2006年1月23日月曜日

ダイエットでお悩みの方、ギターウルフです





腹が減ったらメシを食う、
のは、当然かもしれないが、腹が減ったらさらなる我慢、あるいは腹が減ったという意識を霧散させる行為へ心身を強引に向けることによって空腹そのものを忘れ去ることは、可能です。
腹が減ってもメシは食わない、あるいは食わなくってもどうってことない、と思うことが習慣化すればいいわけですね。
とはいうものの、それが出来ないから、みんな苦労しているわけで。

でも、かつてオレは、そう思って暮らしていました。
なぜなら、食べたくても食べるものが身のまわりになかったから。
腹が減ったら水飲んで、煙草を吸いまくればなんとなかってましたから。
別段、不都合などちっともなかったですな。

半年くらいだったか、それからだんだんと食べものを手に出来るようになっても、量はたいして増えませんでした。
元来、オレは大食なのですが、腹ペコであたりまえ、腹ペコのほうが具合がよろしかったくらいなのですよ。

というような、20年くらいまえの自分を、
ギター・ウルフは想起させてくれます。

ギター・ウルフのレコードはどれもこれも腹ペコでガサツで乱暴でビリビリで、とても裕福ではありません。
マフラーをどこかに落っことしてしまったボロいが高排気量のバイクをぶっ飛ばして、どこへ行きたいのか自分でもよくわからない夜が続いている音とビートと曲のまえでは、メシを食うことなどたいしたことではないと思えてくるので、オレはこの際、ギター・ウルフ・ダイエットを提案してみたいくらいです。

どうせ全曲4チャンネルとウォークマンによる一発録りだろうが、天然のひずみ度がすごくて、エフェクターでひずませた音などひとっつもないと確信出来る豪快作揃い。
どの曲もこれ以上削ぎ落とすべきものがなにもないけれども、ライブでの空気が焦げまくる臭いと汗と埃がごちゃ混ぜになってベットリとレコードにはこびりついているので、再生するといつもいつも臭気付き湯気が出ます。
なので、
ギター・ウルフのライブはよく効くが、レコードはそれを錠剤にしたものなのですね。

意味? 意味なんか、とにかくぶっ飛ばしてるってことじゃないでしょうか。くだらないことを聞かないでください。
環七環七環七環七フィーバー!
と聴くだけで、ウルフのウルフたる粗暴な根性は、しびれるほどわかります。
こんな作品でさえ、「観賞」してしまう先生方には、ご愁傷さまと言うほかありませんが。

今日は寒いけれど、寒さにかまけて閉じこもっているわけにもいかないので、気合い一発、ギターウルフをBGMにガンガンかけまくってバリバリ仕事しております☆
腹も満たされております☆



ギター・ウルフ / 『ビュンビュン』

0 件のコメント: