2006年6月16日金曜日

クロアチアと新潟の十日市町





さっき、報道ステーションでやってました。

新潟の十日市町のみなさん、このワールドカップでは、クロアチアを応援してるらしいです。

そもそもの発端が…、
前回のワールドカップのとき、代表チームの合宿地誘致をして、クロアチアが十日市町で合宿を張りました。
その間、町民のみなさんとクロアチア代表チームとのあいだで、とてもフレンドリーな時間を過ごすことが出来て、両者は、今も当時のままの関係を維持しているんだそうです。

合宿中、クロアチア代表チームは町民の子供たちを相手にサッカー教室を開いたり、町民のみなさんはクロアチア代表チームのために千羽鶴を折ってプレゼントしたり。その千羽鶴は、試合のときのベンチにも飾られたそうです。

ワールドカップに出場する代表チームは、開催国のどこかに拠点を置いて、そこで合宿をやりながら調整していき、代表チームを迎えた地域は、ホストとして、その国がワールドカップでいい成績が残せるように、さまざまな配慮をするわけです。
そのなかで、いろんな交流が生まれる。

スポーツや文化の、国境を越えていく、こういう瞬間が、オレはとても好きです。

あの当時は、カメルーン代表チームを迎えた鹿児島の中津江村の様子がずいぶんとメディアで紹介されたように記憶してますが、新潟県の十日市町でも、こんなストーリーがあったんですね。

千羽鶴を贈ったこと以外に、十日市町のみなさんがどんなことをやったのかをオレは知らないんですけど、以降、クロアチアにとって、十日市町は特別な存在になっているようです。
「いろんな合宿地にお世話になったが、十日市町は特別だった」と、クロアチアのサッカー協会はコメントしてました。

新潟中越地震が起こったとき、クロアチアのサッカー協会は、十日市町に、いち早く安否を気遣うファックスを送ったらしいです。
クロアチアもつい数年前まではユーゴ内戦の主役だったわけですから、災害には敏感なんだと思います。だからということもあるんでしょうが、3年前に合宿で数週間を過ごしただけの地の災害に、ちゃんと心を配ってる。。
今回のワールドカップでも、十日市町のみなさんは再び千羽鶴を折って、ドイツにいるクロアチア代表チームに届けたそうです。そしてそれは、試合のときに、再びベンチに飾られるそうです。

でも、日本とクロアチアが、おなじグループに入って闘うことになってしまった。
十日市町のみなさんにとっては、皮肉なことですね。
しかも、それぞれの第1戦を受けて、今週日曜の両者の対決は、どちらにとっても絶対に負けられない一戦になってしまいました。
つくづく、運命はいたずらをしますね。

十日市町では、左半分が日本代表のユニフォーム右半分がクロアチア代表のユニフォーム、というユニフォームをつくったそうです。

本当は、日本とクロアチアの2チームがグループリーグを勝ち抜いてくれたら一番いい。
十日市町のみなさんは、当初からそう考えていたそうです。
そして、今週日曜の両者の対決では、悩みながらも、クロアチアを応援する、と。

日本代表が勝つことしか信じていないオレにとっては、十日市町のみなさんは敵以外の何者でもないんですが(笑)、こういう町が日本にもあること自体、なんだかとっても誇らしいことのようにも思えます。

ひさしぶりに、いいニュースに接しましたよ。




ワールドカップ日記:
ドイツvsポーランド=1-0
前回完璧に抑え込まれたポーランドのスモラレクが輝けるかどうかが、この試合のポイントだったと思います。ドイツのディフェンスが不安定なぶん、ポーランドに勝機があるとしたら、そこです。ドイツはディフェンス陣が頑張ったけれども、頑張りすぎて後半にガス欠。ところがポーランドまでがそれに合わせたかのように足が止まってしまい、結果、ドイツのノイビルが後半ロスタイムに身体を投げ出してボレーを決めて、なんとか薄氷の勝利。これでドイツはグループリーグ勝ち抜けが決まったけれども、まだまだ不安定要素を抱えてますね。

エクアドルvsコスタリカ=3-0
テノリオとデルガドの2トップが好調のエクアドルが、この試合でも活躍。エクアドルもグループリーグを突破しましたね。それにしても、このグループは、やっぱ、組み合わせに恵まれてます。エクアドルのレベルのチームが勝ち抜けるなんて、信じられませんよ。羨ましいかぎり…。

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