2006年8月5日土曜日

フジロック 7月28日本格始動編





やっとだぜ☆
やーっと、ライブに専念出来ますです。ここに辿り着くまでに日記が3日分かかってること自体が異常ですが、やーっと、本題ですよ(笑)

時すでに、18時。もう初日も終盤戦なのですけどね。

えーっと、GNARLES BARKLEYって、ダブバンドをホワイトで聴いてました。野外でダブを聴くのはジャマイカで散々体験してきたオレなんですが、それも遠いむかしの話。めちゃ久しぶりなんですが、やっぱ、気持ちイ~~E~~☆ ガンジャがなくてもオッケーだ、うだるような暑さじゃなくてもオッケーだ、全然平気で、野っぱらとダブ・レゲエって、メチャクチャ相性いいです☆
あんなね、スタジオワークの産物でしかないはずのダブがね、なんで野っぱらとこれほどまでにも相性がいいのか知らないですけれども、低音が空に抜けていくかんじがね、たまらなく心地いいのですよ。密室じゃ得られない浮遊感みたいなものが、野っぱらでだと、生まれるんです。
これでやっと、オレのフェスがはじまった気がしました☆

こいつをしばらく堪能していたので、オレンジコートでやっていた00100は逃しちまったぜ☆ 00100もトリップ出来ること間違いなしだし、そっちはそっちで非常に見たかったんですが、GNARLES BARKLEYを楽しんじゃいましたよ。
00100はまたいつか見る機会があるだろうけれども、GNARLES BARKLEYは初見。初見の音に触れることが出来るのは、こうした大規模なフェスならではの楽しみだから、これでいいのです☆

んで、続いて、矢野顕子☆ あっこちゃんです!
映像ではしょっちゅう見かけるんですが、ライブは久しぶりっす。しかも、野外なんて経験なし。生ピアノだし、野外だと音が抜けすぎちゃうんじゃないかな~、と心配していたんですが、案の定、というか、音のバランスがおかしくって、ボーカルのボリュームが少し弱かったです。実際、エンジニアは、かなり難しい作業を強いられていると思いました。
でも、オープニングが、なんと『春咲小紅』。テクノ全盛時代のあっこちゃんが化粧品メーカーのCMタイアップをとって大ヒットさせた、懐かしの曲です。こんな曲、まだ歌うことがあるんだ~、って、懐かしく聴いてました。
次が、糸井重里作詞、ムーンライダーズの大名曲『ニットキャップマン』。山田川のほとりの段ボールハウスに住む時田冨士夫さん(誰?)の一大物語を織り込んだ壮大なフォーク・ミュージックです(笑) あっこさんがいろんな人のカバーを歌っては自分の持ち歌にしていくのは有名ですが、オレの大好きなムーンライダーズの歌をあっこちゃんが歌ってる! それだけで、いきそうになりましたよ☆
他、ロミオとジュリエットを気取った小学生カップルの悲哀を描いた『スーパー・フォーク・ソング』、永遠の名曲『愛がなくちゃね』『おかえり』など、惜しげもなく名曲のオンパレード☆
それもすべてピアノ1本でやっちゃって、あれだけの聴衆のまえでそれを成立させちゃうんだから、やっぱ彼女は天才です。この人の才能は、密室だけじゃなくて、でっかい野外でやっても、全然オッケーなんですね。そら恐ろしい天才ですよ、やっぱ。

このあと、ヘブンで、NORTH MISSISSIPPI ALLSTARSという、名前だけ一発でブルーズをやるんやろ!ってわかってしまう、かなり気になるバンドのステージもあったんですが、タイムテーブルとにらめっこしてると、ジプシーアヴァロンってちっこいステージで、な、な、なんとマルコス・スザーノが出演です。
ブラジルのタンバリン(バンデイロ)奏者なので、一般的な知名度はないみたいなんですが、この人のタンバリンは超人的神業! これを見ないわけにはいきません! つか、よく考えたら、オレ的には、この日の最重要アーティストですわ。

んで、ジプシーアヴァロンに向かう途中、ヘブンを通ったら、NORTH MISSISSIPPI ALLSTARSがライブやってました。どブルーズだと勝手に想像してたんですが、案外と洗練されていて、しかもファンク色まで入ってました。踊れるブルーズってやつですね。好きなんですけどね。でも、ダメ☆ ここは泣く泣く断念して、マルコス・スザーノの神業を拝まねば☆
それにしても、フジロックってフェスは、罪なことをするもんですよ。裏と表で見たいアーティストのステージが被ってるなんて、しょっちゅう。とにかく、泣く泣く断念しなきゃならんステージが多すぎます!

