2006年3月31日金曜日

ヒロト、スカパラと合体!





東京スカパラダイスオーケストラの歌ものシリーズ、最終章はなんとヒロトがゲストボーカルじゃないですか!

いやー、ヒロト、スカは大好きなはずだもんね。これ、かなりハマり役だと思いますよ〜。

ちょっと興奮してます☆
タイトルは『星降る夜に』。

スカパラの谷中、ヒロト、どっちが書いてもおかしくない詩のタイトルなので、どっちの作詞なのかわかんないけど、なんにしても、かなり楽しみ!

まだ音は聴いてないんだけど、立ったこれだけの情報で熱くなってしまいました〜。



東京スカパラダイスオーケストラ&甲本ヒロト / 『星降る夜に』

2006年3月30日木曜日

アマゾンにてボロ儲け?





仕事がいよいよヤマ場です。
ヤマ場なんで仕事ばっかりなんですが、それだと気が滅入ってくるので、やっぱり日記を書きます。

今日は南米のアマゾンのお話。
ちょっとね、書いておきたいことがあるんです。

南米のアマゾンは、ペルーとブラジルの両国にまたがっているんですが、ペルー側のアマゾンに、オレは畑を持っております。
約30,000坪。約10ヘクタール。日本じゃありえない広大さですが、基本はジャングルなので、安いです。
買ったんですが、どうしてこんな土地を買ったのかという話をはじめてしまうと、本日の日記の主旨から外れてしまうので、それは明日に持ち越すことにします。

ここで農場を経営しています。経営というほど大げさなものではないんですが、まあ、人を雇って畑を耕しているわけです。
主に栽培しているのはコショウです。ただし、それは安定収入を得て農場を円滑に運営していくために栽培しているのであって、この農場のメインの仕事ではありません。
ここでは、カムカムという果物の栽培実験をしています。
カムカムとは、ペルーにあるアマゾン川上流に生育するフトモモ科の果物で、学名をミルシリア・ドゥビアといいます。直径約2cmの果実にはビタミンCが豊富に含まれていて、100gあたりの含有量はアセロラの約2倍、レモンの約50倍。グァバによく似ています。
これがね、この地では自生しているんですが、なんせ、栽培が上手くいかない。
こんだけのビタミン含有量ですから、世界中に需要があるんですよ。でも、栽培出来ないから、安定供給出来ないわけで、ジュースなんかの商品化が進まないわけです。商品化したい企業は、世界中にたくさんあるんですけどね。
今、日本でも、すでに商品化はされてます。ときどき、健康ドリンクだとかサプリメントだとかで、見かけます。
でもあれは、栽培されたカムカムを使用しているのではなく、自生しているものを採集したカムカムを使用してるんですね。だから、商品数そのものが少ない。

話を少し横に逸らします。
採集をしているのは、現地の、ゲリラ部隊です。テロ集団ですね。
ペルーといえば、10年以上前になりますが、日本大使館が占拠されました。あれは、MRTAのメンバーが起した愚挙ですが、他にもセンデロ・ルミノソを筆頭に、いくつかの共産主義を標榜するテロ集団が存在しています。さらに、コロンビアに拠点を置くコカイン・マフィアと繋がっている集団もいます。その種生んだんと共産主義テロ集団は反政府で利害が一致するので、手を結ぶことが多いんですが、最近では、締め付けの厳しいコカインではなく、カムカムの採集に励んでいます。
そうさせているのは、ペルー政府であり世界中の企業です。コカの葉が自生するところとかむカムが自生するエリアが重なっているので、コカを扱うならカムカムを扱ってくれ、と、彼らに交渉するわけです。で、彼らは今、カムカムの採集に励んでいます。コカは伝統的な植物だし、使用を誤らなければ健康食品にもなり得ますが、いかんせん、マフィアと結びついてしまっているので、世界に厄災をもたらすことのほうが多いのだから、それならカムカムを採集してくれ、と、そういうことです。

もうひとつ話を横に逸らしてみます。
コロンビアのコカイン・マフィアはクリントンとブッシュがかなり目の敵にしたので、今では往時の半分以下の勢力になっているそうですが、それでも、コロンビアの山奥に今でもコカインの精製工場を稼働させてせっせとコカからコカインを抽出しています。ペルーのアマゾンに住む連中にコカを栽培させて、それを後に生み出す莫大な利益から比べたら驚くほどの安価で買い上げ、コカインを精製しています。
ペルーの農民は貧乏ですから、少しでも高く売れるものをということで、コカを栽培します。夜中に、コロンビアから飛行機がやって来て、アマゾンのジャングルのなかの空き地に着陸し、そこで栽培されたコカを買い上げます。そのあたりの警察はコロンビアのコカイン・マフィアに買収されてますから、コロンビアから飛行機が飛んできて密入国密売しても、おとがめなし、って図式。
そりゃペルー政府は、地下経済が大きくなると困るしアメリカにも睨まれるので、彼らにコカを栽培してもらいたくないし、禁止もしてるんですが、なんせ、農民は貧乏だし、他の作物よりもコカをつくってるほうがまだ儲かるから、やっぱ、コカを栽培しますよ。このあたり、きっちりと経済の原則で動いてます。

えーっと、話がどこまで逸れたのかな?(笑)
そうそう、そこで、カムカムが登場するんです。需要はなんぼでもありますから、とにかく採集してくれ、と、彼らに持ちかけたのが世界中の企業とペルー政府。コカはやめて、カムカム。たしかに、コカからカムカムに移行しても、経済的には見合います。今じゃ、コカイン・マフィアの下請けをしていた連中だけでなく、テロ集団までがカムカムの採集を資金源にしてますから。
ただ、問題なのは、採集だと、限界があるってことですよ。獲ったら、その年はそれで終わりだもん。
松茸みたいなもんです。見つけて、採集して、売って、それで終わり。見つからなければ、それまで。
これでは生活が安定しません。なので、栽培。なんか、狩猟社会から農耕社会に移った人類史の縮図を見るようなかんじですけど。

とにかく、そんなわけなので、栽培に成功すりゃ、ボロ儲け出来る。
なんとか栽培に成功して、大量に安定供給して、ボロ儲け出来ないものかと、まあ、そんなことを目論んでいるわけですよ。
その栽培をね、なんとか出来ないものかと、オレはやってるんです。
果物ですから、基本は接ぎ木をしていくんですが、詳しい話は省くとして、いろんな組み合わせを考えてやってみても、なかなか上手くいかない。
果実がまったくつかずに枯れてしまう場合もあるし、実が出来ても、全然小さかったりするんです。もう10年はやってるんですが、なかなか上手くいかない。

日本の大手飲料メーカーからは、研究費と称して、いくらかのお金はせしめてます。
去年は、それで軽トラックを買いました。その程度のお金ですけどね。
でも、研究費をもらっている以上は、毎年、レポートを書いて提出しなければならんのです。でなければ、翌年の予算が出ません。

今年もレポートを書く季節がやってきました。
また、不首尾のレポートを書かねばならんのか…。キツいです(笑)

2006年3月26日日曜日

新人さん、今のうちです!





今日は天気がよかったので、部屋にこもって仕事しっぱなしなのもなんなんで、ぶらりと外へ。といっても、歩いて5分の近所のいつもの喫茶店に行くわけですが…。
ここ数日、経理作業とWeb制作作業ばっかりで、つまるところ、ずーっとPC前に陣取ってるわけで、もう、あっという間に時間が過ぎていきます。なんか、平気で10時間とかぶっ続けでPCとにらめっこしてるし…。こうなってくると、ゴハン食べるのも億劫になってきます。引きこもり少年みたいです(笑)

で、いつもの喫茶店(笑) 歩いて5分(笑) もうちょっと遠くへ行けよ!ってかんじですが、いかんせん、そんなに時間はない。
なんか、時間はあるような気がしないでもないんですが、どーも山積みになってる仕事をまえにすると、早くやってしまわないと!って強迫観念に駆られてしまいます。これは、なんなんでしょうかね?

むかしっから、そう。
むかしっから、忙しいし、忙しいのが性にあってるみたいです。

で、今日の昼下がり、いつもの喫茶店のいつもの席でコーヒーを飲んでいたら、隣に座ったカップルの会話。いや、付き合ってはなさそうなふうだったので、男女1組の会話。

「お客さんから電話がかかってきて、部長さんは? って聞かれたから、部長さんは外出されております、って答えたら、あとで上司に怒られた。身内の人間には敬語を使っちゃいけないんだって。でも、部長さんと話すときは敬語で喋んなきゃなんないし、こんがらがってきちゃった〜」
「オレも、電話とって、ハイ!って言ったら、社名を名乗れ!って、あとで上司に怒られた…」

どうやら、新入社員さんの入社前の研修の帰りみたいです。
慣れない電話の応対で苦労されてる様子。
こういうことって常識だと思うけれど、自分が社会人になりたてのころって、どうだったかな?と考えたら、どうだったかまったく思い出せません(笑) もう、はるかむかしの出来事なので。

常識だけど、社会に出て初めて覚えることでもあるので、仕方がないのかなぁ、なんて思ったりもします。
営業会社なら、「ありがとうございます、○○です」って、誰からかかってきても真っ先にそのセリフで応対するところもあるけれど、そんなの学生のうちは知らないだろうし、家庭でも教えないしね。
弁護士事務所では、依頼主に対して「お世話になってます」って言葉を使うと怒られるところが多いらしいですね。違う常識が働いてるみたいです。

まあ、でも、恥かいても間違えても許されるのは、今のうちだけですよ。だから、今のうちに間違えて頭を打っておけばいいと思うんですけどね。

広告屋や雑誌屋は、ピンからキリまであるけれども、常識ある電話応対の出来ない人間がたくさんいますよ。
取引のある制作プロダクションに電話をして、名乗ると、「お疲れさまです」って、そこの社員に言われます。その制作プロダクションとは、特に親しい付き合いをしているわけではなく、たま〜に、仕事をお願いする程度です。その社員さんは、オレは見たこともない人です。
一度、「あのな、オレはあなたのところの社員でも身内でもないから、あなたに、お疲れさんです、と、電話で応対される筋合いはないよ」と、言ったことがありました。
でも、後日、電話すると、やはり、「お疲れさんです!」と(笑)
その制作プロダクションには、そのときの仕事以来、一度も仕事をお願いしてません。

だからね、新人さん、今のうちですよ。
今のうちに怒られて、いろいろと覚えていきましょう。

2006年3月25日土曜日

奈良では少年は深夜に出歩けません





奈良県議会で、おせっかいな条例が可決されましたね。これ、全国の地方自治体にも飛び火するんだろうか?

