2005年11月3日木曜日

愛しのシンディ




ローパーが、今朝、テレビをつけたら出ていた。来日しているらしい。つか、この時期になると来日するのは、もはや彼女の恒例行事になっているような気もする。なんつっても、NYの日本人がたむろするクラブで歌っててスターダムにのし上がった人ですからな。

今年で御年52歳になるのだけれど、相変わらずキュート!

ロックのフィールドに女性アーティストはあまたいるけれど、
たとえば、
性差に怨嗟を込めて、世界中を華麗な爆弾で絨毯爆撃したマドンナ、
たとえば、
アクメの最中もしっかりと眼を見開いて世界を解析しようとしたポーリー・ジーン・ハービー、
たとえば、
孤高の寂しさに押しつぶされてしまったジャニス・ジョプリン、
たとえば、
圧倒的な諦念を抱えつつも世界中の憎しみと終わることのない戦いを強いられてきたパティ・スミス…

彼女たちにもし会うことが出来るのなら、僕は、彼女たちと議論してみたい。それがたとえ、議論のための議論になってしまうのだとしても、議論してしまうだろう。

でも、シンディ・ローパーは違う。

シンディ・ローパーと会ったなら、僕は、彼女を抱きしめてしまうだろう。
女性性を素直に全身で放ち続ける彼女を前にして、僕は、抱きしめる以外に彼女とコミュニケーションをとることなど出来ないような気がする。

今日は、久しぶりにシンディの古い曲を聴いた。
ファルセットに移る瞬間、彼女の声は小さな引きつりに震える。
それなのだ。
その震えこそが、僕が、彼女を抱きしめてしまう要因になっている。
そう、キュートなのだ。



Cyndi Lauper / 『Time After Time』

0 件のコメント: