2007年9月30日日曜日

「づつ」って書くな、「づつ」って!



づつって書くな! づつって!
1個づつ、少しづつ…。

違うんですって!

1個ずつ、少しずつ、なのですよ。。。。

そりゃ、言葉は変わっていくもので、みんなが使えばそれが正解となる側面はありますよ。

だから、一所懸命がいつの間にか一生懸命になったときには、オレも折れました(笑)
つか、オレも、今では、一生懸命と書きます(笑)

でも、ハワイは、ハワイイです。オレひとりだけになっても、ハワイイって書きます。誰も相手にしてくれんでも、オレだけでも(笑)

もう、メディアまでもが、どうかすると、づつって書きますね。

さっき、NHKのニュース見てたら、テロップで「1個づつ」って出てましたわ。
あれは、きっと、ヒマ人が投書か抗議の電話をするな(笑)
ちなみに、民放で、「づつ」のテロップは、しょっちゅうです。

それにしても、です。
そもそも、なんで「づつ」じゃなくて「ずつ」なのか。
ネットで軽く調べてみましたが、わかりません。
なぜですか?



このままでは、ずつと書くのは、オレと相方さんだけになってしまうではありませんか!(笑)
また世間に負けるんですかない、オレは(笑)



ヤバいバンド発見! ビッグ・オルガン・トリオ☆
ファンク&ロックなジャズをガンガンやってます! というか、殺人的オルガン!手数が多すぎます(笑)
極楽ハードコアGROOVEでっせ、だんな☆

本日の1枚:
『Montage』
Big Organ Trio

2007年9月29日土曜日

愛生会、他


昨日の夜は4時くらいに寝て、今朝6時くらいに起きて、そのまま仕事。
合間に、mixi(笑)

月末なので、納品、支払い、メシ、原稿書き、洗濯、ラフ作成、打ち合わせ、支払い、支払い、集金、取材、支払い、銀行とケンケンガクガク、支払い、校正、たまの入金…。合間に、mixi(笑)
あぁ、やってられんですな。。。

で、3時頃、ひといきついたところで、本日は、マイミクさんの寧楊さんがやってらっしゃるカフェランチの最終日。これは馳せ参じなければならんでしょう!
チャリ飛ばして、一路、寧楊さんのところへ。
行ってみれば、ランチはオレのが最後で、しかもチキンのトマト煮の量が不当に少ない! 先に来て食っていた相方さんが、チキンのトマト煮をオレのぶんまで食べていたのでした…(涙)
そのうえ、変顔の写真までいっぱい撮られてしまいました…。。。

取り急ぎ、寧楊さん、お疲れさま☆


その後、再び打ち合わせに出かけて、作業やっつけて、ご帰還して、企画書書いて、帳簿つけて…。合間に、mixi(笑)

PCのHDDの整理などしてましたら、ですな、ブックマークリストからオモロいもんが出てきましたですよ。


愛生会
久しぶりに見ましたが、いつ見ても笑けます。日本のサイトで、これほどのインパクトのあるサイトもそうそうお目にかかれるもんではありません。


そして、
とても病院のサイトだとは思えません(笑)
サイトを見てるだけで、病院なのに病気になりそうです(笑)
サイケデリックです。
絶対に、行きたくありません(笑)

それにしても…、2年以上はリニューアルされていないサイトですが、まだ健在だったとは☆



今日はヘロヘロなので、きっとすぐに寝ます。。。。



もんた&ブラザーズが復活したってね。

ちょっと見たいかなあ、と思ってようつべを漁っていたら、むかしのはあったけれども今のがなくて、ちょっとな~、と思っていたところ、オモロいのを発見☆
新岐阜ステーションデパートのアイドル企画昭和歌謡のパイオニア、チャーリー服部とザ・ナウ・ヤングスのオンステージ(笑)
ギターがうねりをあげまくってます(笑) そして、むっちゃブーメラン&ちょっとプログレ好きやろ!みたいなノリ(笑) はっきり言って、よいです☆


本日の1枚:
『ダンシング・オールナイト』
チャーリー服部とザ・ナウ・ヤングス

2007年9月28日金曜日

過去は東に、未来は西に

こいつは今年の2月に一度アップした日記でして、京都と奈良の境にあって、マイミクさんのgoutさんの故郷でもある、浄瑠璃寺に行ったときのものです。

あのころはまだ、mixiのぺーぺー会員にはアルバム機能を割り当ててもらえてなかったので、日記にちょこっと写真をアップした程度だったのですが、今、オレのようなぺーぺー会員でもアルバムを作成することが出来るようになってますから、過去の京都神社仏閣巡りツアーのぶんは、ときどき機会を見つけてアルバムにアップしていきたいと思ってます。記録的な意味合いが強いのでね。

なので、初めてご覧になる方にとっては、いつものオレの日記で、再びご覧になる方にとっては、またかよ!とうんざりした気分になること必至の日記であります(笑) や、一応は、少しアレンジしてあるんですけれどもね。

ちなみに、季節は、季節外れの冬です(笑)

浄瑠璃寺はですねえ、場所が京都と奈良の境にあるので、とても行きにくいのですが、名前にすごく惹かれてましてね。だって、浄瑠璃のお寺さんなんだもん! でね、かねてより、行きたい!行きたい!と思っていたのですよ。

ちなみに、このあたり、いいお寺さんが集中していることもあって、まえまえから目をつけてはいたんですよね~。
地図を見ただけでね、インパクトのある名前のお寺さんが多いんですよ。
浄瑠璃寺だけじゃなくて、一休寺、神童寺、蟹満寺、観音寺、禅定寺、海住山寺…、なんか、そそる名前が多いでしょ。

で、一路、浄瑠璃寺へ。


ここはもう、写真集かなにかで見て以来、行きたくて行きたくて仕方がなかったお寺さんですわ。
まず、名前が、美しい。浄瑠璃のお寺ですからね。
んで、写真で見たかぎり、本堂がかなりスタイリッシュ。余計なものが一切省かれているフォルムに惹かれまして…。
今回、念願叶って行ってきましたですよ。まあ、遠かったですけど…。

このお寺さんは、西方九体阿弥陀堂と東方三重塔の2つの伽藍で構成されてます。あいだに、浄土式庭園を挟んでますが、それだけです。

どちらも藤原時代建立の建造物で、宇治の平等院と同時期の、古い古い建物です。一度も焼失してませんから、正真正銘、藤原時代のものです。

で、西方九体阿弥陀堂。
この、平べったくもスタイリッシュなフォルムを持つ西方九体阿弥陀堂は、文字通り、9体の阿弥陀如来さんを安置するためだけに建てられた建物です。そういう建物としては、現存する唯一のものですね。
中に入ると、ずらずらっと9体の阿弥陀如来さんが横並びで鎮座されている風景は、圧巻です。
両脇を持国天、増長天、不動明王三尊像の四天王メンバーが固め、9体の阿弥陀如来さんのあいだには、吉祥天女さん、大日如来さんがおわします。もっとも、吉祥天女さんと大日如来さんは秘仏で、この日は見れませんでした。

翻って、浄土庭園の池を挟んで東方に眼を向けると薬師如来さんを祀った東方三重塔があります。
これはね、なかなかありがたい配置ですよ。

少し解説を加えておきますと…、
薬師如来さんは過去世から送り出してくれる仏さんでして、過去の因縁や苦悩を超えて進むための薬を与えてくれる仏さんです。オレたちを送り出してくれるんですが、その仏さんが、太陽の昇る東に安置されています。
一方で西には、9体の阿弥陀如来さん。
阿弥陀如来さんは、阿弥陀如来さんは理想の未来にいて、そこへ向かって進むオレたちを受け入れ、向かえてくれる、来世の仏さん、未来仏なんです。その仏さんが、西方浄土(極楽浄土)のある方向である西に、ちゃーんと安置されている。
だから、
仏教では、東は過去(苦悩)、西は未来(理想)なんです。この2つの真ん中に位置する浄土式庭園の池は、ですから、東を此岸、西を彼岸としているわけです。東の薬師、西の如来、ってわけです。