「少年補導に関する条例」。

要するに、少年が不良行為を行なった場合、警察は補導する、というんですよ。

で、該当する不良行為なんですが…。

飲酒、喫煙。競輪・競馬・競艇の投票券購入。買売春。暴力行為、恐喝。ストーカー行為。窃盗。暴走行為、無免許運転。催眠剤などの薬物の違法使用、暴力団との交際、18禁図書・サイトの閲覧。
まあ、このあたりまでいいです。というか、こんなものはわざわざ条例で改めて法令化するまでもなく、それぞれの法律がすでに全国区で存在しています。

問題は、ここから先。

正当な理由なく、深夜(23時〜翌4時)に徘徊する行為。
正当な理由なく、保護者に無断で外泊する行為。
正当な理由なく、義務教育を欠席、早退し、街を徘徊する行為。

これを条例で規制する、というんですよ。というか、これを規制する条例が可決されましたよ。それも、圧倒的多数で。

少年というのは19歳まで含まれますからね。
19歳って、結婚出来ますよね。働いてる人もいますよね。
でも、深夜、遊びに出てはいけない。
でも、無断外泊したら、補導されます。
少年たち、夜は家でおとなしくしてろ、と、奈良県に決められちゃってますよ。

小中学生の不登校児、大変ですね。
義務教育って、親は子供に教育を受けさせる義務があるから義務教育なんであって、子供にとっては権利でしょ。
それを子供が正当な理由なしに欠席したら、補導ですか。
それなら、不登校児、全員補導ですよ。
不登校で引きこもりの少年が外出するだけでも、それは引きこもりから抜け出す第一歩になるというじゃありませんか。でも、外出したら、補導。

これは、おかしくないですか?
少年が犯罪に巻き込まれることも、少年が犯罪を犯すことも多くなってきたからこそ出来た条例なんでしょうが、ちょっと行き過ぎでしょ。

だいたい、国や県に、なにが不良行為かなんて、決められたくないですよ。それは、家庭がやるべき問題だと思いますよ。そこ家庭がダメになってるからって国や県がしゃしゃり出でくるのは、おせっかいというものです。どうせなら、家庭が本来の機能を発揮出来るような環境をつくるのが、国や県の仕事でしょう。

ちなみに、この条例は、不良行為(笑)をしている少年を見かけたら、一般市民は警察に通報する義務が課せられてますから。見て見ぬふりは、パクられますよ〜。


最近、PSE法(電気用品安全法)の問題で、ヴィンテージ楽器が対象除外されましたね。ミュージシャンが反対の声をあげて、法律が修正されたんですけどね。
でも、
役所がこれはヴィンテージでこれはヴィンテージじゃない、って決めるのは、やっぱりおかしいですね。


最近の法律は、おせっかいなのが多いです。
『時計仕掛けのオレンジ』が、現実になってきています。

2006年3月24日金曜日

ちょっと愚痴ってみました

ここ数日なんで鬼のように忙しいかと言いますと、

まず、
決算が迫ってます。それに追われてます。。
次に、
期末なので、管理しているwebサイトの更新依頼があちこちから大量にやって来ています。
さらに、
新雑誌創刊の企画書が通ってしまい、膨大な編集作業が手探りではじまってしまいました。
溜まっていた家賃も一括して支払ってきました(笑)

ただでさえ忙しい通常業務に加えて、こんだけイレギュラーな仕事が割り込んでくると、寝てる間など1秒もない!といったかんじなのですが…、
一番失敗した!と思ったのは、
彼女のサイトをつくることになってしまったこと。。

彼女のサイトをつくろうかという話を持ちかけたのは他でもないオレなんですが、ひとつは、時期を完全に間違えました。よく考えてみれば、いや、よく考えるまでもなく、今、そんなことが出来る状態ではない。。
でも、はじめてしまったので、せっせと時間をやり繰りしてやっております。。

ま、それはよろしい。よろしくないけれども、自分からはじめてしまったことなので、よしとします。

問題は、ですな…。

彼女のサイトをつくる過程で、もちろん彼女の要望を聞きながらつくるのですが、これほどわがままに言いたい放題の要望を出してくるとは予想もしてしなかった、ということですよ。

サイト制作と同時に、ロゴもつくってます。
ロゴ用に書体をいくつか用意しました。普通です。数点の案を出しているのだから、親切です。丁寧です。
が、しかし、足らん!と。
書体をすべて見せてくれ、と。
は? 全部? オレの手持ちの全書体、1000種類以上あります。そのうち、webでも使用出来るライセンスがあるのが、約800種類。
はい。全部、用意しました。
まず、彼女の名前を800個打ち込んで、ひとつずつ書体を変えていく、という作業。
もう、書体見本帳みたいになってます。
でも、素人さんにこんな膨大な数を用意すると、絶対に迷って決まらないんですよね。で、迷い迷った挙げ句に、頓珍漢なものを指差してしまう…。
だからこそ、こっちで、よさそうなものを数点ピックアップするんですが、どうも、全部見て、全部の中から自分で選びたいらしい…。わがままです。
これは、ニットキャップをつくってもらうのに、糸を全部見たいから、すべての糸を見せてくれ!と言っているのとおなじですね。プロの目から見てよさそうなものを数点ピックアップしてもらって、そのなかから選ぶ、というのが普通ですね。
その、プロの目を信用せずに素人さんの自分の目を信用したい、というのなら、自分で探してきて、これで!って言えばいいんですけどね。それはしない。

さらに、ですな…、
オレが用意した膨大な書体リストのなかからですな、彼女が数点ピックアップして、今度は、それを拡大したものが見たい!と。それくらい、自分で拡大コピーをすればいいんですけどね。でも、しない。

あと…、
ここはこう変更してくれ、という指示が、まったく明確に出てきません。
話が省略されすぎてて、なにをどうすればいいのか、さっぱりわからないのですよ。自分がわかれば他人もわかるはず、という前提があるんでしょうな。これでは仕事としての打ち合わせが出来ません。そういうことをやったことがない人なので、仕方がないといえば仕方がないのですが…。

これ以外にも、なんぼでもあります。
まあ、一番難しいところは…、
素人さんのくせに、プロに任せずにすべてを自分で判断したがり、その判断のための材料をすべて用意させる点ですな。
要望を出して、それに適ったものをプロのオレがいくつか用意するからそのなかから選ぶ、ということが出来ない人。困ったもんです。
本人はまったく自覚してないでしょうが、プロのアンタの目はどうでもいいから、私が選ぶ、といってるようなもんです。だたし、用意はぜんぶしてくれ、と。
つまり、
オーダー品を発注するにあたって、手持ちの技術を全部見せてくれ、そのなかから選ぶ、ということですわ。
そういう仕事なら、オレは、100万円もらってもやりません。
でも、彼女のサイト制作は仕事じゃないので、ひーひー言いながらも、彼女のペースに付き合ってます…。

ほんと、忙しい…(笑)
忙しいので、今日はちょっとグチってみました(笑)

2006年3月21日火曜日

知らなんだよ…

ご無沙汰です。。

少し油断していたら仕事がたまりまくり、バカみたいな量になってしまって、この3日間で10時間も寝ていないような事態に…。

でも、WBCはしっかり観たんですけどね。

最後に韓国とキューバを破って世界一になったのは素晴らしかったけれど、
なによりも、みんなが必死だったのがよかったですね。
野球で、こんなに必死になる姿を見ることなんて、なかったですから。
韓国みたいに兵役免除の特典があるわけじゃなし、大金が転がり込んでくるわけじゃなし。でも、見る人にはっきりと伝わってくるほどに、必死でしたね、彼らは。
日本野球の未来と誇りを守るために。
「野球の面白さを伝えることが出来たら嬉しい」とか、
「日本の野球の実力を示すことが出来た」とか、
いったい何度、選手や監督の口からこうしたコメントを聞いたことか。
それだけのために、彼らは必死にやってくれたんですよね。それが、素晴らしかったな。

などと余韻に浸っていたらですね、冷や水をぶっかけられましたよ。

ねえ、知ってました?

WBCって、WORLD BASEBALL CLASSICの略でしょ。
で、この、WORLDっての。
世界一を決めるから世界という名称が入っているのではなくて、なんと、冠スポンサーの名前なんだとか!
アメリカにワールドって航空会社があって、そこが今回の大会のスポンサーになってるから、社名が大会の冠についてるという…。
小耳に入れた話だと、そういうことらしいのですよ。

だから、
たらみオールスター、とか、
ヤマザキナビスコ・カップ、とか、
キリン・カップ、とか、
そういうのとおなじ…。

もし、ヒューザーがスポンサーだったら (笑) 、
ニューザー・ベースボール・クラシック、略してHBCとなっていたわけですよ。
ならんけど。

なんか、日本の優勝が汚されたような気分になったのは、オレだけですか?




