2006年8月20日日曜日

裁判を傍聴しまくっているのです




平成21年に導入される予定の裁判員制度に向けて、裁判というものの現場を知っておこうじゃないかという企画で取材を進めて、早1年。

暇を見つけては、大阪地裁に通って、裁判を傍聴してます。
なんせ、チャリで10分の距離なので、ちょっと思い立ったらすぐに行けるし、もともと、裁判とか法律とかは好きなジャンルなので。。

んで、今は夏ということもあって、ワイセツ系の裁判が多いです。春の訪れとともに浮かれてネジの弛んだ痴漢や公然ワイセツの事件が公判時期を迎えるからです。しかも、夏休みということも手伝ってか、若い婦女子さんたちが多数傍聴にやって来てます。大学の授業とか、社会見学とか、その類いね。

お盆前に見にいったのも、ど真ん中で痴漢の裁判(笑)

「被告は好みの女性の後をつけ、エレベータ内で陰茎を露出。右手でしごきながら、バイトしませんか?と迫った…」
スーツ着たバリバリの検察官が、「右手でしごきながら…」とか言ってます。それも、若い婦女子さんがわんさと膨張しているなかで。こっちのほうがよっぽど公然ワイセツのような気もするのですが、まあ、それが裁判です(笑)
早口で、無表情で調書を読んでるのが、かえって被告の変態性を浮き彫りにしてますわ(笑)

被告は25歳だけれども、前科多数のワイセツ常習犯。専門学校時代に起こした強姦事件を皮切りに、ノゾキ、公然ワイセツ等前科7犯の強者です。
最初の事件が18歳のときなので、7年間に7度の逮捕歴。ムショ入り期間もあっただろうから、シャバにいるとまったく我慢が出来ずに、ワイセツ行為を繰り返していたと考えられます。
今回の事件も執行猶予中の出来事。「1年も経たずに再犯。被告の常習性は明らかです」との検察の主張には一定の説得力がありますな。

しかし、想像すると怖いですね。
エレベータに乗り合わせただけだと思っていた男が、いつのまにかチ○チ○を出してオナニーし、手尺だか口だかでやってくれとねだるんだから。
「バイトしないか?」と誘ったのは、カネを払えば訴えられないとの被告の計算だったそうです。
被告の男はしばしばこの手口を使っていたと言いますから、バイトした婦女子さんもいたってことですよ。まさか割のいいバイトにありついたと思う婦女子さんはいないでしょうけれども、相手は変態、殺されるよりはましと思ったんでしょうか?

いくら払っていたのか、オナニー補助の相場がぜひ知りたいもんですが、検察はその金額には触れません。。。。そこ、聞きたいのに!

弁護士も事件を全面肯定してます。執行猶予中の犯罪だし実刑は間違いなさそうなんですが、あとは刑をいかに軽くするかの勝負のようです。

被告の父親が証言台に立ちました。
「彼の犯罪は自分の責任が大きい。少年期、私ども夫婦が別居しており、愛情を注がれずに育った面がある。だが今回は前回より深く反省していると思う」

父親は一応は息子をかばってみせます。でも、なにかが変なのですよ。その違和感の原因を考えていると、この父親が、息子のことを「彼」と呼ぶことにあるような気がします。
「彼は、女の子との付き合い方がわがままで、相手を思いやる部分が少ないと思います…」
他人事みたいなんですよね。滑舌がいいのも逆効果のような気がします。息子をほっぽり出して自分はなにをやってんだ?って気持ちにさせられます。
どーせ、おまえの人生だから自由に生きろなんて調子のいいことを言って育ててきたに違いありません。そしたら息子は超迷惑野郎に成長。それを別居で生じたトラウマのせいにした挙げ句、カネだけはあるのか保釈までしやがって、いかにも団塊世代のバカ親…、まあ想像の範疇ですが、そんなことがいくらでも想像出来てしまうような話っぷりで(笑)

理解出来ないのは、被告には彼女がいたという事実です。事件の1週間前には、父親に紹介までしています。そのことを、父親は、息子の成長の証だとヌカシやがったですよ。
逆でしょう! 好きな人が出来ながら、またしても犯罪を犯すのは、問題の深刻化ではないですか。

被告曰く、生まれて初めて女性を好きになり、正直に自分を出せる相手に巡り会えた。結婚も考えていたそうです。弁護死によれば、その女性は被告を許しているんだとか。。。

ほんまですかいな?(笑)
その彼女は、天使か女神ですかい?(笑) だったらなぜ証言台に立たないのですか? 答えは簡単、立ちたくないからでしょ。

うなだれて喋る被告の言葉に頷いているのは弁護士と父親だけです。裁判官、検察、傍聴席は、まったく信用していない模様。

「大切な人がありながら、なぜ1週間後に犯罪を犯すのですか?」
裁判官から、当然の質問が被告に投げかけられました。
「彼女に対する気持ちにイマイチ自信がなくて…」
言い訳になってない答弁を繰り返す被告。きっと、理由なんてないんですよ。やりたいからやっただけのことです。いい女を見たら我慢出来なかった、露出したかった。それだけ。ビョーキですね。きっと、そうだと思いますよ。常習なんだから。

「正直に自分を出せる相手だそうですが、では、これまでの犯罪歴を彼女は知っていますか?」
またしても裁判官からの突っ込み。
「それは…まだ話してません」
まだって、それは、隠していたと、普通は言うのだよ、被告クン☆
「そういうのを正直とは言いません」
裁判官、その通り! オレなんか、彼女の実在そのものを疑ってしまいますけれどね。ダメ親と弁護士が共謀してでっち上げてるんじゃないか?って思ってますよ、オレは。

なんにしても同情の余地なしです。執行猶予中の事件は、前回の刑もプラスされるから、公然ワイセツ2回分ってことになります。なら、判決は実刑3年ってところかな?

来月早々、判決が出ます。

いやいや、裁判は、新聞の三面記事がリアルに再現される場所でもあるんですが、やっぱ、三面記事で読むよりも、よほど面白いですよ。リアリティが全然違います。
それとね、ワイセツ系の事件って、たしかに毎日のように新聞のどっかに載ってますけれども、実際には想像しているよりもはるかに多いような気がします。
だってね、裁判所の受付で見たら、それ系の公判って、連日、目白押しですから。実際に報道されていないだけで、現実にはメチャクチャ多いんだと思います。

ただ、どうなんでしょうね? これにかぎらず、裁判の99%は誰でも傍聴出来るんですよ。少年犯罪だとか、重要なプライバシーにかかわる証言の際には傍聴出来ないですけれども、一般的には、どんな裁判でも傍聴出来ます。
そして、そこではあらゆるプライバシーが曝け出されているんですよ。本名から住所、本籍地にはじまって、経歴、犯罪の具体的な内容…、これらをまったく関係のないオレが傍聴出来るって、なにに基づいた権利なんでしょうね?

裁判員制度が開始されたら、裁判員には秘守義務が生じると思うんですが、傍聴人にはそんなもん関係ないですからね。

などということをつらつらと考えながらも、オレは来週も時間を見つけては裁判の傍聴に足を運びます。



んで、全然関係ないけれども、今日は、P-FUNK聴いてご機嫌にはなっていたんですが、さらに厚苦しくなったのは言うまでもありません(笑)

FUNKADELIC / One Nation Under A Groove

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