薬師さんに遺送されて出発し、この現世へ出て正しい生きかたを教えてくれた釈迦の教えにしたがい、煩悩の川を越えて彼岸にある未来を目指して精進する。そうすれば、やがて阿弥陀さんに迎えられて西方浄土に至ることが出来る、と、こういうストーリーが、このお寺さん全体で表現されているわけです。

こういうふうに仏教観を伽藍全体で表現しているお寺さんというのは、空海がつくった東寺と、ここくらいじゃないですかね。

彼岸から此岸を目指すんですが、あいだにあるのは、浄土式庭園。

これはもちろん、極楽浄土を表したもので、宇治の平等院にある庭園と同じ意味合いを持ってます。

だから、なんで浄瑠璃寺なのよ、浄土寺でいいんじゃないの?って疑問があったんですが、住職さんにお聞きして納得しました。
このお寺さんのご本尊は、東方三重塔に安置している薬師如来さん。そして、薬師仏の世界では、浄土のことを浄瑠璃と表現するらしいのです。なので、こちらのお寺は浄瑠璃寺。

んで、そうしたお話を伺い東方三重塔に行った折り、このなかに祀られてるご本尊の薬師如来さんが、ご開帳されているのを発見しました!
普段は、秘仏です。毎月8日、彼岸の中日、正月3ヶ日のみのご開帳らしいのですが、なんと、訪れた日は、掃除の日(笑) 運よくご開帳に居合わせたわけです。しかも、通常のご開帳では開かない、横の扉が開いてまして。いやいや、珍しいものを拝みましたですよ。

写真で見るかぎりでは、吉祥天女像がなかなかふくよかでよろしいのですが、こちらもまた秘仏。拝むこと叶いませんでした。
さらに、せっかくの浄土式庭園も、冬のあいだは、草花もなく…。
関西花の寺霊場にも数えられるほどのお寺さんなので、桜、アヤメ、カキツバタ、紫陽花、桔梗、萩、紅葉…と、季節が季節なら、色とりどりに咲き乱れてくれて、それこそ浄土の世界が展開されるんですけどね。

あ、でも、馬酔木が咲いてました! 今見ると、完全に季節外れです~(笑)

また時季のいいときに、他の仏さんのご開帳も狙いつつ、リベンジします~。

鄙びたかんじの、いい参道です。


冬に咲く自然の心尽くし。馬酔木が咲いていました。


手前に浄土池をしたがえた、西方九体阿弥陀堂。フォルムが美しすぎます☆


近づくとこんなかんじ。障子ひとつひとつの向こうに、それぞれ阿弥陀さんが安置されています。


浄土池を挟んで西方九体阿弥陀堂の真向かいにある東方三重塔。


この日は東方三重塔を掃除していて、薬師如来さんを横から拝めました!


山間ですから、こうして木々のあいだからチラチラと東方三重塔が見えます。

2007年9月27日木曜日

なんの覚悟もないくせに!

鳩山邦夫クン、麻生太郎の総裁選対委員長をやったもんだから法務大臣の留任はないだろうと思って、ペラッと喋っちゃいましたな。

死刑執行のサインを法務大臣に一任するのではなく、自動的に執行出来るような仕組みが出来ないもんだろうか、と。あるいは乱数表を使って、だと?

もうね、こんな人間が閣僚にいるってことだけで、暗澹たる気持ちになります。

なんだって、こんなにも、人間の生命を軽々しく扱うことが出来るんでしょうかね。こんなね、人の命を左右する覚悟がない人間がね、法務大臣なんかになるんじゃないですよ! なんか知らん、めちゃくちゃ腹が立ちましたわ。

人が人を殺す、ということを、ちゃんと想像出来ないんでしょうね。バカですよ、バカ。
こんなやつがね、人の痛みを代弁する代議士をやってるんだから、ちゃんちゃらおかしいです。

死刑制度というのは、共同体を維持していくために設けられている、合法的な人殺しです。
民主的かつ厳粛な手続きを経て、こいつを生かしておいては共同体が激しく損なわれてしまう、という結論に達したときのみ、合法的に、殺してもいいという制度です。

人を殺す人間なんざ、いかなる場合であっても、死後は煉獄の炎に焼かれるしかないのだけれども、その覚悟がない人間がね、死刑執行命令書に署名するのかと思うと、ぞっとします。
国軍の最高責任者である総理大臣、死刑執行の最高責任者である法務大臣、このふたつの職に就く人間は、人殺しの汚名を着せられ、死後、煉獄の炎に焼かれることを覚悟しながらも、共同体のためにその職責を全うする、常人では背負いきれないような、その覚悟を背負ったね、崇高な人だけが就くことの出来る職のはずです。
それをね、自動処理だと? 乱数表だと? 覚悟もないのに、法務大臣なんて職に就くんじゃないよ!
自らの手が血で染まることを厭う人間なのだとしたら、即刻、辞任すべきです。

オレはね、死刑廃止論者です。

冤罪の可能性があった場合に取り返しがつかない、なんてことではなく。
人が人を殺す、という行為を職業として持つ人間が、自分の属する共同体に存在することを、許したくないからです。
自分が、その職に就きたくないからです。自分が倫理的にも生理的にも論理的にも就けないような職を、他人に就いてもらいたいとは、思わないからです。

それでもね、たとえば、山口県光市の母子殺人事件のような事件をつぶさに見ていると、こんなやつは死刑にするしかないじゃないか!とも、思います。
そうした事例に触れるにつけ、死刑は廃止すべきだと思う反面、廃止しちゃったら誰が遺族の無念を晴らすんだよ!と、割り切れない気分にもなります。
この事件のことが報道されるたび、オレは日記に書いてきましたが、そのたびごとにね、考えなんてまったくまとまらず、すっきりもせず、割り切れもせず、砂を噛むような気分になるんですよ。

死刑廃止論者だ!と言った尻から、その思いは揺らぎます。そんな簡単にどっちかに割り切れるようなものではない、と、砂を噛みつつ、それでもオレは、死刑は廃止すべきだ!と、かつがつ、言い続けています。

オレはね、殺しの命令書に署名する人間の気分が、せめて、砂を噛むような気分であってほしい、と、思っています。
そこから逃れて免罪符を得ようとするようななんの覚悟もないような人間は、法務大臣なんて職に就いてはいけません。
ベルトコンベアに乗せて、自動処理で殺しをやるなんて図は、合法であれ非合法であれ、地獄絵です。そんなものは、人間の所業には、あってはならんことです。

鳩山邦夫は、即刻辞任すべきです。



ったく、せっかくの観月日和なのに…。
せめて、観月気分の音楽だけでも。

本日の1枚:
『Harvest Moon』
Neil Young

2007年9月26日水曜日



沖縄だけで展開しているファストフード店のA&Wのことで、昨夜、沖縄在住のマイミクさん、メタルカレーさんのところで盛り上がったのでした。

大阪にもA&Wがあって、セットにはお好み焼きがついてくるよと教えられたけど本当ですか? と、オレに聞いてきたので、

あるある! 大阪にもA&Wが進出してきました。セットにはお好み焼きがついてくるし、今はキャンペーン中で、たこ焼きもついてきます☆ ついでに誕生日の日には、店員がテーブルまでやって来て、漫才をやってくれます☆

と、答えておいたのですがね。

もちろん、大ウソ

でも、本当に信じちゃったみたいだから、若いいたいけな婦女子さんを騙すのも気が引けたので、ウソぴょ~ん!と言ったら、エラいこと怒られてしまいますた(笑)

反省:
これからは、どんな大ウソをついても、絶対にばらさないことにします☆

うちの相方さんなんて、どんな山を見ても、比叡山や!と、言い張ってますから。
マッターホルンを指差して、あれが比叡山や!と言い張るのは、世界でも彼女だけです。



さて、むかし、アフリカはチュニジアをうろうろしていたときのこと。
チュニジアは、アフリカ大陸の北側、地中海に面しているところにありまして、ちょうど、地中海を挟んでイタリアの対面にある国です。バリバリのアフリカですが、ちょっとヨーロピアンなテイストも入っていて、わりと過ごしやすいところ。

そこでですな、とある土産物屋につかまりました。
パピルスを買わんかね、と。

パピルスというのは、ご存知、この地方一帯で発明された世界最古の紙ですが、こいつは今では希少価値が高くて、ハガキ大の大きさでも100ドルはするのですよ。
なので、バナナの皮で代用した偽物が土産物屋の軒先を飾っていることがほとんどなのですが、このバナナの皮のほうだと、おなじサイズでも2~3ドル。
もっとも、本物のパピルスもバナナの皮も素人目には差がさっぱりわかりませんから、安いほうのバナナの皮でじゅうぶんなのですがね。

ところが、だ。
この土産物屋のオヤジは、うちは本物のパピルスを格安で売っておる、お土産に買わんかね、と、言い張る。
ウソに決まってるんですが、暇だったので、店に行ってみました。

すると、どっさり、パピルスやらバナナの皮やらのわからん代物が出てきましてですな、どれもこれも30ドルあたりの値段をつけているのですよ。バナナの皮にしたら暴利で、パピルスだとしたら破格の赤札特価。

ふむふむ、と、それこそ暇つぶしに見ていたらですな、
当店は、じつは日本人のお墨付きである、と、オヤジが言い出しました。以前、日本人の観光客が、当店のことを推薦してくれた紙を残していってくれたので、それを見せる、と。
果たして、オヤジが奥からうやうやしく持ってきた紙には、日本語で、くっきりと次のように書かれていたのでした。

日本人観光客のみなさまへ。
この店で売られている品物はすべて偽物かつべらぼうに高いので、絶対に買わぬように!

もうね、爆笑でしたよ! オヤジは、ここには自分の店を推薦する文章が日本語で綴られていると思っているのだから(笑)

この、偉大な先達の日本人旅行者の配慮を無に帰するわけにはいかないので、30ドルはたいて、パピルス、基、バナナの皮を買いましたですよ。


世界は、楽しいウソで溢れてますな(笑)


あ、A&Wって、中国だと、愛してる&別れないのイニシャルをとって『愛&別』って名前になってるって、知ってました?



オザケンの『ラブリー』の元ネタ、見っけ☆ そんなの関係なしに、全然好きですが。

本日の1枚:
『Crean Up Woman』
Betty Wright

2007年9月25日火曜日

9月25日は介護の日。 がんばらないためのクーポン券

9月25日は、介護の日です。
がんばらない介護生活を考える会、というのがありまして、そちらが提唱し、制定しています。
この会の活動にはP&Gやエリエールが特別協賛していて、24日、25日と、新聞に全面広告を出しています。

この広告制作には、オレもほんの少しだけれどもかかわっていまして、このたび、クーポンをつくりました。がんばらない介護クーポン☆ といっても、身内でしか通用しないクーポンだけれども(笑)

介護現場の実態は、オレもつぶさには知らないのですが、漏れ伝わってくるのは、やっぱり、介護する側が疲れてしまって、共倒れになるケースですね。これが一番、多い。ましてや今は、高齢者が高齢者を介護する時代なので、なおさらです。60歳のオジィが80歳の自分のお母さんを介護している、なんてことは、ザラです。共倒れにならないほうが、どうかしてるくらい。

介護でも病気でもそうなのですが、要は、どんだけ上手くそれと付き合っていくか、ですね。
そのためにこそ、頑張らない、無理しない。
これから長いこと付き合っていくんだから、頑張っても無理しても、続きません。
男と女もおんなじで、付き合いはじめのハイなテンションでずーっと頑張ろうとすると、疲れてしまって、プツンと糸が切れてしまいます。相方さんは、よく糸が切れてますけれどもね(笑)

で、クーポンをつくってみたのでした。
このクーポンを眺めているだけで、今んところ介護にまったく関係のない人は、介護の実態を想像する糸口としてもらう、実際に今現在、介護にあたってらっしゃる方には、どうか無理なさらぬよう、という願いを込めて。そして、自分の周りに介護で疲れてらっしゃる方がいれば、このクーポンをわたしてもらえるように。

本当は、「mixiを好きなだけできる」券、というのを入れたかったのですが、相当議論した末に、その券は見送りとなったのでした。mixiには介護されてる方が集うコミュがたくさんあって、情報交換をしたりグチを吐き出したりする場として活用されてもいるんですが、でもそこはあくまで仮想の場だし、そうではなくて、現実の場面のほうがよりシリアスなので、そっちだけでやろうよ!ってことで、その券は見送りとなりました。
その代わりに、「介護している友だち同士でパーティができる」券というのを、入れてあります。これ、いいでしょ☆

ちなみに、これらのクーポンは、実際に介護されてらっしゃる方からの、こんなことをしてもらえたらなあ、という要望を聞き取り調査して、そっから厳選されたものです。厳選する必要なんて本当はないんですが、厳選しないと、紙面に収まらないのですよ…。

このクーポンの対象者は介護者で、有効回数は、何回でも!です。
名付けて、がんばらないクーポン。
24日と25日の主要紙朝刊には、全面広告が載っているので、ぜひ、見てみてください。そして、切り取って活用してくださいませ。

こんなクーポンが載ってます。

●「ゆっくり昼寝が出来る」券
●「たまには旅行に行ける」券
●「好きなDVDを借りてきてもらえる」券
●「晩ご飯の献立を考えてもらえる」券
●「亭主とデートに行ける」券
●「お皿洗いをやってもらえる」券
●「つらいときに、笑わせてもらえる」券
●「ちょっとくらいの贅沢を許してもらえる」券
●「ストレス発散にカラオケでマイクを独占出来る」券
●「私の大好物を買ってきてもらえる」券
●「お世話をしている親の大好物を買ってきてもらえる」券
●「習い事を続けるために、協力してもらえる」券
●「一番風呂に入れる」券
●「ヘルパーさんにときどき相談に乗ってもらえる」券
●「おしゃれして出かけられる」券
●「一年に一度は温泉に行ける」券
●「汚れたシーツの取り替えを手伝ってもらえる」券
●「家族みんなが一番いい笑顔を見せてくれる」券
●「優しい言葉をかけてもらえる」券
●「夜中にオムツ替えを代わってもらえる」券
●「ソファの一番いい場所に座れる」券
●「友だちと長電話できる」券
●「代わりにオムツを買ってきてもらえる」券
●「介護している友だち同士でパーティができる」券
●「お世話をしている親にちゃんと薬を飲んでもらえる」券
●「お世話をしている親にちゃんと水分をとってもらえる」券
●「なんでもいいから褒めてもらえる」券
●「好きなときに散歩に行ける」券
●「ぼーっとしているときは、そっとしておいてもらえる」券
●「今日は一日お休みをさせてもらえる」券
●「家族にマッサージしてもらえる」券
●「今夜は店屋物で許してもらえる」券
●「お風呂掃除をやってもらえる」券
●「ゆっくりと読書を楽しめる」券
●「入浴の介護を手伝ってもらえる」券
●「たっぷりと愚痴を聞いてもらえる」券
●「少しくらい寝坊ができる」券
●「あのころのようにドライブに連れていってもらえる」券
●「なにか秘密のプレゼントがもらえる」券
●「趣味をもうひとつ増やせる」券
●「トイレまで連れていくのを手伝ってもらえる」券
●「ヘルパーさんに介護のコツを教えてもらえる」券
●「代わりにお料理してもらえる」券
●「お洗濯をやってもらえる」券
●「気のすむまで孫と一緒に遊べる」券
●「美味しいお茶をいれてもらえる」券
●「うたた寝をしているときは毛布をかけてもらえる」券
●「ときどきレストランで食事ができる」券
●「たっぷり映画が観られる」券
●「家族にオムツの世話をまかせられる」券


