2007年11月20日火曜日

セレブっていったら地雷除去でしょ☆





アートソルジャー(笑)チン↑ポム。
2、3年前から気になっていたのですね。結構、気になって仕方がないのですよ。目のうえのたんこぶ?(笑)
だいたい、アート・ソルジャーってなによ? エロ・テロリストみたいなもんか?

オレオレ詐欺が流行り出したころにですな、『オレオレ』というパフォーマンスをやっていて、こいつはですな、無作為に選んだお年寄りに電話をかけて、こちらからおカネを振り込むという音声作品(笑)

前作の『スーパーラット』はDVDで観たけれども、かなり笑かしてもらいましたな。

要するに、都会に巣食うドブネズミを捕獲するために、ドンキで買った虫取り編みを手に深夜の渋谷センター街を徘徊、路上の傍らに積み上げられたゴミの山を蹴りあげて、ワラワラと溢れ出てきて目にも止まらぬ速さで街の隙間に逃げ込む無数のネズミを虫取り網ですくい上げようとするのだけれども、すぐれた運動能力と学習能力をもつスーパーラットはその網をかいくぐってですな、脱出しやがるのですよ。
この捕獲と逃走の攻防劇の一部始終を捉えたのが『スーパーラット』なのですが、べつに、街の美化運動などではなくて、ネズミ相手のバトルロワイヤル的爽快感がありましてね、爆笑また爆笑☆

ところがそれで終わるわけではなく、チン↑ポムがそこで掲げたステートメントは、「待て、スーパーラット! 僕たちは敵ではないチン↑ポムだ!」(笑)

なんだ、同志だったのか☆(笑) ぢゃ、捕獲するなよ(笑)



新作の『アイムボカン』のステートメントが、奮ってます☆

ヘップバーンからアンジェリーナ・ジョリー
マドンナへと続くダイアナ・スピリッツ溢れる文脈を
ボランティア精神にのっとって
ギャルカルチャーにのっとって
格差社会を誤魔化す偽善だとの痛烈な批判の声は
まあ一先ずおいといて
僕達も何故か積極的に紡いでいく

何故か

「ロード トゥ カンボジア」
そこに地雷があるからだ
吹っ飛ばすべき物は実の所
僕達が持っている気がして仕方が無い

「地雷撤去」
超セレブっぽい夢を叶えるべく僕達は
アコム発HIS経由カンボジア行き
格安航空券を手に入れる

いざ
遺言すら書かずに飛んで行こう
ただ
誤解の無い様に一つだけ言い残して置くとすれば
「遊びじゃないんだよ!」と
母親に一叱された一言を使い回して置くとしよう
だからもし何かあったとしても
これは完全な自己責任である
しかし何だというのだろう
僕達は世界に責任を負わない個人になんて成り切れない
さあchim↑pom
今こそボランティア精神を発揮しよう
これこそセレブのたしなみだ


ブランド物バッグや石膏像を爆破。その残骸を展示してさ、東京でやった個展では、最後にオークションまでやったらしいじゃないか!
どこまでセレブぶる?(笑)



敵がいない敵がいない!って悩んで閉塞しちゃってるアート界は、なんでセレブリティを標的にしないんだ?って、ずっと思ってました。
そしたら、チン↑ポムがやってくれたわ(笑)
持たざる者の芸術って造語が、イタリア語かなにかにあったような気がするけれども、それって、こういうことでしょ。

オレはやっぱり、世間に対して、アッカンベー!をしてる連中が大好きですわ☆

関西に来たら、絶対観にいく☆



反権威っていったら、やっぱ、ザッパでしょうな☆


Frank Zappa / 『Apostrophe』

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