2006年1月6日金曜日

選曲を間違えた!





仕事中、ふと聴きたくなって、リクオを聴いておりました。
関西出身の、気がつけば、シブいところでしぶとくやってるピアノマン。

でも、今日は、選曲を間違えたな。

歌詞がね、耳に入って入って、仕事にならない。

すべてをリセットしてやり直すなんて、無理アリ、とか、
贅沢に磨きをかけて揺れながら立ってる、とか、

年が近いせいもあって、感覚が似てる。図々しいところとかがね。

で、『パラダイス』という曲では、リクオがこれまで生きてきて心に刺さった偉人さんの心に刺さるフレーズが散りばめられているんですが、これが、ヤバい。

「現在にないものは永久にない。未来にあるものは、必ず現在にもある」(岡本太郎)
「雨は一人だけに降り注ぐものではない」(ロック・フェロー)
「無理すんな、安心すんな」(サウス・トゥ・サウス)
「天才はなんべんでも死ねる」(橋本治)
「ボクは何度でも起き上がる。朝だから」(中島らも)
「私は憂鬱を愛する。憂鬱を治すクスリなんて探さない。憂鬱こそが私の麻薬なのだから」(セルジュ・ゲーンズブール)
「馬鹿になれ!」(アントニオ猪木)
「頭で考えるな、肌で感じろ、アチョー!」(ブルース・リー)
「何をやってもいいけど、ひとさまに迷惑だけはかけたらアカンで」(ウチの母親)
「迷惑かけてありがとう」(たこ八郎)
「生きてるだけで丸もうけ!」(明石家さんま)
「ワイルド・サイドを歩け」(ルー・リード)
「幸福なんて、どう終わるかじゃない、どうはじめるかだせ」(ハッピーエンド)

というようなフレーズがね、連呼されるんですよ。
ほいでですね、これ、オレが若いころにノートに書きためてきた言葉たちでもあるんですわ。この偶然っぷりがね、なんぼ年が近いとはいえ、不思議な気分になって。まさか、明石家さんまの言葉までがかぶってるとは思わんかったし…。

言葉だけやったいいんですけど、言葉に引っ付いて、当時のいろんな感覚とか、気分とかも、思い出したりもするんで。だから、こんなのを聴いてたら、仕事になりまへん。ほんま、失敗した。


そんなわけで、リクオという人は、精神の同じ道を歩いてきたような親近感があるし、その意味で好きなんだけど、残念ながら、この人には、才能がない。うん。才能がないと思ってます、オレは。

マジメなんですよね。マジメすぎる。
音楽、ことにロックンロールなんてのは、どこか無責任な部分がないとダメなんですが、リクオさんには、それがない。
ちなみに、リクオは、「音楽、ことにロックンロールなんてのは、どこか無責任な部分がないとダメ」ということもわかってる人で、だから、一生懸命、無責任になろうとしてる。根がマジメなもんだから、マジメに、無責任を追求してしまってるんですよ。
そこがね、ちょっとイタいな。
音楽のなんたるかをわかってるのに、悲しいかな才能がない。
でも、これは仕方のないことです。
表現とは、そういうものなのだから。
才能がなければどうにもならないのは、残酷だけれど、仕方がない。

おなじ色鉛筆を使って紙に絵を描いても、描いた線が蛍光色になって光ってるやつだっているんです。それが、才能です。

リクオには才能はないけど、頑張ってほしいと思います。
才能がないところも含めて、好きなので。

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