べつに介護だけじゃなくて、いろんな場面でヘビーな事態に直面している人に、オレは、頑張れ!と言ったことがありません。
人には、頑張りたくても頑張れないときがあって、そんな人に向かって、頑張れ!というのは、あまりに酷だし、逃げ道をなくしてしまうだけです。
人は、頑張りたいと思ったときには、放っておいても、頑張るものです。自分自身で、頑張ってると気がつかないときほど、じつは頑張ってます。頑張るというのは、熱中する、ということに他ならんのですから。

オレのトップページ書かれている座右の銘は「わかっちゃいるけど、やめられない」ですが、ご覧になった方がこれをどう受け取るかはさておき、頑張るということはそういうことだろ?と、オレは、思っています。これ以上やると寝不足になって次の日に差し支える、でもやってしまう、それが頑張るの正体だとオレは思っているので、人は、頑張りたいときが来れば、放っておいても頑張ります。

でも、介護は、ちょっと違う。大切な人や肉親の面倒を見るのに義務感に駆られてやる人はやはり少なくて、たいていは、愛情の発露として、自然と介護に向かうようです。でも、そこには、私がやらなくて誰がやる!といった、使命感がね、どーしてもありますね。
その使命感はもちろんすごく素敵なことだしなくてはならないものなんでしょうが、そのせいで、頑張りすぎちゃう、無理しちゃうってことがあるのもたしかです。

なんとかね、すこしでも肩の力を抜いてもらえたらな、ということから、このクーポンは生まれました☆

たまには真面目なことも書いておかないと人格を疑われそうなので(笑) 今日は真面目な話。

2007年9月24日月曜日

オーマガトキ




久しぶりに、終電に乗ったのでした。
最近はチャリで移動することが多く、長らく乗ってなかった終電なのですが、週末の深夜ともなると、いろいろオモロい人が乗ってきますなあ。

駅で止まった瞬間、外から電車のドアに体当たりしてきた酔っ払いは、電車に乗り込むやいなや、次の駅まで、内側からドアをグーで懸命に殴り続けていました(笑)

そしてなんと、次の駅でも、電車の外からドアに正拳を突き続ける酔っぱらいが☆

酔っ払い同士の殴り合いになるか!と、にわかに緊張が走る車内!
そして、お互いには目もくれず、並んでドアを殴り続ける酔っ払い2人!
白けきった車内に響き続ける、鈍い打撃音!

週末の終電はまさに戦場ですな。
燃え尽きるまで、わずか数秒。
オーマガトキ☆
逢魔が時☆

画像は、酔っぱらいオヤジ3人衆を集めてみました(笑)

ちなみに、電車に乗るまで、天ぷらをごちそうしてもらってました。

キス。
穴子。
海苔。
タマネギ。
人参。
ごぼう。
春菊。
ほうれん草。
舞茸。
ちくわ。
松茸。
セロリ。
栗。
車エビ。
ハゼ。
剣先イカ。
帆立。
マス。
秋鮭。
レンコン。
賀茂茄子。
牡蠣。
ヤマイモ。
もずく。
しし唐。
枝豆。
銀杏。
ミョウガ。
しめじ。





こんな夜は、こいつらしかないでしょ(笑)


本日の1枚:
『Those were the days』
レニングラード・カウボーイズ

2007年9月23日日曜日

「寺社に負けないおすすめの京都」




毎週土曜日に日経新聞に挟まれてくる日経プラスワンに載ってる、今週のなんでもランキングは、「寺社に負けないおすすめの京都」。
京都に過去5回以上訪れた人にアンケートをとってます。

1位)哲学の道
2位)嵐山公園
3位)嵯峨野トロッコ列車
4位)保津川下り
5位)鴨川べり
6位)渡月橋
7位)東映太秦映画村
8位)比叡山
9位)京都国立博物館
10位)円山公園

という結果となっておりました。
ふむ。5回も京都に行ったなら、どこもかしこも行きそうな場所ですな。

ちなみに、サイトにもアップされてます。



ただ、哲学の道がトップというのは、京都に観光に来る人ならではの意見のような気がします。
たしかに風情があっていい道なんですが、あそこは、今やもう、人が多すぎです。
あんだけ人がたくさんいて、風情もへったくれもないですな。
平日の午前中の早い時間ならまだしも、週末とか、完全にアウトですから!

2位の嵐山公園は、いいですね。
嵐山といえば、渡月橋わたって、芸能人のお店ストリートを抜けて、天龍寺から嵯峨野へ抜けるコースがメインだけれども、嵐山公園は、そのコースから、ちょい逸れます。なので、超人気観光地のわりには、混んでないので、のんびり出来ます。

3位の嵯峨野トロッコ列車と4位の保津川下りは、これはセットみたいなもんですな。観光で京都にやって来て、トロッコや保津川下りをするのなら、ほぼ全員、この両方をセットで行くんじゃないでしょうかね。
ちなみにオレは、どちらも行ったことがありましぇーん。どうもね、タイミングが合わんのですよね。

5位の鴨川べり。もう、オレにとっては、神社仏閣を除くのなら、ここが永遠のナンバーワン・スポットですわ☆ 京都はね、鴨川があるだけで、その魅力が2割増ですから。
鴨川も、有名な川床じゃなくてね、川岸をぶらぶら歩いたり、岸辺に座ったり寝っ転がったり、ここは、本当に気持ちがいい☆ 上流に行けば行くほど、気持ちのいい風が吹いてます☆

6位の渡月橋。この橋は…、わたってるときはべつにどってことない橋ですけどね(笑) 遠くから眺めてるのがキレイですね。ま、どってことないですけど(笑)

7位の東映太秦村。松方弘樹なんかの時代劇役者さんが近所をうろうろしてますが、この映画村自体は、ちっこいころに連れていってもらったきり、行ってないです~。また近いうちに行ってみたいスポットのひとつ。

8位の比叡山。ここを京都に入れるかどうかは微妙なところなんですが、まあ、でも、文化的には京都の文化圏ですな。ご存知、延暦寺があるだけでなく、美術館やら遊歩道やら、ハイキングコースにもなっとります。相方さんの大好きなカフェ『芽愛里』もありますな。久しく行ってません。。

9位の京都国立博物館。それこそ、伊藤若冲ブームの火をつけたところでもありますが、ここはねえ、メジャーすぎます。メジャーすぎて、それほど面白くはない博物館だと思うんですけれどもね。

10位はの円山公園。桜の季節は、名物の枝垂れ桜を囲んで酔っぱらいがたくさんいてるところ(笑)この公園は、東の一番奥が、人もあんまり来なくて、のんびり出来ます。桜の季節、背の低いかわいい桜がたくさん植えられていて、なかなかいいですよ。


さて、選外になってしまってるけれども、ルイスのおすすめを付け加えておきますと…、

京都芸術センター
ここはですね、明治に開校した小学校の建物を利用したセンターです。
各教室で展示が行われたり、ワークショップが行われていたり…、建物自体が明治の建築なので、レトロな雰囲気がアートとマッチしていて、とーっても素敵な空間です。コの字型の後者に囲まれてちっさい運動場があって、その運動場を眺めるかたちで、端っこにベンチがあります。オレ、ときどきそこで寝てますからね(笑) ここも、お気に入りのお昼寝スポット。ちなみに、肛門に一番近いところにある教室は、とーっても素敵なカフェであります。

河井寛次郎記念館
京都国立博物館に行くくらいなら、こっちのほうが全然いい!
日本を代表する陶芸家の河井寛次郎のかつての住居であり、アトリエであった場所が、記念館となっています。彫刻だけでなく、さまざまな表現活動に身を投じた彼がつくったイスにすわってのんびりしたり、木彫に触れたり、もちろん、陶器も。奥に行けば、彼が多くの作品を生み出した昇り釜も見学することが出来ます☆

とりあえず、今、思いつくのはそんなところ。

2007年9月22日土曜日

革命家が誕生するまで




知り合ったばかりのカルロスと、道路脇のブロックに寄りかかって、通り過ぎる人を眺めていたのでした。夜には、地元のディスコに行くことにしていて、そのまえに、婦女子さんを調達しようと、待っていたのでした。カルロスが言うには、キューバの婦女子さんは外人に弱く、誘えば必ずついて来るらしい。

それは本当で、まもなく、ふたりの女子高生が立ち止まってですな、カルロスによると、ひとりは東ヨーロッパからの移民、もうひとりは白人と現地人との混血である、と。
オレは、褐色の肌に釘付けで、カルロスは白い肌に生唾を飲んでましたな(笑)
彼女たちはノーブラで、乳首が薄いタンクトップを押し上げていて、季節は夏で、それこそね、真夏の花火を、今夜ぶっ放そう!花火よ、太陽よりも高く、高く、宇宙に広がれ!ってかんじで(笑)

そうやって、オレとカルロスは、婦女子さん2人と夜に待ち合わせをする約束をしてから、とりあえずは、一旦のおわかれをしたのでした。

それにしてもね、長い旅をしていたとき、そりゃどこに行っても楽しかったですけれども、キューバに着いたときはね、よくぞここまで来たぜ!ハバナよ!なんて、思ったものでした。
ついに、来たぜ! 自由の国キューバ! 革命の国キューバ! 
いまだにね、ゲバラの名を口にすると、涙が出そうになります。吠えながら、走り出したくなります。自分のしていることが全然小さく感じられて、ゲバラの名を聞くと、ただただ、永遠だとか冒険だとか、情熱だとか爆音だとか、自分の信じていることをね、思い出させてくれるのでした。

ハバナという街は、その名の響きが持つ、自由で開放的な雰囲気そのままの町です。
建物は壊れるままに古くて、暮らしは貧しくて、でも、そこが神に愛されている土地だということは、誰の目にも明らかです。日が昇れば、生きていることを思い出し、月が出れば、眠る。そういう土地。

夜までの時間が、長かったですね。さっき会ったばかりの婦女子さんたちの薄いタンクトップ越しの乳首に思いを馳せながら、カリブ海沿いの道を歩いていると、波のようにね、欲望が押したり引いたりしたもんです。
股間だけでなく、身体全体が火照ってました。
乾いたシーツを湿らせるふたつの身体は、地上に残った最後の情熱だ! なんてことをですな、覚えたての拙いスペイン語で叫んでたりしてました。闇夜の咆哮ですよ(笑)

今は、その情熱を頼りに生きるのだ! オレの目のまえには、太く長い矢印が見えていて、その、黄金色の矢印は、遙か彼方へと伸び、たったひとつの大切なメッセージを伝えていたのでした。行け、やれ!と(笑)
いやー、あのころは、妄想までもが、なにもかもが、楽しくて仕方がなかったな(笑)

夜が来るまでの時間、ヘミングウェイが通ったバーで、彼の愛したモヒートを飲んだのでした。強いカクテルで、アルコールがからっきしダメなオレには、舐めるのが精一杯ですよ。それでも、めちゃくちゃキツかった。かっこつけるということはキツいことなのだな、と、そのときもまた思ったもんです。

革命博物館で、ゲバラとカストロが、メキシコからキューバへと乗り込んだときに使ったヨットを、見たのでした。まだ20代だった彼らの情熱は、そのヨットに乗って、キューバに上陸したのです。
愛する人と、生きながらにわかれたこともあっただろう。恋の思いを秘めたまま、去ったときもあっただろう。愛してもいない婦女子さんと、やりまくったときもあっただろう。キューバに来る前にも後にも、いろいろあったに違いない。いろいろあったけれども、彼らの一生は、たったの1行で、言い表すことが出来ます。
「革命のために生きた男」。

出来ることならね、オレの一生も、1行で言い表わせられるものであってほしい!

モヒートの残り香に少し頭をクラクラさせながら、町を歩いたのでした。古いヨーロッパ調の町並みの狭い路地を歩いていると、短パンだけの男たち、水着姿の婦女子さんたちが、日陰や庭の奥で涼んでいたのでした。怪しげなスペイン語で声をかけながら歩き、はにかまれたり、無視されたり、英語で握手されたりして、また歩いたのでした。

約束の9時半に少し遅れて、カルロスが迎えに来てね。彼は、目をキラキラさせて、夜が来たことを喜んでましたわ。待ち合わせの場所まで歩き出すと、蒸し暑さがまだ残っていて、しばらく歩くうちに汗がシャツを湿らせはじめて、熱帯特有の、熟れた果実のような空気に包まれていたのでした。
約束のガソリン・スタンドで昼間に約束した女子高生たちを待ちながら、カルロスとオレは、お互いのことを話しはじめたのでした。

彼は、ハバナに生まれ育ったけれども、お父さんはアメリカにわたり、マイアミに住んでいる。お母さんとカルロスはハバナに残り、いつか、お父さんのいる豊かなアメリカに住むのを、夢見ている。カルロスは、最近まで野球の選手だった。プロ野球のないキューバでは最高のリーグにあたる1部リーグで、彼はプレーしていた。今は、ガイドをしたりして、ブラブラ暮らしている。背が低くて童顔だが、見かけよりは歳をとっているらしい…。

彼は、オレのことも聞きたがりました。そうやって世界中を気ままに旅してるなんて、キミはきっとお金持ちなんだろう、と、彼は言ったのでした。それは、今まで訪れた土地で出会ったすべての人たちからも言われたことで、日本にいれば、きっと、一生、お金持ちと言われることはないだろうけれども、でも、ある国の人にとっては、一生かかっても稼げないような大金を持って、オレは旅をしていました。
キミはお金持ちなんだろう。そう言われると、とりあえず、違う、と、言うのですが、彼らにとっては、それはウソです。

しかしですな、そのときのオレたちにとっての一番必要な情報は、互いのバックグラウンドではなく、もっと目のまえにある現実的な情報の交換のはずです! すなわちそれは、これからやって来る2人の柔らかい身体の分配について! オレは褐色のムラートを希望し、カルロスは東ヨーロッパの白い肌を欲し、話は、すんなりまとまったのでした。

そして、婦女子さんたちは、やって来ませんでした…。
上手い話というのは、そう簡単には転がっていないのだな、ということを、オレは、このとき、身をもって知ることとなったのですよ。。。

で、失恋した中学生のように肩を落として歩いき、とりあえずはディスコには行こうということになったのdけれども、ても、気分は盛り上がってきませんでした。カリブの無人島に漂着した気分でしたよ。

ディスコは、外国人用の高級ホテルの近くのビルの半地下にありました。オレたちが着いたころはガラガラだったのだけれども、夜の1時を過ぎてからはいっぱいになり、いろんななジャンルのダンス・ミュージックで、すごい熱気となったのでした。

やっぱ、サルサが流れると一気に盛り上がって、カウンターや隅でビールをちびりちびり飲んでいた男たちも、一斉にダンス・フロアに乗り出してきては、婦女子さんの手を取って、踊りはじめるのでした。
まるでね、津波のような光景ですよ! キューバ人ほど、音楽とダンスの神に愛された人たちは、いないですな。オレは、震えるほど感動して、この光景を、一生忘れないだろうな!
キューバは、神なき共産主義の国だけれども、ゲバラもカストロも、音楽とダンスの神の存在だけは、許したのだと信じますね、オレは。

一緒に踊ろう!と、オレの手を引っ張ったのが、ベターニア。カルロスを振り返ると、行ってこいと!ウインクを返されました。メスティーソ(混血)の彼女は、白人の血のほうが濃くてですな、歳を聞くと、17だと答えたのでした。オレは、まず、彼女の胸に圧倒されましたですよ。デカい!