えーっと、忙しいので、本日の日記はこれにて…。
みなさんのコメントは数日遅れになりますけど、必ずなんか書きますんで。
そんなわけで、今日は、仕事しながら、ストーンズの古いのを聴いています。
来日してるのよね。ライブ、行きたかったなぁ。。




The Rolling Stones / 『Paint It, Black』

2006年3月20日月曜日

WBCと日韓戦





いやいや、日本、勝ちましたねぇ。
だいたい、10回やったら8回は勝つ相手ですから、残りの2回が最初に来たってことですね。3回目の対戦で、ようやく実力が反映された、と。

WBC開幕前のイチローの発言で韓国ではナショナリズムに火がついたわけですが、国際試合には、どうしてもこういう側面がつきまといますな。ましてや、各国の最高レベルが集結して世界一を決める大会なら、なおさらのこと。
サッカーにおけるW杯みたいなもんですから。

サッカーでの日韓戦は、むかし、そりゃあハンパじゃなかったですよ。
ドーハの悲劇以前の日韓戦、日本が韓国にケチョンケチョンにされていた時代。
韓国、勝って兵役免除どころじゃないですから。日本に負けたら、玄界灘に身を沈めろ、と、時の大統領が代表に告げたのですから。
あのころは、両国の応援もえげつなかったです。というか、日本の応援。
「もっかい植民地にしたるぞーっ!」
「もっかい日本姓つけたろかーっ!」
と、これ以上はここで書けないような(すでに上記2個でもヤバい!)、罵詈雑言というか、身もフタもないようなブーイングが、普通に飛びまくってましたから。

なんかね、日韓戦というのは、韓国が仕掛けてくるというのもあるんですけど、タガが外れちゃいますね。
オレなんか韓国になんの悪感情もないし、上記のような失礼千万なこと、普段なら絶対に口にしないどころか微塵も思ってない。
でも、出ちゃう。深層心理の、心の底の澱になってるようなところに、なんかあるんでしょうね。

どこの地域であっても隣国同士というのは上手くいかない場合が多くて、サッカーなんかでは、それが如実に出たりしますが、それでもサッカーにおける日韓戦の雰囲気は、ひとむかしまえに比べたら、格段によくなりました。
やっぱ、W杯を共同開催したからでしょうね。あの意義は大きかったですよ。

野球における日韓戦も、今回のような経験を経て、やがては普通の感情で対戦出来る日が来ると思います。少なくとも、ひとむかしまえのサッカーの日韓戦ほどは、ひどくはなかったことだし。。


決勝戦は21日ですか。キューバ相手、勝てるかなぁ。勝ってほしいですな!



ではオレは、一足お先にキューバのサルサでも聴いておきます。


Los Van Van / 『Agua』

2006年3月17日金曜日

コレクター魂はどこまでも










えー、ここに、アメリカのポップス史上最高傑作の誉れ高い名盤があります。

ザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』。1966年5月発売。

それまで海と夏とサーフィンのお気楽で能天気なポップ・ミュージックしかつくってこなかったビーチ・ボーイズ、というよりも、ビーチ・ボーイズを1人で背負っていた天才ブライアン・ウィルソンがビートルズの『ラバー・ソウル』に触発されてつくった、神のごとく美しい音楽が詰め込まれたアルバムです。

このアルバムについては、マニアックな研究の対象になってるし、それこそマニアックなネタが満載で、それだけでmixiの日記が軽く1ヶ月は書けちゃいますから、まあ、そんなバカなことはやめます。

一家に1枚あってもなんの損もないことはオレが保証しますから、未聴の方は、ぜひお買い上げを。

オレが、このアルバムを初めて耳にしたのは、88年。22歳のときです。

発売された当初はオレは生後4ヶ月。もちろん、知る由もありません。
で、こういうアルバムがあると知ったときはすでに遅し、中古レコード屋で恐ろしく高値で取引されておりました。なので、聴けない。高嶺の花。深窓の令嬢。断崖絶壁で見つけた燕の巣。。

で、88年。世界初CD化が成され、即、購入ですよ。3,300円。
そのときの騒ぎは、ちょっとしたもんでしたよ。全音楽雑誌が特集を組んだんじゃないかな。新譜じゃないのにね。
そんときの解説は、このアルバムを語るのにもっとも相応しいであろう、山下達郎。もう、マニアックな解説が素晴らしすぎました。しかも2曲のボーナス・トラック付き!
でも、モノラル録音だったんですよね。でも、仕方ないんです。そういう時代だったんですよ。まだCDなるものが世に出て、5年も経ってないような時期で、過去のLPがCD化されただけでも快挙だった時代の話です。器量悪くても嫁に来てくれるだけで大感激の過疎の寒村。。

それから時は流れます。

97年。4枚組のボックスが発売されるんですよ。たしか、10,000円だったかな。
1枚のアルバムをネタに4枚組のボックスが発売されること自体が、このアルバムの特徴を物語っています。なんせ、パソコンがなかった時代のこと。さまざまなヴァージョンの録音を繰り返し、録音されたテープをズタズタに切り裂き、それらを再構築して曲をつくるなどという狂気の沙汰としか思えないような作業の繰り返しによって出来上がったアルバムなので、マニアックに語られるし、こうしたボックスが企画されもします。
モノラル・ミックスしか存在していなかったこのアルバムのリアル・ステレオ・ミックスが収録されているんです。さらに1曲ごとのセッション風景、ステレオ・バッキング、スタック・オー・ボーカルズ…、さまざまなヴァージョンのものが収録され、これが究極です。ミロのヴィーナス。黄金律。岸恵子。

もう、これ以上のものは要らないですね。これを買ってる時点で、尋常ではないですから。

が、しかし、翌年、98年。
紙ジャケ・シリーズというのが登場するんですよ。
かつてのLPを縮小して忠実に再現したもの。なので、わざわざモノラル・ミックスに逆戻りしてるし、ボーナス・トラックだってなしです。2,500円。
でも、ほしいじゃないですか!かつてのLPがサイズダウンされたとはいえ、歌詞カード、ライナーノーツまで忠実に再現されているのだから。初恋のさっちゃん。筆おろしの美和さん。再会せねばならんでしょう。

もう、これ以上買ってはいけませんね。この時点で、すでにバカですから。

ところが!ですよ。
01年、突如として、ステレオ・ミックスとモノラル・ミックスの両方が収録されて、しかも未発表ヴァージョンが5曲もボーナス・トラックとして収録されているという、とんでもない代物が! ステレオ版もモノラル版もすでにわが手中にあるので、それだけだと断念出来ます。でも未発表ヴァージョン5曲!聴きたいじゃないですか!2,300円。買いです。彼女のスッピン。彼女のおなら。彼女の補正下着。


そんなわけで、オレの手元には、ビーチボーイズの『ペット・サウンズ』が都合3枚、それに加えて4枚組のボックスセットがあります。
ちなみに、今、デジタル・リマスタリングされたものが、1,500円で売られています…。

これ以上出ても、もうなんも買わんぞ。いや…、モノによったら買うかも…。

写真は左から順に、88年版、98年版、01年版です。
全部おなじに見える? だまらっしゃい! 違うんです。全部おなじに見える人は、もう一度、この日記を読み直してください。




The Beach Boys / 『Surfin USA』

2006年3月16日木曜日

職場放棄ではないのか?





おもしろい話がないときは、社会に物申す!ネタを多用しているオレですが、精神衛生上よろしくないので、あまりやりたくはないんです。というよりも、精神衛生がよろしくないから、そんなことをやっているのかもしれませんが…。

精神衛生がよくないときは、社会ネタに敏感に反応するような気がします。最近の自分の書いた日記を振り返ってみて…。

で、ぼちぼち、楽しい話でも書きたいなと思っていたのですが、昨晩のニュースを見ていて、そんな気分でもなくなりました。なんか、まったくの他人の話なのに、ひっさしぶりに頭に来ましたね。

山口の母子殺害事件の上告審、被告弁護人の欠席で弁論延期。

なんですか、これは!

山口県の光市で1999年に母子が殺害された事件、犯人が未成年だったこともあって、1審は無期懲役、2審も無期懲役。到底納得出来ないご遺族が最高裁まで上告して、通常、最高裁では開かれない弁論が開かれることになって、やっとその日ですよ。で、被告の弁護人が欠席?

欠席の理由は、公務のため。
公務って、日弁連の講習ですよ。裁判員制度に向けての説明会だか講習だか、そんなの。
弁護士の本来の仕事は、裁判に出席して、依頼人のために弁論を行なうことでしょう。それを、欠席?
しかも、欠席の理由書を法廷に提出したのが、裁判の前日ですよ。
ちなみに、弁護士というのは普通の常識とはなぜか違っていて、裁判期日の1時間前に平気で欠席届を出したりしますけれど、そういうことをしてもいい場面ではないはずです、これは。
そもそも、これほどの裁判なら、被告弁護人は1人ではなく、弁護団を結成していると思うのですが、団長の弁護士が来られないのら、べつの弁護士が出廷すればいいだけのことです。

この事件、よく覚えています。

学生結婚で遠距離恋愛だった2人が結婚して、子供が出来て、結婚式をしてないものだから記念写真を撮ったんですよね。でも、その写真を見ることなく、母子は、18歳のバカに強姦され、殺されたんです。
当時22歳だったご主人は、とてもしっかりした方でした。
犯人には死刑を求める、と。
もし、司法の手で殺してくれないのなら、自らの手で殺します、とまで言いました。
そうした私怨の連鎖を起さないためにも刑法というものが存在し、国家が罪人に対して罪を課すものだとは思うのですが、このご主人の気持ちはとても理解出来るし、そうした心情を勇気を持って吐き出した姿に、オレはすごく同情しました。

その後、彼はメディアにも注文をつけました。
強姦という言葉を使わずにメディアは報道していますが、犯人が犯した罪を軽くしてしまいかねない報道はやめていただきたい。きちんと、強姦と報道してほしい。それで妻が穢されるとは、微塵も思っていない。
彼はそう言ったのですが、強い人だな、と思いましたよ。どんな場面でも、正しいと思ったことを正しいと言える、とても強い人が、強い絆で家族をつくろうとしたいたのだな、と思いました。

母子の遺影を持参して法廷を傍聴しようとし、裁判所から傍聴を拒否されもしました。
そして、少年法の規定により、犯人の最高刑が事実上は無期懲役であることを知り、前例を超えた判決、つまり死刑を求めて、彼は控訴、上告し続けました。