ほいで、マルコス・スザーノ。ギタリストのレニーニとのコンビで『魚の眼』を引っさげて彗星のように現れたのは90年代のどのあたりだったか。とにかくね、タンバリンの常識を覆されましたよ。あんなオモチャみたいな楽器で、どうやったらあんなに分厚くて奥行きのある音が出るのか…。
それがね、生で、目のまえで見れるんですよ! 行かないわけにはいきません☆
ジプシーアヴァロンはちっちゃなステージなんですが、結構な人が集まってます。めざとい人が多いですね、やっぱ。そんななか、オレとatricotさんは、なんと最前列をゲット☆

タンバリンがマルコスで、ドラムに沼澤尚って構成です。いやー、とんでもなかった。もうね、延々とパワフルでスピーディでリズミカルなドラムが鳴りっぱなし! 手数、多いっす。でも、それにちっとも負けてないスザーノのタンバリンがすごすぎます☆
なんていうんでしょうかね、ありとあらゆる手段を使って、タンバリンのありとあらゆる箇所を使って、音を出すんですよ。それも、超高速で!
しかも、それを日本有数のダブミキサー、内田直之がダブミックスするから、とんでもないことになってます。まさに、夢のパーカッシブ・ダブユニット(笑)
しかも、ワントラック20分強の長尺です。もうね、人力テクノですよ、これは(笑)
途中から、ROVOのヴァイオリニスト藤井佑二が参加。音色がついて、さらにダブっぽくなってきました。たった3人で、しかも2人がリズム隊でそのうちの1人はタンバリンなのに、どんだけ音が分厚いことか!
まじで、やられましたね。これで完全にオレは狂いました☆ 
オレのマイミクさんの久モさんとか、絶対に好きだと思います。すごく実験的なことをやってるのに、アングラ臭が漂っているわけでもなく、かといってポップでもないんですが、少なくもメチャメチャ踊れる☆ そういう、結構、ミラクルな音です。ああ、音源のリンクを張りたいのに、どこを探しても音を聴かせてくれるサイトがありません! 残念!

ここで、ついにドシャブリの雨です。苗場名物、フジロック名物の雨に、ついに遭遇してしまいました。
でも、合羽は遠く離れた前線基地に置いてきたまま。なにやってんでしょうかね、オレは。そんなオレの横で、atricotさんは、ちゃっかり、合羽を着てましたわ。それも、直前に買った1万円はする素敵な合羽を。オレ、仕方ないから、ゴミ袋を被ってました。でもね、踊り狂ってるから、ちっとも寒くないの。寒くないどころか、雨粒が身体に触れた瞬間、湯気が立ってますから!

いやいやいや~、マルコス・スザーノのとんでもないタンバリンを堪能しまくって、次は、なんとなく懐かしい上々颱風。このバンドも80年代末に、それまでの紅龍&ひまわりシスターズから脱皮して、それからでも15年以上は活動してるバンド。
フジの今回のラインナップは、渋めの日本人ミュージシャンが多数出ていて、オレとしては嬉しいラインナップなのですよ。
このバンドは、パンクからスタートして盆踊りに行ったバンドですから、普段からライブは通常のライブ会場じゃない場合が多いわけで、はっきり言って、鍛えられてます。どんな場所でも、湧かせるバンドです。だから、フジでもフィールドを湧かせること間違いなし。
そしたらさ、案の定ですよ、のっけから湧かせる湧かせる!
『上々颱風のテーマ』にはじまって、4つ打ちが笑える『ジャングル・ビート』、それに初期の大名曲『愛よりも青い海』…。なんかね、このバンドの音は長いこと聴いてなかったんですが、こうしてライブで久しぶりに聴いても、全部歌えちゃうんですよ。全部、身体が覚えてる(笑) なので、atricotさんの向けて、全曲歌ってたんですが、彼女、なんでか笑ってます。
あと、ボーカルの映美チャンがほぼ地元だから、気合い入ってました!

でも、たしか、上々颱風のステージの途中で、会場を出たんですよね。なんでだったかな? 全然覚えてません。この日のライブは、たしか、これで打ち止めにしたはずなんです。深夜にスギウラムとかのロック出身クラブ系のステージもあって、それも見たいっちゃ見たいんだけど、もうお腹いっぱいだし、翌日にも備えたいしってことで、たしか、上々颱風のライブで打ち止めにしたんですけどね、でも、なんで途中で出ちゃったんだろうか?
…思い出した! メシですわ! メシを食べてなくて、ステージが完全に終わってからだと混みまくるから、途中で抜けて、メシを食いにいったんです。
そうだそうだ、フジでのメシの話を書くのを忘れてました。

なんかね、ちょこちょこ食べてたんですよ。
だって、美味いんだもん☆
フジのフードは充実してますね。ほとんど屋台だけれども、エスニック系の屋台が多くて、次から次へと食べまくってました。
シシカバブ食べたり、カレー食べたり、タイ・ラーメン食べたり、チョリシー食べたり、ゴーヤ・チャンプルー食べたり…、この日の夜に食べたアフリカ料理の3色モチ豚丼は秀逸でした☆ …でも、3色って、なにが入ってたんだろうか? オクラが入ってました。ま、アフリカ料理なので、オクラは入ってきますね。ほいで、モチ豚を焼いたのが入っていて…、あと1色がなんだったのか思い出せません(笑) んで、丼だから、その下にご飯があるんですが、これが結構な量で! 2人前くらいの分量がありましたよ。それでも560円かそこら。これ、値打ちありましたわ。どれもこれも、それくらいの値段で食べられるので、かなり食べてるんですけど、そんなにおカネ使ってないです。このあたり、フジロックのかなりいいところですね☆

あー、フジロック日記で、はじめてまともに音楽のことが書けましたですよ。
やっぱり、こうでないと面白くないですね☆

7月28日、フジロック初日、これにて終了。。

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