サルサは、男がリードしなくてはならくてですな、でもオレは、そんなの踊ったことがなくて、だから、でたらめに楽しんだのでした。ベターニアも、笑顔で踊ってましたな。
ハバナの夜が、今、はじまったのです! 永遠の夜が、今、開かれたのでした。

見わたすと、婦女子さんたちは、レオタードや水着のような姿で踊っていて、身体の線をはっきり出して、腰や尻を男に押しつけて踊ってます。熱気に霞んで、店の奥のほうがよく見えないくらいで。
ベターニアは、オレのまえで笑顔で踊り続けてます。それにしても、デカい!(笑)
昼間の女子校生もよかったけれども、今、目のまえには、デカい胸が揺れていて、なんだか、それだけで大満足でしたな(笑)
そうやって、朝が来るまで、ベターニアと踊り続けたのでした。

キューバの人たちは、かつて、奴隷として働かされていたころ、辛い労働が終わり、家に帰ると、ダンスをしたといいます。辛い労働によって冒された疲労などではなく、正当な疲労と、誇りと、希望を、自らの身体に取り戻すために、ダンスした、と。
そして、その、正当な疲労を身体に充填させて、眠るのですね。
オレの疲労は、キューバの人たちのダンスほどに、正当だろうか? もちろん、正当に決まってます。そう思ったとき、ハバナにいるのだと、思ったのでした。




以上、久々にやってしまいましたが、前置きです(笑)
さて、なんで延々とキューバに上陸したときのことを書いているのかというと、
チェ・ゲバラに思いを馳せているからなのでした。

ゲバラは、アルゼンチン人ですが、若いころ、南米大陸を旅し、世界を覆う矛盾の現実を目の当たりにし、彼なりの社会正義を持って、革命に身を投じたのは、有名な話です。
そして、そのゲバラが若いころに行った南米大陸の旅を描いたのが、『モーターサイクル・ダイアリーズ』。オレは本を何度も読んで知っていたのですが、先日、相方さんが映画を見ていたく感動したらしく、映画は見ていなかったので、それならオレも見ておくかな、と思って見たのが、昨夜のことでした。

まだ23歳の医学生だったエルネスト・チェ・ゲバラは、親友アルベルトとともに中古のおんぼろバイクに乗って、南米大陸を縦断する冒険の旅に出ます。
それは、金もなく、泊まるあてもなく、好奇心のままに10,000キロを走破する無鉄砲な計画でした。
喘息持ちのくせに恐れを知らず、冒険心と情熱的な魂で旅を続けるゲバラの目に映ったものが、のちの彼を革命に走らせる原動力となり…、と書けばかっこいいし、それはそれで事実には違いないのでしょうが、この映画は、そんな後年の彼にダブらせるような神の視点を持たずとも、いや、そんな視点を持たなければ持たないほどおもしろい、青春映画そのものなのでした。

女が好きでね、それも節操がなくてね(笑)
そりゃ、悲惨な貧困や矛盾を目の当たりにして、彼の単純だった正義感がタフなものに熟成されていく過程を見てとることも出来るのだけれども、それよりもやっぱ、恋をしたり、他人の婦女子さんを寝盗ったり…(笑)
人間的な臭みとね、ロマンチックとね、まっすぐな正義感とがね、ないまぜになっているのですよ。
そこがね、いいなあ、と。
人間ってさ、理念だけじゃ動かないじゃない。そこに人間的な魅力がなければ、どんなに崇高な理念であっても、人は動かないですね。
そのあたりね、この無類の女たらしは、女たらしたることで、人間的な魅力を培ってきたのだな、と、そんなことが読み取れて、すごく素敵な映画でしたよ。

それにしても…、革命ってのは、なんなんでしょうね。
ましてや、ゲバラはアルゼンチン人であり、キューバの惨状とはなんら関係なく、彼はアメリカでカストロと出会ったことで、行きがかり上、キューバ革命に参加したとも言えます。
正義感に支えられた、彼のロマンです。
それがなぜ、かくも世界中で支持され、イコン化していくのか…。
人間がね、人間を説得していく。それが革命の原点だとしたら、人間としての力が破格でなければ、革命もなにもないのだな、ということが、革命家として産声を上げる以前の彼が登場するこの映画を見ていて、オレは思ったのでした。

そして、モーターバイクで疾走するのは、南米の埃っぽくもあり、雄大な景色。
この景色を見るだけでも、この映画を見る価値があります。

ああ、彼が愛したキューバに、また行きたいなあ。。
結局、DVDの感想ではなくて、かつてのキューバ旅行に思いを馳せる日記となってしまいました(笑)

モーターサイクル・ダイアリーズ




キューバが誇る世界最高峰のサルサ☆ 持ってけドロボー!(笑)

Los Van Van
『Tim Pop』

2007年9月21日金曜日

千人切り☆




昨日、なにげにタモリ倶楽部を見てたら…。

そのむかし、江戸時代。
千人切りを達成した暁には、最初にお世話になった婦女子さんと千人目にお世話になった婦女子さんを呼んで、坊さんも呼んで、供養してもらったらしいですな☆

引き出物は、珍呼と御芽子をかたどった木彫りとかお盆とか(笑)



そーかそーか☆



今日も、昨日から引き続き、スカ。
スカって、セクシーな音楽だと思うな☆

本日の1枚:
『Guns of Navarone』
The Skatalites

2007年9月20日木曜日

道徳の行方

教育中央審議会が「道徳」の教科化を見送る方針を打ち出しました。

戦前、「社会」と「道徳」がセットになった「修身」というものがありましたが、その「修身」が戦後にGHQによって廃止され、「社会」と「道徳」に分離され、以降、60年になります。今、「道徳」の授業は、教科未満の付け足し的な扱いになってますね。

さて、「美しい国、日本」とかいうロマンチックな言葉を掲げて登場した安部さんの肝煎りではじまったのが教育再生会議は、今後の教育の課題を、学力の向上と規範意識の育成とし、そのための具体策として、「道徳」の教科化を教育中央審議会に提言しました。

ところが、安部さんが突然政権をほっぽり出してですな、この流れも頓挫してしまいましたわ。
教育再生会議って、和民の社長なんかが参加しているやつですが、これ、民間の人たちが安部さんに請われて、この国の将来を憂えて、ボランティアで参加した会議だったのに、当の安部さんが辞任って、ねぇ。。。
大体、この国の将来をなんとかしたいと手弁当で集まった人たちが頑張っているのに、高い給料もらってる人が辞任って、なんなんですかね?


