2007年11月6日火曜日

このままではアウトです


相方さんの仕事の広報関係を手伝うようになって、1年半くらいが経ったのですが、起点となったのは、彼女のサイトをつくったことですな。

これがなかなか厄介な仕事でして、訴求ポイントや訴求対象を決めるまでが大変だったのですよ。つまるところ、自分の仕事を相対化出来ていないというか、客観的に見れていないというか、どこに向かおうとしていて、現在地はどのあたりなのかといったことがまったくわかっていなかったので、非常に難航したのでした。

ただ、そのときに思ったのは、全般的な広報を手伝うということは、その人の仕事を整理してあげるということでもあるのだな、ということです。
広報も広報だけで存在しているわけではなくて、経営的な戦略からというか、現状はこうで、ここをこうしたいから、そのための広報を、という視点がないと、効果的な広報は出来ません。
カネが湯水のように有り余っているのなら、好きな媒体に好きなだけ好きなような広告を出せばいいけれども、そんなことは、まずありえんですからな。。。

なので、経営的な戦略の一環として広報を捉えるんですが、そうであるからこそ、自分が向かいたい先と、現状の把握と、そのあいだに横たわっている課題を焙り出さないと、なにをどう広報していいのか決まらん、ということです。

広報に際してそういう作業をするということは、そういう作業をしたことがないお客さんにとっては、自身を見直すいいきっかけになりますね。
つか、そうなってほしいです。
そうすることで初めて、広報が意味を持つし、かかったコスト以上のリターンが期待出来ます。

そのへん、相方さんのサイトをつくったときに、痛感しましたな。

ちなみに、毎度毎度の宣伝の相方さんのサイトは、こっち。

携帯版はこっち。携帯板は、あんまり更新していないけれども…。

昨年の夏には、相方さんが主催しているニットカフェのチラシがをつくったのでした。

これもねえ、チラシが出来て、本人はそれに大満足で、ぱっぱかぱっぱかいろんなところに無造作に撒こうとするから、はやる相方さんの首根っこを捕まえてですな、ちょっと待ちなはれ!と(笑)
おカネもないことだし、500枚しかつくらなかったんですが、それをね、無造作に撒こうとするわけですよ。1枚○○円かかってるわけだから、現金を撒くと思って、もちょっと考えて撒きなはれ、と。
どの店に置いてもらうのが効果的なのか、撒いてしばらくしてから行ってみて、ぞんざいに扱われているようなら撤収、チラシが争奪戦になっているようなら補充、とですね、ちゃんと効果を考えて撒きなはれ、と。

んで、それでもあんまり効果がなかったので、今度はチラシをいろんな雑誌の編集部に持っていってですな、ニットカフェをやってるから記事にしてくれ!と。
そしたらさ、10000部発行の雑誌に載せてもらえたとしたら、1枚のチラシが10000枚に化けるわけだから、こんな効果的なことはないわけで。
ま、雑誌については最終手段として持っていたのですが、相方さんが自発的に編集部に突撃しに行ったので、これは頑張りましたわ。あんときは、褒めてあげたな。
雑誌社の編集部なんてところは、行ったことのない人にとってはどアウェーです。そこへひとりで行って、記事にしてくれ!と交渉してきたのだから、これは頑張っただろうし、彼女なりに精一杯のことをやったと、オレは思っています。

そのせいもあって、去年の冬から春にかけては、雑誌や新聞の取材が相次いで、相方さんの活動やニットカフェを知らしめることが出来ていたのでした。なによりも彼女のご家族に彼女の活動の理解を得るための絶好の機会でしたな☆
そうやって、とことんやれば報われることがある、ということを、相方さんは身をもって体験したはずです。とことんやっても報われないこともあるけれども、このときは、報われたんですね。
いろんなところに取り上げてもらって、どれほどの反響があったことか!

ところが、です。
最近、トンとご無沙汰。

そうやって、広報のノウハウをいろいろアドバイスしながら、相方さんもなんとかわかってきたはずなのですが、悪い癖でね、それが長続きしないのですよ〜。

と思っていたところに、朝日新聞から取材のオファーが舞い込んできまして、それも1年以上前に撒いた件のチラシを後生大切に持ってらっしゃった編集の方が、冬目前のこの時期とばかりに、取材をオファーしてくれたのでした。
朝日新聞といっても、京都市内に宅配されている新聞に折り込まれている、朝日系のタウン誌みたいなのですけれども。でもじつは、こうしたタウン誌というのは、意外なほど効果がありますからな。

なんでも相方さん自身の活動とニットカフェの様子と2回に分けて掲載してくれるらしく、取材も2回に分けて行なわれたのですが、いつ掲載されるのかなあと思っていたら、なんと、1回目のぶんが、もう先週の水曜に掲載されている!と。。

なにやってんだか!ですよ。。。
相方さんは現在、自分のサイトと、mixiの日記、mixiで自分が運営しているコミュと、3つの広報ツールを持っているわけです。全部、タダ☆
なのに、新聞に載ることを、どこにも告知していない…。
去年の冬は広報を一生懸命やっていたくせに、今回、新聞に載っただけで、本人はなにも汗をかいていないわけですわ。
せっかく載るのに、なんでネット上で告知しないかね。。。。

mixiで日記を書くのに、どんだけの時間がかかるというのですか。
コミュに書き込むのに、どんだけの時間がかかるというのですか。
自分のサイトなんて、オレに、載せて!って言えばすむことなのに、それすらしない。。。

なんだって、こう、せっかくの機会を最大限活用しようとしないのか、不思議でなりませんわ。
チャンスは無限にあるくらいに思ってるんでしょうけれども、そのうち痛い目に遭いますよ。
というか、何度も何度も痛い目に遭ってるのに、ちっとも懲りない。
いっとき、盛り上がるだけ。そんときの想いはすぐにどっか行ってしまうんです。

相方さんのサイトのことやコミュの宣伝だって、相方さんよりもオレのほうが、はるかにたくさん、mixiの日記に登場させてます。
周りがそうやって一生懸命協力してあげてるのに、当の本人は、なにもしない。。。
なんなのかな、と思いますよ。
やる気がないのなら、やめりゃいいのに!って、思います。

この、どうしようもなくユルい性格と根性は、どうしたらいいんでしょうかね?
これが直らないかぎり、なにをやったところで、成功することはないのですがね…。

ニットでなにかをつくるという才能は、相方さんにはあります。それは、クリエイターを見る目のプロであるオレが、ディレクター生命に賭けて保証出来ます。

でも相方さんは努力をしないので、その才能は、きっと腐っていくでしょうね。
オレは、そういう人をたくさん見てきたし、このままではアウトだということは、キッパリと断言出来ます。完全に、ダメな方向に向かって一直線のコースに今、乗ってますね。

並みの努力でもダメだし、圧倒的な努力をすることなしに成功はあり得ないんですが、圧倒的な努力どころか、並みの努力すらしていない相方さんは、このままではアウトです。
確実に、アウトですね。

どうやったら、やる気になるんでしょうね?
やる気を出させる方法なんてのは、オレは知りません。それは当人が静かに覚悟することでしか、ないはずですから。


とりあえず、腹が立つので、掲載された記事の画像を載せておきます。


で、腹も鎮めたいので、おだやかにつじあやのちゃんでも聴いてます。
オレは、つじあやのちゃんを古くから知っていますが、のほほんと見える彼女が人知れず血の滲むような努力をしていたことも、知っています。

本日の1枚:
『なんとなくなんとなく』
つじあやの

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