彼は、彼の信じる正しきことを行なおうとして、司法や国家の壁にぶつかり、司法や国家ってなんだ?と考えるようになり、今現在、私怨を超えて、公のために闘っていますね。
彼は、犯罪被害者の会に参加し、加害者の人権が尊重されることに比して、被害者の人権は軽んじられていることを、司法や国家に向けて訴えています。

私怨に端を発した思いを、公のための活動にまで昇華させているんです。とても出来ることじゃないですよ。頭が下がるような思いです。

これまでの1審、2審での判決は無期懲役。
被告の弁護士は、その判決が出て、ガッツポーズをしてましたね。
被告は拘置所から友人に宛てた手紙に、7年我慢すりゃ出られる、男が女とセックスしたいのは生きものなんだからあたりまえ、遺族は調子に乗ってるな、などと、数々の耳を疑うような無反省で傍若無人な言葉を書き連ねています。
少年法の精神は更生にありますから、こんなバカでも死刑には出来ません。だから、裁判所が出したこれまでの判決は、妥当な判決です。少なくとも、非難されるような判決じゃない。

ご遺族のご主人は、妥当の枠を超えた判決を望み、そのために闘い、国家や司法を動かそうとしています。
本当はね、自分の手で犯人を殺したいんですよ。
でも、そうした激情を、なんとか理性で抑え、公の活動にまで、彼は思いを昇華させてるんです。本当に、頭が下がります。
どれほどの理性と、どれほどの意思と、どれほどの勇気を振り絞ってきたことか。

そうやって、7年という歳月を費やして闘ってきた果てに、最高裁まで行ったんです。
しかも、最高裁は通常は書面の精読しかしないんですが、弁論が開かれるところまで、彼は最高裁を動かしたんです。
それをですよ、被告弁護人が、欠席。欠席の理由が、日弁連の活動と重なったため。
こんなバカな話があっていいんですか。

これまでの判決は、法律を逸脱せず、妥当な判断に基づく妥当な判決だったので、この裁判が最高裁まで行く事自体が異例です。それこそ、ご遺族のご主人が必死になって闘って勝ち取った結果です。
このケースで最高裁まで行ったのだから、高裁の判決を破棄して、再審理の可能性があります。
それを察知した被告弁護側が、改めて、弁護士を選任し直しました。人権派で死刑廃止論の第一人者と言われている弁護士だそうです。
欠席の本当の理由は、裁判の遅延でしょう。
新たに選出された弁護人が記録を精査して事実を究明するのには、それなりに長い時間がかかります。さらに、この事件を担当している最高裁裁判長は5月で定年退職です。
弁論を5月以降にまで遅延させることが出来たら、新しい弁護人が記録を精査する時間もたっぷりとれるし、新しい裁判長は、今回の事件を受理した裁判長とは違う考えの持ち主かもしれません。
それを狙っての、遅延です。そうとしか考えられません。

オレは、死刑は廃止にすべきだと思っている人間ですよ。
殺人を仕事とする公務員が存在していいとは思えないし、死刑制度を廃止して終身刑を新たにつくればいいと思っています。

でも、そのことと今回のことはまったく関係ない。
激情を強靭な理性で抑え込み、私怨を公のための活動にまで高めて、どれほどかわからないほどの勇気と意思を持って国家と司法を相手に闘っている人間に対して、これほど屈辱的な小手先のやりかたで対峙するような弁護士に、弁護士を名乗る資格なんて毛頭ないと思いますよ。ただちに、弁護士資格を剥奪するべきだと思います。

この弁護士の実名をここで書こうと思い、ネットのニュースサイトを巡回してみましたが、すでにニュース自体が更新されてどこにもないですね。
なんだかやるせないです。

2006年3月15日水曜日

出場取消

先週の話になりますが、北海道の駒大苫小牧高校の3年生部員らが卒業式後に居酒屋で酒を飲んでたのがバレて、今年の春の高校野球出場を辞退しましたね。
辞退といっても、どーせ高野連から圧力がかかって、かぎりなく出場取り消しに近いと思うんですけどね。

でも、これっておかしくない?
だって、酒飲んでたのは、卒業式が終わって、その日の夜でしょ。卒業してるじゃん。卒業証書も発行した後でしょ。じゃ、OBなんじゃないの? 記事をもっかい調べてみたら、やっぱ3年生部員となってるんですけど、でも、どう考えてもOBでしょ。

高校野球が教育の一環で、人格形成の場で、だからこそ連帯責任というものがあるという理屈に、それもひとつの考えかただろうから、文句を言うつもりはございません。いや、言いたいことは山とあるけれども、それは今回の本論じゃないので、いいです。

ただ、OBの不祥事なんてものまで持ち出したら、ほとんどの高校は出場を辞退しないとダメなんじゃないの?

ちなみに、駒大苫小牧の監督、辞任しましたけど、春の甲子園が終わったころには復帰が決まってますから。意味がわかりません…。

で、代替えで出場が決まった北海道栄高校。どっかで聞いた名前やな、と思っていたら、こないだ、理事長が7億からの巨額脱税で国税に摘発されたところですね。

卒業したOBが酒飲んだ学校は出場を取り消され、現役の理事長が巨額脱税した学校は出場。
で、一生の心の傷になりかねない、甲子園の出場取り消しを子供らは連帯責任によって課され、その監督者である監督は、1/4年で現場復帰、と。

子供らを教育する立場の大人たちは、好き放題やってますな。

これが、生徒の教育と人格形成を考える機関が下した判定?
どっちの罪が重いんだか…。
高野連は刑法を読み直したほうがいいですな。ついでに、修身の教科書も読め!って言いたいですけどね。


というようなことを、高校時代に甲子園に出たことのある友だちと話していたんですが、なぜこんな話に及んだかというと、WBCでの日本代表vsアメリカ代表の一戦での、例の誤審。。

日米韓のメディアが、誤審だということで論調を揃えているし、審判がアメリカ人のしかもマイナーリーグの審判であることなどの、大会の運営面での問題点も指摘されているので、その点、これ以上言うことはありません。

ただ、
日本の野球界には、この大会の運営に参加するだけの力、組織というものがないんですよね。
件の誤審に関しては、質問書なるものを大会運営事務局に提出したらしいですが、それを提出した組織が、日本野球組織なる団体。今回のWBCに参加するために出来た団体なので、権威がないんですよ。だから、質問書もおそらくは適当にあしらわれるだろうし、そもそもが、大会の運営づくりにおいて、当初から相手にされてませんでした。

日本の野球界というのは、とってもいびつなところです。
サッカーや他の競技団体と比べると一目瞭然なのですが、組織が一本化されていないんです。全体を束ねる協会が、日本の野球界には存在しない。
プロにはセ・リーグとパ・リーグの連盟がそれぞれあり、それを統括するかたちでコミッショナーが存在していますが、どこに位置づけられるのかよくわからないオーナー会議のほうが幅を利かせています。
そして、プロとはべつに、社会人野球のための日本野球連盟があり、それとは独立した組織として、日本学生野球協会があり、高野連があり、その上部組織として日本アマチュア野球連盟があります。
これらはすべて連盟なので、結びつきが緩やかで、連盟よりも、連盟を構成する団体のほうに力があります。
そんなわけなので、日本の野球界には、それぞれの思惑を持った団体が多数存在し、それを一本化する協会が存在しないのです。だから、国際社会を相手にした場合、日本の窓口がわからない。日本の野球で国際ルールの適用が遅れているのも、そんなところに原因があります。案の定、WBCでは、日本の清水投手が、日本だとボークならない仕草で、ボークをとられてました。。

駒大苫小牧の甲子園出場取り消しからえらいところまで話が飛躍してしまいましたが、そんなことをつらつら考えながら、WBCを観、今年も阪神タイガースの勝敗に一喜一憂するのだと思います。。

2006年3月14日火曜日

障害者雇用、悲喜交々

またまた知り合いの通販会社の話。

ここは誰でも知っている大手の通販会社なので、通産省や労働省からの指導や通達がちょくちょく来るところでもあるわけです。

で、最近、障害者を積極的に雇用してほしい、とのお達しが。もちろん、助成金付きですけど。

この通販会社は慈善事業ではなく営利を目的とした純然たる私企業なので、もちろん、健常者よりも能力の劣る障害者を雇用したいとは思っていません。健常者よりも能力のある障害者はたくさんいるだろうし、障害者を雇用することで企業の利益向上や売り上げ向上を図ることだって出来るのですが、この通販会社ではそこまでの意識は持てておらず、現状では、監督官庁からお達しが来たから、止むなし、というところです。

で、障害者を雇用しました。
契約社員です。月給は、税込・社会保険込みで超大手大卒初任給並み。つまり、一般社員と同レベルです。

雇用した障害者の方は、40代後半の女性で、以前に白内障を患ったことから、健常者よりも視野が狭くなり、障害者としての認定を受けたとのこと。たぶん、3級ですね。軽いです。パッと見、障害をお持ちだとはわかりません。視力0.1の人が裸眼でいるよりも、不自由度は軽いと思われます。でも、認定された障害者。

この人がね、仕事出来ないんですよ。

まず、PCが使えない。
この会社では、作業のほとんどを、PCを通して行なっています。受発注管理、顧客管理、法務…、すべてPCを使います。といっても、自前の簡単なシステムと、word、excelのみ。
このおばちゃん、以前にも同業種で働いていた経験があるらしく、わかるわかる!を連発するんですが、よくよく聞いてみると、生半可な知識だけを知っていて、実作業がまったく出来ない。結局のところ、wordもexcelも、現実には使えないわけです。でも、こんなやりかたあるやんなぁ〜、とか、聞きかじりの知識だけで、さも知ってるふうを装うから、始末に負えない…。

さらに、敬語を使わない。
誰に対しても、友だち感覚。お客さんでこの会社を訪れたオレに対してすら、初対面から、友だち感覚でタメ口ですから。この会社のこの部署では、おばちゃんが一応は一番年上なので、皆が彼女に対しては敬語で接しています。なのに、おばちゃんは、一番の新米にもかかわらず、タメ口。
しかも、誰かが話し込んでいるところに平気で割り込んできて、しょーもない話を割り込ませてきます。
要するに、社会常識がまったくない。