ただ、この会議でも散々揉めましたけれども、道徳を教えるということは、とっても難しいですよ。
道徳というのは、~してはいけない、という、タブーの体系だけれども、なにがタブーなのかということは、宗教によって違います。たいていの民族の文化は宗教がバックボーンになってますから、そういう場所では道徳というものが成り立つけれども、日本には国教とも呼ぶべき宗教が存在しないので、教えるべき道徳がない、ということになってしまいます。
ちなみに、「修身」のベースになっているのは武士道ですが、武士道は孔子さんの儒教がベースになっており、果たして今の日本に儒教がすんなり受け入れられるのかどうか、ここは検討する必要がありますね。

それぞれの民族が固有に持つ文化とは、言い換えると、なにを恥とするか、なのだとオレは思っています。
たとえば、乱暴な言いかたをすると…、
黒人は人まえで泣くことを肯定する文化に生きています。だから、感極まったとき、人まえで泣くことになんの恥じらいもないどころか、そのことは積極的に評価されます。
翻って、白人の文化や日本にむかしからある文化は、それを許さないですね。最近でこそそうではなくなってきてますが、ついひとむかしまえまで、人まえで泣くなんてことは、恥の極みでした。
スカートもね、ヨーロッパのたいていの文化では、男が履く文化があるけれども、日本の文化ではそれはタブーの領域です。

~してはいけない、の、タブーの体系には2種類あって、ひとつは法律です。
民主主義国家の日本では、毎度毎度の国会で民主的に法律をつくり、法律面からのタブーの体系は、世界のどこに出しても恥ずかしくないものになっています。

でも、もうひとつのタブーの体系、法律には出来ない、あるいは法律以前の、文化的な側面からのタブーの体系、いわゆる道徳ですが、これがね…。

法律によるタブーは、これは理屈です。
法律によって規制しないことには社会に不都合が起こるので、法律をつくって規定する。簡単に論理的な説明がつきます。これは、文化ではなくて、文明です。
赤信号をわたってはいけないのは、そうしなければ交通事故が多発して交通維持のコストが高くついて仕方がないから、というふうに、論理的なコトの運びで成り立っています。

翻って、道徳はですな、論理的な説明が出来ないんですね。
たとえば、どんな文化のどんな道徳にも、人を殺してはいけない、とあるけれども(どんな法律にも明記されていますが)、こんなもん、論理的には誰も説明出来ません。

なぜ人を殺してはいけないのか? いけないからいけないんです。
それだけです。
論理的じゃないのだから、理屈で説明することは、無理です。論理的に考えると、まったく納得出来ません。そんなことは、あたりまえ。
論理的に納得など出来なくても、すとんと自然に心に収まってしまうのは、その文化に、その人が生きているからです。
納得など出来なくても、それを教えて無理矢理にでも守らせるのが文化であり、道徳ですから。感覚的なところで納得させるしかない。
だから、これは強制です。
でも、そもそもが教育の本質は、強制させることですから。

理屈の説明、つまり、法だけでやってしまうと、「人に迷惑をかけてはいけない」だけが残るんじゃないですかね。
今、日本で、誰しもが納得するモラルって、それしかないんじゃなかろうか?
電車のなかで化粧をしてもいい、年寄りを押しのけて電車のイスに座ってもいい、転んでケガしてる人は自分に関係ないからほっておけ…。人に迷惑をかけてるわけじゃないから、それでいいじゃないの。おまえに迷惑をかけたか!
こんなことは、法律で規定出来ることではないし、法律以前の問題です。
そこを補うのが文化なのですが、その文化も、文化をバックボーンにした道徳も、なにもない。。。

以前、あるマイミクさんの日記にコメントで書いたのだけれども、
民主主義だけでは国は成り立たないということを、この国は壮大な実験を経て証明しているかのような気分になります。

というふうに書くと、第3者的な物言いで、すごくイヤになります。
責任の一端は、この国に生きる大人である、オレにもあるのだから。

この半年以上、教育の現場に携わっているけれども、そういうことをずーっと考えています。
この国の文化って、どこにあるんかなあ、と。




まだまだ暑くて腹立つので、爽やかにスカを☆


本日の1枚:
『Guns of Navarone』
The Skatalites

2007年9月19日水曜日

青葉、また青葉

約1ヶ月ぶりくらいの、京都神社仏閣巡りツアー、行ってきました☆
あんまり時間もないし、お金もないし、京都と大阪の中間の長岡京で相方さんと落ち合って、そっから、光明寺へ。

このお寺さんは、ずいぶんむかしにひとりで行ったことがあるのですが、庭を散策しているだけでも気持ちがいいお寺さんなので、今回は相方さんを連れて再訪です。

ちなみに、長岡京は、奈良の平城京から京都の平安京に遷都されるあいだ、一瞬だけ、10年だけ都が置かれた場所ですね。ま、怨霊が噂されて、桓武天皇がこの地を捨てたんですけどね。
でも、10年で平城京→長岡京→平安京と首都移転ですからね、それもいちいち新しく都をつくってるわけですから、どんだけカネがあってん!って話ですけど。

さて光明寺。
ここは浄土宗の総本山でして、法然さんが日本で一番最初に念仏を唱えた、由緒正しいお寺さんでもあります。南無阿弥陀仏ですね。

難しい話は抜きにして説明しますとですな、仏教というのは厳しい修行の果てに解脱して幸福になれる、という宗教なのですが、それを徹底的に合理化して、南無阿弥陀仏の念仏を唱えるだけでよろしい、というのが、法然の浄土教ですわ。

まあ、唱えずとも思うだけでよろしい、としたのが、法然の教えをさらに押し進めた親鸞ですが、それについて語り出すと収拾がつかなくなるので、それはまた今度。
でも、言葉を口に出すのは、言霊が生まれて力も出るから、思ってるだけよりは唱えたほうがはるかにいいとは、オレは思うんですけれどもね。

とにかく、その法然が、念仏を初めて唱え、浄土教を立宗したのが、ここ、光明寺です。

と、なかなかに由緒正しいお寺さんではあるのですが、京都市街地からは離れていることもあってか、府外から訪れる人などまずなく、普段は静まり返ってます。
ということは、気持ちよく昼寝出来ることがお寺さん選びのポイントの第1番になってるオレにとっては、これはポイントの高いお寺さんなのですよ~。

と言いたいところなのですが、じつは、このお寺さんには、庭も、庭を眺めながら昼寝する本堂の縁側もないのですよ~。
でもですね、ここは寺域全体が庭のようになっていて、延々と続く参道がいいのですよ~。

じつのところ、この、参道をぶらぶら歩く!くらいしかすることのないお寺さんではあるのですが、さすがにそれくらいしかすることがないだけあって、ここの参道はいいですよ!

モミジがですね、参道を取り囲むようにして、延々とトンネル状態になってるのですよ。
11月なんて、このぶんだと、紅葉のトンネルですね。嵐山や三千院や東福寺など、京都には紅葉の名所が多いですが、ここの参道は、それらと比べても全然負けてないと思います。

や、紅葉の時季は来たことがないからほんとのところは知らんのですが(笑)
でも、この青葉を見りゃ、納得ってもんじゃないですか。

山門くぐった参道からずーっと、青葉のトンネル。
行っても行っても、青葉のトンネル。で、ときおりこぼれてくる木漏れ日がね、キラキラしていて力を漲らせてくれます。まだ残暑が厳しくて直射日光はカンベンだけど、青葉に漉されてこぼれてくる光は、柔らかくていいです。

オレね、紅葉も嫌いじゃないけれども、青葉のほうがずっと好きです。
瑞々しいしね、未来や希望を感じるじゃないですか。

というわけで、緑尽くしのエバー・グリーンなお寺さんなのでした。

緑、緑、緑のオンパレード☆

山門です。総本山光明寺の文字が立派です。


山門から続く参道。ここから、延々と階段が続き、紅葉のトンネルが続きます。


参道は延々と続きます。階段自体は緩やかですが、坂そのものの角度はかなりあります。


このへんで半分くらいまで登ってきました。


残り半分、まだまだあります。でも、若葉のトンネルが清々しいです。


近いようで遠いようで…。でも、もうすぐです。


見あげると、青葉から木漏れ日。


ようやく到着。青葉に見え隠れするのは、本堂にあたる御影堂です。


青葉の緑と空の青が、清々しさを感じさせます。


御影堂。かなり立派な、威厳を感じさせる建物です。


皇太子さんが植樹した松。でも、今の皇太子さんか前の皇太子さんかが、わかりません(笑)


