2007年8月13日月曜日

奈良旅4 春日原生林編

さて、東大寺界隈を散策したところで、休憩。
途中、立派な和風建築の住宅があるなあ、と思って近づいてみたら、奈良県知事公邸でした(笑)
もちろん、非公開(笑)
その他、依水園、吉城園と名庭と呼ばれる庭もあるのですが、神社でも仏閣でもないので、今回はパス。ほかにね、まわりたいところが目白押しなんですよ、今回は。

こんな街並み。


ただ、どこに向かうわけでもなく、ぶらぶらとこのあたりを歩いているだけでも、風情があります。
ほんとにね、どこからどこまでが寺域かわからなくて…。


そうそう、さすがにお茶休憩したくなって、奈良公園近くのカフェに入ったのでした。
そしたら、偶然にも、そのお店をgoutさんがブログで紹介されてました。
ここにある、「下々味亭」ってところです。


もうね、めちゃくちゃいい天気で、気温30度超え必至なんですが、アスファルトが少ないせいもあって、ヒートアイランド現象が起こらないんでしょうな、大阪の暑さよりも全然ましです。
奈良も盆地なので、本当ならそれなりに暑いはずなんでしょうが、やっぱ、土と緑がたくさんあると、気温が全然違ってきますね。

さて、次に向かった先は、氷室神社経由で春日大社。

まずは氷室神社。
奈良神社や県庁のすぐ近くにある町中の神社ですが、なんてことない神社です(笑)
境内には見事な枝垂れ桜があるのですが、時期的に、今はまったく関係なし(笑)
ただ、祝詞をあげる機械がありましてですね、そこに100円を入れると、奇跡のスピーカー、YOSHII9による超リアルな祝詞が再現されるんだとか。
オレは、どっちかというと、この、YOSHII9に釘付けでしたよ☆
前々からほしいと思っていたスピーカーなんです、これ。円柱形のポールみたいなスタイリッシュなスピーカーで、ほしいなあと思って調べたら、1セットん十万! 泣く泣く断念したことがありました。こんなもん神社には不要! よっぽど持って帰ってやろうかと思いましたが、ま、そこは大人なんで(笑)

境内には、やっぱり鹿が彷徨ってましたな。
春日大社ならいざ知らず、町中の神社の境内に鹿が彷徨ってるって、やっぱ、不思議な光景です。
ちなみに、灯籠にも鹿のデザインがあしらってあったりして、このあたり、鹿だらけです(笑)





で、氷室神社をあとにして、次に向かった先は、春日大社。
東大寺と並ぶ、奈良の2大観光スポットのひとつですな。
これがね、広い! 本殿まで、めちゃくちゃ遠いです。。
これより神苑と書かれた碑から、両サイドが石灯籠に埋め尽くされた参道が、延々と続きます。もうね、どんだけ~!って、言いたくなるくらいに、延々と(笑)
でもこの道、原生林を縫うように走っていて、木々に囲まれ、とっても気持ちがいいです。ましてや神苑なので、清浄な空気が満ちています。涼しげで、いいですよ。
苔むした石灯籠が延々と並ぶさまも、美しいですね。
この近所に住んでいたら、毎日散歩するかも、って道です。







途中、お土産物屋さんで鹿を発見☆


春日大社のサイト

10分か20分か30分か歩いたころ、緑の木々の合間から、鮮やかな朱に塗られた中門が見えてきます。
この神社、全編、朱色ですわ。ここまで朱に塗られた神社って、あんまり見ませんね。さすがは日本有数の神社ってかんじがします。




第一、摂社5社の、 本社内院に7社、中院に8社、外院に17社。 さらに、若宮内院(垣内)に2社、若宮外院に7社…、めちゃくちゃな数の神殿があって、広すぎです(笑)

あとね、この神社を見ていて思ったんですが、朱色がベースで、アクセントになるところは、金なんですね。
秀吉の黄金の茶室を思い出しましたよ。
秀吉の黄金の茶室は、そのレプリカが伏見にあるのですが、全編が黄金で出来ていて、柱だけは漆が塗られた朱色なのですね。
だから、春日大社の朱と金の比率は真逆なんですが、このコーディネイトは秀吉オリジナルでもなんでもなくて、日本古来からある感覚なんですね。
ぱっと見ると、ものすごく抽象的で、大胆で、ちょっと並みではない感覚なのですが、それでいてバランスも調和もとれているんですね。
オレは仕事柄毎日のように色指定をしていますが、朱に金という組み合わせは、よほどのことがないと怖くて使えません。
それをね、こうも鮮やかに使い、それはやっぱり日本人の古くからの感覚にあるのだということを再発見して、ちょっとした畏怖を抱きましたね。
今の時代、いろいろなものがありすぎて、溢れすぎていて、こうした大胆なコーディネイトが出来なくなっているような気がします。

そうそう、春日大社で面白いものを見つけました。
このあたり、原生林だから、クモの巣がいたるところにあるんですが、ここのクモは、一風変わってます。
巣を張るときにね、ステッチをつくるんですよ。それがいろんな幾何学的な模様になっていて、とってもおもしろい!
こんなクモの巣、ここでしか見たことないですよ。



このあと、無料の休憩所(あるんです! 畳敷きの素敵な部屋が)で扇風機にあたって、ようやく、高畑方面へ向かいます。




春日大社と高畑方面を繋ぐ、ささやきの小径という、原生林を縫うようにしては知っている自然歩道を歩きます。
ここもgoutさんに教えてもらった自然歩道でして、涼しげないい道です。



奈良はね、繰り返しますけど、どこそこのスポットがいいというよりも、スポットからスポットへ移動する道がね、とってもいいんですよ。これこそが、奈良の最大の魅力です。
だから、奈良観光というのは、必然的に、歩くことに重きを置いたほうがいいですね。これを車で移動したりなんかしていたら、魅力が半減しますわ。

ささやきの小径(この作為的なネーミングだけは、どうにかしたほうがいいと思います)は、原生林を縫うようにして走る、歩いて約10分ほどの自然歩道です。
ここがね、涼しくて、マイナスイオンがいっぱい出ていて、気持ちのいい道なのですよ。
相方さんは、マイナスイオンをいっぱい浴びたあとに、ここで太極拳をしてましたね。なんでだか知らないけれども(笑)



これで、やーっと旅程の半分くらいまで来たかも(笑)

このあと、高畑方面の日記が続きます。まだ終わりません(笑)

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