2006年8月17日木曜日

接客がすべてだと思うのですよ

グルメ・マイミクのゼロさんの好みではおそらくないと思うんですけど、いいかんじのお店を見つけました。

天神祭の日に市場の近くにオープンしたお店で、「博多串焼き バッテンよかとお」というお店なんですけどね。

オープンしてからしばらくは、生ビールがジョッキ100円だったこともあって、すごい賑わいでした。コの字のカウンターに10人くらい、あとはテーブル席が4つ程度の小さなお店です。ちなみに、2面がガラス張りで、外からは丸見え(笑)

外に出てあるメニューを見たら、普通に串焼きのメニューが並んでいて、博多色は特になし。串1本150円~250円程度なので、安いわけでもなく高いわけでもない。2人で行って、飲んで食べて5千円~1万円ってところですかね。

これだけなら、オレ、行きません。

だって、チェーン店っぽいし(あとで調べたらチェーン店でした)、店の造りが安普請過ぎるんですよ。

そんなわけで、普通だったら行かないんですが、盆のあいだ、仕事で遅くなって夜の11時くらいに帰宅した日があって、この店は盆のあいだも夜の12時まで営業してるって書いてあったから、そんな店は他にないし、行ってみたわけです。

それと、オープニングセールの生ビールのジョッキ100円が終わってからも、連日、盛況だったのが気になってたんですよ。

カメラマン(オレよりも年上の婦女子さん)を連れて行ったんですが、これがね、アタリ☆

あのね、メニューに特筆すべきところはなにもありません。
豚トロを初めとした肉系、鶏系の串焼き(つくねはちゃんと軟骨を砕いたものが混ぜられてあって、いいかんじ)、魚介類、野菜…、特に珍しい素材なんてどこにもないんですよ。サイドメニューだって、馬刺、焼きおにぎり、造り盛り、生センマイ…、まあ、どこにだってあるメニューですよ。素材の吟味具合も普通。可もなく不可もなくってかんじです。キャベツはおかわりし放題だったけれども、これだって串焼き屋さんなんだから珍しくもなんともないっしょ。

ところがですな、この店、意外とアタリ☆だったのですよ!
接客がですね、かなり気持ちいいです!

店長含めて、5人の従業員はすべて、20代前半とおぼしき人たちです。どっから見てもフリーターにしか見えないような面構えなんですが、これがどうしてどうして、すごく礼儀正しい。そして、元気がいい。

お客が店に入ってきた瞬間、全員が口々にでっかい声で、「いらっしゃいませ!」って言います。元気な居酒屋にありがちな、体育会系のノリっぽい挨拶です。
いや、そんなことはどうでもいい。あのね、私語がまったくないんです。
オレが行ったときは、混んでいたわけではなく、3組10人程度の入りで、それを従業員5人で相手してるんだから、どっちかというと暇なんですよ。でも、誰1人として私語をすることもなく、黙々と自分に与えられた仕事をこなしてます。焼き場の掃除なんかしてる人もいて、言われるまえに仕事を見つけてやってるかんじが伺えるんですよ。

そんでですな、従業員のなかには、なかなかベッピンさんのおねえさんもいるんですが、彼女がですね、独身男1人の客とか、男同士の客とかに前に立って、ビールを注いだりしてるわけですよ。このあたり、なかなか商売上手ではあるんですが、そんなにいやらしさをかんじさせないところがね、絶妙なんです。これは通いますよ、独身男1人客なんて、毎日でも通っちゃうんじゃないかな。

結構ね、従業員全員が目配せしてます。どのテーブルの食事や酒がどの程度進んでいるのか、ちょこちょこ見てますね。んで、なにかが足りなくなりそうな頃合いを見計らって、お伺いを立ててます。そういうことがね、自然と出来てるんですよ。それも、店長が厳しいから頑張ってやってます!って雰囲気を出さずに。実際のところは厳しいのかどうか知らないけれども、そういうことを感じさせずに従業員が動いているのが、なかなかありそうでないな、と。

グループで会話が盛り上がってるところにはわざわざ来ないし、1人客のところには話し相手になってあげる…。このへんの距離のとりかたがね、上手いんです。

美味しいよ、って、客の誰かが褒めれば、全従業員に向けて「美味しいとお褒めの言葉をいただきました!」ってでっかい声で伝えてるし。

オレも、「接客が気持ちのいい店だね」と店長に言ってあげたら、「爽やかクンが揃ってるって褒めていただきました!」って、全従業員に向かって言ってるし。
上手いね☆

若い人たちばっかりなのに、私語もなくて、ちゃんとしてて好感持てるよ、って、さらに言ってあげたら、店長、「いやー、みんな仲が悪いんじゃないですかね」って切り返してましたよ。謙遜の仕方が、堂に入ってます(笑)

オレは接客のダメは店はどんなに美味いものが出てきても行きたくないし、逆に接客がよければ、そんなに不味いものは出てこないと思ってるほうなのですが、その意味で、この店はいいかんじなんですよ。

ちょこちょこ行くかもしれません。。。


そうそう、店内にレッチリの『カリフォルニケーション』がかかっていたので、誰がファンなのか訊いてみたら、店長が好きなんだとか。そのことをきっかけにフジロック話で盛り上がってしまいました(笑)

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