2006年1月28日土曜日

驚きの判決





びっくらこきました。

27日、大阪地裁で、すごい判決が出ちゃったですよ。
なんと、大阪地裁は、公園で暮らしてるホームレスのおっさんに対して、その公園の住所を、「現住所」として認めてしまったんですよ。

こんなの、ありですか? (笑)

概要は、こんなんです。
大阪市北区の公園のなかでテント生活をしてるホームレスのおっさんが、そのテントのある公園の住所を「新しい自分の住所」として、住民票の転居届を市役所に提出したんですが、当初、市役所側はもちろん受け付けませんでした。で、これを不服としたおっさんは、公園の住所を自分の住所として登録しないのはおかしい!と言ってですね、大阪地裁に訴えたんです。まあ、人権派で名前を売りたい弁護士の入れ知恵だとは思いますが。

で、さすがにこんなもんは無理やろ!と思っていたら、地裁は、「公園内のテントであっても、そこに生活実態があれば住所として認められる。住民票転居届の不受理処分は違法である」として、公園での住民票登録を認める判決を出したのでした。

おもろすぎます!
これが通るんだったら、日本中の公共施設の敷地内に、どこでも引越して、住民票を移せるということではないですか!

ちなみに、大阪の公園で暮らしているホームレスのおっさん連中には、今、問題が起こってます。大阪城公園で暮らしてるホームレスと、大阪市西区の靭公園で暮らしてるホームレスのおっさんに対して、大阪市が強制撤去を目論んでるんですね。なんでも、5月に「世界バラ会議」なるものがあって、まあ、公園を再整備するためとかいってるけど、要は、世界からやって来る人々に対して見栄えが悪いからどっかいけ!と、そういうことです。

で、今月末には行政代執行の予定。強制的に立ち退かせる、ってわけです。
もちろん、ホームレス支援団体とか人権派の弁護士が煽って、これも大阪地裁に執行停止の申し立てを行なってますけどね。
ま、この問題はちょっと根が複雑なので、コメントは控えますが…。

ほいでですな、大阪市は「公園から出てけ」とやり、ホームレスのおっさんたちは「この寒空のなか、出てけというのは死ねというのとおんなじだ」と言い返し、揉めに揉めてるわけなんですが、そんななか、全然べつのところから、冒頭の判決が出てしまったわけなんですよ。

おもろくなりますよ!

今、公園を追い出されようとしてるホームレスのおっさん連中がですね、今いてる公園に住民票を登録することが出来るようになったんですから。
なんせ、生活実態があるのだから。
生活実態があるからこそ大阪市は、「出てけ!」と言ってるのに、大阪地裁は、生活実態があるからこそ、「そこに住民票を置ける」と言ってるわけで。
来週から、ホームレスのおっさん連中、みんながみんな、テント張ってる公園に住民票を置きに、市役所に殺到しますよ!
そすりゃ、大阪市はどうすんだ?
なにしろ、住民票があるということは、大阪市が、そこがアンタの住所だ!と、認定するわけで、それを認定してしまったら、今度は、おなじ大阪市が、「出てけ!」とは言えなくなりますよ!

いやー、それにしてもムチャクチャな判決です。
オレも、どっかの国定公園にテント張って住んで、住民票移しちゃおうかしら。奄美群島国定公園なんか、いいな。六本木ヒルズに住むよりも、はるかにロケーションいいですよ。

そうすれば、大音量でジミヘンとか聴いても、どっからも苦情来ないだろうし…。




Jimi Hendrix Experience / 『Hey Joe』

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