2006年4月29日土曜日

「をぐら屋」のご主人、黄綬褒章受章おめでとうございます☆





今年春の褒章受章者の発表がありました。

いろんな業界団体から仕事を受けている関係上、毎年春と秋の褒章受章者に、仕事関係の方が受章されることが多いので、この時期、発表を注意深く見ています。すでに内定していることが多いので、仕事上で受章予定者がいらっしゃれば、すでにオレの耳にも入っているんですが、もしも、ってこともありますからね。
知らなかった、では、シャレにならない場合もありますから。

でも、今年の春は、仕事関係で受章される方、なし。
新聞発表の名簿を隅から隅まで見たけれども、なし。

と思ったらですな、
仕事とは全然関係ないのですが、大阪戎橋筋の「をぐら屋」のご主人が、なんと、黄綬褒章を受章されてるではないですか!
ここのおぼろ昆布が美味しくて、ときどき買うんです。
勢い余って、むかしに取材までさせてもらって、それ以来、ご主人とは懇意にさせていただいてます。

黄綬は、たしか、職人さんが受章される褒章です。
おぼろ昆布って、極薄の昆布を酢に浸して、包丁でさらに極薄に削るんですよね。
昆布の見極め、酢に浸す時間の見極め、包丁で削る技術、どれをとっても、1年や2年でマスター出来る技術ではないそうです。
ご主人は、当年御年71歳。まだ上手くなりたいし、まだ上手くなれると思ってらっしゃいます。
とてつもない職人魂です。
願わくばオレも、と、思いたいところですが、そのまえに打ちのめされます。

すごいです。
ほんまもんの職人さんに接するたびに、溜め息が出ます。
褒章をいただけるまでの高みに達した技術を習得することもさることながら、それでもまだ向上しようとする姿勢に、オレも!と思うよりも先に、打ちのめされます。

今日は、本当に久しぶりに、「をぐら屋」のご主人が好きだったビートルズなんぞを聴いております。

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