、舅が出ていくまでは家に帰らない、と。
おいおい、市川の親戚さんのところは、そんな長居出来るところなのか?(笑)

それからほどなくして、
舅さん、そうは言ったものの、やっぱり、韓国人女性には結婚を断られたご様子で。なんでも、けっこんするなら、最低限これくらいの生活はしたい、と、結構なコストがかかる生活水準を要求してきたらしく、要するに、金づるってことでしたよ、やっぱ。

それで、舅さんが家を出ていく話も、頓挫。
彼女のお父さんはというと、戻ってこい!の一点張りらしいです(笑)


なんか、甘い考えの人が3人集まって、好きなこと言って、誰ひとりとして落としどころを探そうとしていないみたいなので、完全に部外者でしかないオレなんかになにかを相談されても、どうにもならんですけどね。

とりあえず、
彼女と夫は、どっかに部屋を借りて独立する。
最初に取り決めたローンの応分負担は、彼女と夫で責任を持って支払う。
彼女は働きに出る。

とだけ、提案したんですけどね。

そうすりゃ、そのうち舅さん年だし弱ってくるだろうから、向こうから面倒をみてもらいに頼んでくることもあるわけで、そんときは、面倒をみてあげる立場として、彼女も上から接することも出来るわけですよ。そのときに上から接するのではなくて、下から接してあげれば、それなりに上手くいくんではないか、と。

今さら3人の考えや覚悟を改めさせるのは難しいだろうから、それくらいしか言えませんわ、オレ(笑)


ここんところ、こんな茶番にも付き合わされていました(笑)



口直しに、SIONを聴いてます。いいわ、これ☆
SIONについては、いつか、きっちりと書いてみたいです。最近、無性にSIONが聴きたくなってます。


本日の1枚:

SION /『俺の声』

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