2007年11月15日木曜日

ならたび2 明日香チャリ巡り 風景編

えーっと、ならたびの続き。

相方さん、前日に風邪引いて、当日に生理になって、雨もキッチリ降らせてくれて、ぱなぬふぁさんの蚤の市を楽しんで、その後に場所を奈良倶楽部に移して、ぱなぬふぁさんとgoutさんと相方さんとオレとでお茶タイムして、不思議な縁ですなあ、と、しみじみ思ったのが前日の日記。

奈良倶楽部で出された晩ゴハンはフルコースの肉も魚もあるという大盤振る舞いでして、相方さんならずともご飯をおかわりする気持ちはわからんでもないのですが、ま、相方さんも例に漏れずおかわりしてはりまして、三段腹になっておりました~(笑)
そんな腹では普通のツインに収まりきらんとご配慮してくださったgoutさんが用意してくれた部屋は、なんと4人部屋ですよ☆ オレと相方さんの2人で、ベッド4つの部屋を占領! おかげで相方さんの三段腹も問題なく収まり…(笑)

えーっと、こんなところで詳しい記述をしていたら、いつまでたっても終わらんので、次行きます!

さて翌朝、晴男のオレの努力もやっと実り、見上げれば青空☆
相方さんの体調と相談しながらだったのですが、結局ですな、当初の目的通り、明日香へと向かったのでした。

明日香は、奈良市内よりもグーンと南にありまして、奈良の中央部に位置するところ。
日本に中央集権的な国家が最初に誕生した地ですな。俗にいう、飛鳥時代の舞台です。聖徳太子が活躍したころの、聖徳太子が生まれた地でもあります。
明日香と飛鳥、なんでふたつの漢字があるのかも、どのように使い分けているのかもオレは知らないのですが…、えーっと、誰か教えてください。。。
四方を山に囲まれた山里でして、日本で唯一の村全域が保存の対象になっている地域ですから、多くの人にとっては懐かしい風景が広がっています。
そこをね、チャリで散策するんです~。

奈良倶楽部を9時半には出発して、飛鳥に到着したのは、11時ですよ。遠い遠い!
近鉄飛鳥駅前には、レンタサイクル屋さんが軒を連ねておりまして、早速、チャリをレンタル。
相方さん、風邪がどうなってるのかわかりませんが、やる気満々です(笑)



地図とにらめっこして、今回向かったのは、
鬼の雪隠→鬼の俎→亀石→橘寺→石舞台古墳→岡寺→飛鳥寺
全行程10kmくらいですかね。

奈良時代よりも古い時代ですから、お寺さんというよりも、古墳のようなものが多いですね。
まあ、個人的には古墳は古すぎて興味がわかないんですが、一応、チェックポイントになっているところは、まわってみました。

鬼の雪隠&俎。
凹凸の石がセットになってるようなものなんですが、どうやら、大化の改新の翌年に天智天皇の第1皇子で持統天皇の実弟・建王と、建王の祖母・斉明天皇が合葬された可能性が高いらしい。
でも、見た目は、巨大な石の凹と凸なのですよ~。
形状から伝わるお話が、鬼が霧を降らせ迷った旅人を「鬼のまないた」のうえで料理し、腹いっぱいになったところで鬼の雪隠で用を足した、とか。そっから名前がついているらしいのですが、ああそうですか、としか、言いようがなくて…。

続いて向かった亀石もですな、重さ40トンばかしの花崗岩なのですが、亀に似ているとかなんとか…。
これまた、ああそうですか以外の感想がなく(笑) だって、変哲のない石なんだもん!

なので、このへん、写真すらありません(笑)

それよりもやっぱ、風景ですね、風景☆
のどかで気持ちのいい風景が広がっているのですよ。





ところどころに素朴なお地蔵さんがありましてね。
もちろん、山里であって原生林ではないですから、それこそ1300年以上のむかしから手入れがされてきている風景なのですが、手入れの仕方が、1300年前のまんまだってのがね、素敵ですよ。
この風景、1300年前となんら変わっていない風景です。
自然を征服し、人間の意のままにするのではなく、自然と人間がいいバランスで共存出来るポイントはここしかないだろ?と言いたげな、風景です。

奈良はね、以前にも書きましたが、どこそこの寺がいいとか、そういうこともありますが、それよりもなによりも、風景に企みがないのがね、オレは好きです。
これ見よがしな小賢しさ、あらかじめ決められていて外れることを許されないルート、そういうものが、奈良の風景には、ないのですよ。
京都にはつくり込んだ人工美のよさがありますが、奈良は、つくり込む以前の、まだ野心も野望もない、人間が無心に素朴に生きていたころの風景が広がっているような気がします。

柿がたくさん成ってましてね。ここは、本当に柿が多い。
柿は、日本人の甘さの味覚の基準となっている果物ですが、その柿が明日香にはたくさんあって、この時代から柿を食べてきたからこそ、日本人は柿を甘さの基準としているのだな、と、納得させられました。



天気も絶好のチャリ日和で。



田んぼの風景も都会育ちのオレにはすごく久しぶりで。



そういう風景をずーっと眺めながら、最初向かったお寺さんは、橘寺。
聖徳太子がこの地で生まれましてね、後に、聖徳太子自身が建立したと言われているお寺さんです。
このお寺の近くにあった、馬屋で生まれたから、厩戸皇子。





橘とはみかんの原種ですが、なんとかというオッサンが、天皇の命を受けて不老長寿の薬を求めて持ち帰った橘の種をまいたことから、その名がついたとか。

鎌倉時代に天台宗に鞍替えしてまして、そのせいでご本尊は如意輪観世音菩薩坐像なのですが、これがまた、優雅に片膝を建てて座ってらっしゃるのですよ~。いやいや、国宝にこそなっていないようですが、なかなかいい仏さんでね、オレはかなり気に入りました。
明日香に来てまで、仏像の奈良、庭の京都を実感させられるとは!

その他、聖徳太子関係としては、往生院に聖徳太子像がありましたな。
それと、「日本仏法最初」の文字も。
適度な大きさの境内は、なかなか気持ちよくて、ここもいいお寺さんです。




ああ、もっと書いていたいのですが、今、仕事に追われてまして、今日のところはここまで。

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