2007年12月22日土曜日

君がロック☆

オレのマイミクさんのクワロフスキー将軍さんが悪い!

だってさあ、今頃になって、『アイデン&ティティ』のレビューを書くんだもん。
だからさ、そんなかの挿入歌の『君がロック』をYouTubeから引っ張り出して聴くのは、必然なわけですよ。

んで、そんなものを今聴いちゃったらさ、仕事になんかならないぢゃないですか!
もう、PCからも脳内プレイヤーからも、エンドレスで流れっぱなしなわけですよ!

君が持ってるもので僕を殺してほしい僕がほしいものみんな君が持ってる
君が持ってるもので僕を救ってほしい僕がほしいものみんな君が持ってる
君がロックで君がロックさ僕にとっての君がロックだ君がロックで君がロックさ僕にとっての君がロックだ


音楽はさ、音で伝わるもんだから、言葉なんてね、これくらい真っ直ぐでいいんですよ。
あとは、どう歌うかだ。その歌いかたに、歌ってるそいつの、熱情やら照れやら真っ直ぐさやら意思やら覚悟やらが表れるんであって。

キヨシロー、ヒロトと続く日本のロックのメインストリームは、銀杏の峯田クンが引き継いだと思うんだけれども、三者に共通しているのは、言葉に対する、照れ、ですな。
この人たちは、徹底的にロックで、徹底的に音楽で、だから、言葉に対する照れを持っているのだと思います。だからこそ、音楽人として、この人たちは、信用出来る。饒舌な音楽人なんて、それだけで胡散臭いですわ。

オレは、この年になってまだ峯田クンに圧倒的に共感出来る自分をね、ちょっと誇りに思ってます。
彼のことを若かった自分に重ねて懐かしむことも出来るけれども、オレはいつでも、現役で、今の峯田クンに戻れるぞ!って思ってます。




もうね、ほんとに今、頭から離れん!
相方さんよ、君がロックだ☆
勢いあまって、むかし、相方さんにプレゼントした自作の詩集絵本をね、引っ張り出してきてしまったじゃないですか。
オレは音楽人じゃないから、言葉の人間だから、饒舌ですぞ!

お蔵出しだよ、お蔵出し!
こんなの公開していいんだろうか?(笑)
2005年の春につくったの。
えーっと、お願いだから突っ込まないでください。かなり、恥ずかしいんで(笑)












徹夜明け、群青色の夜明け前、
○○○のことばっか考えてる。

あの、すべての感情をぶっとばしてくメロディみたいな○○○の長くてキレイな黒髪に淡い花飾りをつけたら、空はどんなふうに微笑むんだろうか、
とか。
あの、世界中のあらゆるものを祝福してしまうかのような○○○の優しい微笑みは、どうやったら手に入れられるんだろうか、
とか。
あの、エロティックな夢を見せる○○○のくちびるに、今日はどんなルージュを塗ってやろうか、
とか。
徹夜明けの夜明け前に、ずーっと、そんなこと考えてる。
楽しいから、○○○のことばっか考えてる。

昼にはきっと○○○と恋に落ちるはずの朝、写真が出来上がるときみたいなドキドキ感に襲われてる。
今日、○○○の大切なものにくちびるを寄せて、甘く溶け出す秘密を盗んでやるんだ。
もうすぐきっと○○○と一緒に踊るはずのほんの少しまえ、○○○の甘い香りがオレをさっとひと刷きしたような気がして、ちょっと立ち止まったんだ。でもそこには○○○の姿は見えなくて、ウグイスが鳴いてるだけだったんだけど。
徹夜明けの夜明け前に、ずーっと、そんなこと考えてる。
楽しいから、○○○のことばっか考えてる。

たしか、ボサノヴァでメッキした夜に、○○○はアクアマリンの三日月をしたがえて、オレのまえに現れたんだ。
たしか、ヒマワリの花が一斉に咲いた朝に、凱旋門で○○○が収穫のダンスを踊ってるのを、オレ、見てたんだ。
徹夜明けの夜明け前に、ずーっと、そんなこと思い出してる。
楽しいから、○○○のことばっか思い出してる。

まず、夢が叶えられた。だから、オレ、未来と○○○におじぎしたんだ。

幌馬車に乗って出発する午後、○○○はちっちゃなバンドネオンのアコーディオンをさげて、空にキスを投げたんだ。
西部の鷲が舞ってる夕暮れどきに、○○○は、月の使者からもらった秘密のティアラを飾ってたんだ。

バルコンで午後の紅茶を飲んでるオレと、エスメラルダのバスルームで泡だらけの○○○。
革命が起きそうな前夜にワクワクしてるオレと、買ったばかりのお気に入りの服でファッション・ショーをしてる○○○。
短編小説書いてるオレと、黄金時代のサルサで踊ってる○○○。
夜中にピーナツ食べてるオレと、昼間っから優雅にシエスタしてる○○○。
徹夜明けの夜明け前に、ずーっと、そんなこと考えてる。
楽しいから、○○○のことばっか考えてる。

わかってほしい、ではなくて、わかってあげたい、でもなくて、オレ、○○○と、わかりあいたいんだ。
オレと○○○が、ダイレクトに、ワイヤレスで、メイクラブ出来たら、そこには至上の風景が広がってるんだってことを、
オレ、ロックンロールから学んだんだよ。
人と人が、完璧にわかりあえることなんてなかったじゃないか、って、ビートルズのジョン・レノンもRCサクセションのキヨシローも言ったけど、それでも、完璧にわかりあいたいんだって希望と欲望を捨て切って絶望するなんてことは絶対にイヤだから彼らは歌い続けるんであって、だからオレもロックンロールを聴き続けるんであって、それは、たとえ、○○○の胸の奥深いところに刺青となって刻印された悲しみを、知る術がオレにはないのだとしても、○○○の身体を襲うさまざまなトラブルと痛みを、代わってあげられる術がオレにはないのだとしても。

オレが○○○に宛てたメールを送ろうとしているまさにそのとき、○○○が携帯のアドレス帳からオレの番号を探してるなんてことは、滅多にないことだとしても、
オレが○○○に宛てたラブレターを書いてる真夜中に、○○○がオレの夢を見てるなんてことは、ありえないことだとしても、
でも、そんな瞬間は、オレの宝物だったりするんだ。

○○○がオレの名前を叫んだそのとき、地球の裏側の路上で詩を書いてるオレにその声が届いたら、オレは光速のビンテージ・カーを操って○○○の元に駆けていけるじゃない。
○○○がオレを思ったそのとき、冒険物語のなかで異人と闘ってるオレにその思いが届いたら、オレはオーロラを翼にして○○○の元に飛んでいけるじゃない。
そんな瞬間は、オレの大切なものだったりするんだよ。

人はわかりあえる、って前提を持つより、人はわかりあえないもんだ、って前提を持つほうが好き。
わかりあえないもんだってことにうちのめされたとしても、わかりあいたいって思いが強ければ、繋がりは熱くなれるから。

なあ、秘密を持とうよ、ふたりだけの。

でもさ、とりあえずはね、
なにがあるわけでもないけど、
なにはなくとも、ここに○○○がいれば、
○○○がいてさえくれれば!
大好きな○○○がいてくれさえすれば。

まず、夢が叶えられた。だから、オレ、未来と、そしてもちろん○○○に、おじぎしたんだ。

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