さらにさらに、仕事が覚えられない。
朝、社内外から郵便が、この部署にどさっと届きます。書留もあれば、社内便もあります。それらを宛先別に仕分けして、リストをつくり、おばちゃんが各人のデスクに持っていきます。
宛先人が外出していて不在の場合は、不在ボックスというのがあって、そこに入れておきます。外出先から帰ってきた人は、自分宛の郵便物があるかないかを必ずチェックしますから、そこに入れておけばわかる仕組みです。
書留や配達記録の郵便物は、手渡すときに、あらかじめ作成したリストに受け取りのハンコを押してもらいます。それが、とりあえずは彼女の仕事。バカでも出来る簡単な仕事ですね。
これが、出来ない。何度言っても、出来ない。
まず、お目当ての人がデスクにいなければ、どこにいった?と、部署中を駆けずりまわって、大騒ぎする。たった15人しかいない部署なんですけどね。外出してる人は、行き先ボードに外出先と帰社予定時間が書いてありますから、それを見ればわかることです。そこになにも書かれていないのなら、席を外しているだけのことでしょう。じきに戻ってきます。その、行き先ボードを見る、ということが、いつまでたっても出来ない。
書留や配達記録郵便はリストに受け取りのハンコを押してもらうのですが、リストを自分の机に置いたまま、書留や配達記録郵便だけを持ってきます。いつも、ハンコを押してもらうためのリストを一緒に持ってくるのを、忘れます。彼女の頭のなかでなにがどうこんがらがっているのかわかりませんが、逆に、社内便を手渡すときに、リストを一緒に持ってきて、受け取りのハンコをもらおうとします。
これ、1ヶ月が経っても、満足に出来ないんです。何度言っても、出来ない。

最初は、部署の日報を書いてもらおうとしました。でも、wordもexcelも使えないことが判明して、この仕事をお願いするのは断念。
次に、簡単な発注業務を電話で行なう仕事をしてもらおうとしたのですが、何度言ってもタメ口なので、これも断念。
そうやって消去法で消していって、これなら、とお願いした仕事が、毎朝到着する郵便物の仕分け。しかし、それすら、このざまです。

もうひとつ。
その部署から郵送する郵便物も、おばちゃんが管理します。
なにがしかの郵便物を出したい人は、社内便であれ普通郵便であれ、書留であれ配達記録であれ、おばちゃんにわたします。おばちゃんはそれらをリストにして、社内便、普通郵便、書留&配達記録、と、郵便の種類別に仕分けして、所定の箱に収めます。そして、夕方になれば、まとめて出しにいくわけです。ちなみに、書留や配達記録は大切なものなので、なくさないように、それらを仕分けした箱には鍵をかけておきます。夕方以降のぶんは日をまたぐので、紛失防止のためです。これだけの仕事。バカでも出来ますね。
まあ、到着した郵便物と同様のてんてこ舞いぶりをここでも発揮してくれていますが、それは、同様のことを繰り返し書くことになるだけなので、ここでは省きます。

こないだ、書留&配達記録を保管していた箱の鍵を、おばちゃんは紛失しました。
もう1本スペアがあるし、鍵をなくすのはダメだけれども、そういうことは誰しもあります。でもね、このおばちゃん、悪びれることも反省することも、ないんですよ。部署の全員が総出で探したんですが、おばちゃんだけは、「どこにいったんやろうねぇ」「不思議やねぇ」を連発して、ボケーッとしてます。

もう、こうなってくると、なんの仕事をお願いしたらいいんでしょうね。ここの部署の統轄者はオレの知り合いですが、頭を抱えています。

現在、郵便物の管理だけの仕事で、残業までしてるそうですよ。
そのくせに、日中、やることがあまりにもないもんだから、机の上でボケーッとしてます。まじで、なにをするでもなく、ボケーッとしてますから。ときどき、煙草を吸いに、喫煙ルームに行ってます。でも、なぜか残業してることも…。

こんなの、障害を云々する以前の、個人の能力の問題なんですが、相手が障害者ということで、上司も、統括者も、同僚も、誰も、彼女にはなにも言いません。文句も言いません。腫れ物に触るみたいにして、こうしてくださいね、ああしてくださいね、と、何度も何度もおなじことを繰り返しています。
そのたびに、おばちゃんは、そっか〜、そういってくれたらわかるわ、次からそうするわ〜!と、タメ口で返して、次もまたおなじ失敗を繰り返しています。

このおばちゃん、こないだ、初めての給料でヴィトンのバッグを買って、会社に持ってきて、みんなに自慢してたらしいです。

オレが懇意にしているべつの会社では、早くから障害者の雇用に力を入れているところがあります。言語障害と、軽い知的障害がある男性が、働いています。
その会社では、彼に、倉庫で荷物の積み込みの仕事をしてもらっています。この荷物はこっちのトラックに、あの荷物はこっちのトラックに、ってかんじで、積み込んでいく仕事です。一度にたくさんの荷物とトラックが来ますから、健常者の人でも、慣れないとパニックになるかもしれない量です。
彼も、ときどき、積み込む荷物とトラックを間違えることがあります。そのときは、もう、ガンガンに怒られてますね。健常者とおなじ扱いです。でも、ガンガンに怒られてきたおかげで、彼は、今では一人前の仕事をしています。今では、彼の下に、若い部下が2人ついています。
この会社では、障害者も健常者もなく、皆が笑い、泣き、苦楽をともにしています。

こうあるべきですね。

以前に、『五体不満足』という本がありました。きれいごとしか書いてないのでかなり嫌いな本ではあるのですが、まあ、いいことも書いてある本です。
高いところにあるものを取る場合、普通は踏み台を用意しなければとれません。踏み台がなければ、車椅子に乗ってる方であれ、健常者であれ、届かない場所にあるものは取れません。
車椅子に乗っている方でも、数字に強ければ財務の仕事が出来ます。健常者でも、味覚オンチであれば料理人にはなれません。
障害の有無も含めて、その人の出来ることが、能力ですよね。そして、職場というところは、その職場に適ったその人の能力を発揮する場所だし、そうした能力を発揮出来ない人を置いておく職場というのは、不健康きわまりないですね。

現状、障害者の雇用については、この2パターンを耳にします。
社会還元の意味合いから、やむなく障害者を雇用して会社の業績を悪化させているところ。もうひとつは、健常者とおなじ扱いで障害者を区別せず、適正に適った仕事を与えているところです。
そこにもうひとつ、健康や安全や環境がビジネスとして確立したことによって、各企業がその分野に積極的に力を入れはじめたように、障害者を雇用することがビジネスとして確立すれば、障害書を雇用することを商機と位置づけるような企業が出てくれば、上記のような摩擦は、なくなります。


ところで、泉谷しげるは、あまり知られていないけれども、障害者です。足をひきずってます。
でも、ライブじゃそれをネタにして、笑いまでとってますね。
そういうタフネスが、オレは好きです。




泉谷しげる / 『おー脳』

2006年3月13日月曜日

個人情報を雑に扱うところ

外務省だったかな、私物のPCで仕事をすることを禁ずる、ってお触れを出したのは。ファイル共有ソフトのウイニーを積んでる人が多いから、データが流出恐れがあるし、ウイルス感染する恐れもあるし。それが理由とのこと。

外務省といえば、機密書類がたくさんあるところですよね。そんなところが今ごろになって、こんなこと言ってんですか?

なんだかなぁ…。役所って、情報の取り扱いについて、遅れまくってますね。

外務省だけじゃないです。
オレが、去年の今ごろ、引っ越してきたとき、住民票を吹田市から大阪市に移したんですが…。
オレは国保なので、健康保険証も一緒に移さないとダメです。だから、転出・転入手続きと同時に、保険証の移転も手続きしました。
保険証は、吹田市のを返却し、大阪市で新たに発行してもらう段取りなのですが、その間、タイムラグが発生するのはどーするんや?と聞くと、大阪市のが発行されるまでは吹田市のを使っていてもよろしい、と。
じゃ、大阪市のが発行された後、吹田市の保険証は?と聞くと、返却してください、と。
わざわざ返却しに、吹田市役所まで持ってくるの?大阪市に引っ越したあとに?と聞くと、面倒なら、郵送でもいいですよ、と。
郵送ったって、配達記録だと210円だし、簡易書留だと350円するよ?それ、どっちが持つの?と、細かい話だけれども聞くと、普通郵便でいい、と。
は? 普通郵便? 保険証を? 個人情報満載の保険証を普通郵便で送る?
ここから、なぜに個人情報満載の国民健康保険証の返却を普通郵便でやりとりするのか、という話で、オレ、2、3人の偉いさんまで引きずり出して、役所と約2時間の電話バトルですよ…。
法律で手続き法が決まってるわけではなく(個人保護法はどうなったのだ、取り扱いについての精神が書かれているだろうが、おい?)、内規で、普通郵便、とあるだけそうです。
最終的には、オレが、元払いで、自主的に、配達記録で郵送することになったのでした。この際、元払いか着払いかはどっちでもいいです。でも。保険証を普通郵便でやりとりしようとするところが問題。役所、危機意識がゼロですから。電話で誰と話しても、それがあたりまえ、みたいな感覚ですよ…。

オレの知り合いの通販会社では、個人情報が書かれたものを取引先などにファックスで送る場合は、短縮番号は使わずに、送信者及び送信先、送信先番号を送信リストに書き込み、送信時には他に別の社員を立ち会わせて、正確に送信先に送信出来たかどうかを2人で確認してます。
なにもそこまでせんでも、と思いますが、個人情報を取り扱うならそこまでしないとダメ、という意識が、民間ではあたりまえに出てきています。
通販会社は、個人リストを大量に持っているので、そこまでします。
でも、通販会社よりもはるかに多くの個人情報を抱えている役所が、このざまです。

役所は、どうして民間よりも意識が遅れるんでしょうね?
役所が最先端を走って、民間の範とならなければいけないのにね。営利に走らなくていいからこそ、それが出来るはずなのにね。

