2007年3月4日日曜日

地蔵院に行く

2月、なんだかんだで7、8ヶ所くらいの神社仏閣をまわってまして、いかに仕事をしていないかっちゅー話なんですが、暖かい日が続いているので、またしても時間を見つけて行ってきました。といっても今週の月曜のことで、アップするのにすっかり時間を食ってしまいました。ちなみに、相方さんは忙しいらしいので、久々の単独です。

午前中のみ時間がとれそうだったので早朝から出かけて…、と、前日の夜につらつらと考えていたんですが、めぼしいところは行ってるし、3、4時間で大阪に戻ってこないとダメだからあんまり遠くへも行けないし、と思案した挙げ句に見つけたのが、松尾さんの近くにある地蔵院。ガイドブックには載っていない、ちっこいお寺さんですわ。

阪急電車嵐山線の松尾駅を降りて、お酒の神さん・松尾大社から人気の鈴虫寺へ向かって歩くんですが、直前で道を分ちます。
でも、鈴虫寺へ向かう婦女子さんたちと大部分は一緒に歩きますから、なーんかね、それがイヤで(笑)
鈴虫寺はいっつも行列が出来てるからまだ行ったことないんです。行ったことないので、詳しいことも知らないんですが、なんでも、ここのお守りが縁結びに絶大な威力を発揮するとかで、全国から婦女子さんが列をなして訪れてくるんですわ。そこへ、オレ、男子ひとり! もてないクンみたいになってます(笑)
いや、だから、オレは縁も結ばれてるし、鈴虫寺へ行くわけではないからね!と、周囲からの視線に必死で心で睨み返しながら、歩いてました(笑)

んで、そんな這々の体で辿り着いたのが地蔵院。臨済宗の禅寺です。
山門まえにある縁起を読んでますと、一休さんがこの近くで生まれ、幼少時代をこのお寺で過ごされたんだとか。アニメに沿って説明すると、母上さまとわかれる直前まで過ごしたのが、このお寺ってことです。
今年は2月の頭に一休寺に行ったし、なにかと一休さんに縁があります。

夢窓国師が開山とのことですが、お庭は国師作庭ではなく、国師がつくられたのは、ご本尊の地蔵菩薩。でも、秘仏でご開帳ならず、でしたわ。
室町管領の細川頼之の創建といいますから、それじゃ伽藍はたくさんあるんかいな、と思って縁起を読み進めていたら、末寺26寺、領地24ヶ所の一大禅刹にまでなってるやないですか。それでガイドブックに載ってないのはどういうことや!ってことですが、応仁の乱でことごとく焼けて、今、本堂と方丈のほかに、2、3の建造物がある程度の、ひっそりとしたお寺さんですわ。

ただ、境内は、山門をくぐってから本堂までがずずーっと竹林になってましてな、か・な・り、気持ちいいです☆
山門をくぐるとすぐに、竹の青い香りが漂ってきます。あのフレッシュな香りに包まれると、身体が洗われるような気分になります。この日は暖かかったので、なおさら!

京都の竹林といえば、嵐山と大原野が有名ですが、嵐山は車も通るし人が切れないし、ちーっとも静かじゃないです。大原野は静かだけれども、あそこは遠すぎ! だから、このお寺さんで竹林を堪能出来るということを発見したのは、かなりの収穫です。

本堂にはご本尊の地蔵菩薩さんと細川頼之像が安置されているとのことですが、どちらも秘仏でご開帳なし。いつご開帳なのかもわからないんですが、おかげで、このお寺さんで拝見出来る仏像って、ないんですよね。そりゃ、ガイドブックにも載りませんよ。

ただ、お庭はいいです。
こじんまりとしていて、全面を苔が覆っていて、ツツジに侘助が存在感を示しています。枯山水ですが、白砂はどこにもなく、植物と石だけで構成されたお庭です。
羅漢さんが修行している様を表現しているので、羅漢の庭。
お庭の隅に十六羅漢を模した石が配されているんですが、地蔵院の羅漢は男山の八幡宮に願をかけているので、置かれている石も、その方向に少しずつ傾けさせているのだとか。

誰もいなかったので、ベスト・ポジションで、庭を独り占めしてました。
小1時間ほど、横になって昼寝しましたかね。
寒くも暑くもなくて、陽気がよくて、景色のいい庭で、それもいろいろと解釈を必要としないわかりやすい庭で、禅寺というよりも、趣味人の隠れ家に遊びにきたような、そんなかんじです。

午後からは大阪に戻って、深夜まで仕事に忙殺。
束の間の、ノンビリした時間を過ごしたのでした。

見どころは?と問われればなにがあるわけでもないんですが、人も少ないし、気持ちの竹林とお庭があって、ノンビリ出来ます。
こういうお寺さんが、またひとつ手持ちのカードに加わりました。
今度は、秋にでも相方さんを連れて。



一休さんが幼少時代を過ごしたお寺さんです。
竹林が気持ちよくって、訪れる人も少なく、の~んびり出来ます☆
まずは、鈴虫寺の参道の喧騒を離れて、こういう道を歩いていきます。



途中、梅と椿の共演を見つけました。



地蔵院山門です。奥に、竹林が見えます。



山門をくぐると、延々と竹林。
相当気持ちがいいです☆



もいっこ竹林。木漏れ日というか、陽光が気持ちいいです☆
この日は気温16度。春ですね♪



本堂到着です。
応仁の乱でことごとく燃えちゃいましたが、これだけ再建なりました。
秋には紅葉が色づいてキレイでしょうね。



本堂からお庭に向かいます。



方丈から眺める庭園です。
どんな庭園を眺めるのにもベスト・ポジションが決められているのですが、誰もいなかったので、その場所からひとりでずーっと眺めてました。



平庭式枯山水の庭園ですが、十六羅漢の庭と呼ばれています。
置かれている石が、羅漢さんを表現しているわけですな。
地蔵院の羅漢は男山の八幡宮に願をかけているので、置かれている石も、その方向に少しずつ傾けさせているのだとか。
午前中、この庭を眺めながら、小1時間ほど昼寝をしていたのでした。

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