2007年5月28日月曜日

ナックルボーラー

我が愛しの阪神タイガースは、今年はいまいち乗り切れてません。
井川が抜け、安藤が未だ復帰のメドが立ってないとはいえ、戦力が他球団に見劣りするわけじゃなし、もちょっと頑張ってくださいませ。

例年なら大量に勝ち星をプレゼントしてくれる広島カープに、今年はケチョンケチョンにされてます。これが、誤算その1ですな。

広島といえば、今年はナックルボーラーのフェルナンデス投手が入団して、こいつのせいで、阪神打線はバッティングを狂わされてるんですよね。。

と、グチを書く日記ではなくて、ナックルボーラーを実際に目にするのもすごく久しぶりなので、そのことを少しばかり書いてみたいな、と。
ちなみに、mixiで、野球について書くのは、初めてかも知れません。
オレ、国籍はサッカー日本代表、宗教が阪神タイガースなので、その話題で書き出すと暴走してとまらなくなるので、一応、自重してるんですけどね(笑) 

投球の9割以上ナックルボールを投げる投手のことを、ナックルボーラーと呼びます。滅多にいる投手ではないのですが、こういう投手がマウンドに登場すると、スタジアムは喜劇の様相を帯びてきます。

ナックルボールの球速はすごーく遅くて、100km/時前後です。
速球投手の速球が150km/時ですから、2/3のスピードですわ。いってみれば、キャッチボールしてるようなスピードの球、ということになります。

プロ野球の普通の投手の投げる球を見慣れた目からすると、嘘みたいに遅くて、それこそ、ハエがとまりそうなくらいに遅いわけです。
でも、その球は揺れるような変化、妙な変化をして落ちていくもんだから、バッターは空振りしたり引っかけたりで、バットの芯にあてることが全然出来ないのですよ…。

投手の基本はスピードボールとコントロールにあるのですが、ナックルボーラーには、その常識が通じないのですよ。そして、駆け引きもクソもありません。ただただ、淡々とナックルボールを投げるだけ(笑) たまに、気まぐれに、ナックルボール以外の球を投げる…(笑)
もうね、ナックルボーラーのキャッチボールを見ているようなもんですよ。剛球とか豪打とか熱戦とか、そんなものとは無縁の世界が、淡々と繰り広げられるのみで。。
まさに、喜劇です(笑)

さらに、ナックルボーラーには専用のキャッチャーがいることが多くて、彼らはバカでかいミットで捕球します。変化が妙で、予測出来ないもんだから、普通のミットだと後逸してしまうことが多いからです。


生まれて初めてナックルボールを見たのは、メジャーの歴史に残る名ナックルボーラー、アトランタ・ブレーブスのフィル・ニークロが来日したときです。
読売ジャイアンツや日本選抜と対戦したときのことは今でもよく覚えています。キャッチボールのような緩い球、そして妙に変化する球、さらに、ふざけているのかと思うほどの大きなミット。
これはなんだろう? と、不思議に思ったもんですわ。

ナックルボールはキャッチボール程度の球しか投げないので、肩への負担が少なく、そのせいもあって、ナックルボーラーの寿命は長いのですね。
フィル・ニークロは、なんと48歳まで現役を続け、300勝以上をあげ、歴代10位の奪三振記録を持ち、殿堂入りし、彼の背番号35はアトランタの永久欠番となっています。

今、阪神タイガースは、このナックルボーラー、フェルナンド投手にやられまくっているわけですが、なんの! 我が阪神タイガースにも、ナックルボールの習得を着々と進めている投手がいます。持病の糖尿病をインスリン投与で抑えながらの投手ですが、速球を捨てて、ナックルボーラーの道を歩みはじめています。

岩田クンよ、
笑われるほうの三文喜劇役者ではなく、阪神タイガースファンに高笑いをもたらすような喜劇を演じるべく、1日も早く1軍に上がってきてくれたまえ!

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