2006年4月14日金曜日

桜の通り抜けとつじあやの





昨日は、大阪市造幣局前の桜の通り抜けに行ってきました。
昨日が初日。
初日に行くことなんてまずないし、陽が明るいうちに行ったのも生まれて初めてでした。
でも、あれはやっぱ、夜に行くもんですな。夜桜のほうがきれいに見えるし、お祭りっぽい雰囲気も、夜のほうが断然勝っているので。

ここの桜は、各地から移植されているために、珍しい品種が多いんですよね。

ざっと見わたしてみて、100種以上500本程度はあると思われるんですが、それぞれに名前が書かれた札が提げられており、説明文が添えられているものもあります。

名前がね、奮ってるんですよ。淡い紅色の花びらを持つ「東錦」は、東京荒川堤の大島桜系。

荒川堤からは白い大輪を咲かせる「早晩山」も移植されてます。ちなみにこれ、いつかやま、と読みます。う〜ん、日本語は奥が深いですな。

京都の知恩院から持ってきたのは「鬱金」。まさに、鬱金色をしていて、とても桜に見えません(笑)

その他、
「伊予薄墨」「雨情枝垂」「天の川」「市原虎の尾」「大提灯」「奥都」「鎌足桜」「御衣黄」「春日井」「黒田百年」「幸福」「小手鞠」「駒繋」「静香」「朱雀」「十六日桜」「松月」「白妙」「心田」「千里香」…。
ネットで調べただけでも、いくらでも出てきます。コピーライターも真っ青の、粋な名前の桜が多いですよ。


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春になると聴きたくなるわけじゃないのだけれど、やっぱり春なので、つじあやのちゃんを聴いてます。

もう10年近くになるのかな。鴨川でウクレレを弾きながら一人で歌っていたつじあやのちゃんと初めて出会って、すぐにファンになって、オレにプロデュースさせてくれ!と申し出たんですよ。

プロデュース、してないし、させてもくれませんですけどね(笑)

でも、それ以来、いいお友だちです。
ちっとも、オレのいうことは聞いてくれないけれども。。

ウクレレ一本で成立している音楽なので、メロディは秀逸ですよ。
一度耳にしたら、すぐに鼻歌が出ちゃうほどで。
それもすごい才能なんですが、
彼女の音楽の魅力は、多くを語らない、ところかなぁ。

色恋を歌います。
もちろん、彼女にだって、恋愛につきまとう、ヘビやトカゲのような感情はあります。
でも、彼女は、そうした感情を、そのままのかたちで、表に出したりはしません。歌にしたりは、しません。
そうではなくて、そのような感情を強い意思で微分積分し、どこまでも遠くの人に聞こえるようなかたちにして、提出します。
感情を垂れ流し、がなり立てているだけでは、思いはなにひとつ届きません。
そうでなければ表現ではないということを、彼女が知っているからです。



つじあやの / 『桜の木の下で』

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