2007年10月27日土曜日

「阿」に生まれたばっかりに…




東京に、主に東日本を担当している神社仏閣巡り仲間(笑)がいるのですが、その彼から、こんな画像が送られてきました。。。

新潟の大洗磯前神社ってところに鎮座してます、狛犬。

ご存知のとおり、狛犬というのは、「阿」と「吽」の2匹いて、阿は口を開いて息を吐いている様子、吽は口を閉じて息を吸っている様子ですな。
サンスクリット語のアイウエオだと、最初に来る文字が「阿」で最後の文字が「吽」なので、最初と最後、みたいな意味もありますわ。アイウエオだって、「阿(あ)」ではじまって「吽(うん)」で終わるから、なんか関係があるのかも知れませんな。

向かって右側に「阿」形の狛犬がいて、左側は「吽」形の狛犬。
「阿」は口を開いていて、「吽」は口を閉じてます。
「あ」を発音するときは口を開けなければならないし、「うん」と発音するときは口を閉じるので、まんまそのかたちをしてます。

狛犬については折に触れて調べるんですけど、わりと謎に包まれてますな。
そもそも、なにがモデルになったのかすら、よくわかってません。
オレは、インドあたりのライオンがモデルとなって伝わったんだろうな、と思ってますが。

神社の前で向き合ってるのがあれば、2匹とも正面を向いてるのもあるし、2匹が神殿を向いているのすらあります。なんで、決まった定型がないのよ!(笑)

かように、わからんことだらけです。

ちなみに、沖縄のシーサーは神社の狛犬とは全然関係なくて、あれはもともとが1匹で存在しているものです。
大阪の神社の神主さんが言ってましたが、シーサーは沖縄の大工のオッサンがある日考えだしたもので、魔除けの獅子なんだとか。獅子が訛って、シーサー。
まあ、どこまでほんまの話なのかは知らないけれども、もともとが1匹で存在していたのはたしかで、今、建物の入口に2匹セットで鎮座しているのは、明らかに狛犬の影響ですな。つか、シーサーはもともとが、屋根に座ってるものだし。

ま、狛犬の講釈はこれくらいにしてですな、新潟の大洗磯前神社ってところの狛犬の画像が、突然送られてきたのでした。

開いてみると、
爆笑☆

「吽」はいいですよ、「吽」は。
「吽」は普通。

でも、
「阿」がね、「阿」が!
口開けてるからさ、「阿」は。口のなかに、土蜂の巣が!
口のなかになにかが巣食ってるって、かなりイヤですな☆


これ見てると、「吽」は普通なのに、「阿」が不憫でねえ(笑)
「阿」に生まれたばっかりにこんなことになってるのかと思うと、「阿」が不憫でねえ(笑)

教訓:口をぽかんと開けていてはロクなことがない☆



七尾旅人は、いつの間にか、いいかんじのヘンタイさんになってきましたなあ☆

本日の1枚:
『萌えの歯』
七尾旅人

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