2005年11月21日月曜日

一日の糧





は〜、ぼちぼちお仕事が年末進行に突入しつつある。
メディアの仕事をしていると、クリスマスなんざ気がつけば過ぎ去ってるし、23日の祝日が邪魔でしょうがなかったりする。

加えて、社員に支給するボーナスの原資を調達するために、通常の支払いよりも余計にお金をかき集めてこなけれらばならないので、頭からゼニのやり繰りのことが離れん。

毎月毎月、来月はウチの会社、なくなってるかも〜、
なんてことを思うのだけれども、なぜか、カネはまわり、新しい月を迎えることが出来てしまっている。

不思議なことだわ。

でも、
会社が存続しているということは、とりあえずは世間から必要とされているということなので、まあ、よしとする。

今日は、チャボさんを聴いている。
こういうときに、心に突き刺さってくるのは、こういう歌だ。



空の果てから 眺めれば
そりゃぁ どーってこともないんだろう
でもまさか ここは 空の果てでもあるまいし
気にもとめるは 一日の糧

流れ星を 追いかける
ある日 何処か 遠い丘の上に立って
でもまさか流れ星などに 乗れるわけもあるまいし
丘を下りれば 探してる 一日の糧

陽は昇る 陽は沈む
あらゆる命の どんな朝に夜にさえ



一日の糧をあくせく探すよりも音楽があればどーにだってなる!なんて歌が多いなかで、チャボさんは、それはわかってるけど、一日の糧を探してしまうオレがいるんだよ、それだって大切なことなんだよ、でもなぁ…、なんてことを、ほかでもない音楽で表現してしまう。

そりゃそうだ。
でも、そんなことに眼をつぶってる、ウソの音楽が多いんだよ。
チャボさんは、50歳を過ぎて、どんどん言葉が重くなってきた。
オレも、年を重ねて、チャボさんの言葉がどんどんどんどん突き刺さってくるようになってきた。

そういえば、RCサクセションのデビューアルバム『初期のRCサクセション』には、「この世は金さ」って曲と「金儲けのために生まれたんじゃないぜ」って曲が並列に並んでて、大笑いしたなぁ。

チャボさんとは逆に、キヨシローは、矛盾や難問を、羨ましいほど鮮やかにあっけらかんに、スルーしてくる。

この2人がバンドを組んでたんだから、そりゃあ、RCはすごかったはずだわ。


…チャボさんの話を書いていたのに、最後はRCの話になってしまったな。




仲井戸“チャボ”麗市 / 『今夜、R&Bを』

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