2006年3月12日日曜日

走る女





えー、昨日に引き続きニュースサイトからの引用なのですが…。
もいっこ、おもろいのがありました。

「大分市内から大分空港まで信号無視、逆走、検問突破」(毎日新聞)

えーっと、別府署は9日、大分市屋山の団体職員女性容疑者31歳を、道交法違反(信号無視)の疑いで現行犯逮捕しました。なんと、信号無視や逆走を繰り返しながら、最高時速約170kmの猛スピードで乗用車を運転、パトカーに追跡されながら大分市内から約50km離れた大分空港まで逃走したんだそうな。

調べでは、9日午後1時47分ごろ、大分市生石の国道10号で「別大国道を逆走している車がある」と通行人から110番通報があり、同署前で検問を実施。女性容疑者は停止命令に従わず検問を突破し、信号無視や反対車線走行などを繰り返し大分空港道路を通って、武蔵町糸原の大分空港まで逃走。で、空港ターミナル前の行き止まりで車を放置し、到着ロビー方向へ走って逃げようとしようとしたが、同2時27分、追跡してきた別府署員に現行犯逮捕された…、と。この間、交通事故などはなし。
女性容疑者曰く、「空港まで急いでいく用件があった」などと話しているという…。

ま、ここまでは普通にありがちな、ニュースです。ちょっと豪快さんだけど。

この女性は、空港で警察官に取り押さえられるとこを目撃した人の話によると、すごい美人さんだったそうです。さらには、この女性は、OLの制服を着てて、オマケに、乗ってた車は、黒のBMW! いくら車に疎いオレでも、制服着たOLに黒のBMWが似つかわしくないことくらいは知ってます。
でも、なんか、すごくない?

「OLの制服を着た美女が運転する黒のBMW」ってことをインプットしてから、もう一度、この記事を読むと、なんだかカッコよく思えてくるんですよね〜。
同じ交通違反でも、「ヤンキー兄ちゃんの運転する車高を落として真っ黒なフィルムを貼ったセルシオ」だったりすると、あまりにもダサダサで失笑モノじゃないですか。
でも、「OLの制服を着た美女が運転する黒のBMW」には、どことなく不思議な魅力がありそうな…。
交通違反を肯定するつもりも奨励するつもりもないけど、これだけの違反をしながら、一度も事故を起こさずに、誰にもケガをさせずに、目的地まで到着したってことは、すごい運転技術なんじゃないか? なんだか映画を観てるような気分になってきます。

この記事に補足すると…、
OLの制服を着た美女が運転する黒のBMWは、国道を逆走して、検問を突破して、追いかけて来たパトカーを振り切るために信号無視を繰り返して、有料道路の料金所を突破して、70km制限の有料道路を170kmでぶっ飛ばして、18台ものパトカーを振り切って、目的地の大分空港に到着。
そして、車から降りて、空港内へ駆け込もうとしたときに、追ってきた警察官に取り押さえられたそうですよ。
ここまででもたいがいですが、極めつけなのが、警察の取調べに対して、「愛する恋人に早く会いたかったから急いでた」って答えているのですよ。
ようするに、この美人さんは、恋人が飛行機で大分空港にやって来るのを迎えに行ったってワケで、制限速度で走ると40分かかる道を半分の20分で走破したのは、愛のなせるワザだったってワケです。

たぶん、すごい罰金が来ますね。下手すると、1泊くらいは留置場に泊められたかもしれません。泊められたとしても1泊だろうから、週末の3日間を使って会いに来たであろう遠距離恋愛の彼氏とは、残りの2日間は、ラブリーに過ごせるんだろうな…。

それにしても…、昨日といい今日といい、婦女子さんは走りますな!


『走る女』、という曲がありまして、現在はデートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン(祝! フジロック参戦決定!)を率いる菊池成孔氏が、何度も何度もボーカリストをとっかえひっかえしている変態ポップス・ユニットのスパンク・ハッピーの初代ボーカリスト原ミドリさん時代のアルバムに収められておりました。これがまさに、上記のニュースのような内容の曲でして。





スパンク・ハッピー / 『Vendome, la sick』

2006年3月11日土曜日

ハイヒール競走





ロイター通信のビデオニュースサイトを観ていたら、久しぶりに大笑いしましたわ。

「アムステルダムの有名通りでハイヒール競走」(ロイター)

オランダのアムステルダムで9日、ハイヒールを履いた婦女子さんたちの競走が行われたのでした。
高級ブランド店などが並ぶ市内ペーセー・ホーフト通りを、ハイヒール姿履いて約150m駆け抜けるという狂躁、いや、競争。ちゃんと賞金も出てるらしいです。

ハイヒール・ダッシュを特技とする某キャリア女史に聞いてみると、それはかなり、おおっ!ってかんじらしい…。難易度が高い競争らしいです…。オレにはよくわかりませんが。
みんな、ピンクのゼッケンみたいなのをつけてたけど、服は普段着で、デニムのパンツからスカートまでさまざま。駆けっこにスカートというのもすごい話ですが、なんせ足元はヒールですから。
で、なんか知らんがすごかったのが、走ってる人のほとんどが、なんとピンヒール!無謀!こんなん、絶対に捻挫するよ!
もしかして、ヒールの高さは何センチ以上、ヒールの太さは何センチ以下、なんて細かい規定があったのかも知れないですな。
でも、ブーツの人もいましたわ。ブーツのほうが走りやすそうだから、あれは当然作戦なんでしょうな。

大変そうな競技のわりには、ニコニコと笑いながら走ってる婦女子さんがたくさんいて、なにがなんだかわかりません。
場所が場所だけに、マリファナでも一服してから、競走に参加した女性もたくさんいたんでしょうな。


で、ハイヒールといえば、マドンナしか思い浮かばない自分の発想の陳腐さにあきれながらも、本日はマドンナを聴いております〜。
マドンナのこれ、かなり踊れるんですが、こんなものをヒール履いて踊った日には、アナタ…。




Madonna / 『Vogue』

2006年3月10日金曜日

『炎のジプシーブラス 地図にない村から』





いや、素敵なDVDを観ました。ずっと前から観たかったのだけれども。
『炎のジプシーブラス 地図にない村から』ってやつです。
オレと彼女の大好きなルーマニアのジプシー音楽集団ファンファーレ・チョカリーアのドキュメンタリー映画です。2年くらいまえに、上映したのかな。

ルーマニアの、それこそ地図に載ってないくらいの小さな村を訪れたドイツ人の音楽プロモーターが、チョカリーアと出会うところから、話ははじまります。

ルーマニアを含む東欧、バルカンのジプシー音楽というのは…、
19世紀のはじめ、バルカンがトルコの支配下にあったころ、そこを北上してきたオスマン・トルコの軍楽が、この音楽のルーツです。トルコの軍楽は、太鼓と大量の笛で構成されており、それがバルカンのジプシーたちによって、トルコの笛からヨーロッパのブラスへと切り替えられ、音楽の意味も、軍楽から冠婚葬祭のための音楽という日常性のなかへと変化していきました。そこにバルカンのさまざまな民族の伝統音楽のメロディ、リズムが、このブラス・サウンドには混ざりあっています。

そんな彼らを、ドイツ人の音楽プロモーターが、まさに、発見するわけです。で、彼らの音楽の素晴らしさを、ヨーロッパ中、果ては世界中に知らしめようと奮闘するわけです。
ただし、チォカリーアの面々はといえば、降ってわいたような儲け話をきっかけにどんどん強欲になり、ギャラの釣り上げ交渉から、CD発売のリクエスト、移動の待遇、スタジオ代を誰が負担するかとか…、関心の先は、そんなところばっかりです。そりゃそうだ。文化のために音楽をやっているのではなく、生活のために音楽をやっているのだから、要するに、金儲けなのですよ。だから、カネの話にうるさい。もう、カネと待遇の話ばっかりですから。

このドキュメンタリーの素晴らしいところは、ベルリンでのコンサートや東京での路上ライブ(警官と交渉しながら!)の素晴らしさもさることながら、そうした彼我の意識の違いが、くっきりと隠すことなく描かれているところかなぁ。
ある程度の小金があって、生活の心配が一応は払拭されて、次は文化でも、って人と、食うために音楽をやってる貧乏人とでは、音楽に対する意識の差があります。それが、ちゃんと、それもあからさまに描かれてる。その意識のズレがね、ユーモラスを醸し出してるし、リアリティを与えてもいました。

でも、なにかに似てるなぁと思ってチョカリーナの演奏を聴いていて、ふと思い出したのは、飲み屋の風景。よく考えてみるとそれは毎晩飲みにいくような、飲み屋の風景なのでした。
毎晩来ている常連さんたちがいて、その常連さんたちは仕事も育ちも違っているけれども、みんな仲よくて、話は途切れない。ある人が話し出せば、みんなでその話に花を咲かす。たまには言い合いもする。そんな普通の会話が、彼らの演奏のなかには、あります。長年一緒にやってるメンバーだからこそ、の、呼吸ですね。

そういう映画をDVDで観ながら、どこにも行かずに、晩ゴハンも弁当を買い込んできて、彼女と2人でホッコリしてました。

夜が明けて、昼頃から、いよいよ今年も京都の神社仏閣巡りをはじめました。
今年一発目は、龍安寺と等持院。
龍安寺は、例の石庭と、「吾、唯、足るを知る」のつくばいで有名な禅寺。ここ、ものすごく崇め奉られてますが、初めて行ってみて、それほどすごいところとは思いませんでしたな。まあ、石庭があんまり好きじゃないというのもありますが。
等持院は、室町幕府歴代足利将軍の木像とお墓が祀られているところ。ここの夢窓国師作の池泉廻遊式庭園のほうが、彩りがあって好きですね。鶯張りの廊下もあって、歩くたびにピヨピヨと音がしてましたよ。

ほんとはね、彼女と2人でもっともっとノンビリしたいのですが、貧乏ヒマなし、です。
もうすぐ、お寺さんの庭にも花がたくさん咲いて、彩り鮮やかになります。そんときは、も少し、のんびりホッコリしたいものです。




ファンファーレ・チョカリーア / 『Maue Ca Voca』

2006年3月7日火曜日

google earth

Google earth、皆さんご存知ですか?
Googleがはじめた新しいサービスで、世界中の衛星写真が見れるというすごいしろものです。
2、3ヶ月くらいまえからサービスがはじまってて、専用のソフトが無料でダウンロード出来るというから、早速googleのダウンロード・サイトに行ったら、Macに対応しておらず、winオンリーでやんの。
有線がやってる無料ネットTVのGYAOもwinオンリーだし、こういうとき、Macは不便です。。
ところが、です。
昨日、久しぶりにgoogleのダウンロード・サイトを覗いたら、なんと、専用ソフトのMac版があるではないですか!
ええ、早速ダウンロードしましたよ。
ほいで、出てきたのが、ボーリングみたいなアイコン。
こいつを、ポチッとクリック♪

おおっ!
いきなり、宇宙から眺める地球が!!
地球を動かしてズームして好きな場所に行ってもいいし、都市名とか国名とかを入力すると、自動的にそこまで動いてくれて、ズームしてくれます。
おもろいっ!

