2006年4月13日木曜日

江戸しぐさ





江戸しぐさ、というものがあるらしいですな。

当時、世界でも有数の人口密集都市であった江戸で、お互いを尊重しつつ、気持ちよく生活するために生み出された庶民の智恵なんだとか。

つまりは、都市部における、マナー集みたいなもんです。

たとえば、
雨の日に互いの傘の外側を傾け、濡れないようにすれ違う「傘かしげ」。

乗合船で後ろから来る人のためにこぶしひとつぶん腰を浮かせて席をつくる「こぶし腰浮かせ」。

自分の過ちを率直に認める「うかつしぐさ」。

断りなく押しかけ、相手の時間を勝手に使うことを禁じた「時泥棒」。

そういう、行動規範集です。
こういうものは、家庭や社会が自然と教えてきたものだけれども、もはやそういう時代ではないということなんでしょうね。
なので、公共広告機構の啓発広告や社員研修、学校の授業などに取り入れられているらしいです。

マナーというものは、もちろん、相手や周囲にたいして気を配ることだけれども、経験に則してみて、今や、そのことだけを説いても、通じないような気もします。
そうではなくて、
マナーを守っている姿が美しい、粋である、というふうな説きかたをしたほうが、受け入れられるような気がします。

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