2007年9月11日火曜日

耳順


昨日、9日の日曜日は、道裏母都子さんの60歳のお誕生日でした。

団塊の世代の方はご存知なのでしょうが、全共闘で警察とバチバチやっていた時代からご活躍の歌人です。

むかし、取材させていただいたことがありましてね。
今でも全共闘気分の抜けない方で、その時代錯誤っぷりに、オレ、そのときの取材でケンカになりそうになりましたわ(笑) や、取材する人が取材相手とケンカするって、もってのほかですが(笑)

でも、なんだかウマがあって、そんとき以来、折に触れて仲よくさせてもらってます。本当は、オレなんかが気軽にお付き合い出来る立場の方ではないんですけれどもね。

ほいで、誕生日の日、もう還暦だし、なんでも持ってはるやろうし、ってことで、プレゼントなどは用意せずに(いつものことですが…、笑)、とびっきりの笑顔だけ、電話越しに送ったのでした。

そしたら母都子さん、
還暦というのはちょっと照れくさいので、「耳順」ということにしました、
と。

耳順。
みみしたごう、
と、読みます。

さすが歌人だけあって、粋な言葉を選んできはります。
ちゃんと調べてないので間違っていたらゴメンナサイですが、たしか、孔子の言葉です。

表現は、突き詰めていくと、我が消えて対象物に寄り添うようになる、と言います。
オレが尊敬する偉大な先達さんたちは、皆、一様に、そのことを口にします。
オレはまだ、そのことの本当の意味をまったく理解していないとの自覚があって、まだまだやなあ、と、そうした言葉を耳にするたび、思います。
そしてまた、母都子さんまでもが、そうおっしゃる。
あの母都子さんにして、聴こえてくるもの、見るもの、感じるものにしたがうだけだ、と。

でも、母都子さん…、絶対にそこまで丸くないし(笑)


朽ちて逝く夏のサンダル。



今日は、涼しかったですな☆
虫の音が聴こえて、秋の気配。秋の夜長に、しみじみとロン・セクスミス☆

本日の1枚:
『Secret Heart』
Ron Sexcsmith

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