まずは大阪に行って…、
オレの家、知り合いの事務所、知り合いの店、次々と発見です。かなり、鮮明!宇宙からズームして、最終的に地上を歩いてる人間が見えるところまで接近出来ますから。すごすぎます!
オレの家は工事中でした…。ということは、この衛星写真は2004年頃に撮影されたもの、ということになります。
面白いのが、中之島に雲がかかってて、一部、見えないでやんの。これ、ちょっと殺生です。。
ま、でも気を取り直して、次、京都。
彼女の働くカフェが、たぶんこれでは?ってかんじで見えます。
ちなみに、彼女も自分の家を発見しました。

次、東京。
おっ、東京のほうが画像がもっと鮮明!
六本木ヒルズは…、わからん。基本的に、東京の地理に疎いですから。

次、那覇。
うーん、やっぱ主要都市以外は、画質が落ちます。。つか、全然ダメ。地形と町並みがわかる程度で、建物とかは全然識別出来ません。

そんな調子でNYに行って自由の女神を拝み(とてつもなく画像が鮮明です!)、エジプトに行ってピラミッドを見物し、パリでエッフェル塔を発見し…、気分は世界旅行ですわ〜。

画面が自動的にスクロールするので、飛行船にでも乗ってる気分になります〜。
いやー、楽しい。
若いころに世界中歩きまわったから、再訪してる気分になります。
方角だけじゃなく、3D的に見る角度を変えることも出来ます。たぶん、将来的にはカーナビにも利用出来るんではないかと。

このgoogle earthは、当初、軍事利用されたらどうする!とか、自宅の庭で寝ている自分が写ってるのはプライバシーの侵害だ!とか、いろいろ物議をかもしたんですが、そりゃそうだろ!と言いたくなるほどの優れものです!
これ使ってイタリアの古代遺跡を発見した人もいたとか。ほんと、どれもこれも真実に聞こえてくるくらいですよ。

で、最後、
一番笑ったのが、北朝鮮の平壌。もう、めちゃくちゃ精巧な衛星写真ですよ。いいのか?ってくらいに。ほいで、誰も歩いてないでやんの。車も走ってない…。。

まだの人は、絶対に見たほうがいいです! 全部、タダですから!

専用ソフトのダウンロード・サイト

2006年3月6日月曜日

首がまわらない





カネがない、という話ぢゃありません。。

昨晩遅くにPCに向かっているときから兆候はあったんですが、朝起きたら、マジで首がまわらないでやんの。右にも左にも、上にも下にも、動かすと痛くてまわりません…。正面だけ。ただでさえ視野が狭いのに、これではどうにもならんではないですか。

原因はわかってるんです。
PCに向かいすぎ。なんだかんだで、1日平均10時間以上はPCに向かってるし、下手すると20時間ぶっ続け、ってときもありますから。
一応ね、思い出したように、体操するんですよ。筋肉が固まらないように。
でも、もはや、そういう状態ではない。
何年も何年もPCに向かい続けてきて、特に左肩はすでに万年痺れてる状態ですから。PC向かってるときは、両腕とも、肘から先しか動いてないですからね。だから、職業病。もう、諦めてます。

なので、
もはや、PCに向かってる時間にかかわらず、左肩に電気が走ったり、突然首が動かなくなったりします。本人が自覚する体調の如何にかかわらず、本人が自覚してない部分での体調の変化により、そういうことが突発的に起こるんでしょうな。

今日は、道歩くときも、見据える先は真っ正面のみ。コーナーを曲がるときも、身体を直角に向けて曲がらないと無理! 後ろから誰かに呼ばれた日には、首だけ振り返るなんて絶対に無理です。身体ごと、全身全霊で振り返る…。ほとんど、直角オジサンと化してます☆

やっぱ、身体をもっと動かさないとダメってことですね。
これでも、チャリをぶっ飛ばして、あちこち動きまわっているんですがね。
それでも足りないのなら、踊ろう!
今日は、ジャクソン5でキュートに踊ります☆
マイケル・ジャクソンの従兄のジョニー・ジャクソン、刺殺されちゃいましたね。
合掌。。


Jackson Five / 『Can You Feel It』

2006年3月5日日曜日

ジャージの行方





アパレルに勤めている友だちから、なぜかジャージをもらいました。
それも、上だけ。
しかも、なぜか、学校名入り。。
なんでも、学校のジャージを請け負ってて、余ったんだとか。
セーラー服や女子体操着がアキバで高値で取引される時代、そんなものをタダとはいえ部外者に横流ししていいのか!
と思わないこともなかったのですが、新品だしいいか、紺色で男物だか女物だかわかんないしいいか、ということで、晴れていただくことになりました♪
胸んところには、しっかりと、校名がプリントされてます。
香寺。(実名出していいんかいな? …いいやろ)
ネットで調べてみる。
兵庫県神崎郡香寺町岩部雨ヶ代293に、香寺中学校というのがありました。
たぶん、いやきっと、これですな。。
それにしても、なかなかシブい場所にありますな。
姫路からJR播但線に乗って、和田山のスグ南。関西以外の方にはさっぱりわからんかもしれませんが、山あり谷ありで、温泉があったり蛍が見れたりするところ。

まさか、こんな風光明媚なところに納まっていくはずの紺色香寺校名入りジャージ上が、大阪のど真ん中の小汚い下町の小汚いオッサンの上半身に納まるとは、思ってもみんかったことでしょうな。

それにしても…、40でジャージ。いいんかいな?
と思いつつ、これで、喫茶店に行ってます。




いや、しょーもない話を書いてしまいました。

2006年3月4日土曜日

主婦っぽい?





切羽詰まってない状況でも仕事をしてしまうのは、商売人の、明日から仕事がなくなったらどうしよ!ってな強迫観念の賜物ですから、一応、仕事はしてるんです。
でも、かなり、ダラダラと。
PCには向かうものの、すぐにネットサーフィンしたり…。
挙げ句の果てには、気分転換♪とか言いながら、家の下が市場なもんで、遊びにいったり。。

馴染みの八百屋さんで、島ラッキョウが売られているのを発見。しかも、鹿児島産。むかし、沖縄で島ラッキョウと出会って以来、大好物なんです。でも、鹿児島でもつくってるのか。普通のラッキョウと違って、クセがまったくなくて、とてもとても爽やかなのですよ。買いたいところだけど、生だし、漬けかたとか知らないし。
カンタンや。教えたげるから、漬けなはれ!
と、八百屋のオバァは言いますが、いやいや、そんな面倒なことしてられないって。
なので、今日はピーマンとタマネギでよろし。挽肉があるから、今日はピーマンの肉詰めで。
じゃ、付け合わせはトマトかな?
そーなん? じゃ、トマト買います。
そのあと、馴染みの魚屋に捕まる。
にいちゃん、サーモンはどう?
買います買います。
サーモンと、ブリと、カンパチの刺身。刺身の種類の選択の余地はオレにはなく、オバァの勧められるままに。大振りに分厚く切った刺身がそれぞれ8切れ×3種。お馴染みさんなので、都合900円を600円に。
安いけど、独り身だと多いんよ。
じゃ、2日に分けて食べなはれ。
だいじょうぶ?
だいじょうぶや。
ほいで、いつもの豆腐屋のオバァにも、もちろん捕まります。
絹ごし、置いてあるで〜。
頼んでない。でも、置いてくれてるなら、買います。買いますよ〜。
今日は珍しい時間に来るな〜、仕事は休み?
ん〜、休みのような休みじゃないような…。
そーか。たまには休んで、彼女さんと遊んだりや〜。
はい…。いや、オレのプライベートにまで口出すんじゃないよ、ババァ!

