2005年12月4日日曜日

コミュニティの音楽





広島で女の子が殺されたと思ったら、栃木でも。
かなり、やりきれません。

男女間のもつれ、ゼニのこと、怨恨…、こうしたことが原因で起こる事件は、少なくとも理解出来ます。日常の延長線上にあることですからね。
でも、性犯罪は病気だし、日常の延長線上にもないから、理解も想像も出来ません。動機、心情、心象風景…、どれをとってもイメージ出来ません。

栃木での事件の報道を見ていると、女の子が行方不明になった夜、地元の消防団を中心に、近所の住民の方が総出で山狩りをして、夜遅くまで女の子を捜索していた、とありました。

まだ、地域のコミュニティがしっかりしているところなのだな、と、印象深く見ていました。

オレが住んでいる大阪のど真ん中でも、一応は、消防団もあるし、自治会もあるし、町内会もあります。でも、出入りが激しいし、顔見知りなんて、数えるほどしかいません。
ましてや、誰かが行方不明になったら総出で捜索、なんてことは、ちょっと考えられません。
誰かが亡くなって、お葬式を地域が仕切るのではなく、葬儀会社が仕切っていることを見ても、それは、一目瞭然です。
コミュニティの組織はあっても、形骸化してるんですね。

それが、都市生活者の宿命と言ってしまえばそれまでですが、コミュニティがもう少しキチンと機能していれば、もう少し生活にも潤いが出るのかもな、なんて思うこともあります。
あ、でも、mixiは文字通りのコミュニティだし、mixiのおかげで、生活も少しは潤っているような気もします。

コミュニティがしっかりしていたけれど、栃木では事件は起こりました。
コミュニティがしっかりしているにこしたことはないけれども、それでも事件が起きてしまうほど、いろいろなことが悪化してるんでしょうね。

今日は、コミュニティについて考えています。

コミュニティと音楽は、歴史上、切っても切れない仲なのですが、現代のポピュラーミュージックの世界では、ヒップホップとレゲエに、そのことが色濃く残っています。

ボブ・マーレイの音楽は、世界的に知られるようになるまでは、ジャマイカの、キングストンの、ゲットーの、まさしくコミュニティのための音楽でした。
ピーター・トッシュとバーニー・ウェイラーが在籍していた、このアルバムまでが、そうです。



Bob Marley & The Wailers / 『Kinky Raggae』

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