残暑で暑かったですが、お寺さんの本堂は木造なので、いつもひんやりしています。


御影堂の裏。渡り廊下がジグザグに走っていて、奥の伽藍に繋がっていました。


少し色づいている樹がありました。その奥に釈迦堂があり、さらにその向こうに見えるのはポンポン山。


釈迦堂が姿を現しました。櫓を構えた、珍しいお堂。


本屋根と櫓の屋根の鬼瓦が、それぞれ違います。本屋根の鬼瓦は、1メートルくらいの巨大サイズ。


ここもまた、青葉のトンネルです。先を歩くのは相方さん。


釈迦堂の山門に切り取られた青葉のトンネルが素敵です。


行きとはべつの参道を下っているのですが、ここもまた青葉のトンネル。


目に青葉、ホトトギス、初鰹。季節は全然違いますが(笑)


夕方で西陽が強烈。まだまだ残暑が厳しいです。


帰る途中、早咲きのコスモスを見つけました。

2007年9月18日火曜日

福本豊語録


まずは、福本豊であるのです。
昨日、事務所のオタクくんが、元・阪急ブレーブス、世界の盗塁王、現・関西の爆笑や旧解説者であるところの福本豊の語録をまとめたCDをつくってね、持ってきたのですよ。もう、爆笑☆

この人は、かつて、盗塁数の世界記録を樹立したときに、国民栄誉賞を打診されたのに、そんなんもろたら立ちションもでけへんようになる!といった固辞した人ですからね。

現役時代に、球団が開催したPRイベントで、今は亡き西宮球場で、馬と競争させられて勝った人ですからね。

ほいで、阪神タイガースのコーチを経ての現在の解説、ほとんど居酒屋トークですから。

語録、並べときましょか。


・阪神対横浜戦、投手戦で0が並んだスコアボードを見て、「うわー、たこ焼きみたいやねぇー」(これ以降、ゼロが並ぶスコアボードが各所で「たこ焼き」と呼ばれるようになりましたから)

・その後、この試合で点が入って、「たこ焼きに爪楊枝がついたな」

・ 打者が振り遅れのスイングをして、「着払いやね」

・阪神が大型連敗を脱出して、「オセロならひっくり返るんやけどねぇー」

・日曜日の東京ドームの対巨人戦で試合終了前に早々と帰る観客を見て、「明日仕事やもんね」

・ベンチで3人並んで座る打ち込まれた投手に、「左からアン、ポン、ターンって感じやねぇー」

・序盤でリードしている展開で雨脚が強くなり、早く試合を成立させなければならない状況で粘って四球を選んだ秀太にたいして、「秀太は選球眼はええけど頭は悪いね」

・アナウンサーの「福本さん、今のプレーどうですか?」に対して、「ごめん、見てへんかった」

・アナウンサーの「福本さん、今のプレーまずいですね」に対して、「まずいねぇ。うどんの方がよっぽど、うまい」

・アナウンサーの「林はさらなる打撃向上のためどうしたらいいですか?」に対して、「これ以上て…、5割目指すん?」

・4点差がついた試合のとき、アナウンサーの「4点差です。この回どうやって攻めていきましょうか?」に対して、「まず4点取らなアカン」

・大雨の中、グラウンドに砂を大量に入れて整備中、「砂ないんちゃうか? 明日買いに行くんやろ」

・ナゴヤドームで勝てない阪神について「どうしてですかね?」 福本「屋根があるからちゃう?」

・「6月に入ってきました、福本さんの6月はどんなイメージですか?」と尋ねられ、「雨降ったら中止!」

・阪神の連勝が続いたことに対して、「確変やね」

・阪神の夏季長期ロードを乗り切るための秘訣を問われ、「横になる(横たわって寝る)こと」

・元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ロバート・プラントが、ペイジ&プラントとしてコンサートツアーで来阪の際、居酒屋で呑んでいたところ福本と遭遇。「外人? 知らんわ。おっちゃんらバンドやっとんのん?」

・「今のプレーは技術的に見てどうですか?」 福本「チャッと取ってビュッと投げて、シュッとアウトにしよったな」


もう、爆笑。腹よじれて、笑いが止まりまへん(笑)
でもね、こんな解説なんですが、べつにガッツ石松みたいに、笑えるだけじゃなくて、ちゃーんと中身がある解説をしはるんですよ、福本さんは。
辛口やし、公平な解説するし。

スライディングをしてフライを捕った選手に対して、「お客さん喜ぶやろうけど、わざわざスライディングせんでも捕れるわね」と、普通に言いますから。

2007年9月17日月曜日

瀬田の志じみ丼




仕事で、滋賀県は瀬田に行ってました。

大阪からだと遠いですね。JRで京都まで行って、そっから岐阜の大垣行きに乗り換えて、トータル1時間。関西は電車に乗るとわりと短時間でどこへでも行けてしまうので、1時間も電車に乗ってると、遠くまで来た!ってかんじになります。door to doorの1時間じゃなくて、電車に乗ってる時間が1時間ね。
まあ、電車で爆睡して、ここよりも遠いところまで行ってしまって帰れなくなった楽しい人が、オレの周りにはいらっしゃいますが(笑)

琵琶湖がすぐ近くでね、ほいで、琵琶湖に注ぐ瀬田川なんて気持ちのいい川も流れているところです。

琵琶湖は、開発が進んでいるとはいえ、今でも自然の恵みが豊富なところなので、なんか美味いもん食べたいなあ、なんて淡い期待を抱きながら、仕事に向かったのでした。お寺さん巡りをしている時間は残念ながらないので、せめて、美味いもんだけでも(笑)

と思って、うろうろしていたら、いい店を見つけました。
いいかんじでさびれたふうの、軽食屋さんなのか喫茶店なのか、微妙なお店。
こういう店がね、オレは好きだったりします。
大阪じゃあんまり見かけなくなったけれども、たいていは、おしゃべりの好きなオバァがいて、オレは、そういうオバァとくだんない話をして時間を過ごすのがね、大好きです。
オサレなカフェはね、ホッコリ出来る会話がないから、あんまり好きじゃないの。

今日は暑いですね~。
ほんまにね~。暑かったら扇風機つけてね、引っぱってもろたらいいし。

「志じみ丼」というのに、惹かれましたな。
そうそう、琵琶湖の瀬田のシジミは美味いのよね。肉厚でね。それにさ、シジミを、「志じみ」と書くところがいいじゃないですか。
瀬田のシジミは夏でも冬でも美味いから、「四時美」と書く場合もあるんですが、それよりも、「志じみ」と書くほうが、柔らかくていいな。
オサレなカフェじゃなくて、オバァのいるお店って、こういう遊びがあるからね、いいんですよ。
オレの行きつけの漬けもの屋さんのオバァは、「ウド」を「独活」って書きますからね。読めんし! 風もないのに自分から動いているように見えるので、「独活」って書くらしいのですけれどもね。

さて、志じみ丼。
時雨煮にされたシジミがゴハンのうえに乗っかって出てくるのかと思いきや、これは不意を突かれました。
蓋を開けてみると、いきなり、錦糸卵と紅生姜。
薄い醤油味でしてね。炊き込みゴハンになってますね。
ちなみに、時雨煮は小鉢になって丼の横についてきました。
丼と小鉢と、シジミ尽くしで、なんか得した気分☆
最近、お疲れ気味の身体に優しい味ですな。
滋味って、こういう味ですな。

なんか美味いもんないかなあ、って、ぶらぶら歩いて見つけただけのものなんだけれども、この志じみ丼を食べていたとき、不思議とというか、ちゃんと、身体が求めてるものを選んで食べてるなあ、と、思ったもんでした。

メシ食ってるときに写真を撮ることは滅多にないんですが、今日は珍しくパチリ。たまには、ね。



そんなわけで、今日はニール・ヤングの滋味サイドを(笑)


本日の1枚:
『Heart of Gold』
Neil Young