2007年6月27日水曜日

商売を育てる

代理店があいだに入るようなでっかい会社のホームページではなくて、小規模の会社のホームページをつくっていて…。

ホームページの作成を請け負うビジネスっていうのは、最初の作成費用+月々の運営費で、成り立ってるんですね。
月々の運営費というのは、更新作業をやったり、スパムメールやウイルスに対応したり、そういう、日々の管理をやって、月々決まった額の料金をちょうだいするわけです。
まあ、家を借りるときの、敷金が最初の作成費用、運営費が家賃だと思ってもらえれば、わかりやすいですかな。

商売として考えるなら、最初の作成費用は値引きしてもオッケー。とっかかりをつけるため、と考えたら、これは値引きしてもオッケーですわ。
で、月々の運営費が、太い!(笑) これは仕事量の多少にかかわらず、定額入ってきますから、なんもしなくていい月もあるわけで、そうなると、ウハウハです(笑)

ウハウハではあるんですが、更新が頻繁にある大手のサイト相手ならともかく、小規模の会社さん相手に、たいした更新もないのに、あこぎにゼニをもらうわけにはいかんですな。
なので、出来るだけ、更新については月々の定額にするんじゃなくて、細かくて更新な更新はご自分でやってもらって、わからないときや大手術が必要なときは、その都度ギャラを発生させて対応する、ってことにしてます。
そのほうが、おたがい、発生するゼニが、実質的になるじゃないですか。

だから、一見、オレのしのぎは減るんですね。

なんちゅーかね、普通の人は、デザインやコピーのことだったり、広告のことだったりwebのことだったりっていうのは、わからんもんです。畑違いだからね。
そのことをして、あそこのお客さんは、なにもわかってない素人さんだからイヤになっちゃう!なんてことをね、口の悪いクリエイターは、言いますな。
mixiでも、クリエイター系のコミュに、そういう輩が、ちょこちょこいてますわ。
でも、素人さんなのはあたりまえで、だからこそ、オレたちの仕事があるんですけどね(笑)

でね、そういうお客さんに、デザインっていうのはこういうもんですよ、ここはこういうコピーの書きかたをしたほうがいいですよ、このソフトの使いかたはこうで、ホームページのこの程度の更新なら、ここをいじれば出来ますよ、ってね、少しずつ教えていってね、ちょっとしたことなら自分で出来るようになってもらったら、つまんないお金を使わなくてもすむじゃないですか。

そうやって、お客さんの目が肥えていくようにお手伝いをするとですな、オレの価値がわかってもらえるじゃないですか。ほかのクリエイターと違って、オレはここが優れてますよ、ここがダメですよ、ってね、オレの正確な位置をわかってもらえると、オレが提示する金額の根拠も価値も、わかってもらえるようになりますね。

なにも、自分のスキルをタダで教えてあげて、これまでなら発注してもらっていた仕事が来なくなるようなことをせんでも…、って言う人がいますわ。
でも、それは違うんだな。
そうやってこちらから教えてあげられることって、ごく初歩的なことだけですわ。持ってるスキルのすべてを簡単に教えられるんだったら、オレがこれまでに培ってきたスキルはなんなんだ!って話にもなるし、んなもん、全部が全部を片手間に教えられるもんでもありません。

で、初歩的なスキルでも身につけたお客さんは、次はもっとすごいことを実現したい!って思ってくれるんですよね。
そんとき、もっかいオレの出番があるんですよ。こんなことをやりたいんだけど、って、素人さんなら絶対に思いもつかないようなすごいことを、発注してくれるようになるんですね。しかも、それがすごいことだとわかって発注してくれるから、それ相応の金額になっても、ちゃんと納得してくれる。

オレは、そうやって自分の商売を育てていってます。

今日、そういうことを話す機会があったので、ちょっと書いてみました。

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