2007年6月15日金曜日

「あれ」と「これ」と「それ」

相変わらず、『知るを楽しむ』を見ておりやす。

今月、月曜は、金田一秀穂。
金田一京助の孫で、金田一春彦の息子。
しかし、言語学者が3代続いて世襲ってすごいですな。

秀穂が一番出来が悪そうなんですが(笑)、でも、この人はときどきテレビで見ていて、おもろいですね。人懐っこい、明るさがあります。
それと、先生をしていて実際に教壇に立っているので、話が軽妙洒脱で、聞いていて心地いいです。

さて、そんな金田一秀穂さんが、「あれ」と「それ」と「これ」の違いについて、話してはりました。

プロの物書きとしては恥ずかしいかぎりで、あんまり考えたことがないんですが、
物理的な距離の違いで、「これ」が近くにあるものを指していて、「あれ」は遠くにあるものを指していて、「それ」はその中間くらいにあるものを指しているのかいな、くらいに思ってたんですよ。

そしたら、全然違う。



正解は、ですな。





「あれ」が遠くにあるものを指す。

「これ」が近くにあるものを指す。

ここまではよろしい。

問題は、「それ」。











「それ」はですな、
AさんとBさんがいて、Bさんの近くにあるものを指してAさんが話す場合、「それ」をつかうのだ、と。

だから、
Bさんのすぐそばに新聞があったとして、
Aさんは、Bさんに、「それをとって~」と言います。


な、なるほどなあ。
たしかに、そうですわ。

外国語を覚えたり、日本語を外国人に教えたりするとよくわかるんですが、
いかに、日本語を無意識に使ってるか、っちゅーことですな。
ちゃんと定義付けするとなると、よくわからん。でも、自然と使えてる。。。。

普通はそれでいいんですが、オレは、それでメシを食ってるんで、そういうわけにもいかんので、もうちと、勉強します…。。。

これをあれして、それはあれで…、とか、言っちゃダメなんでしょうね(笑)


大好きな日本語使いのミュージシャンは数多いますが、今日はこの人☆

本日の1枚:

椎名林檎 / 『真夜中は純潔』

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