なんか、言われるままに買ってます、オレ。

今日は洗濯もしたし、掃除機もかけたし、結構、主婦してます。布団も干したし。
で、このあと、いつもの喫茶店へ。あ、このあたりが主婦とは違うところですな。
主婦は、買い物のたびに喫茶店には行かないような気がします。

これまたお馴染みさんなんで、注文するまでもなく、席について数分でホットコーヒー到着。
オレは家で新聞とってないので、ここで読みます。
阪神タイガース・ネタはデイリーで、サッカーとそれ以外のスポーツ・ネタはニッカンで、あと、日経、読売、産経。今日は土曜日なので、日経プラスも。
そうこうしてるうちに、やっぱりお馴染みさんなので、2杯目のコーヒーが。

今日は、こんなかんじです。



主婦といえば、矢野顕子のアッコちゃん。昨日だか一昨日だかに、テレビ出てました。久しぶりに、テレビでお顔を拝見しましたよ。相変わらずの天才っぷりでした。




矢野顕子 / 『振り向けばカエル』

2006年3月3日金曜日

逆アフィリエイト! こんな映画観るもんじゃないよ





今日、仕事がらみで『レジェンド・オブ・ゾロ』のDVDを観たのですが…。
なんじゃこら? って映画でしたよ。

スティーブン・スピルバーグ総指揮、アントニオ・バンデラス&キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演です。

カリフォルニアが無事にアメリカ領になれるように「無法者たち」と闘う「貴族
の」ゾロを描いた映画としては、アクション満載で面白いのですが、しかし、史実とは、まるっきり正反対の物語になっとるではありませんか。

えーっと、アクションも面白いし、キャサリン・ゼタ・ジョーンズはキレイだし、なにより、この人、運動神経抜群でトレーニングも積んでいるので、アクションシーンが決まっています。
で、アントニオ・バンデラス。この人、いちおう2枚目なんだけど「女に翻弄される男」を演じさせたら当代一流ですね。『ポアゾン』では、アンジェリーナ・ジョリーに財産丸ごと奪われて、『ファム・ファタール』ではレベッカ・ローミン・ステイモスにぼろぼろにされる…、というわけで、映画としての出来はおもしろい。というか、娯楽作品として、2重丸。

ただし、さすがにハリウッドだけあって、完璧に史実を無視したものとなってますわ〜。ちょっとヒドい。

アメリカのカリフォルニア併合を、諸手を挙げて賛美する内容で、カリフォルニアのメキシコ系住民は、アメリカ併合を心から賛成しており、併合反対派は悪のならず者集団…。あのなあ!

ところで、ゾロといえば、もともと『怪傑ゾロ』として、50年代に大ヒットした映画ですね。じつは最初の映画化は20年代なので、これは数度目。
ここでは、スペイン貴族の血を引くディエゴ・デ・ラ・ベガが、圧政を敷く悪い市長と闘う勧善懲悪ものですが、このゾロ自体が実在の人物をモデルにしています。

実在のゾロは、本名ホアキン・ムリエタ=オロスコ。
ゴールドラッシュの時代、1840年代の終わりから50年代にかけて、カリフォルニアで活躍し、「エルドラドのロビンフッド」とも呼ばれた伝説的な義賊で、その狡賢く神出鬼没なところから出たあだ名が、ゾロ=zorro。スペイン語でキツネ。カリフォルニア在住メキシコ人のあいだで英雄視され、 1853年にハリー・ラブ大尉によって射殺されたことにはなっていますが、その後も生存説がずっと残っていた伝説的人物です。

ちなみに、映画では、前作の『マスク・オブ・ゾロ』では、アンソニー・ホプキンス演じる貴族のディエゴ・デ・ラ・ベガ(ゾロ)が年老いて、後継者となる2代目として、バンデラス演じる盗賊の青年アレハンドロ・ムリエタを教育するという設定になっています。
この主人公(バンデラス)の兄(同じく盗賊)の名前がホアキン・ムリエタ。この兄ホアキンを殺し、弟アレハンドロが2代目ゾロになることを決意する重要な動機となる人物がハリソン・ラブ大尉なんですが、もちろんこれは偶然の一致ではないでしょう。

史実はといえば、元々メキシコ人が住むメキシコ領であったカリフォルニアで、19世紀初頭に金鉱が発見されたために、この地を米国領にするべく米国政府があらゆる謀略を尽くした挙げ句に、フランス軍からも侵略され、国内混乱していたメキシコの弱みを突いて火事場泥棒のような戦争(米墨戦争)を仕掛けて強奪。そして、カリフォルニアには、金鉱を見つけての一攫千金を目指して白人の無法者たちが一気に押しかけ、本来の住民であったメキシコ人を2級市民に落とし、簒奪のかぎりを尽くしたという背景のなか、(だから、そういう意味で映画『レジェンダ・オブ・ゾロ』は、史実とはまるで逆)、カリフォルニアのメキシコ系住民の抵抗運動のシンボルとまでなったのが、ホアキン・ムリエタだったわけです。

本物のゾロ、つまり、ホアキンは、1820年代後半に、フアン・ムリエタとフアナ・オロスコの子供としてソノラ州トリンチェラに生まれます。ここには、彼のお墓もあって、毎年10月23日には彼を称えるチカーノ(カリフォルニア全域に住むヒスパニック)のお祭りもやっています。
もともと温厚な性格だったといわれるホアキン・ムリエタが義賊になったのは、妻のカルメン・フェリスが白人の黄金採掘者にレイプされて殺されたから、と言われています。だから、彼の盗賊団は金に飢えた白人採掘者や黄金輸送車を襲い、カリフォルニアの(メキシコへの)奪回を唱えて、メキシコ系住民からは、愛国者と称えられました。ちなみに、この当時のメキシコの大統領は、フランス軍を撃破して、インディヘナ(オアハカ州のサポテコ族)出身として初めて大統領の座についた(今でもメキシコの最高の大統領のひとりと称えられる)ベニート・フアレスです。

で、この神出鬼没のホアキン・ムリエタへのアングロサクソン系住民の恐怖はかなり大きなものだったらしく、当時、消息を知らせただけでも500ドル、首にかけられた懸賞金は10,000ドルですから。

もちろん、人間ホアキン・ムリエタが実在したのは事実だけれど、実際には、同じようにゲリラ的に抵抗活動を行うメキシコ人は他にも何人もいて、その集大成としての擬人化が、ホアキン・ムリエタでもあったと考える方が自然です。
だから、ホアキン・ムリエタは神出鬼没で、死んだとされているあとでも、現れたわけですた。

こうして、伝説はさらに尾鰭がついてひろがっていきます。

彼はなかなかのハンサムで、黒い馬に乗った姿が絵になったので、愛国者として熱狂的に支持するメキシコ系住民だけではなく、彼を恐れたアングロサクソン系白人たちからさえ、メキシコ系だが貴族の血脈に違いない、と噂され、それが、のちの物語としての、正体は貴族の息子、へと繋がっていきます。
ちなみに、彼を射殺したハリー・ラブ大尉は、米墨戦争のアメリカ側の英雄でもあります。

このゾロを下敷きに、ジョンソン・マッカレイが冒険小説を発表したのが、1919年。ここで、ゾロは、スペイン貴族の血を引く義賊になりました。

こんなことは、アメリカ西海岸で隆盛を誇っているチカーノ・ミュージックをかじっていれば、普通に知っていることです。それを、スピルバーグがなぁ…。彼は、本当に、いつもいつも史実をねじ曲げてくれますね。それも、アメリカにとって都合がいいように。彼は、というよりも、ハリウッドは、というよりも、アメリカは、いつもいつも、そんなかんじですが。

そのゾロが、2006年に及んで、カリフォルニアをアメリカに併合するべく奔走していると知ったら、本物のゾロは墓石の下で嘆くでしょうなぁ…。。

本日は、アフィリエイトならぬ、逆アフィリエイト。
観るな、こんなもん!


そんなわけで、今日は、チカーノ・ミュージックの珍品を聴いております。かっこいいんだ、これが。
ラ・バンバ♪でおなじみのロス・ロボスの変名ユニットで、めちゃくちゃ先鋭的なのに、どっかゆるいです。たまりません!



Latin Playboys / 『Fiesta Erotica』

2006年3月2日木曜日

クレーム処理に行ってました





ぺ。さんといえば、今は商品を勧めるお仕事、去年までは、クレームのコールセンターみたいなところでお仕事されてたんだっけ?

オレは今日、クレーム処理に行ってきましたよ。
クレーム処理は、キライじゃないです。どっちかというと、好きな部類のお仕事。
まあ、年齢が年齢なので、自分の仕事にクレームがつくことはまずないですが、部下の仕事のクレーム処理ね。
クレームは、なんかしら不満があるから言ってくるんであって、その不満を丁寧に聞いて、こっちからその不満を解消して余りある提案をすれば、お客さんは大体納得するじゃないですか。そこに、新しい商機もあるわけで。
だから、オレは、クレーム処理に行って、新しい仕事をもらってくるんです。
クレームを言ってきてくれるお客さんは、それだけ親切だってことだしね。
一番キツいのが、なにも言わずに、いきなり取引をバサッと切ってくるお客さんです。これが一番キツいっす。これに比べたら、クレームを言ってきてくれるほうが、全然ありがたいっす。
ま、相手が企業さんなので通じるんですが、個人を相手にするカスタマーセンターなんてのは、ちょっと遠慮したい。個人のクレームは、いろんなのがありそうだから。ほとんどインネンに近いのもありそうだし…。

だから、接客のプロでもあるぺ。さんは、すごいっす。
ということが、書きたかったのでした。

2006年3月1日水曜日

ウォシュレットが使えない?





2月もなんとか月末を乗り切って、ホッコリしている矢先。昨日まで一緒に無理難題な仕事と闘っていたデザイナー氏と喋っていた戯言。
先週、笑っていいとものテレフォン・ショッキングに、千秋が出てたそうですな。
で、ウォシュレットを使ったことがあるか、とか、それ以前に、使えない、とか、そんな話で盛り上がっていたそうです。

は?
ウォシュレットが使えない? …意味がわかりません。

使えないよりもなによりも、今どき、どっかしらにあるわけで、使ったことがない人なんていないんじゃないでしょうか。
たとえ家になくても、百貨店でもホテルでも、どこでもあります。
そのボタンを、押したことがないやつがいるのか?

いるんだと。

オレ、オレがそうやもん!
と、件のデザイナー氏。

あれはまだ、ウォシュレットがメジャーではなかったころ…、
と、件のデザイナー氏は、遠くを見つめながら話しはじめました。
便器をまえに立ちながら、眼のまえにあるこの不思議なボタンを興味本位で押してみたんだよ、と。
すると…、
汚いと認識している便器の下からなにやら棒らしきものが伸びてきて、なんや?と顔を近づけた途端、ピューッと水が噴水のように出てきて、顔にかかってしまったんだ、と。
それがトラウマとなって、それ以来、ボタンを押せずじまい…。

ご愁傷さま、ですな。
しかし、この体験がトラウマとなって、未だにウォシュレットを使えない人たちが、思いのほかいるらしいのですよ。

ほんまかいな?
ちなみに、千秋もダメらしいです。